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思いをカタチにするマネーフォワード流のデザイン術「誰でも資産運用ができるようなサービスが広まってほしい」

思いをカタチにするマネーフォワード流のデザイン術「誰でも資産運用ができるようなサービスが広まってほしい」

LIFULLのデザイナーによる勉強会・交流会「デザイナーの放課後」。2回目の開催となった今回はマネーフォワードとRettyのデザイナーを迎え、2018年2月6日に開催されました。デザイナーの力でサービスを育て、ユーザーを魅了し続けるには? 本パートでは、マネーフォワードの池内健一氏が「想いを伝え、愛を育むデザイン」というテーマで語ります。

シリーズ
デザイナーの放課後 #2 > 想いを伝え、愛を育むデザイン
2018年2月6日のログ
スピーカー
株式会社マネーフォワード PFMサービス開発本部サービスデザイン部 デザイナー 池内健一 氏

「家計簿を続けられない」という問題が以前からあった

司会者 では、池内さん、2番バッターということでよろしくお願いします。 池内健一氏 マネーフォワードの池内です。今回「想いを伝え、愛を育むデザイン」というタイトルなんですけど、ちょっと深夜にタイトルを考えたのでイタくなったんですけど、よろしくお願いします。 (会場拍手) あらためて自己紹介しますと、マネーフォワードのデザイナーとして働いています。もうちょっとで、入ってから1年弱ぐらい経つ感じです。 なにをやっているかというと、自動家計簿・資産管理サービスのiOSやAndroidアプリのデザインを担当しています。 0004 これはなにかというと、銀行(インターネットバンキング)やクレジットカードなど金融関連サービスのログイン情報をマネーフォワード側でお預かりします。 すると、マネーフォワードが入出金履歴や購入履歴などを自動取得して、それらがサービス、アプリ上に反映されるという仕組みになっています。こうすることで、お金の出入りが可視化されるんですね。 そこで、今回「魅了し続けるには?」というテーマということで、マネーフォワードの魅力を改めて考え直しました。「そもそものユーザーペインはなんでしょうか?」ということを考えたところ、「家計簿を続けられない」というのが、マネーフォワード利用以前の課題としてにあることがわかりました。 なんで続けられないのかというと、毎日紙に書いたり入力したりが面倒だとか、アプリに入力しようと思ったけど忘れるとか、実際につけてみたけど「これがなんの役に立っているのかわからない」という感じで、弱い心があって途中でやめてしまうみたいな理由があります。 最初は「家計簿をつけよう!」とがんばるんですけど、結局破綻してしまう、継続できないというパターンが多いんじゃないでしょうか。 マネーフォワードは、金融関連サービスを連携すれば自動で入出金履歴などが取得されるので手間がかからないですし、自動なので忘れることもない。あと、家計とか資産が数値で見える化されるので、現実を直視せざるをえなくなるという感じです。ここが、「絶対続く家計簿アプリ」としての一番の魅力なのかなと思います。 なんですけど、単によいサービスというだけではダメ。黙っていても人はわかってくれない。自分のサービスの魅力を積極的にアピールして理解してもらわないと、人は魅了できない。

「スマートさ×あたたかみ」という掛け合わせ

0012 ということで考えたのが、このスキームです。想いを伝え愛を育むには、まず最初に魅力を伝えます。次に、その魅力を体験してもらいます。その次に魅了し続けるという。この流れに沿って今回はお話ししたいと思います。 まず魅力を伝えるには、人間もそうなんですけど、魅力ってやっぱり最初は見た目から入るものだと思うので、まずはトンマナのほうを設計しました。 マネーフォワードのトンマナは「スマートさ×あたたかみ」で、スマートさとはなにかというと、テクノロジーやセキュリティなどを、あたたかみというのは、長期的な安心感とか信頼感みたいなものを表現しています。この2つの掛け合わせでトンマナを設計しています。 0015 配色もオレンジであたたかみを出しつつ、基本ほかはグレーとかホワイトとかシンプルにという設計で。さっき小林さんの登壇を見ていて、「かぶってるやん!」って思ったんですけど(笑)。今回(イベントに登壇する)3社ともオレンジのブランドカラーなのでだいぶかぶっていますけど、ご容赦ください。 0016 0017 次にアイコン。直線的でミニマルなシェイプで作っているんですけど、角丸とかであたたかみを出しています。次のイラストも、アイコンと同じく「カッチリしすぎず、ユルすぎず」みたいな感じでデザインしています。

デザインをつくったら…

0018 見た目を作ったら、その次に魅力を伝えるコミュニケーションというところで、認知ですね。ストアとかを見てダウンロードしていただき、さらにアプリの中のウォークスルーみたいなところで、それぞれのフェーズで魅力を伝えるという設計をしています。 認知というところだと、リアルな口コミとか、SNSでの口コミなどもあります。あとはメディアとかもですね。最近、当社のほうでいろいろな新しいプロダクトを出していて、そのニュースがきっかけでダウンロードをしてくれたり、いろんなメディアで取り上げていただいているので、それがきっかけで増えることもあります。 あとはキャンペーンとかも定期的に行っているので、そこからの流入もございます。そこらへんで前後の一貫した文脈を伝えることによって、どの経路からでも魅力が伝わりやすくなるようにしています。 認知のあとに、ストアとかにユーザーのみなさんがやってきてくれるんですけど、そこでもちゃんと認知フェーズと同じ魅力の伝え方をして、内容を最適化します。さらにはどういう文言やレイアウトがいいかA/Bテストで検証しています。Google PlayとかだとA/Bテスト機能が標準でついているので、最近はけっこうテストで検証して改善しています。

金融関連サービスと連携しないと魅力が体験できない

0021 これもちょっと色が飛んじゃってわかりづらいんですけど、アプリ内のウォークスルーで最初に見る画面でも、先ほどの認知とストアで伝えていた魅力と一貫した内容を、ここでも何度も訴求し続けるという感じでやっています。 その次に魅力を体験してもらうということですが、マネーフォワードの魅力を体験するには金融関連サービスと連携しないと始まらない。さっきお伝えしたように、なにかしら連携しないと「自動家計簿」という最大の体験が発揮できないので、ここらへんを注力していろんな機能を追加しています。 0024 具体的になにをしているかというと、オンボーディングの部分では、先ほどのウォークスルーが終わったらなにか1つは金融関連サービスと連携する流れにしています。ここらへんは先月実装したばかりなんですけど、そういう改修を行いました。 0025 こちらも先月リニューアルしたばかりなんですけど、ホームをリニューアルして。「MY通知」という家計改善のアドバイスをする機能があるんですけど、それまではけっこう奥のほうにあった機能をホームのトップレベルの階層に表示するようにしました。そこで連携のメリットを伝える通知カードをを連携をしていないユーザー向けに出したりして、連携に誘導しています。 さらに、口座タブというのを昨年8月に改修して。それまでは銀行(インターネットバンキング)やクレジットカードなどは連携してくれるユーザーは多かったんですけど、通販サービスとか電子マネーと連携できるということがちょっとわかりづらかったので。 なにも連携してないときのエンプティステートに「通販とか電子マネーも連携できるよ」みたいな感じのカードや導線を追加して、いろんなものを連携できるということをアピールしました。 という感じで、なにかしら1個は連携してもらうような流れを作って、最大の魅力である自動家計簿を体験できるような流れで設計しています。

月に1度のファンとの交流会「SHIP」

0028 次に「魅了し続ける」ということで、たぶんユーザーのみなさんも最初に体験してよかったと思ってもだんだんそれに慣れていくものなので、その倦怠期を打破するためには新しい魅力を身につけ続けるしかないということで、先ほど言っていたMY通知という家計のアドバイス機能というのもどんどん拡充しているところです。先ほど言ったように、(スライド)後ろの奥のほうにあった機能をホームタブのトップレベルに出して、わかりやすく見せるようにしています。 次に、こちらは機能的なことじゃないんですけれども。ユーザー交流会という取り組みを始めていまして。マネーフォワード「SHIP」と称して、月1回程度ユーザーのみなさんと交流して、フィードバックを拾いつつファンを作るみたいなコミュニティを作っています。 なんで「SHIP」かというと、船的な意味でみんなで一緒に乗るとか、他にフレンドシップとかリレーションシップとか、そういう意味で名付けました。 これはマネーフォワードオフィス内で開いていまして、お酒を飲みながら、ごはんを食べながら、ユーザーのみなさんと交流している感じです。ぜひ、よければみなさんも応募してみてください。 次に、こちらから能動的にやるだけじゃなくて、うまく会社やサービスと成長とのシナジーが最近生まれてきたているなと思っていて。上場したり、最近利用者が600万人を突破したんですけど、それによって信頼されて魅力が伝わって、「ここの会社ならログイン情報とか預けても大丈夫だろう」みたいな感じでより信頼度が増すと思うんです。そこらへんもけっこうシナジーが生まれているのかなと感じています。 次に、時代の変化とのシナジーもありまして。例えば銀行のAPI開放とかが進んできています。これはたぶんFinTech関連の企業さん以外しっくりこない話かもしれませんが、APIを開放いただけるとなにがいいかと言うと、ユーザーはマネーフォワードにログイン情報を預けなくてもよくなるので、よりセキュリティが強固になりますし、さらに信頼、安心して使っていただけさるようになります。

誰でも資産運用ができるようなサービスが広まってほしい

0031 次に新しい決済手段というところでは、LINE PayさんやKyashさんとかで電子決済がより世間に広がっていく。すると、マネーフォワードと連携すればここらへんも使いやすくなるので、より相互にサービスが魅力的になっているという感じですね。 あとFOLIOさんやOne Tap Buyさんなどもマネーフォワードと連携できるんですけど、ここらへんの新しい投資サービスとも連携することでよりマネーフォワードが便利になっていくような感じで、外部サービスとの連携によってサービスがより魅力的になるみたいな感じで、どんどんお互いに成長できているなと感じています。 0032 これは、未来はこうなっているといいなという期待なんですけど。どこでも電子決済できるようなキャッシュレスな世界になったら、よりマネーフォワードをみんな使ってくれるだろうなと思うし、あとはAIが勝手に家計改善をしてくれるようになれば、本当に自分で考えなくても家計改善ができて楽ですよね。僕もちょっと欲しいです。誰か僕が引っ越しする前に止めてほしかったなぁと。 (会場笑) あと、誰でも気軽に資産運用ができる世界になるとか。最近いろいろありますけど、やっぱりそこらへんはセキュリティを気にしたり、なんだか難しそうみたいなところがあると思うので、誰でも資産運用ができるようなサービスが今後広まればいいなと思っています。そして、マネーフォワードと連携していただければ、よりみなさんの生活が便利になるかなと思います。 こういうのがオリンピックの年にはできるようになっていると、マネーフォワードの魅力もどんどん増えていくかなと思っています。

最後にまとめ

0034 最後のまとめです。想いを伝え、愛を育むスキームということで、まず最初に魅力を伝えます。言葉にしないと伝わらないので、しっかりと自己アピールをします。 魅力を体験してもらいます。口だけじゃなくて、言ったことはちゃんと実行しましょう。口だけだと裏切られ感が出ちゃうと思いますので、ちゃんと言ったことは実現する。魅力を体験する流れを作るようにします。 それから「魅了し続ける」というところで、現状に慢心せずに新しい魅力を次々に身につけていくということが必要だと思います。ということで、ちょっとまとめさせていただきました。 最後に、マネーフォワードはデザイナー・エンジニアを大絶賛募集中です。Wantedlyで「マネーフォワード」で検索していただくといろいろ募集が出てきますので、ぜひみなさん見てみていただけると嬉しいです。 以上です。ありがとうございました。 (会場拍手)

  
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