2018年6月期 上期業績サマリー (連結)

二十軒翔氏:おはようございます。本日はお忙しい中、株式会社アルペン2018年6月期第2四半期の決算説明会にお越しいただきまして、ありがとうございます。まず私二十軒から、決算の数字の概況について、ご説明いたします。

お手もとの資料に出ていますとおり、まずは、上期の業績のサマリーをご説明いたします。売上高に関しましては1,133億8,200万円、前期比106パーセント、計画比103パーセントという結果となりました。

営業利益につきましては、29億4,700万円ということで、前期比110パーセント、計画比118パーセントという結果となりました。一方で、経常利益につきましては、35億6,800万円ということで、計画比については121パーセントと順調に進捗していますけれども、前期比については95パーセントと、前期の数字を割り込む状況になっています。

簡単にだけ補足いたしますと、こちらは前期、為替ヘッジのために組んでいましたデリバティブ評価益を約6億5,000万円ほど、このタイミングで計上していました。こちらが今期についてはなかった影響で、経常利益は減益となっていますけれども、計画から考えると順調に来ていると理解いただければよいかと思います。

当期純利益については23億1,500万円ということで、前期比114パーセント、計画比132パーセントということで、相対的に見ると法人税の税金を安く抑えられたこともありまして、最終的な純利益については増益、計画比としてもプラスで推移している状況です。

2018年6月期 上期業績サマリー (単体)

単体(業績)については、ほぼ(連結と)同様の数字の結果となっています。売上高1,114億2,800万円、営業利益26億4,700万円、経常利益33億2,800万円、当期純利益21億4,100万円ということで、こちらも前期比・計画比ともにクリアしている状況です。

セグメント別売上高

業績をセグメント別の状況で指し示しているものが、4ページです。

ウィンターについては、全社の前年比としては108.2パーセント、ゴルフが112.8パーセント、一般スポーツが101.8パーセントということで、主要な3つのカテゴリについてはいずれも前期の数字をクリアすることができました。

ウィンターに関しては、昨年、一昨年と2年続けて暖冬の影響もあって、非常に雪不足で、スキー場のオープンも遅かったという状況がありました。今期に関しましては、比較的に早いタイミングで降雪があり、どのスキー場も12月の半ば前後には全面滑走も可能になるスキー場が出てくるなど、かなり早いタイミングでオープンをいたしましたので、その部分を受けて売上も好調に推移しました。

また、後ほど詳細は説明をいたしますけれども、この上半期に関してはゴルフが非常に好調に推移をしています。有力なゴルフクラブの販売が続いたこともあり、(方針として)販売に注力してまいりましたけれども、その結果が大きく出たと考えています。

一方で、やや苦戦気味だったのが一般スポーツの領域です。こちらもまた後ほどいくつか数字をご紹介いたしますけれども、とくに野球・サッカー・テニスといった競技系のスポーツが苦戦をして、売上としては既存店で見ると100.3パーセントと、なんとか前年の数字をクリアするレベルにとどまっています。

ただ、全体といたしましては、小売全体では105.9パーセント、既存店でも105.1パーセントということで、しっかりとした売上を残すことができました。

物販 業態別の業績(売上高、店舗数)

業績を業態別に分けているものが、5ページにです。

「スポーツデポ」「スポーツアルペン」という業態については、既存店売上高が100.7パーセント。「ゴルフ5」は、先ほどの(説明のとおり)ゴルフの好調により、113.5パーセント。「ミフト」については(既存店売上高前期比)105.3パーセント。

また、一番下に記載していますけれども、ECについては159.9パーセントということで、こちらも大きく伸ばすことができました。ECについては、取り組みが少し遅れていた部分もありますが、掲載商品の大幅な拡充や、物流も含めたサービス面の改善に取り組んでまいりましたので、その結果がかなり大きく出てきているかなと思っています。

月次の状況 業態別

以上の主要な業態の既存店売上高の昨対を月次で示しているものが、6ページになります。

スポーツデポ・アルペンに関しましては、7月から10月にかけて非常に苦戦が続いた状況になっていましたけれども、11月、12月と気温の低下ということもありますし、また今年は、スポーツデポがちょうど20周年にあたるタイミングということで、それを題材にしたセールを行っていることもありまして、11月、12月に大きく挽回をすることができました。

ゴルフ5につきましては、ずっと好調を維持していますけれども、9月、12月と主力の新しいゴルフクラブの販売が始まったタイミングで、とくに大きく数字を伸ばすことができました。120パーセントを超える成長は、我々の中でもなかなか目にすることのない大きな成長であったと考えています。

ECについては、だいたい150パーセント前後で推移をしてきています。

「スポーツデポ20周年誕生祭」

以下、簡単にスポーツデポ・アルペン、それからゴルフ5の業態について、売上状況の詳細を説明させていただければと思います。

8ページに示していますとおり、こちらが11月の半ばから実施した「スポーツデポ20周年誕生祭」というセールの企画です。ここから後は、6週連続のチラシ出稿で、販促も非常に強化をし、また、目玉となる特価品等々も販売していくことによって、かなり多くのお客さまにご来店いただくことができました。

結果として、先ほど(既存店売上高前年比)108パーセントという11月、12月の月次の実績が出ていましたが、大きく売上を伸ばすことができています。

スポーツデポ・アルペンの要因:カテゴリー別売上高①

スポーツデポ・アルペンの中のカテゴリー別の売上の状況を説明しているのが、9ページです。

先ほども少し触れましたけれども、野球、サッカー、テニス・バドミントンといったラケットスポーツ。このあたりが全体として苦戦をしています。

部活需要の低迷もあり、なかなか競技人口が伸びていない中で、売上面でも苦戦が続いている状況です。「プレイヤーズパスポート」というアプリを使って顧客の囲い込みを図る対策は取ってきたのですが、なかなかその効果が出るところまでは、現状至っていません。

また、一番下にありますキャンプ・トレッキング・マリン。こちらについては、夏の7月から8月にかけてとくに大きく売上を落としてしまった領域ですが、とくにマリン関係は、今、家族連れの海離れも叫ばれていますけれども、そのような状況が出てきてしまい、我々としても対策が後手に回ったという反省はありますけれども、売上を大きく落としました。

カジュアルアイテムの売上が好調

一方で、注力をしてきたスポーツアパレルの領域は大きな数字を残すことができました。最近よく、「アスレジャー」と言われていますけれども、スポーツテイストのアパレルを普段の街着として取り入れていくという動きが非常に起こっています。そのようなところをしっかりと取り込むことができたかなと感じています。

実際に、スポーツアパレルの推移を見てまいりますと、しっかりここ(スポーツアパレル)に取り組もうと言い始めたのが今年の7月、8月で、秋物の商品が入ってきた9月以降は、売上をしっかり伸ばすことができました。

「ノースフェイス」等に代表されるアウトドアブランドが、いずれも好調に動いたこともありますし、「adidas」「Nike」「UNDER ARMOUR」といった各スポーツブランドも、カジュアルテイストの商品を大きく増やしています。これらが売上に間違いなく寄与してきたということで、注力していた部分がしっかりと当たったかなと思っています。

新たなPBスポーツカジュアル商品の展開を開始

また、このスポーツアパレルは、NB(ナショナルブランド)だけではなく、PB(プライベートブランド)の強化にも取り組んでまいりました。こちらは、昨年の9月の半ばから展開を始めたPBのスポーツカジュアルラインですけれども、SNS等を活用した販促もあって、しっかりと実績を残してきています。

この秋冬は60店舗の展開ということでスタートをさせましたけれども、春以降、150店舗規模まで広げて、さらに売上確保に努めていきたいと考えています。

スポーツデポ・アルペンの要因:カテゴリー別売上高②

先ほど少し触れましたけれども、不調のカテゴリのラケットスポーツ・サッカー・野球。こちらについては、先ほども部活需要の減少という話をしましたが、とくに当社がメインターゲットとしてたエントリー層、比較的低価格の商品を買っていただいている層が、市場としてはとくに大きく落ち込んでいるかなと感じています。

我々としては、もう少し、コアと呼んでいますけれども、中上級者の方々へのアプローチを強化していくことで、売上をなんとか確保をしていきたいと考えています。以上が、非常に簡単ではありますけれども、スポーツデポ・アルペンの売上状況のご説明です。

人気ゴルフクラブ NEWモデル

続いて、ゴルフ5です。

ゴルフ5については、先ほどもクラブの販売という話をしましたが、昨年は2年に1度の「XXIO」のドライバー、クラブの発売タイミングでした。我々としても、このようなかたちで、先行予約キャンペーンを大々的に展開をしました、

前作を大きく上回る予約件数を獲得

結果としては前作モデルの3倍以上の予約件数をいただいたということで、実数にすると1万本を超えるクラブの予約をいただいています。

最近、このような取り組みを強化していたのですが、その中でも非常にすばらしい結果が出たと思っています。

12月は人気クラブの新発売により大幅アップ

「XXIO」以外にもかなり好調のモデルがありまして、こちらはだいぶ長いスパンで売り続けていますけれども、昨年の春から発売されているキャロウェイの「GBB EPIC」、テーラーメイドの「M2」といったモデル。

また、9月にピンのモデルが発売されたりということで、クラブをしっかりと売ることができている点が、ゴルフ5の好調の一番大きな要因になっています。

アパレルも引き続き好調

また、それ(クラブの売上)に引きずられるかたちというわけでもないmpですが、アパレル関係についても、テコ入れをしっかり進めています。このようなテーブルの演出・マネキンの演出などをしっかり強化する。

また、こちらについては、主要なメーカーさんと協業して、販促を仕掛けていくという取り組みを、とくに昨年の春くらいから展開していたのですが、実際に数字としても、上半期については、アパレルのトータル(既存店前年比)108パーセントという数字を残せています。以上が売上についてのご説明です。

上期 連結営業利益の増減要因

続いて、営業利益の点についてご説明いたします。

一番最初に申し上げたとおり、前期の実績26億9,200万円に対して、今期は29億4,700万円で着地をいたしました。売上高は大きく伸びましたけれども、実は残念ながら粗利率が大きく低下をすることで、売上高のアップをほぼ相殺するかたちになっています。

それに対して、経費の低減を進めたことによって、実績としては営業増益ということになっています。

粗利益率の低下ですが、前期と比べると2.8パーセント、計画と比べても1.8パーセントほどのマイナスになってしまっています。こちらについてはいくつか要因がありますけれども、一番大きな要因としては、次のページに示していますが、過剰であった在庫の処分を大きく進めてきて、旧品、旧旧品と呼ばれるような、昨年以前、1シーズン前のモデルを、値引きをしてでも消化をしていくということを、かなり強化してまいりました。

その結果として、大きく粗利を落とすことになっています。ただ一方で、在庫の水準に関して言えば、計画以上に在庫低減は進めることができたかなと思っています。

在庫高推移

12月末の原価在庫に関しては、686億1,900万円ということで、前年と比べて、10パーセントの大幅な削減ができています。こちらに5年間の推移を出していますけれども、2014年から2016年のあたりはやや在庫が過剰であったと反省をしていまして、それ以前の水準にかなり近いところまで戻すことができました。

なかなか積極的な仕入れができない、売場の中で旧品が全体をかなり圧迫してしまうということが目立っていたのですが、そちらをこの期に一気に解消しようということで行ってきた部分が、結果として出てきているかなと思っています。

春以降、完全に計画値まで、すぐに戻ると申し上げられるわけではありませんが、少しずつ旧品がなくなってきた影響が出てきて、粗利率についても、徐々には改善に向かっていくと考えています。

在庫高サマリー(物販)

在庫高については、カテゴリー別に見るとこのような状況です。

一般スポーツ・ゴルフ・ウィンターとそれぞれのカテゴリーで大きく減っています。とくに昨年、一昨年と売上の悪かったウィンターに関しては、旧品がかなり多かったところを、だいぶ減らしていくことができたと感じています。

販売管理費サマリー (連結)

販管費につきましては、圧縮ができました。人件費の単価の高騰はありましたけれども、店舗のオペレーションの効率化、本社の業務の効率化を進めてまいりました結果、計画比と比べて98パーセント、前期と比べると、約5億円ほどの人件費の低減ができています。

運賃・倉庫料が少し上がっているところは、トラック輸送の運賃高騰の影響を受けている部分ですので、多少計画を超えている部分はありますけれども、それ以外のところについてはしっかりとコントロールをして、経費の低減が進められたと感じています。

以上が、上半期の業績のご報告、ご説明です。

2018年6月期 通期業績見通し

通期の業績見通しは、現段階では。もともと公表させていただいていた見通しから変更せず、売上高2,260億9,400万円、営業利益50億2,400円、経常利益59億2,100万円、純利益24億7,400万円という見通しを持っています。

非常に簡単ではありますけれども、以上で私の説明とさせていただきます。ありがとうございました。

2018年6月期の目標

水野敦之氏:本日はアルペンの決算説明会にお越しいただき、誠にありがとうございます。私からは今後の戦略についてお話したいと思います。

半年前の前期の決算説明会の際にもご説明させていただきましたが、この2018年6月期は「既存店を軸とした売上成長」により、増益を達成させるということを目標に掲げてまいりました。

コスト低減や効率性改善の取り組みは、短期的な業務改善にはなるとしても、売上が伸びない限りは、中長期的な成長を見込むことはできないという思いから、まずは数年来続いていた既存店売上高の減少を食い止め、再び成長軌道に戻すことにこだわってまいりました。

上期の売上高では過去最高を更新

先ほど二十軒から説明いたしましたとおり、2018年6月期上半期の売上高は前年を大きく上回り、過去最高を更新しました。

既存店売上高が前年を上回ったのは、2014年6月期以来、4年ぶりとなります。ボールスポーツ・ラケットスポーツなど、課題が残るカテゴリーもまだまだ残っていますが、ニューモデルのキャンペーンを基軸としたゴルフ売上の大幅な拡大、強化を図ってきたスポーツアパレルの売上拡大など、これまで仕掛けてきた売上向上施策については、一定の成果を得られたと考えています。

粗利率の低下という課題はまだ残っていますが、旧品の在庫処分も進んでいるため、今後に向けては引き続き、「既存店を軸とした売上成長」を最優先に取り組むよう、行っていきたいと考えています。

スポーツデポ・アルペンの方向性

ここからは今後の戦略について、業態別にご説明いたします。まずはじめに、スポーツデポ・アルペン業態についてご説明いたします。

一部の競合他社では、店舗の閉店を加速させる動きも出ていますが、過去数年で大型スポーツ小売店の数は大きく増えており、スポーツ小売同士の競合はかつてないほど激化してきています。

また、ECの売上が大きく伸びる中で、これまでのように低価格品を中心に幅広く品揃えをするだけでは、リアル店舗としての差別化に繋がらないという状況が出てきています。今後さらに成長していくためには、これまで行ってきたことの踏襲ではなく、大きな方向性の見直しが必要だと感じています。

まず、最も重要なことは、攻めの品揃えへの転換です。従来は、世の中の定番となる売れ筋商品をできる限り広く扱っていくという考え方で、品揃えを行ってまいりました。今後はより世の中のトレンドを取り入れ、より大胆に商品構成の見直しを行ってまいります。

もともとは、競合他社で成功したことを確認してから、当社でも取り入れていくという考え方がありましたが、そうではなく、他社に先駆けて旬な商品・ブランドの取り扱いを行う。スポーツデポ・アルペンだからこそ取り扱うものを増やすという動きを、今後進めてまいります。

2点目の方針が、魅せる売場への見直しです。従来は、作業効率や在庫効率といった観点が重要視されてきましたが、今後はお客さまの視点に寄り添い、商品1点1点の価値観が表現できるような売場。お客さまがわくわくするような売場へと、順次変更を行ってまいります。

3点目としては、接客の強化です。とくにスポーツ店においては、店員のアドバイスを受けながら買い物をしたいというニーズは非常に強いものがあります。店舗スタッフの教育を強化し、お客さまのニーズに応えていきます。

そして最後に、販促の強化です。この上半期に成功した「スポーツデポ20周年誕生祭」は、大きな成功を収めることができましたので、その成功事例を、今後も横展開していきたいと考えています。

「攻め」の品揃え: PBスポーツカジュアルの展開拡大

以下、いくつか項目を絞って、具体的な事例をご紹介いたします。

攻めの品揃えの事例としては、PBのスポーツカジュアル商品の展開を拡大していくことがあります。

昨年の9月から、一部店舗で取り扱いを開始した新たなPBの商品ラインは、今のところ好調に推移しています。

デザインや在庫の積み方など見直すべきポイントもありますが、思った以上にカジュアル色の強いアイテムが売れたり、当社が弱かったレディースの売上比率が上がったりするなど、新しい顧客の開拓に繋がっています。

春からは、ほぼ全店に展開、店舗を広げて、さらなる売上拡大を狙っていきます。

「攻め」の品揃え:強化する・新規導入するブランドの一例

また、NBにおいては、市場で話題性のあるブランドについて、新規導入強化を積極的に進めていきます。

ここに挙げているものは、あくまでも一例にすぎませんが、市場が活発なアウトドアブランドを強化していくことはもちろん、その他カテゴリーにおいてもトレンドに合わせて、ブランドの入れ替えを実施し、そのブランドの持つ世界観を積極的に活用することで、売り場の鮮度向上と客層拡大を図っていきます。

「攻め」の品揃え:上質な商品の品揃え強化と売場演出

その他にも、リアル店舗ならではの商品の販売も強化していきます。

例えば、キャンプ用品の市場ナンバーワンブランドである「コールマン」の中でも、高品質のテントとして人気のある「マスターシリーズ」の展開を春から開始いたします。

従来よりも価格帯の高い商品ではありますが、コールマン社と協業して店舗スタッフの教育も強化し、お客様への接客提案を目指していきます。

こちらのシリーズはECで取り扱いができないため、リアル店舗へ集客するきっかけとしても期待しています。

「魅せる」売場に順次変更中

売り場についても、順次テコ入れを図ってまいります。

こちらも一例ではありますが、例えば、スポーツアパレルの売り場については、これまではランニングウェア、ジャージなど、アイテム別の陳列をしてまいりましたが、ブランドが分散してしまい、十分に世界観が表現できないという課題がありました。

そこで、ブランド別の陳列に見直し、各ブランドの注力商品がよりわかりやすい売り場へと変更していきます。

それだけではなく、店舗全体としてテーブルやマネキンを使った演出を増やし、売り場に変化をつけていきます。

「20周年」を軸にした販促を引き続き強化

販促については、とくに売上規模の大きな3月からゴールデンウィークにかけての時期にとくに注力していきます。

上半期に大きな成果を得られた「スポーツデポ誕生20周年」をキーワードとしたチラシ、テレビCM、Web広告など、複数の媒体を組み合わせたクロスメディアの打ち出しを強化していきます。

下半期はサッカーワールドカップも控え、様々な販促を強化

また、その他にも、6月に控えているサッカーワールドカップに向けた取り組みや、主要メーカーとのタイアップ強化、当社独自キャンペーンの打ち出し。季節、ニーズに合わせた注力商品の設定と売り場変更など、様々な仕掛けを行い、上半期に引き続き、下半期も売上を成長させることに全力で取り組んでまいります。

ゴルフ5の方向性

続いて、ゴルフ5業態についてご説明します。

足元では、好調が継続しているゴルフ5業態ですが、決してゴルフ市場の未来がバラ色というわけではありません。

ゴルフのプレー人口が間違いなく減少していく中で、ゴルフ小売店の「生き残り競争」がいよいよ本格化していくと考えています。

当社としては、業界ナンバーワンという強みを最大限に生かして、他社からシェアを奪い、圧倒的な業界ナンバーワンを目指していきます。

市場が仮に縮小したとしても、シェアを高めていければ、売上はまだまだ伸ばせると考えています。

そのために、各メーカーと協業しながら、主力となるゴルフクラブのニューモデルの販売を徹底的に囲い込んでいきます。

また、競合他社に売り負けないためにも、店舗の販売力を引き続き、磨いていきます。

上半期は過去に例のない数のキャンペーンを展開

上半期は過去に例のない数のキャンペーンを展開しました。

これまでは「XXIO」や「Titleist」など、核となるブランドに絞ってキャンペーンを行ってきましたが、その他のブランドをお求めのお客様に対してアピールすることができていませんでした。

キャンペーンのメーカー数を増やすことで、これまで当社以外で購入されていたお客様に対してもアピールすることができ、集客に繋げることができました。

実際に50%を超える販売数シェアを確保

あくまでも各メーカーへの聞き取りによる数値ではありますが、ニューモデルの発売初動では、キャンペーンを行ったほぼすべてのブランドで、実際に50パーセントを超える販売数シェアを確保することができました。

下半期NEWモデル発売に合わせ先行予約キャンペーン実施

下半期も話題性のあるゴルフクラブの発売が控えており、積極的な商品の囲い込みと、メーカー協業による独自キャンペーンのさらなる強化を行ってまいります。

高い販売シェアの背景となっている販売力向上にさらにこだわりながら、これらの施策でも結果を残していきたいと考えています。

EC事業の方向性

引き続いて、EC事業についてご説明いたします。

EC市場は非常に早いスピードで成長しており、今後も大きな可能性を秘めています。

しかし、当社も含めてスポーツ小売、小売業界全体がECへの対応が、どちらかというと、遅れてしまっているのが現状ではないかと思います。

当社としては、どの競合よりも早くEC事業の基盤を確立することを目指していきます。

そのためには、商品の掲載量を増やして、売上を拡大していくことも非常に重要ですが、物流やシステムのインフラを整備し、今後の急拡大に備えることや、顧客の囲い込みのための施策が非常に重要になっていきます。

成長をさらに加速させ、できる限り早いタイミングで、まずはEC化率を10パーセントまで高めていきたいと考えています。

EC カテゴリー別売上高(上期)

足元では、直近で注力してきたゴルフやアウトドア、サプリメントなどは大きく売上を伸ばしていますが、市場規模の大きなスポーツアパレルやシューズでは、まだまだ十分に伸ばすことができていません。

今後はそれらのカテゴリーを中心に、さらなる拡大を図っていきます。

物流・システムインフラの構築

また、強化策の1つとして、この(2018年)3月、千葉にEC専用倉庫を立ち上げます。

これまで当社の物流拠点は中京圏に集中しており、EC販売のメインとなる関東への配送が非効率となっていました。

トラック輸送の逼迫による物流費の上昇もあり、千葉に倉庫を立ち上げることとしました。同時に、最先端の物流ロボットも導入します。

まだ、国内の導入事例は非常に限られていますが、日本よりもECが発展している中国大手での実績は豊富な物流ロボット(の寄与によるもの)であり、倉庫の人員数の低減、オペレーションの効率化に大きく寄与してくれると期待しています。

スポーツ小売での導入はもちろん初めてであり、他社に対して優位性を確保していきたいと考えています。

今年の夏には、店舗向けの倉庫網の見直しも予定しており、店舗向け、EC向けの最適な物流体制の構築も、今後進めてまいります。

再掲:2018年6月期の目標

最初に申し上げたことの繰り返しではありますが、2018年6月期は、引き続き、経営効率を改善することはもちろん、ご説明させていただいた施策をやり切ることにより、既存店を軸とした売上成長による損益の達成を実現させる所存です。

2月1日付け 組織変更及び役員異動①

なお、リリースさせていただいていますが、引き続き、変革を進めるとともに、スピード感を持って成長していくために、この(2018年)2月1日付けで、大幅な組織変更、役員以上の大幅な人事異動を行いました。

2月1日付け 組織変更及び役員異動②

業績向上に尽力してきた人材を新たに執行役員として登用し、部長にも、これまでよりも若い人材を登用しています。

世代交代を進めることにより、ますます新しいことに挑戦していきたいと考えています。

投資家のみなさまにおかれましては、弊社の取り組みにつきまして、引き続き、ご理解を賜りたく存じます。

平昌オリンピック本日開幕! 当社契約選手も出場

最後に、余談ではありますが、本日(2018年2月9日)より平昌オリンピックが開幕となります。

アルペンスキーの湯浅直樹選手をはじめ、当社契約選手の出場も決まっていますので、応援をよろしくお願いします。

以上で、私からの説明を終わります。ありがとうございました。