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社員に“助けてもらっている”フラットな関係性 スマートドライブが目指す理想の環境

社員に“助けてもらっている”フラットな関係性 スマートドライブが目指す理想の環境

自動車をはじめとする移動体から走行データを収集し、それを可視化・解析する事業を推進する株式会社スマートドライブ・北川烈氏のインタビュー。“移動の進化を後押しする”をミッションに掲げる同社の魅力を語りました。※このログは(アマテラスの起業家対談の記事)を転載したものに、ログミー編集部で見出し等を追加して作成しています。

シリーズ
アマテラス起業家対談 > スマートドライブ北川烈氏
2017年10月26日のログ
スピーカー
株式会社スマートドライブ 代表取締役CEO 北川烈 氏
株式会社アマテラス 代表取締役 藤岡清高 氏

世界観に共感して、「ちょっと助けてやるか」と良い人が集まってきた

アマテラス藤岡清高氏(以下、藤岡) 御社ではさまざまな領域の、高い能力をもったエンジニアの方々が活躍されていると思いますが、その方たちをどのようにモチベートされていますか? 北川烈氏(以下、北川) 僕はエンジニアではないので、何も作れません。自分ではできないから、みんなに「助けてもらっている」という気持ちです。40名ほどの社員で僕より年下は2名しかおらず、ほとんどが年上です。「社長と従業員」というよりフラットというか、僕としてはむしろ「助けてもらっている」「僕にできないことをやってもらっている」という感じがあります。 世界観に共感してくれて、「ちょっと助けてやるか」という感じで良い人が集まっている。人としても良い人が多いですね。 弊社はエンジニアリングで扱う技術領域が幅広いので、「技術の幅を広げたい」といった志向性があるエンジニアには興味を持ってもらいやすいようです。 また、集めたデータをどう使うか、どう捌くかというのは、ゲームで使われている技術と近いのですが、ゲーム開発には「これで人の貴重な時間を非生産的なかたちで消費させてしまっている」というようなある種の後ろめたさがあったりするのに対して、弊社では交通事故の減少や、渋滞緩和といったリアルな世界に社会的な貢献ができるところが、エンジニアの人たちにも刺さっているようです。

事業に立ちふさがる3つの壁

藤岡 自動車データを集めるハード、アプリ、そして、そこからの情報解析という非常にスケールの大きい事業を進めるにあたって、どのような壁がありましたか? 北川 弊社ならではの「壁」が3つあります。 1つは、技術的に難しいことです。デバイスも作って、解析もやって、アプリも作るという違う技術領域のものを融合させなくてはならないので、そもそも製品開発に求められるレベルが高い。 そのため、モノができていない時から売りに行ったり、アライアンスを模索したりするのですが、竹槍で戦争に行くというか、武器がない中で「凄いことができます」と言いにいくような状況でなかなか難しい。 2つ目は、弊社がプラットフォームビジネスを志向していることです。 お客さんのニーズに沿って毎回カスタマイズして作っていけば稼げるのですが、そういう製品ははあまり志向していません。僕らはメーカー横断的にどの車でも使えるとか、どの保険会社でも使えるようなプラットフォームとか、そういう幅広さを志向しています。 そうすると、「これだという強力な製品もないのに、かといって御用聞き的な開発もしない」という、まだ実績もないのに目線だけは高い、というように見られかねない…そんな難しさもありました。 3つ目は、例えばゲームみたいに1社だけの力で広く普及させるのは無理で、どうしても一緒に保険商品を作ったり、ハードに組み込んだりといったことにアライアンスが必要になります。このアライアンスを組むにあたり、日本の車産業は縦割りの構造が強いため、簡単にはいきません。 例えば、ある自動車メーカーの車にハードを載せると、系列の損保も合わせて囲い込みたいという意向になることもある。そうすると、プラットフォームというよりは縦割りに組み込まれてしまうので、アライアンスの組み方に難しさがあるのです。 弊社がアクサと提携していただき事業を進めているのは、外資系ということもあり、そういうしがらみがないということもあります。また、産業革新機構のようなところにバックアップしていただいているのも同様な考えからです。 もし、ひとつの自動車会社から出資を受けたら、その会社の車でしかサービスを提供できないというようなことになる可能性もありますし、そうなると一般ユーザーの方々に、メーカー横断で広くサービスを提供できるようなオープン性が損なわれる恐れがあります。

突破口は人。「事業の考えに賛同してくれる人をちょっとずつ見つけていった」

藤岡 そういった壁を切り拓くにあたって、北川さんは若く、車業界にいらしたわけでもないので、パートナーとして信用を得るにあたっての難しさもあったと思いますが。 北川 デバイスを作ってもらえないとか、信用力がないから進まなかったことも、数えたらきりがないくらいあったと思います。その突破口もやはり人だったと思います。 僕自身には「こういう世界観が広がっていくと、世の中のためになる」という事業根底への自信というか、腹落ち感はあるので、そこに賛同してくれる人をちょっとずつ見つけていって、サポートしてやろうという人がちょっとずつ出てくる。 そして、産業革新機構のような信用を持っている方にサポートしてもらうと、それが間接的に僕らの信用にも繋がって、少し先に進むみたいな感じです。『わらしべ長者』というか、そう言うと楽している感じがしますけど(笑)。 藤岡 北川さんの熱意があって、そこに人が巻き込まれているのですね。 北川 ちょっとずつ大きくしてきたという感じです。

求めるのは、「ベクトルが自分に向いていない人」

藤岡 それでは、御社が求める人材像を教えて下さい。 永井雄一郎氏(以下、永井) ベンチャーに共通することかも知れませんが、環境が用意されているわけではなく、何もないのがデフォルトなので、それを自分で作ったり、責任持ってやっていける方ですね。 他には誰もやる人がいないような状況で簡単に匙を投げてしまうと、それで終わってしまいます。もちろんみんな「大企業とは違う」と頭ではわかってベンチャーに入ってくるのですが、実際に環境にアジャストできる人と、「ここまでやるのか」と感じる人とに分かれるように思います。 北川 それに加えて、個人的には「ベクトルが自分に向いていない人」が良いと思っています。 例えば、自分のキャリアアップのためとか、ベンチャーに来て経営経験を積みたいとか、自分がCxOになってマネージメントしたいとか、「自分がxxxする(になる)ため」というのが最初にくるような、ベクトルが思い切り自分自身に向いているような状態だと、結局マッチしないように思います。 ベンチャーでは目標に行く過程で道筋が変わることはよく起こるので、ベクトルが自分に向いていると「これじゃあ自分のキャリアアップに繋がらないから、辞めよう」となってしまうことが、大企業よりも頻繁に起こりかねません。 とくに、弊社の場合はアライアンス先によってその時々の注力事業やプライオリティが変わることもあるので、会社が最終的に目指すものに共感してくれて、そのための手法は変わっていくものだという理解がある人がでないと難しい。 そこに向かって頑張って、結果として成果を出したらもちろんその人のキャリアアップになる、という優先順位で考えられる人がいいと思います。 つまり、「COOとして入ってください」というより、「あなたがCOOだよね」とみんなが認めるような働きをして初めて肩書きもそうなるというのがあるべき姿なので、そんなふうに物事で考えられる人がいいのかなと思います。

自分が関わることで結果が変わる「楽しさ」

藤岡 最後の質問になりますが、今の、このフェーズのスマートドライブで働く魅力を教えて下さい。 北川 弊社に加わる魅力の1つは、実際に自分たちがやったことで渋滞が減る、事故が減るといった社会性の高いテーマです。これは誰が見ても社会的に重要度の高いテーマなので、貴重なキャリアの一端をかける意義はあると思っています。 また、現在は売上も立ち始め、これからプロダクトを世の中に広げていく段階です。これから伸びていくところで、その人の頑張りで世の中が変わる可能性があるフェーズです。 その人のアウトプットによって、それが100になるか、1000になるか大きく変わっていくところなので、大きくて動いているものの1ピースではなく、大きな歯車の一つになるというところも魅力だと思います。 永井 自分自身もそうでしたが、大きな会社だと細分化された中で仕事していて、極端な話「自分が会社にいなくても何も変わらないな」という感覚さえ覚えるようなこともあるように思いますが、弊社では自分のやる気とやり方次第で、自分の関わる領域をいくらでも広げられ、それが事業にどれくらいインパクトを出しているかというのも見えやすい。 もちろん責任も重いですが、自分が関わることでの大きな違いが出ることが楽しいと思える環境があります。 また、北川も言ったように、ここからようやくプロダクトやサービスが世の中にどんどん出ていく。長い期間かけてゼロからつくってきたものがようやく実世界で使われて、友達や友達のお母さんも知ってくれたり、「いいね」と言われたり、その反響が届いてくる。そういう経験はどこでもできるものではないと思います。 プロダクトを作り、「いいね」と言ってもらい、それをよりよいものを作ることに繋げていく。会社としてそんなサイクルをどんどん回していければ、さらにいいものを作って行けると思っています。 藤岡 素敵なお話、ありがとうございました。

  
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