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伝統的なものづくり企業から小売・流通業まで ABEJA Platformの活用事例

伝統的なものづくり企業から小売・流通業まで ABEJA Platformの活用事例

2018年2月22日、虎ノ門ヒルズフォーラムで、株式会社ABEJA主催による人工知能実用の今がわかるカンファレンス「SIX2018」が開催されました。基調講演「SIX ~革新的AIの連鎖がはじまる日~」では、ABEJA代表取締役社長の岡田陽介氏が人工知能による変革に各産業はどのように向き合うべきかを語りました。

(提供:株式会社ABEJA)

シリーズ
SIX 2018 > 基調講演「SIX ~革新的AIの連鎖がはじまる日~」
2018年2月22日のログ
スピーカー
株式会社ABEJA 代表取締役社長CEO兼CTO 岡田陽介 氏
株式会社LIXIL 理事/マーケティング本部デジタルテクノロジーセンター長 安井卓 氏
株式会社パルコ 執行役/グループICT戦略室担当 林直孝 氏
武蔵精密工業株式会社 代表取締役社長 大塚浩史 氏

LIXILはABEJA Platformをどう活用しているか

岡田 そして、このABEJA Platformの仕組みをご活用いただいているお客さまをご紹介させていただきたいと思います。株式会社LIXIL・理事、マーケティング本部デジタルテクノロジーセンター長、安井さま。どうぞ壇上へお上がりください。拍手でお迎えください。 (会場拍手) 安井卓氏(以下、安井) ご紹介ありがとうございます。株式会社LIXILの安井と申します。今回、株式会社LIXILにおいてどのようなAIを活用しているのか、お話しいたします。 KOP_0767 まずはじめに、LIXILについてお話しいたします。LIXILは住宅設備のグローバルリーダー企業であります。ここにありますように、トイレ・サッシ・ドア・キッチン、それからエクステリアの住宅設備のほとんどを、我々製造販売しています。おそらく、みなさんが今お住いのご自宅の中のどこかには、我々の製品が使われていると考えています。 我々、2011年に5社が合併した企業で、一番古い企業は170年前、江戸時代の創業のカーテンメーカーであります。今年からブランド戦略を一新しまして、統合したLIXILと言うよりも、INAX・トステム・GROHE・American Standardという複数ブランドを持つ住宅総合メーカーとして、LIXILと覚えていただければと思います。 余談ですが私、去年の4月にLIXILに入社しましたが、それ以前はぜんぜんトイレのメーカーなどに気を配っていなかったです。それが毎回トイレに行くたびに、「このトイレはどこのメーカーだ」というのを見るようにしてるんですけど、この会場のトイレは残念ながらTOTOさんでした(笑)。 (会場笑)

カスタマーのキッチンでの動向を分析

安井 そんなLIXILという会社でも、新しいことに大きく取り組んでいます。とにかく我々が強く意識しているのはコンシューマーセントリック、それからデジタルテクノロジーを活用する。そのための1つが、AIを活用することです。 どのようなことをやっているかと言うと、例えばお客さまの使いやすい商品を開発するために、お客さまの実際のユーザー行動を観察すること。これにAIを使っています。 あるいは早く品質の良い製品をお客さまにお届けするための、生産能力の改善。それから、1日万単位のコールをいただいているコールセンターの回答スピードや品質の向上・安定化。こういったことを行っています。 その中でABEJA Platformを利用して大きな成果を上げたのが、今回お話しする行動観察の分析です。お客さまがキッチンをどのように使われているかを、映像を撮って分析しています。 これが今まで、映像をすべて紙で手で起こしていたんですけど、人手で3ヶ月かかっておりました。これを、ABEJA Platformのおかげで、ディープラーニングのモデルを作り、時間の短縮を狙いまして、3ヶ月が数時間になりました。 なぜこういうことをやろうとしたか。やはり3ヶ月かかると、そのスピードでPDCAを回すことが非常に遅くなってしまう。あるいは大量のデータを扱うことができない、精度が落ちてしまう、という問題があったんですが、これが短縮されることによって精度を上げたり、PDCAを早く回したり、そういうことができるようになっています。

もっとAIのエンジニアが必要

安井 ABEJAを利用して良かったのは協力体制を作りあげられたことで、それ以前、我々自身の手で試そうとしたときは、プラットフォームをどう運用するか、モデルをどう作っていくのか、あるいはアノテーションにすごい工数がかかる。 これをどうやって解決しようかというところで、ABEJAさんと協力しながら、我々がアウトソースをしたり、システムの構築・運用をしたり、あるいはアノテーションのBPO。そういうものを提供いただいている。逆にモデルの構築やチューニングなどは、我々とABEJAさんで共同して行っていく。そういう活動をすることができました。 今後に向けて適応領域を拡大していくことが一番重要なところなんですが、そのためにはもっとAIのエンジニアが必要だと思いました。 単純にAIを作りあげるエンジニアというわけではなく、先ほどもお話ありましたように、課題設定をしっかりできて、それに合ったプラットフォームやモデルの判断ができ、何より現場をしっかり見て、現場とコミュニケーションをとって、最後に現場に導入していくところまでしっかりと面倒を見ていくエンジニアが必要になると思います。 これからABEJA Platformを活用する企業・エンジニアが増えていけば、そういうエンジニアもきっと増えていくと思うんです。そのうちの何人かが当社で仕事をしていただけると、非常に幸せだなと思っています。 最後に、今日の3時20分からTrack Bにおいて、我々のメンバー、森と原田が「LIXILが取り組むAIを活用した行動観察」で講演させていただきます。ありがとうございました。 (会場拍手) 岡田 安井さま、ありがとうございます。

「ABEJA Insight」とは何か

岡田 実際にこのようなかたちでABEJA Platformを活用いただいている事例になっています。そして続きまして、ABEJA PlatformからABEJA Insightにご説明を移らせていただければと思います。 ABEJA Insightとは何なのか。ABEJA PlatformはPlatform as a Serviceとなりますので、実際にエンジニアの方々がこのプラットフォームを使ってオリジナルのモデル、オリジナルのデプロイ環境を作っていきます。 しかし、このABEJA Insightは、弊社で固定化されたモデルをすでに用意し、ここに対してさまざまなAPIを経由していろいろなデータを入れ込む。実際に推論、実行をすることが簡単な仕組みになっています。 ただし、簡単と申しましても、必要なデータの要件がありまして、これぐらいの解像度、これぐらいのデータ量、これぐらいの分解能が定義されている中で、そこに対してしっかりとデータを入れ込めば、モデルで学習・推論をして、その結果をAPI経由で取り出せるサービスになっています。 そして今、このABEJA Insightにつきましては、従来から提供させていただいております、小売・流通業さま向け、そして本日リリースするインフラストラクチャー企業さま向け、製造業さま向けがあります。この3つに関しましては、すべてABEJA Platform上で稼働しているイメージです。
そして、このABEJA Insightの「for Manufacture」からご説明をさせていただきます。
このABEJA Insight for Manufactureにつきましては、実際に我々で異常予測や商品の仕分けといったモデルをすでに用意していますので、そこに関して必要な振動データ、必要な画像データをご用意いただければ、弊社で学習・推論を行って、お客さまにAPIを通してご提供することが可能になっています。 インフラストラクチャー企業さま向けにつきましては、異常診断、故障予測、需要予測を既にサービスとして活用いただけるように、実際に異常診断でしたら、その異常における振動データ、故障予測に関しても、さまざまなデータ、需要予測に関しましてはこれまでの実績値をご用意いただき、APIを通して我々の仕組みに放り込めば、その結果をAPIを使って返すかたちになっています。 そして本日、ABEJA Insight for Retail。従来のABEJA Platform for Retailを、Insightというかたちでリニューアルします。こちらに関しては、従来どおり顔画像データ、さまざまなデータに対して人数カウントや年齢性別推定をしていくモデルを用意しています。現状、Retailに関しては、それを閲覧するGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の環境も提供しています。 このようなかたちで、小売・流通業の方々がデータを簡単に分析できる環境を作ることが可能です。

「24時間パルコ」というコンセプトを掲げて

岡田 そして、このABEJA Insight for Retailを活用するお客さまをご紹介させていただければと思います。株式会社パルコ 執行役/グループICT戦略室担当、林さま。どうぞ壇上へお上がりください。拍手でお迎えください。 (一同拍手) 林直孝氏(以下、林) ありがとうございます。ご紹介いただきました、パルコの林と申します。今日はABEJAさんのイベントですので、(ABEJAの)コーポレートカラーの紺で決めてまいりました。 KOP_0872 パルコのご紹介なんですけれども、PARCOというショッピングセンターを全国で運営しています。パルコという屋号の店舗が全国で17店舗ありまして、その他に小型の物件が「ZERO GATE」や「Pedi」で、全国25ヶ所でやっています。 我々の課題は、4年ぐらい前にリテール業界の中ではオムニチャネルという言葉が非常に出てきました。その対応をどう進めていくのかということで、我々としては実は小売業ではなくて、全国約3,000のテナントショップさんにご出店いただいている不動産とリテールのハイブリッドの業態ですから、商品そのものは我々は直接販売しないんです。 したがいまして、店頭で販売員の方々が接客をする場を、リアルの店頭ともう1つ、インターネット上に接客をするプラットフォームを両方作って、そこを24時間お客さまにご利用いただく。そういった環境を作るということに注力して、オムニチャネルは非常にわかりづらいものですから、「24時間PARCO」というコンセプトを掲げて、このプラットフォームを進化させてきたわけです。

ショッピングの「体験」が変わってきた

 我々はその進化に関して、軸を1つ持っております。最新のテクノロジーを使って販売員のスタッフのみなさんの接客をいかに拡張するか。テクノロジーの使いどころという軸を設けています。 なぜならば、テクノロジー活用が必要という背景には1つ、まずBtoC。パルコとそこにご来店いただくお客さまの側面では、コミュニケーションのツールが変わったわけです。みなさんお持ちだと思いますけども、スマートフォンです。スマートフォンの普及とともに、お客さまに求められる我々のショッピングの体験も変わってきたということ。 もう1つ、冒頭に岡田さんからもありましたけれども、この日本の人手不足、この状況。この課題に我々の業界も非常に直面しています。したがいまして、ご出店いただいていますテナントさまとパルコの関係性においては、その人手不足にどう対応していくのか。 もう少し申し上げますと、テナントさまの販売員さんのみなさん、業務をどうやって効率化していくか。ここにテクノロジーをどう使うかという必要性がでてきたわけです。 そこで最近、最新のPARCOで、上野に昨年11月に「PARCO_ya」をオープンしました。お隣に長年、江戸時代からご商売されている「松坂屋」という百貨店さんがあります。百貨店さんをリスペクトして、我々も「PARCO_ya」という店舗をオープンしました。銀座線に乗って20分行っていただくとございますので、ぜひ帰りにお立ち寄りいただきたいです。 (この店舗に導入したのが)「ABEJA Insight for Retail」の属性判定です。顔認識のカメラをほぼ全ショップに導入して、ショップ単位の入店客数、あるいはそこで買い物されている方の推定属性、買い上げ率などを、分析データとしてテナントのみなさんにお戻しするというサービスを始めています。

AIで接客を拡張する、接客の質を高めていく

 今後ですけれども、今申し上げましたウェブ上での接客のデジタル化と、カメラを含めていろいろな行動データを、店頭でセンサリングできるようにしていきたいと思います。 そういったデータに加えまして、テナントさまがお持ちの商品在庫のデータなどを1つに統合して、そのデータをいかにAIを使って、接客を拡張する、接客の質を高めていくかが、我々の課題になっています。 ぜひこの部分を、強力なパートナーのABEJAさんとご一緒に進めていきたいというのが、これからの課題であり、我々のご出店いただいているテナントさん、あるいはご来店いただくお客さまに対するサービス向上の、非常に重要なポイントかと思っています。引き続きABEJAさん、よろしくお願いします。 (会場拍手) 岡田 林さま、ありがとうございます。

「AI Professional Partner」を紹介

岡田 それではこの「ABEJA Platform」「ABEJA Insight」の2つをご紹介させていただきました。その中で、おそらくこういった疑問を持たれる方がいらっしゃるかと思います。 「『ABEJA Insight』でパッケージは提供されていない。なので、『ABEJA Platform』を使って独自アプリケーションを構築したい。ただ、自社にはAIなどのノウハウを持った人材がいない。どうすればいいのか」といった疑問が思い浮かぶと思います。ご安心くださいませ。本日「ABEJA Platform Partner Ecosystem」につきましても、大きくリニューアルをさせていただきます。 そしてこれまで、「ABEJA Platform Partner Ecosystem」ですけれども、70社以上の方々が、我々のエコシステムにご参画をいただいています。パートナーのみなさま、ありがとうございます。 そして、このパートナーエコシステムも含めてなんですけれども、これまでABEJAはこのようなかたちでサービスを提供しています。 基本的にはABEJAから「ABEJA Platform」を通して、「ABEJA Insight」としてエンドカスタマーにご提供すること。あるいは「ABEJA Platform」をカスタマーのIT部門の方にお渡しして、ユーザーに提供する。こういった仕組みをご提供していました。そして、本日ここに新しくパートナーの仕組みを導入できればと思っています。 「ABEJA Platform」の「AI Professional Partner」といったかたちで、ご紹介をさせていただければと思っています。「ABEJA Platform」の仕組みを活用していろいろなアプリケーションを開発し、複数の企業にご導入いただく。自社で使っていく。そしてその使った仕組みを、多くの会社さまに提供していく。 そして、この「ABEJA Platform Partner Ecosystem」の「AI Professional Partner」には、本日、SIXの名にもふさわしく、6社の会社さまにご参画をいただいています。武蔵精密工業株式会社さま、株式会社トライエッティングさま、アルティテュード株式会社さま、株式会社コンピュータマインドさま、株式会社YCP Japanさま、株式会社Laboro.AIさま。この6社の方々にご提供をいただくかたちになっています。 こちらが「ABEJA Platform」の「AI Professional Partner」です。

伝統的なものづくり企業のAI活用事例

岡田 そして本日、この「AI Professional Partner」の1社であります、パートナーの社長さまに語っていただければなと思っています。武蔵精密工業株式会社、代表取締役社長、大塚さま。どうぞ壇上にお上がりください。 (会場拍手) よろしくお願いします。 大塚浩史氏(以下、大塚) すみません。立ってやるとは思わなかったので、ちょっと足を痛めてしまいまして(笑)。ちょっと不都合があったら申し訳ないんですけれど。 KOP_0971 (1) ただ今ご紹介にあずかりました、武蔵精密工業の大塚と申します。当社は創業80年、自動車の部品メーカーで愛知の豊橋に本社があって、今世界に14ヶ国、30ヶ所の工場を持っています。 日本でいう伝統的なものづくりの会社で、日々一生懸命ものづくりをやっている会社です。主力商品は鉄の精密な加工と、トランスミッションやエンジンのカムシャフトなどをやっています。 一番得意としているのはこのギアです。ミクロン単位の精度が必要なトランスミッションのギア。これは世界でだいたい年間1億5,000万個くらい作っています。 おそらく統計はありませんけれど、もっともたくさんの精密なギアを作っている会社の1つだと思っています。当社とABEJAさんの出会いは、いろいろな機会があって、ご縁があって始めたわけです。

自動化と無人化は永遠のテーマ

大塚 我々は非常に伝統的なものづくりの会社で、AIをどうやって導入するよりは、我々は日々、生産現場をどう改善して、どう効率化して、どう我々の作業をしている従業員を楽にしてあげるか。伝統的に自動化や無人化は、我々の永遠のテーマです。 ものづくりの現場の自動化は、いろいろな搬送機やロボットなどを使ってたくさんやっています。最後に残る仕組みが、やはり検査ということに行き当たりました。さて、検査をどう自動化しようかというところで、AIの活用を思いつきました。AIの活用と言っても、人材もノウハウもないです。 どうしようかなというところで、ABEJAさんのこの「ABEJA Platform」に大変助けられてスタートしたわけです。中身は私は文系で社長なので、そういうことはあまりよくわかっていないんですけれど(笑)。 (会場笑) 実はやりたいことだけははっきりしていて、「現場の作業者を楽にしたい」「省人化して効率を上げたい」。そういうことをやりたいときに大変助かりました。 やはり「ABEJA Platform」のいいところは、「AIのよろず屋」みたいなところがあります。こういった我々みたいな非常に泥臭い現場のAIの活用に関しても、大変プロフェショナルな知見と、それから整備されたプラットフォームを使っています。 結果で言うと、実質わずか半年たっていないと思いますけれども。今まで人が検査をしないとどうしてもダメだということを、AIを使って我々のロボットを使って自動化すること(ができました)。ほぼほぼ人間の目に、人間の作業に近い、そういったAIの検品作業ができるように近くなってきています。

100年に一度の大変な革命期に…

大塚 トヨタさんの社長もおっしゃっていましたけれども、自動車業界は100年に一度の大変な革命期と言われています。ライフスタイルの変化、テクノロジーの変化などに伴って、自動運転、電気自動車、シェアリング、コネクティッドなどのいろいろな変化が起きています。 我々の本業で、いろいろなチャレンジをしているんですけれども、その中で今後、私が思うにAI・IoTは必須科目であります。新しいテクノロジーを使いこなして、我々の産業、我々がやっている今のものづくりを、革新をしたいと思っています。やり方としては、とにかく我々らしく、ものづくりの現場を作っています。まずとにかく現場に実装してやってみる。 今回、プロトタイプの製作をしていますが、これもできるだけ早く現場に入れて、現場のデータをたくさん取って、学習をして、進化をさせたい。そのためにABEJAさんは、大変ありがたいプロフェショナルのパートナーでありまして、一緒に生産現場のものづくりのイノベーションを起こしたいなと考えています。 この「AI Professional Partner」というのは、実は最近聞いたばっかりですので(笑)、ただこのコンセプトとしては、一緒にイノベーションを起こそうというパートナーということです。 ABEJAさんが持っている知見と、我々が持っているオートメーションと生産現場のものづくりの力を合わせて、一緒にイノベーションを起こしたいなと思います。 まあ私は口だけなので、このあと実際に我々のプロジェクトリーダーが、どういうふうに生産現場でAIを使った人間に代わる検品作業の自動化という話を、詳しく実際に映像を交えて説明をしますので、ぜひみなさん立ち寄っていただいて、聞いていただいて、いろいろな意見を聞かせていただけるとありがたいなと思います。どうも本日はよろしくお願いします。ありがとうございました。 (会場拍手) 岡田 大塚さま、ありがとうございます。武蔵精密工業さまには、Certified Partnerの「AI Professional Partner」のところを担っていただいています。基本的には、「Powered by ABEJA Platform」というかたちで、今後この仕組みを多くの会社さまに提供していくことも、我々として考えていきたいと強く思っています。

エコシステムの構築が非常に重要

岡田 そういったかたちの中で、我々はAIの専門家ですが、製造業の専門家ではないといったところも含めて、製造業の方々にパートナーとなっていただいて、多くの会社さまにご提供していく。 そういった部分にもアプローチをしていきたいなと思っています。その中で、こういったパートナーの仕組みをお話させていただいたんですけれども、我々としてもっとも重要だと思っていますのが、エコシステムの構築でございます。 AIは、いまだに正直オタクみたいな人しか使っていないのが、我々の印象なんですけれども。そうではなく、このAIといった仕組みのハードルを下げていくところもそうですし、そもそも使える人材を育成していく。 この2つのアプローチを併せて取ることによって、エコシステムがどんどん加速していくと考えています。ですので、このエコシステムの構築が非常に重要なポイントとなっています。 もう1つ、我々から本日発表をさせていただければと思っています。本日我々としましては、この「ABEJA Platform Partner Ecosystem」を加えまして、「ABEJA Platform Training Factory」をリリースします。 今まで教師データなどは、お客さまが取ることが大前提だと考えていました。その中で「ABEJA Platform」にどういったデータを食わせていくのかという、そもそもの実証環境を、多くの会社さまと連携して動いていきたいと考えています。 実際にディープラーニングをやる上で一番重要なものは、データです。そしてそのデータに教師データを付けていくが、必要になってまいります。ですので、そのデータを集め、教師データを作っていく部分に関して、多くのパートナーさまと一緒に、こういった環境を整備させていくところにも、我々としてはチャレンジをしていきたいと強く考えています。

AIは活版印刷と同じレベルの発明

岡田 このAIは、まさに活版印刷と同じレベルの発明だと思っています。最近GoogleのCEOが、「電気よりもすごい発明」という発言もありましたが、私自身は活版印刷と同じレベルの発明だと強く思っています。 理由としては、当時活版印刷が発明される前はすべて書物を手書きですべて写している。それを多くの方々に伝えている。 AIはまさにそういった知見、明文化できないノウハウを、多くの方々にトランスファーしていく。そういった発明だと思っています。 その中でまさしく2018年というのは、運用の元年だと思っています。実際問題として多くの会社さまがPoCであったり、トライアルはするんだけれども、それを実際に本番に導入していく部分に、二の足を踏んでいるかと思っています。 その中で我々は2018年、AI運用元年にするといった決意を込めて、こういった「ABEJA Platform」であったり、その周辺のエコシステムを整備しました。 その中で先ほどご覧いただきました、この仕組み。ABEJA、そして「ABEJA Platform」、それを取り巻く「ABEJA Platform Training Factory」として、その「ABEJA Platform」をベースにした「ABEJA Insight」。 そして多くのプロフェッショナルパートナーの方々、そしてお客さまのITディビジョン、関係する業務の方々、そして最終的にユーザーのところに落ちていくといった、こういったエコシステムを構築していきながら、最終的にはより多くの人々にAIの恩恵を適用していきたいと考えています。こちらが我々の本日お伝えしたかった一番大きな部分になります。 こういったかたちでABEJA、本日「SIX2018」というイベントを主催させていただいていますが、まさしく今日が日本におけるAI運用のスタート地点だと我々考えています。 そしてそういった豊富な事例を、本日このあと多くのお客さまから発表いただき、この事例にインスパイアされて、多くのお客さまがさらにAI活用に踏み切っていただけるように願っています。 本日このあとも多くのお客さまのセッションであったり、パートナーのセッションをぜひお楽しみいただければと思います。本日はご清聴いただきまして、誠にありがとうございます。 (会場拍手)

  
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