ほとんどの挑戦は“身の丈”に合ってない
小澤隆生氏(以下、小澤):さあ質問! 出づらいかもしれません。ただこの機会だということで、手が挙がったところありますか? 1人30秒で一番端っこから攻めていこう。「俺だ!」「私だ!」っていう人からマイクをどんどん渡してください。1回4人聞きます。パッと適切に答えましょう。
質問者1:これからどういうものが社会に広まって、人を幸せにしていくかということを考えたいです。何を見て社会を見ているのかをうかがいたいです。
小澤:いいですね。的確。はい次。
質問者2:すごい素朴なことなんですけど、1日のなかで大事にしている瞬間とか時間、大事にしている行動を教えてほしいです。
質問者3:昔の自分の身の丈に合わない桁違いの挑戦とか、ステージを上げるためにした桁違いの挑戦があれば聞きたいです。
小澤:はい、最後。
質問者4:平さんにお聞きしたいんですけど、「つまづいたときに再起可能な状態にする」という言葉がすごく響きました。具体的にどうしたらいいかをおうかがいしたいです。
小澤:ありがとうございます。じゃあ時間の許す限り。亀山さんは今、何を見てますか?
亀山敬司氏(以下、亀山):はいはい。ええと、何を見てるかな……。
小澤:例えば、世の中的にはどういったものが来るかを学ぶために、どこから情報を仕入れてるかとか。
亀山:ああ。「NewsPicks」はよく見るかな(笑)。
(会場笑)
小澤:谷家さんは投資をする際に何を見てるんですか?
谷家衛氏(以下、谷家):投資で儲かるかどうかは別にして、社会にとって何が大事になるかという意味では、西洋的モダンキャピタリズムはどう見ても行き過ぎたと思っています。
なのでもう1回、今度は微分的なものではなくて、積分的な全体を上げるような、東洋的な考えや女性的なリーダーシップとか、そういうのがもう1回見直されると思っています。
それでヨガとかマインドフルネスをやっているんですけど、今後、そういうものを日本から世界に発信するのはけっこうおもしろいんじゃないかと思っています。
小澤:なるほど。
亀山:あとは身の丈に合わないとか、挑戦がどうのって言ったけど。俺もみんなも今からやろうとしていることは、ほとんど身の丈に合ってないからね。どうせ何をやっても恥かくから、まあ、かいておいたほうがいいかなという。
小澤:身の丈なんか考えないと。
亀山:うん。身の丈というか、そもそも丈がないから。
小澤:身の丈なんて……丈がない?(笑)。
(会場笑)
小澤:丈がない!
亀山:ないんだから。もう何をやってもね。
追い詰められたときの切り替え方
小澤:はいはい。平さん、いくつか。
平:社会のどこを見てるかという話ですけど、やっぱりミクロとマクロと潮流ですよね。現場をわかってないとミクロは机上の空論になるし、かといって勉強することもものすごい大事です。それを一体的にイメージできるかどうか。
大事な時間は寝る時間ですね。寝てるときはもう誰にも邪魔させないという。寝ないとダメですよ。
小澤:何時間寝てますか?
平:私? 私は7時間ぐらい。
亀山:俺も8時間は寝るね。
小澤:8時間。
平:寝ないとダメなので。
小澤:谷家さんは?
谷家:7時間。
小澤:7時間ね。
平:それと「再起不能」というのは、少し説明すると、まず1つ目は、ちゃんと言うべきときに言うこと。みなさん「そうだよ。こう言うべきだ」というときは遠慮しないで言ったほうがいいですよ。
やっぱり自分が「おかしい」とか「これは正義じゃない」とか……コンプライアンスって、ほとんど自分の道徳観ですから。だから、「それはおかしい」と思ったらちゃんと言うことが自分の身を守るし。
2つ目は、追い詰められたときに、気分を切り替えることなんですよ。「tomorrow is another day」ですよね。この気分を変えられる人と変えられない人がいるので、本当に追い詰められたら寝る。
小澤:寝る。
平:次の日は、別の日が始まりますから。
小澤:もうみなさんね、「大人は3時間睡眠でがんばってる」なんてよく聞くじゃないですか。もう7時間……8時間と。ばんばん寝てますよ。
(会場笑)
亀山:いやいや、あんまりね(笑)。
100万分の1の景色は気持ちいい?
小澤:体力が重要なので。健康じゃないと生きていかれませんからね。じゃああと4人いこう。手が挙がったところから、どんどん聞いちゃってください。
質問者5:(集中するときとリラックスするときの)バランスについてお聞きしたいです。集中しつつリラックスしようと思いつつ。自分はどっぷり型なんですけれども、リラックスしようと思って365日毎朝トイレ掃除をしてみたり、振り返りをやってみたりしつつ、でもやっぱりバランスって難しいなと思っています。そのバランスをどう取っているかお聞きしたいです。
小澤:はい、ありがとうございます。じゃあ次。
質問者6:リスクに直面をした際、怖いと感じたときに、どのようにしてそのリスクを取る決断をされましたか?
小澤:リスクについてね。はい次。
質問者7:「大学で学ぶより自分で社会に出ていろいろ挑戦しろ」と言っていたと思います。私は今、修士課程にいて、博士(課程)へ行こうか迷っています。大学についてどう思っていますか?
小澤:大学について。じゃあ最後。
質問者8:お話ありがとうございました。「やっぱり100万分の1の世界って景色がいいですか?」ということを聞きたくて。
(会場笑)
質問者8:志の高い人の周りには志の高い人が集まるみたいに、おもしろい人にいっぱい会えるということはわかったんですけど、そのほかに何か「この景色を見てよかったな」と思った瞬間を聞きたいです。
亀山:まあ、この景色はいいよね。みんなこっち見てて(笑)。
(会場笑)
亀山:やっぱりこの歳になってじじいになると、普通は誰も(話を)聞いてくれないからね。「うるせーな、じいちゃん」みたいな感じになっちゃうから、こういった場で気持ちよくしゃべって、若者が目を輝かせていると、「おお、俺の話いいこと言ってんだろう」みたいな(笑)。
(会場笑)
稼ぎと幸せは比例しなくなる
小澤:リスクとかって考えていらっしゃいますか?
亀山:みんなはそんなにリスクとか考えなくていいんじゃないかな。ただ選択の中で、バランスでいうと、たぶん今までは学校に入るのが目標で勉強してきて、これからを迷ってるところだと思うんだけど。