「早起きは三文の徳」を英語でどう表現する?

上村潤氏(以下、上村):日本語を英語に当てはめようとするから、出てこない。そして、出てこないからあきらめちゃうっていうのが、まさにそのとおりだなって思いました。

西澤ロイ氏(以下、ロイ):じゃあ、その再認識したじゅんじゅんに、問題を1問出してみたいと思います。

上村:はい(笑)。

ロイ:「早起きは三文の徳」。

奥村美里氏(以下、奥村):おー、いいですね。

上村:え、「早起きは三文の徳」? えー、何だろう……、そもそも「早起き」が出てこない(笑)。fast wake upみたいな感じですか?

(一同笑)

上村:「三文の徳」……。ごめんなさい、ぜんぜんわかんないです。

ロイ:はい。じゃあ、これを美里さんだったらどんなふうに考えて、どんな英語にしますか?

奥村:いつも「5歳の子供にもわかるような日本語にしてください」って言ってて、「早起きは三文の徳」とか、たぶん5歳児にもよくわかんないと思うんですよ。

上村:わかんないですよね、うん。

ロイ:ことわざですもんね。

奥村:そうですよね。なんて言ったらいいと思います?

上村:なんて言ったらいいか。そうですね……「早い」えー、wake up「起きる」、うーん……。

奥村:日本語でいいんですよ?

ロイ:英語で考えると、本当に思考が止まるので、まず日本語。

奥村:最初に日本語。

上村:完全に止まってます、僕(笑)。

ロイ:そこは僕も美里さんも共通して、日本語でまず考えていいって。

奥村:そうそう。

上村:そういうものなんですね。

奥村:例えば、「早く起きるのは良いことだ」みたいになるわけで。……じゃないですか。OKですか?

上村:はい。そこは大丈夫です(笑)。

奥村:なので、例えば、「It's good to wake up early」とか、いう感じ。

上村:It's good to wake up early.

奥村:そうそう。earlyが出てこなかったとしても、「じゃあ、早いって何時ぐらいかな?」って具体的に考えると。早いって何時ぐらいですかね?

上村:5時とかですかね。

奥村:だったら、around 5とか言えばいいじゃないですか。

ロイ:うんうん、確かに、確かに。

奥村:そう。なので、英語は具体的にすればするほど、簡単になるんですよね。

ロイ:今、すごい大事なことです。具体的にすればするほどいいんですよ。

上村:具体的にすればするほどいいんですね。また1つ大事なことを学んでしまいました。

奥村:(笑)。

英語とは、人生を変えるツールである

ロイ:英語ってこうやって、なんか英語の問題じゃなかったりするんですよね。

奥村:うんうん。

ロイ:英語がしゃべれないのって、英語じゃない問題だったりして。だから僕は、英語ってすごく成長させてくれるツールだと思ってるんですよ。考え方が広がったりとか、視野が広がったりとか。常識をうまく取り除いたりとか、偏見とかですね。美里さんは、英語ってどんなものだって考えてますか?

奥村:英語は人生を変えるツールだと私は思っていて。人生を変えられる力があるツールだと思っています。

なんでかというと、英語が話せることで、職業のオプションも広がるし、どこに住むとか、どこに旅行するとか、そういうオプションも広がるし。それによって、人生の楽しみ方の幅がすごい広がってくると思うんですよね。

その英語っていうスキルっていうのは、「学ぶことができるスキル」なんだよっていうことを、私はよく言っていて。それは、この5歳児の……、なんて言うか、マスターすればすぐに話せるようになるよ。別に単語をいっぱい覚えなくても、今すぐ話せるようになるよっていうことを、よく言っています。

ロイ:うん。本当みんな、「単語を知らないからしゃべれない」とか、「表現を知らないからしゃべれない」って、勘違いしてるんですよね。

奥村:そうですね。単語は覚えなくても大丈夫です。

上村:なるほど。力強く言っていただきました。

ロイ:本当その考え方が一緒なので。

上村:おー、なるほど。この1冊の本が結んだ縁が、こうしてゲストに来ていただくまでになったわけですからね。いやー、本当今日はありがとうございます。

奥村:ありがとうございます。

「色白」は海外では失礼になってしまう!?

上村:僕も、いろいろ考え方を、思わせていただきましたけど。著書ね、この『英語は5歳児の日本語で覚えると面白いように話せる!』……。

ロイ:「考える」ですね、「覚える」じゃなく。

上村:あ、『考えると面白いように話せる!』。

奥村:(笑)。

上村:はい。失礼しました。すいません。これ、読ませていただいたんですけど、中にコラムとかも入ってて、そこもすごく面白かったんですよ。

奥村:あ、良かったです(笑)。

上村:よくロイさんと、このコーナーの最後にカタカナ英語とかもやってるんですけど。和製英語のお話とか、あと日本語で褒めている表現っていうのが、向こうでは失礼にあたるとか。

奥村:そうですね。はい。

上村:そういうのもすごく、現地で対応してきたからこそ、「あ、そうだったんだ」と思って、すごくためになりました。

奥村:ありがとうございます。

上村:海外では、「色白」って言うと、あまりよろしくないらしいですね。

ロイ:(笑)。

奥村:そうですね。

上村:はい。というわけで、本日はゲストに『英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!』の著者、奥村美里さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

奥村:ありがとうございました。

ロイ:ありがとうございました。

上村:以上、「西澤ロイの頑張らない英語」、お届けしましたのはナビゲーター上村潤と。

ロイ:西澤ロイでした。Thanks a lot for listening. See you on May 30th. Bye bye.

上村:バイバーイ!

英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!