その「行動」の裏にどんな思いがあったのか

ナレーター:前回、アドウェイズの松嶋さんから、きっかけになった具体的な言葉や名詞を使うことで、「安心してください、より伝わりますよ」とアドバイスをもらったK大学の上田さん。

ネクストの林さんからもここをもっと知りたかったな、というポイントを教えてもらいました。

林征一郎氏(以下、林):そうですね。ちょっと惜しいな、とは聞きながら思っていまして。

「人の話を聞いて、行動に移せる」という、その今回でいうとリアルになっていたんですけれども。行動の中にもたぶん上田さんならではの「こういう行動をしたい」はもっとあるんだと思うんです。

なので自分が変わったきっかけを元にこういう人のためであれば、「こういう行動をしたい」のところがエピソードの中から見えてくるともっといいな、って思います。はい。

ナレーター:行動の裏にはどんな思いがあったのか。そこが隠れてしまっていた上田さんの自己PR。

「自分の意思」がないと仕事はできない

ナレーター:さらにボーダレス・ジャパンの鈴木さんから仕事をする上で大切な意思や志について、アドバイスをいただきました。

鈴木雅剛氏(以下、鈴木):すてきな子だなっていうのはわかるんです。優しい子なんだろうなっていうのはわかるんです。でも、話の中に意思がないんですよ。

私はこうしたい、だからこういう行動をとった。その時にこんな経験をして、どんな反省があり、その学びを元に、また次こんな行動をしていったんです、っていう。この「自分の意思」っていうものがないと仕事ってできないんですよね。

仕事ができる人っていうのは、必ず「自分はここに向かいたいんだ」っていう夢や志というものをしっかり持っている。その上で、じゃあそこに向かって一生懸命突き進んでいく中でいっぱい修正をしながら、「でも早く行きたいんだ」っていうこの思いで前に進んでいくものなので。

それがどんな仕事においても同じだと思うんですよ。私はこうしたい、私はこうなりたい、私はこういう社会にしたい、私はこういうお店にしたかったっていう。これがまずあって、「それに向けてこんな努力をしたんです」「こんな変化があったんです」を言ってもらえると、「ああ、なるほどね」「いいかも」って思いやすいかも。

上田氏(以下、上田):はい。

もともと自分が意見を人の前で言うタイプではなくて、あることをきっかけに自分に自信をつけたことがあって、そこから自分の意見を言えるようになりました。

自分の意見を言えるようになってから、そういうなにか自分の意見があるのに認めてもらえないみたいな、そういうジレンマみたいな持っている人がいるんじゃないかなと思ったんです。なので、自分が行動する際にはそういうことに気をつけながら、物事を進めていくようにしています。

菊地美希氏(以下、菊地):働く上で自分はどうしたいのか、という意思や、こうなりたい、という夢を語ることはとっても大切なポイントですね。

意思がないのではなく「伝えきれなかった」

菊池:フィードバックを受けた上田さん、どのように感じましたか?

上田:まず具体性がないということに関しては、本当にそうだなと思って。

菊地:うんうん。

上田:あとは自分の意思がないという部分はですね。意思がないっていうか、そこを伝えきれなかったっていう部分もあるし、「そこまで意思を持ってやっているんです」ってところを伝えようというところまで、まだいっていなかったですね。

菊地:ああ、なるほど、なるほど。

上田:そこじゃないところをアピールしていました(笑)。

菊地:(笑)。ということで1枚も今回上がらなかったですけれども、自分としては?

上田:すごく残念だな、とは思うんですけれども、もともとそこまで「絶対上がるだろう」みたいな、そこまで甘くないかなと思いながら来ているので、もらったフィードバックをこれから活かしていこうという気持ちの方が強いです。

菊地:ちょっと悔しい思いをバネにしていきたいっていう感じなんですね。

上田:そうです。

菊地:はい。