今回のテーマは「ショッピング×マネー」

頼藤太希(以下、頼藤):こんにちは。

高山一恵(以下、高山):こんにちは。

頼藤:今回のテーマが「ショッピング×マネー」ということで。高山さん、ショッピング大好きですもんね。

高山:大好きです。もう、しょっちゅう行っていますので。

頼藤:しょっちゅう行っていますか。どういうところに行くんですか?

高山:デパートとか。あと、路面店とかもけっこう好きですかね。いろんなところに出没しております。アウトレットも好きですし。

頼藤:おー。(お金を)使う時は、ばーんって使っちゃうんですね?

高山:いやいやいやいや! メリハリをつけて!

頼藤:声が大きくなりましたけれども(笑)。お得なポイントとか、あるんですか?

高山:まあ、被らないようにね。持っているような洋服を、たくさん何枚も買わないように。クローゼットの中身はちゃんとチェックして、持っていないようなものを選ぶとか。

頼藤:ファミリーセールを狙って行くとか?

高山:ファミリーセールはね。けっこう、人脈が大切なんですけれどもねー。そういうところに勤めている友達から(情報を)もらって、行っています。

頼藤:あとは前のPODCASTの時に言っていましたけれども、ポイントカードをフル活用。

高山:もう、フル活用ですね。

頼藤:あとはFPだからご存じだとは思うんですけれども、デパート積立みたいなものを?

高山:もうね。これ、2つのデパートでやっています。

頼藤:ちなみに、どちらで?

高山:あの、高島屋と伊勢丹です。

頼藤:王道のね。

高山:はい(笑)。王道のところでやっていますね。

デパートによく行く人は「デパート積立」を

頼藤:聞いているみなさんの中には、「『デパート積立』ってなんだよ?」っていう方もいらっしゃると思いますので、ご説明をお願いいたします。

高山:はい。デパート積立は……私は毎月1万円の積立をやっているんですけれども、それを12ヶ月積立する。1年で満期なんですね。そうすると、プラスもう1万円。

頼藤:おー。じゃあ、つまり13万円が?

高山:そう、商品券で返ってくるという。

頼藤:年利換算だと、どのくらいなんですか?

高山:8.3パーセント。すごくないですか? 今時ないですよね?

頼藤:定期預金は、今0.1パーセントですもんね。すごいですね。

高山:すごいでしょ。これ、デパートをよく利用する人はいいんじゃないかなと思いますけれども。

頼藤:うーん、なるほどですね。積立のコースの金額とかもあるんですか? 1万円から?

高山:そうですね。3,000円程度からあって、3,000円・5,000円・1万円・5万円。金額は選べるんですけれど、1万円とかでやっている人が多いんじゃないかなって思いますね。

頼藤:はいはいはい。あれですよね? デパート積立は、高島屋とか伊勢丹とかで買い物をしない人には、意味がない。

高山:まあ、そうですね。

頼藤:デパート積立って、よく金融商品に例えられちゃうじゃないですか。でも、買い物をしないんだったら意味がないですよね。それが金券に換えられるわけではないですものね。

高山:まあ、そうですけれどね。やっぱり、そこで買い物をする人にとってはお得なんじゃないか、ってことにはなりますね。

頼藤:その(積立した)12万円が(満期で1万円プラスされて)13万円になるってこと以外に、デパート積立の魅力って、何かあるんですか?

高山:デパート積立をすると、「友の会」っていう会員になるんですけれども。

頼藤:「友の会」って、サークルみたいなものですか?

高山:サークルではない(笑)。会員限定のお得なセールがあるとか。例えば伊勢丹だと、友の会の会員はレストランで会員証を提示すると、10パーセントオフでランチができるよとか。そういう、お得な制度がいろいろありますね。

頼藤:へー。お得ですね。

高山:あとは、デパートでやっている催事があるじゃないですか。あれに無料で入れるとか。そういう特典がいろいろあります。

頼藤:へー! なるほど。お話を聞くと、けっこう便利ないい制度ですよね。

高山:(デパートに)よく行って買い物をする人にとっては、いい制度だと思いますね。

頼藤:でも、毎月の1万円(の積立)が厳しくなっちゃったら……そういう時って、どうなっちゃうんですか?

高山:そういう時は、積立をストップすることができます。

頼藤:(積立額の)減額はできるんですか?

高山:減額することもできます。ただ、デパートによるので、それは確認しなくてはいけないですね。

頼藤:途中で(積立自体を)やめた場合は、どうなるんですか?

高山:途中でやめた場合は、今まで積立してきたところで終わっちゃうんです。

頼藤:じゃあ1年間積立しないと、その(プラスの)1万円はもらえない?

高山:そうですね。

頼藤:途中まで積立したのに、その……5,000円とかは、もらえないってことですか?

高山:そうですね。

頼藤:じゃあ、満期前に解約すると、もらえないと。

高山:そういうことですね。

頼藤:だけど、元本割れ(積立前よりも手持ちのお金が減ること)はしない?

高山:元本割れはしない。そういうことですね。ですので、無理のない金額設定でやりましょうっていう。

頼藤:なるほど。それが、デパート積立の注意点ですね。ショッピングが好きな方は、デパート積立を積極的に使うとお得ですよね?

高山:そうですね。あとは、(積立が満期になると)13万円なら、「13万円以内でお買い物をしようかな」っていう予算立てもできるかな。なので、無駄に出費しなくても済むかなと思います。

頼藤:はいはい、なるほど。ショッピングマネーとして使えるんですね。

服に進出したレンタル業界

頼藤:あとは、僕が最近気になっているサービスとして、「airCloset(エアークローゼット)」って聞いたことはありますか?

高山:あ、なんか聞いたことがありますよね。

頼藤:「エアクロ」って言うこともあるんです。

高山:周りで、使っているっていう人を聞いたことがありますけれども。

頼藤:とうとうレンタル業界が、服のレンタルまできたか! ということなんですよ。自分で服を所有しなくても、このエアクロっていうサービスだと、スタイリストが選んだ服をレンタルすることができる。

高山:へー。スタイリストが選んでくれるんですか、すごいですね。

頼藤:そうなんですよ。自分に合うように選んでくれた服が着られるから、最近人気があって、メディアにも取り上げられているんですよね。

高山:へー! 月額って、どういう感じなんですか?

頼藤:月額は、(大きく分けて)2種類あるみたいで、レギュラープランとライトプラン。レギュラープランだと税抜き価格で、1ヶ月9,800円。ライトプランが税抜き価格で、1ヶ月6,800円。

ライトプランは、月1回3着まで。レギュラープランだと(レンタル回数が)無制限。これは(どちらも)返却の期限がなくて、送料・クリーニング料不要で。あとは、気に入った服があったら買ってもいいと。

高山:あ、買えちゃうんですか? いいじゃないですか!

頼藤:そうなんですよ。で、レギュラープランはレンタル回数無制限で、交換回数も無制限みたいですね。そんなサービスもあると。

高山:でも、どうなんですかね? 月額1万円近く払っていて、「自分の服にはならないわ」っていう人も、いるとは思うんですけれども。

頼藤:いるとは思いますし、まあ高山さんみたいにショッピングが好きな方にとっては、あまりメリットがないんですけれども。「経済的に考えて、自分で(服を)保管するのも面倒だ」っていう感じであれば、利用してもいいサービスの、1つかもしれないですよね。

近年根付いてきたレンタル・シェア文化

高山:なるほど。最近、どうですか? 若い子を見ていると、レンタルだったりシェアだったりという文化が、根付いていると思うんですけれども。

頼藤:根付いていますよね。人を泊まらせる、「Airbnb(エアビーアンドビー)」っていうものもあるとか。「民泊」って言葉も、最近出てきていますね。まあ、そういう意味では、シェアっていうものは広まっていくんじゃないですかね?

高山:ふーん。

頼藤:あまり日本では有名にはなっていないですけれども、自分の車のシェアとか。あとは、駐車場のシェアとかもあるかもしれないし。まあね、ちょっと宣伝になっちゃいますけれど(笑)。

高山:頼藤さんのお父さんの会社(株式会社トライウェル)とかね。

頼藤:その会社はね、大規模の駐車場を月極と時間決めでミックスさせて。月極では満車なのに、日中は150台とかガラガラなんですよ。その(日中の)時間に時間決めを入れる。あとは、月極を切り分けるっていうこともしていますね。

高山:へー、なかなかすごい仕組み。

頼藤:終日プランとか、平日だけとか。あとは、駐車場の定期券を女性限定とかにして、女性割引とかシニア割引とか。父の会社は「トライウェル」っていうのですけれども。「駐車場が活性化しているところは、街が生きるだろう」「街が生きるには、駐車場の活性化が必要だ!」みたいな感じなんで。

高山:たしかに。

頼藤:だから、シェアリングエコノミーみたいな観点が流行っていますし、そういうような観点がどんどん広まっていくんじゃないかなと思います。だから、(買うか借りるかの)どっちがお得か? っていう観点で言えば、お得かどうかっていうのは、永遠にわかんないと思うんですよ。

高山:まあ、それを言っちゃうと、価値観もありますからね。

頼藤:そうなんですよ、その人の価値観。ショッピングが好きな人はデパート積立すればいいと思います。自分で服を買うのが面倒くさい、(他人が)選んだ服でいいやという人は、エアークローゼットとか、そういうものを使えばいいのかなと。

高山:もっとシンプルに暮らしたい人とかにも、いいですよね。服をいっぱい買うと、それはそれですごく膨張していくので。

頼藤:そうですよね。服の管理は大変だと思うので。

流行するフリマアプリ

頼藤:あとは、ショッピングした時って、いらない服とか出てきますよね。じゃあそれをどうしたらいいかというと、今は「ヤフオク!」とかありますけれど。

高山:実はね、私も利用しているんです。友達にやってもらって。私はそういうのね、ズボラなのでだめなんですけれど。友達にやってもらって、ヤフオクで売っているんですよ。

頼藤:なるほど。そういうものもいいですし、ヤフオクじゃなくて最近は、フリマアプリもありますよね。

高山:あー。それも最近、流行っているみたいですね。

頼藤:「メルカリ」っていうのが、最大手になるかなと思うんですけれども。あとは、楽天が運営している「ラクマ」っていうものとか。ほかにも、GMOペパボ株式会社が運営している「minne(ミンネ)」というものがありますね。

こういうアプリを使って、いらなくなった服をお金に換えることをしながら、たまった服の断捨離とかも、していくことができるのかなと思いますね。

高山:はいはい。気楽にできるものなんですか? こういうアプリみたいなものって。

頼藤:けっこう、気楽にできるみたいですよ。売り手にとっては、商品を売りやすい。買い手にとっては、商品を買いやすく掘り出し物を見つけやすい。メルカリみたいなものは、そのようですね。

フリマアプリによって特徴が違うみたいなので。楽天のラクマであれば、楽天ポイントも貯まるみたいなんで。

高山:いいですね、それ。

頼藤:ポイントを使いたい人には、おすすめってことですね。あとは、さっき言ったminneは、ハンドメイド雑貨に特化したフリマアプリみたいです。作品の販売を通して、自分の実力を試したい人にはおすすめということなので。ハンドメイド雑貨が好きな買い手にとっても、うれしいサイトなのではないかな。

高山:なるほど。

老後のお金はいくら必要?

頼藤:どうでしょうか? 「ショッピング×マネー」ということで、お送りしてきましたけれども。

高山:きちんと売るところまで考えてお得にということは、大事だなと。

頼藤:それではここで、またお便りがきていますので紹介します。

高山:え! ありがたい。

頼藤:栃木県在住のナツさんから。「頼藤さん、高山さん、こんにちは」。

高山:こんにちは!

頼藤:「お2人のお話を聞いて、お金についていろいろ考えています。私は、気がつけばアラフォーになってしまいました。夫と2人、老後の資金について考えないと……と思っているところです。あと20年~25年でお金を増やしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」。

高山:ほー! これね、そもそも老後は、いくら必要なのかってところですよね。

頼藤:そうですね。ズバリ、老後でいくら必要なのでしょうか?

高山:夫婦お2人で、大体3,000万円~4,000万円くらい必要かなと。

頼藤:それはあれですよね、必要最低限の基本生活費が、3,000万円~4,000万円くらいと。じゃあ、ゆとりがある生活をしたい時はどうしたらいいですかね?

だって、旅行とか行きたいじゃないですか。ホテルランチとか、ショッピングもしたいですし。あとは、60歳の自分を想像したら……孫がいたら、孫にプレゼントとかも買いたいですよね。

高山:そうですね。お金がないと、孫に嫌われそうですよね。

頼藤:そうですよね。最終的にグレードの高い老人ホームとか、入りたいじゃないですか?

高山:入りたい、最後はね。

頼藤:そうすると、いくらですか?

高山:そうすると、6,000万円~7,000万円くらいは必要なんですよ。

頼藤:6,000万円~7,000万円、なるほど。じゃあ、老後資金は1億円必要……っていうのは、ちょっと煽りすぎなんですかね?

高山:それは煽りすぎですね。ただ、これからの年金制度ってね。今と同じように(年金が)出るかっていう問題もあると思いますし。まあ、多く用意できればそれに越したことはないかなっていうのは、あると思いますけれどね。

頼藤:はい。それでは、その基本生活だと4,000万円、ゆとりある老後だと7,000万円。これは、どうやって貯めればいいんですか?

高山:これは、まさに私たちの新刊なんですけれども。「確定拠出年金」ということで、税金を優遇を受けながら、投資信託っていうね。これも改めてお伝えできればと思うのですけれども、毎月コツコツコツコツ積立していく、っていうようなことで見ていただければいいのかなと。

頼藤:なるほど。長期・積立・分散投資。

高山:そして、税金の優遇。

頼藤:ということで、「『確定拠出年金』ってなんだよ?」って思った方は、ぜひ本を読んでいただければ。新刊の『税金を減らしてお金持ちになるすごい! 方法』か、前作の『金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術』を読んでいただければなあと思います。

またわからないことがあれば、こちらの番組にメッセージを送っていただければと思います。そんな感じでいいでしょうか? ナツさん。

高山:また今後、このテーマでやりたいですね。

頼藤:というわけで、今回もお時間がきてしまいました。あっという間ですね。頼藤太希と。

高山:高山一恵がお届けしました。

頼藤&高山:またねー。see you!