ヤンサン、今回も始まりました

乙君氏(以下、乙君):こんばんは。毎度おなじみゴキゲンな番組、山田玲司のヤングサンデー、ニコ論壇時評の時間がやってまいりました!

山田玲司氏(以下、山田):はい、どうも! イェーイ! こんばんは!

乙君:この番組は、ニコ生で活躍する論客が、巷のネットニュースをそれなりに斬る、ゆったりとしたワイドショー番組でございます。番組内容はニコニコニュース オリジナルでたぶん記事化されます。お楽しみにしててください。

山田:はい。

乙君:いやいや〜、こちらのお嬢様。

山田:はいはい、そうなんですよ。

乙君:これ誰が作ったんですか?

山田:ヤンサンファミリーのグレートなアーティストがいっぱいいらっしゃいまして。

乙君:またファミリーからですか?

山田:はい、そうです。

しみちゃん氏(以下、しみちゃん):(笑)。

山田:全面的に助けられて、神輿に乗せられて生きてるので。(笑)。ありがとうございます。

乙君:頼んだんですか、これは?

山田:頼んでないです。頼んでないけど……。

乙君:人形アーティストの方が。

山田:うれしいなと思ったら、ロルカ。僕の漫画のね。

乙君:すごいです。先週は、刺繍の方もそうですし。

山田:そう、ここにありますしね。

乙君:人形遣いさんも玲司さんのファンということで、いろんな人が味方について。

山田:そうそう。すごいよ、本当に。ありがとうございます。(コメントにて)「ファミリーの神輿に乗るねえ」うん、乗ってくよー(笑)。

乙君:リアリティがすごいですよね。

山田:すごいよ。

しみちゃん::うん。

乙君:何等身あるの?

山田:momokoというキャラなんだよ。これ人形なの。基本的に。それがいろんな漫画のコスをするっていう企画の中にロルカも入れてもらっというやつ。そうなの。

乙君:リカちゃん人形の着せ替えみたいなもんですね。

CICADA2巻、絶賛発売中

山田:そういえば、絶賛発売中の『CICADA』2巻ですが、そろそろ書店からなくなるので、みなさんお早めにということで。

CICADA 2 (ビッグコミックス)

乙君:あら。そろそろなくなりますか。

山田:そろそろ書店……新刊になってしばらくは目につくところにあるんだけど。こんな名作を時代に読めるというのがね。

乙君:まあねぇ。

山田:言ってて笑っちゃうんだけど(笑)。お願いします。本当に。見てください。

乙君:いや、でも普通に巻……俺、早く3巻読みたいですもん。

山田:でしょ? めっちゃすばらしいでしょ?

乙君:なんかすげーところで終わってるし。

山田:そう、すげーところで終わらせるんだよ。2巻は。

乙君:ねえ。

山田:うん。「えーー!」ってなります。

乙君:まだ読んでない方はぜひぜひ。

山田:もう本当に「マジで? こんな漫画、今やってるの!?」というやつですから、ちょっと見てください。よろしくお願いします。『CICADA』。

乙君:まだコマを。コマバックだっけ? なんだっけ?

しみちゃん:1コマのだよね。

乙君:ねえ。1コマキャンペーンやってて。玲司さんの。

山田:あー、そうそう。あとネーム、10冊。

乙君:「10冊購入してくれた方には山田玲司直筆のネームをプレゼント!」というのをまだやっていますので、ぜひぜひ。

山田:やってます。そう。まだネームありますので。

乙君:むちゃくちゃですよね。何回聞いても。

山田:今だけですけどね。いやだから、いろんな業界のなにかをぶっ壊していくつもりなので、我々は。これからもやっていくよ。

乙君:やっていきますか。今日もね、すごいお知らせがあるので、これはちょっとみなさん楽しみにしててください。

山田:爆弾企画ぶちこむねえ。

乙君:ねえ。とくに漫画家志望の方はね。

山田:「なにをしてんの?」ってことだよ。

乙君:「なにをしてんだ!」っていうところのいく前に、巷で話題のニュースを切りましょう。

山田:やりましょう。(ニコニコ動画コメントにて「最高だぜ、レイジ」)ありがとね。そう、そうなんですよ。

乙君:今日そういう日なの。

山田:頼まれたので。よし、やるか。サングラス外してやるか。

乙君:おっ、おっ。

山田:ああ、眩しい。

乙君:きたー!

山田:やるぞ! ちくしょー! コノヤロー。

乙君:粗相があふれる。

山田:やるぞ、コノヤロー。(コメントにて「変身した」)うん、変身したぞ。

初デートにサイゼはあり・なし?

乙君:では、まず1つめのテーマいきます。「『初デートで女性をサイゼリヤに連れて行くのは駄目』に意見殺到」というニュースがありまして。

まあ、初デートにどこ連れて行くのがベストなのかとかいうそういうのも含めて、「ファミレスは駄目ですよ」ってある婚活コンサルタントの人が言ったら、そしたらサイゼリヤはやめてカプリチョーザに連れて行った、みたいな。「いや、そういうことじゃねえんだよ」みたいなことで、ちょっと問題というかね、話題になった投稿なんですけれども。

あのー、そうですね。TPOを……そうそうそう。まあまあ、そんな感じですよ。みんなもう知ってると思うので、これ以上は言わないですけれども(笑)。

山田:なんかすげえ盛り上がってたらしいね。

乙君:うん。

山田:でね、俺これね、初デートにサイゼに連れて行くっていう話をね、恋愛コンサルタントの人が「バカなことするんじゃないの」みたいなことになったわけじゃん。

ネットの中の議論が、ちょっと整理しなきゃいけないんだけど、「サイゼすばらしいぞ」て話になってるんだよ。話が。だからもう「俺のサイゼをバカにするな」みたいな。

乙君:あー、確かに。確かに。

山田:「私はサイゼでいい思い出もいっぱいあります」つって、「コスパ最高です」とか「サイゼのワイン舐めんな」みたいなさ、なんかどんどんサイゼ擁護になってて、話がぜんぜん違うことになってて。これって。

乙君:東村アキコが「日本で一番うまい生ハム出す店知ってるか?」って。「えっ、どこっすか!?」って。

山田:東村アキコがそんなことを?

乙君:「サイゼリヤ」って言って(笑)。

(一同笑)

乙君:「サイゼリヤ、マジやべえ」。

山田:いや、マジっすか。

乙君:「コスパ最強。マジうまいから」って言ってて。

山田:マジ決まりだな。もうタラレバが言ったら決まりだから。

乙君:うん、「殿が言うなら」っていう感じですね。

しみちゃん:殿なんだ?(笑)。

山田:殿なってるんだ。あいつ殿になってるの?

乙君:淀殿で。

山田:そうなんだ。

乙君:まあ、サイゼリヤ擁護になってると。

「初デートで」なのが問題?

山田:ただ、この噛み合ってない議論についてなんだかんだ言うのもどうなんですかって話あるんだけど、基本的にこの話のクレームの問題は、女たちの言い分としてさ、「初めてのデート、初めて2人が一緒に2人きりになる時間をあえて作るのに、これは雑だろう」と。「日常的な場所にいきなり連れて行くのか?」と。

「デートというのはそもそも非日常だし、もしかしたらこの先2人のなにか物語が始めるかもしれないのに、そんな雑なことしていいの?」というのが、まあ主な女たちの言い分じゃないかなと。

これはそんなに間違ってはいないよね。だけど、これは決してサイゼ批判じゃなくて、何回目かのデートにはサイゼ行ったって別にいいし、「あたしもサイゼ好きだし」って言う人もいっぱいいるわけで。

乙君:うんうんうん。

山田:もう1つはコンサル側の言い分としては、俺が思うには、基本的にデートというのはジャッジの時間なんだよ。試験なので、その試験に最初に点数を下げるようなことしちゃダメだよというのが、まあ。これだからさ、コンサルって塾の先生みたいなもんじゃん。

乙君:塾の先生。恋愛塾の。

山田:塾の先生みたいなもんなんだって。だから要するに「結婚というのをゴールしようとして、いい点数取って、いい女と結婚したいんでしょ。あんた?」ということをやってるのがコンサルの仕事だからさ。

だからその人たちの言い分として、「最初の序盤でそんな点下げるんだったら、序盤で連れて行く店によって点上げられるでしょ」って話をしたんだと思うのね。そしたら「俺たちのサイゼを」って話になって。

しみちゃん:(笑)。

女性嫌悪が着火点になったのでは

山田:まあ、こうなるのがおもしろいよね。おもしろいなと思うわけ。ただ、この話の根っこって、俺ね、基本的にミソジニーの話だと思うんだよね。

乙君:おー、出ました。女性嫌悪。ミソジニー。

山田:だからもうこれって、かつてのデートカルチャー時代に上がりすぎてた。だから本当にバブル期まで遡ったところから始まっている、「女たちを姫にしなきゃいけない」という。

乙君:はいはい。もてなすものだと。男が。

山田:そうそう。そういうことに本当にうんざりしてるのが、30代以上にいっぱいいる。

乙君:そうだよ。男女同権とか言いながらね、なんでこっち側が全部決めて、それを……プラニングして。

山田:「俺らがプレゼンして、お前らがジャッジするのかよ?」というところで「何様?」って逆ギレして、もう最初からキレてるんだよ。

乙君:うん、なるなる。

山田:それぐらい痛い思い出がリアルにあるのは40代以上だと思うけどね。でも、30代ぐらいでもまだバブルの残像みたいのがあって、「男たるものナイトでなければいけない」みたいな洗脳を受けてる女子たちに裁かれてるわけだよ。これがさ、学校時代から裁かれてるんだよ。

乙君:なるほどね。

山田:後にスクールカーストの話をしますけれども、やっぱりこれがけっこうきつくて。歴史的にいうと、91年をマックスにした「うの時代」という時代がありましたよね。神田うの時代という時代が。

乙君:ああ、そっちね。

山田:うの政権の時代に圧政を強いられた民衆たちのトラウマが現在にも残って、それがいわゆるVERY政権というのがありますよね。

乙君:『VERY』ね、雑誌のね。

山田:光文社VERY政権というのが。

乙君:言いますねえ。

山田:あれは単独政権として残ってて、そこに……。

乙君:『非属の才能』、光文社じゃなかったっけ?

山田:えー……、知らないっす。

(一同笑)

山田:お世話になってます(笑)。

その光文社のVERY政権が主に支持している哲学は階級主義ですから。あの人たちは士農工商終わってないですから。我々、明治維新であんだけがんばってみんな平等にしたんだけど、VERY政権になるともう1回士農工商。だから、そういうさ……。

乙君:はいはい。中世、もしくは近世だとか。

山田:「そういう世界にバック!」って言ってさ。そういう世代が30歳以上にいっぱいいるだろうなって話じゃない。

そもそもついていけない10代20代がいるんだと思う。そういうカルチャーに。「え、デートってサイゼじゃダメなんすか。マジっすか? コンビニでよくねえっすか?」っていう連中。もう若い世代ほど意味がわからなくなってくるみたいのがあるよなって思うんだけど。