小野田議員、二重国籍問題は?

山本一太氏(以下、山本):ここからはみなさん、いいですか。新人発掘コーナー。私がいいと思う政治家は必ず活躍します。

まだ安倍総理が「総理になる」と言っていなかったときから「そうなるのでは」と言っていた、唯一の預言者が選びました。小野田紀美参議院議員です。どうぞ!

小野田紀美氏(以下、小野):先生、登場しづらいです。振りが(笑)。

山本:いいの、いいの(笑)。

小野田:ありがとうございます。お邪魔します。

山本:小野田さん、ありがとうね。1回、絶対に呼ぼうと思ってたんだよ。

小野田:ありがとうございます。

山本:今日はいろいろお話しを聞いていきたいと思うんですけども。まず最初にお聞きしたいのは、二重国籍問題ですね。

小野田:ぶっこみますね(笑)。

山本:ぶっこむでしょ。最初からストレートしか投げないんだよ、俺は。

小野田:流石です(笑)。

山本:だけど、うちの地元の有権者もすごく小野田さんのことを褒めているんです。すごくわかりやすくてまっすぐで透明だと。それからちょっと話していただきたいんですよね。小野田さんはお父様がアメリカで、お母様が日本人。

小野田:岡山の人です。

選挙に出る時に身分証明書として出すのは戸籍謄本

山本:小野田さんは、シカゴで産まれたんですよね。それで二重国籍問題があったけど、それについては、しっかり説明をし、戸籍謄本まで見せて。

小野田:見せました。

山本:結局は解消されたということですか? その経緯をちょっとうかがいたいのですが。

小野田:そもそも1歳のときに岡山に来ていたので、パスポートも日本のものしか使ったことがないし、戸籍謄本を見ても、……ここは後でちょっと言わなければいけないんですけど、アメリカ人の国籍を持っているようなことがわからないような状況でした。

わかってはいたんだけど、よくわからないままに大きくなっていて。いろいろな国政に出る前に、もう1回自分で確認をしたら「これはいけない」ということで。

選挙に出る1年ぐらい前に、アメリカ国籍放棄の宣言と、日本国籍選択宣言が終わっていたんです。なので法的な義務は終わって選挙に出たんですけど、「できれば抜いて置いてね」という、アメリカの国籍を抜いておくというところができていなかった。その手続きも終わったので、努力義務も全部終わりましたとご報告をしたということです。

山本:なるほど。戸籍謄本まで見せる必要がないと言った人もいたけど、小野田さんはしっかり公開した。国会議員としてはそれが当然だという話だよね。

小野田:「やってます」だけでは信用できないでしょ? どなたのことかは言いませんけど。

言葉でいくら言うよりも、ちゃんと証拠の書類を見せる。これ以外に証拠はないわけです。ちょっと後で言おうと思ったのですが、戸籍謄本も名前と国籍選択日だけ見せれば、プライバシー、子どもとかはまったく関係ない。なので、言いわけでしかないと言われますし、選挙に出る時に身分証明書として出すのは戸籍謄本なんです。

私自身、日本人だと思い込んだ理由のはそこで、戸籍謄本には二重国籍は一切書いてないです。選挙に出る日本人としての証明書にアメリカ国籍を持っているとか、日本国籍を持っているというのは出てないんですよ。

選択をして初めて国籍選択日というのが出たんです。なので、知らず知らずのうちに二重国籍になっている人はいっぱいいるかもしれない。それを選挙に出るときの身分証明に出すのは非常に問題があると、今すごく思ってます。

山本:なるほど。そこ、大事なポイントですね。きちっと対応しなければいけないと思うんですけどね。ユーザーのみなさん、小野田紀美はこうやって魂がまっすぐなんです。

シンガソングライターで格闘技もできる小野田議員

すごくいい感じで始まったのですが、さて、どうして彼女が政治家になったのかというところから紐解いていきたいと思います。さて、プロフィールを出してください。

小野田:妹が晒されましたね。あっ、小さい頃のがある。これ、どこから出したんですかね。

山本:小野田さんのホームページから出したんですね。これから経歴を聞いていく前に、小野田さんはいろんな趣味があるんですよね。作詞作曲、歌、読書、ゲーム。

小野田:左様でございます。

山本:特技、格闘技というのがある。知らない人がいると思うんですけどね、彼女はシンガーソングライターでもあるんですよ。

小野田:言ってないんですよね。

山本:言ってない?

小野田:言ってない。

山本:今日、初公開かもしれない。シンガーソングライターで格闘技もできるけど歌も上手いの。

実は彼女の作品をちょっとここで紹介したいと思います。なにしろ縁があるのは、この番組に私の親友で宇佐美君というのがいるのね。彼が某レコード会社の社長をやっているときに、小野田紀美さんがこの歌をプロデュースしたという。なんという狭い世界。

小野田:びっくりですよ。

山本:びっくりでしょ。それで熱い歌詞ね。これ、いいですか、聴かせるの。

小野田:怖い。なにをされるか怖い(笑)。

山本:みなさん、小野田紀美作詞、作曲ですね。『アマテラス』という曲を聴いてほしいです。はい、どうぞ!

(曲演奏)

山本:イエーイ! 素敵。格好いいよ。

小野田:息してないですよ、私(笑)。

山本:でも、歌詞に注目なんですよ。

小野田:これ10年前だから(笑)。本当は「無意味に流れるこの涙。大地さえ潤せない」という歌詞だったんですけど、宇佐美さんに変えろと言われて。

山本:でも、なんでこの曲を聞いたかというと、これがもしかしたら政治家の原点じゃないかと思って。

小野田:そうですよ。それはそうです。

「卑弥呼になるんだ」「政治家になるんだ!」

山本:そこからちょっとプロフィールに戻ってください。アメリカ合衆国で生まれて、岡山で育った。それで清心にいって、拓大にいってということなんですけど。

小野田:話が耳に入ってこないですね(笑)。

山本:……ということなんですが。1回げーム、CD制作をやって、この話しも後で聞くだよ(笑)。TOKYO自民党政経塾に入った。これ、さっきの歌と、いわゆる政治家として世の中のためになにかやりたいということがもちろん結びついていると思うんですけど。ここについてちょっと話してもらいたいですね。

小野田:もともと保育園ぐらいのときに、朝のヒーロー戦隊「世界忍者戦ジライヤ」が好きで、正義の味方になりたいと思ってたんです。なんですけど、悪いことしている人たちを見て「止めろや!」って言っても「あいつ面倒くさいから隠れてやろうぜ」ってなるんです。「どうしたらいいの?」って悩んでて、小学校1年生のときに「まんが日本の歴史」で「卑弥呼」を見て。「卑弥呼」になった瞬間に、平和になったというのを見たんです。

山本:やっぱり君の目的は世界征服か?(笑)。

小野田:それで一つひとつ悪事を潰していく警察とか、正義の味方だけど。そもそもそんな理不尽が起きない世の中を作れたら、それは最強の正義の味方だと思って。もう、「卑弥呼になるんだ」「政治家になるんだ!」で、30年経ってしまいましたね。

山本:なるほど。素敵ですよね、この人ね。今、言ったときにジャンヌ・ダルクに見えてきたもん。

小野田:リアクションに困るんだよね(笑)。

山本:それで自民党の政経塾にいったわけですね。

小野田:入りました。この写真は野党のときですね。

山本:じゃあ一番苦しいときに入ってくれたんだ。

小野田:苦しいときに。はい。

山本:なんで自民党? しかも野党になったときの。

小野田:外国人参政権に反対だとか、基本的に日本を心の底から愛しているのはここしかないだろうと。

山本:保守じゃん。いいね。ますますファンになっちゃったよ。

北区を愛する先輩議員を見て気づいた「日本ファースト」

ここで5期生になって、区議会委員に当選するんですね。最年少じゃないですか?

小野田:いや、もう1つ下がいました。28歳のときだったので、生まれが悪くて4年に1回のちょうど24歳のときに出られなかったので。

山本:期目で再選になるんですけど、この8年間。あっ、4年間か。

小野田:2期目当選してすぐ公募を見つけちゃって。

山本:この4年間は区議会員としてどうでした? 初めて政治家になってみて。

小野田:楽しかったです。地方議会は変えていけるスピードは速いし、困っていることを聞いて、それを直していくというのは正に正義の味方ができるところだったので、すごい楽しかったです。

やっぱり、これが私の目指してたものなんだと。ただ北区だったんですけど。北区を愛している先輩がいて、その先輩は日本が滅んでも北区を守るというぐらい愛してたんです。

山本:「北区ファースト」ね。「アメリカファースト」「北区ファースト」。

小野田:そうですね。「北区ファースト」。そう思うと、私はどうしても「日本ファースト」になってしまう。それに気付いて、これはやっぱり本来思っていた国政にいくのが失礼にならないと思い、嘘のない活動ができるのではないかと思って。

山本:じゃあ区議会議員だし、いろんなところにいって、いろんな会合に出て。

小野田:出ましたね。

山本:でも、アマテラスとしては集まった人たちに「頭が高い!」とかそういう感じじゃなかったよね。もちろんね。

小野田:いや、喧嘩はよくしましたよ。選挙違反を求められることもあったので。「しない!」とか言ってたら喧嘩になりましたけど。

「死ににいくような選挙だから止めろ」と言われた

山本:いいねぇ、そのまっすぐな魂。それで結局、公募に手を挙げたわけですね。

小野田:自民党の公募情報というホームページのページがあって、そこを毎日「F5」を押してたんですよ(笑)。

山本:すげーな。毎日「F5」を押してたわけ(笑)。

小野田:「いつか、なにかないか?」って。あるとき岡山県参議院に出たので。地元だったので自民党が大勝してから、枠がなくて。ずっと公募情報がきたので鳥肌が立って、「これはもう運命だと。ここに行くしかない」というので。

山本:俺は、岡山の人はすごいなと思うのは、党員投票でしょ? 公募って結局他の人もいたの?

小野田:最終的には各種団体と。書類審査があって面接でその後に選挙だったんですけど。

山本:党員投票でしょ?

小野田:各種団体の方とか地方議会の先生とか、党員の方々。一般の方を交えて無記名投票。ガチンコ対決でした。

山本:でもそこで小野田さんが選ばれたというところはすごいね。相手は古参の県議の方だったんですか? あまり深くは言いませんが。

小野田:私じゃなかったみたいですよ、ぶっちゃけね。なんか「お前かよ」みたいになってて(笑)。

山本:びっくりしてた。無記名だからわからないんだ。

小野田:無記名だからガチンコ勝負になってしまって、忖度が効かなかったんですね。……これ絶対に怒られるよ。ヤバイな(笑)。

山本:彼女は決して誰の批判もしてませんからね。でもやっぱり、党員は小野田さんを選んだというところは私はすばらしいと思って。

小野田:「江田五月が引退するまたとないチャンス」と書いてますけど、江田五月さんが出るっていう前提で最初に選ばれてたので、あの化物と戦う。だからみんなに「死ににいくような選挙だから止めろ」と言われて、すごく止められてました。

山本:江田さんって、やっぱり選挙強かったですよね。

小野田:めちゃくちゃ強いですね。