大手総合商社、15社面接し、4社内定

水谷健彦氏(以下、水谷):エントリーは何社した?

大手総合商社内定者:エントリーシートを提出したのが20社です。

水谷:20社ね。

大手総合商社内定者:はい。

水谷:20社提出して、面接に進んだのが?

大手総合商社内定者:面接に進んだのが、実際15社、16社ですね。

水谷:15社面接に進んで、内定が?

大手総合商社内定者:内定をいただいたのが4つです。

水谷:内定が4社。

大手総合商社内定者:はい。

OB訪問しなくても合格できるケースはある

水谷:まず、内定して行くことを決めた総合商社の話を聞きたいんだけど、面接は何回ぐらいあったの?

大手総合商社内定者:3回ですね。

水谷:3回。

大手総合商社内定者:はい。

水谷:1回目、2回目、3回目。その3回の面接以外に接触は?

水谷:OB訪問が商社志望する学生には盛んというか、してる学生が多いので、自分自身もかなりOB訪問というかたちで、社員さんとお会いさせていただきました。

水谷:OB訪問は何人ぐらい?

大手総合商社内定者:OB訪問が、実は他の商社、5大商社受けたんですけれも、だいたい1つの商社につき4人から5人なんですけども。実は自分が内定した企業、自分が行くと決めた企業だけゼロなんですよ。

水谷:それは偶然?

大手総合商社内定者:偶然ですね。

水谷:逆にゼロでも、普通にエントリーして選考に進むんだね。

大手総合商社内定者:そうですね。実は別にOB訪問しなくても合格できるケースがあるんだなと実感しましたね。

水谷:1回目の面接はいつ頃? 日付としては。

大手総合商社内定者:1回目がもう4月入ってすぐだったので、……4月3日ですね。2対2で、面接官が2人、学生が2人ですね。

水谷:どんなことを聞かれるの?

大手総合商社内定者:「最近、就活どう?」みたいな、そんな本当に雑談から入って、最終的にはいわゆる自己アピールと志望動機、この2つを中心に掘っていただいた感じですね、一次は。

一次面接で意識したのは「印象を残すこと」

水谷:一次面接はさ、なんで通ったと思う?

大手総合商社内定者:一次面接は、自分が一番意識していたのは、やっぱり20分っていう時間の中で受かるには「印象を残すしかないな」と思って。

自分は第一印象というものを一番意識してましたね。例えば、あいさつをはっきり言うとか、明るくはきはき話すとか、そういったことですね。

大手総合商社内定者:自分、実は(他に)工夫したのが自分の身なりでして。スーツとネクタイなんですけれども、自分は紺でちょっとストライプが入ってて、金とピンクのネクタイが一番似合ってると思ってたし、これが一番表現できると思っていた。なので、かなり印象に残ると思いましたし、それで勝負しました。

水谷:なるほどね。会社に合わせるんじゃなくて、「自分が一番いいと思うものを」「自分の気持ちを正直に」っていう、そんな考え方だよね。

そういう考え方にはいつなったの?

大手総合商社内定者:2月ぐらいですね。まず2月ぐらいまで面接を何回か受けて、かなり落ちていたんですけれども、振り返った時に「すごい相手に合わせているな」と。

面接官の顔色をうかがったり、志望動機を本当に自分が思ってることじゃなくて、相手が気に入ってくれそうな志望動機を作っていた、っていうことに途中で気付いたんですね。

そこに気付いて、途中から自分でしっかり考えて。自分の中で正解を出して、志望動機だったり、身なりだったり、そういうのを表現していこうと思うようになりました。