2017年2月期 連結決算概要

金子裕司氏:IRを担当しております金子でございます。さっそくではございますが、プレゼン資料に沿ってご説明していきたいと思います。

最初に連結決算の概要でございます。足元の進捗と通期に対する予算比を表示させていただいております。ポイントに絞って、ご説明を申し上げます。

まず、売上にあたる営業収益でございますが、4Q期間に入りまして、若干為替が円安に振れましたので、この期間を抜けばプラスとなりましたが、通期に関しましては3.5パーセント減少、金額で2,100億円の減少となりました。

要因といたしましては、やはり通期で見ますと円高の影響が大きかったので、為替で2,109億円のマイナス。それと、イトーヨーカドーが15店舗、そごう・西武が4店舗、それぞれ閉鎖いたしましたので、こういったことが影響しまして、全体の営業収益がマイナスとなりました。

その下の営業利益でございますが、通期で3,645億円、3.5パーセント増益を確保することができました。

連結全体にかかる、不可避、いわゆる避けられない要因だけ整理させていただきます。まず減益要因といたしまして、円高による影響、これがございます。これが87億円押し下げております。

それと、退職給付費用がかなり増えてまして、こちらで42億円の経費増。それと、税制が変わってきてますので、外形標準課税、これも27億円増加してございます。

一方、増益要因でございますと、やはり電気料。単価の下落が続いておりますので、これによって134億円の増益要因。

それと今期、会計基準を変更しておりまして、のれん償却が41億円減少しておりますので、こういった部分が連結全体のいわゆる不可避の影響でございました。

それと、その下の経常利益、4Qのみでご覧いただきますと、少しマイナス幅が大きくなってるのが目立ちますが、こちらにつきましては、いわゆる持分法適用会社におきます特損がございましたので、この期間だけ減少しております。これ以降はほとんど影響がないと報告を聞いております。

それと、一番下の親会社株主に帰属する四半期純利益でございますが、こちらは何度かこの場でご報告しておりますように、事業構造改革等に伴う特損が今期で1,512億円計上させていただきました関係もありまして、967億円、39.9パーセント減少したかたちで着地いたしました。

それぞれ、一番右側にございますように、計画に対しましてはおかげさまでプラスを確保することができました。

2017年2月期 セグメント別営業収益①

営業利益をセグメント別に確認していきたいと思います。なんと言いましても、コンビニエンスストア事業がしっかり計画をクリアしたことが、最大の増益の要因でございます。

一番増益幅が大きかったのが、その下のスーパーストアセグメント。前年に対して156億円プラスになりましたが、これは通期の連結営業利益を4.4パーセント押し上げるかたちになりました。

2017年2月期 セグメント別営業収益②

セグメントにおける特殊要因が1つございますので、丁寧にご説明させていただきます。真ん中にございます通信販売事業でございます。

ニッセンホールディングスを100パーセント子会社にいたしましたので、今期、決算期を変更してます。従来、12月20日の決算でございましたが、当社2月末に合わせました。

したがいまして、今期14ヶ月決算で、1月・2月が新たに増えております。1月・2月というのは、季節特性からどうしても赤字が残る季節でございますので、この赤字が今期については乗っかりました。

それと、カタログ事業を縮小してございますので、一部在庫処分もいたしました。その結果、この表にございますように、4Qだけで62億円の減益となりましたが、今申し上げた特殊要因を除きますと、ほぼフラットでございました。

通信販売の4Qのこの62億円だけで、全体の営業利益を1.8パーセント押し下げたということも、あわせてお伝え申し上げます。

それと、その上にあります金融関連、これも4Qだけで見ますと8億円減益となってございますが、これはカード会社におきます販促の期間がズレたことが主な要因でございますので、この点もあわせてお伝えいたします。

2017年2月期 主要事業会社の営業利益

それと、続きまして、主要事業会社の営業利益でございます。これも同様に3Q累計、4Qと通期に分けてございます。セブン-イレブンが計画に対して14億円上回りました。

それと、その下の7-Eleven, Inc.ですけれども、3Q期間につきましては、3Qだけにつきましては、若干経費が先行して減益となりましたけども、4Qでしっかりリカバリーしましたので、通期の計画は日本円ベースで20億円上回って着地できました。

それと、なんと言っても、イトーヨーカ堂です。昨年の139億円の赤字から5,200万円、なんとか黒字化を達成することができましたので、これが一番の押し上げ要因ということになりました。

また、ベニマルにつきましても1億円計画を達成いたしましたが、そごう・西武だけ若干計画に及びませんでした。この予算未達の部分とほぼ同額のいわゆる在庫処分、自主マーチャンダイジングの在庫を若干処分させていただきましたので、このあたりが計画に届かなかった主な要因でございます。

特別損失の概要

それと、こちらのページに特別損失をまとめております。先ほども年間で1,512億円と申し上げましたが、昨年に対して987億円増えております。

それぞれ、事業構造改革費用あるいは減損損失、のれん償却、こういった部分が主な部分でございますが、4Q期間だけで見ましても442億円。これは閉店費用および店舗減損っていうのが、最後のクォーターでも加算されたということでございます。

事業セグメントの変更

計画について、簡単に触れさせていただきます。今回、リリースもお出ししておりますが、事業セグメントを変更させていただいております。

目的につきましては、10月に発表させていただきました中期経営計画、これをとにかく推進させるためにマネジメント・アプローチによる管理をより強化していこうということで、セグメントを変更させてもらいました。

変更点だけ簡単に説明しますと、まずコンビニエンスストア事業ですが、環境の与件が異なるものですから、国内と海外に分けさせていただきました。

海外のほうに7-Eleven, Inc.だけを入れるかたちといたしまして、中国やハワイは国内のほうにセグメンテーションさせていただきました。

それと、今までは、例えば、スーパーストア事業にアカチャンホンポがあったり、百貨店事業にロフトがございましたが、こういった専門店を新たに「専門店事業」というかたちで括りまして、その中に入れさせていただきました。

また、通信販売事業とフードサービス事業につきましても、今回、専門店事業に編入させてもらっております。スーパーストア事業については、とにかく食を中心にやっていこうということで、改めております。

2018年2月期 連結業績予想

連結全体の今期の計画でございます。真ん中の営業利益、こちらが3,865億円、6.0パーセントの増加を目指します。

純利益でございます。1,770億円、82.9パーセント増加させるということで、始まっております。

一応、今期、実効税率が2月決算でございますので、33.1パーセントから30.9パーセントに低下することに伴いまして、P/L上の税率は税効果含めて比較的ニュートラルに織り込んでおります。

また、特損の状況ですけれども、まだ若干構造改革が続いておりますので、特損につきましては比較的保守的に織り込みさせていただいております。

2018年2月期 事業セグメント別営業利益計画

こちらがセグメント別の営業利益の計画です。3つですね、少しポイントだけ申し上げます。

専門店の計画がマイナス17億円となっておりますが、先ほど申し上げましたように、この中にニッセンを入れてございます。

ニッセンは55億円の今期は赤字を見込んでおりますが、それでも94億円ほど改善する見通しを持っておりますので、専門店セグメントとしては17億円の赤字ということでございます。

それから、その下のその他の事業。ここも減益の計画になっておりますが、いわゆる機能会社におきまして、契約を見直したことによってこういったことになっておりますので、一応ご報告申し上げます。

それと、一番下にございます消去の増減に関しましては、66億円費用が増えるかたちになりますが、こちらはECサイトの費用増加等により、こういった計画とさせていただいております。

2018年2月期 主要事業会社の営業利益計画

最後は、主要会社の今期の利益計画になりますが、こちらの内容につきましては、営業戦略も含めまして社長の井阪からご報告させていただきたいと思います。私の説明は以上でございます。