連結業績 損益計算書

山崎浩史氏:おはようございます。山崎でございます。本日はまず私のほうより、2016年1月期の業績の簡単なサマリーをご報告させていただきまして、その後に村井より今後の事業戦略、中期経営戦略をプレゼンさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

パネルの損益計算書のサマリーでございます。売上高694億ということで、前年比101.1パーセント増収しております。残念ながら利益につきましては最終のNet Profit(純利益)のところで32億。前年対比で申し上げますと、83.1パーセントの減収という結果になりました。

連結業績 売上分析

それではそれぞれの項目の分析を簡単にご説明したいと思います。こちらのパネルが売上の状況でございます。

それぞれ我々のチャンネルごとの分析を記載させていただいております。まず、一番下の段がMOUSSY、SLYを中心とした、私どもがファッションビル、ステーションビルで展開しているブランドのカテゴリでございます。

こちら、4点の昨対が厳しかったことから、減収となっております。その上の段が、ショッピングセンターを中心に展開しております、AZUL by moussy、RodeoCrownsといったブランドでございます。

こちらは出店がきちんと計画どおり進んだことにより、増収となっております。

その上が、近年新しくブランドを展開しております、セレクトショップ・百貨店ブランド。こちら、新しいブランドがいくつか立ち上がってきていることによって、増収となっております。

そして大きく伸びているところが、海外でございます。海外が22.2パーセントの増収というかたちで着地しております。

連結業績 利益分析

続きまして、利益の分析でございます。利益を戻した要因の一番の点は、売上総利益が前年同期比に比べて1.4ポイントマイナスになった。それから、各下の段の利益に影響してきて、最終的に減収となってしまいました。

こちら、我々はできるだけセール販売を避けて、定価販売をやっていこうということで。とくに年末年始のところから、早めにセールス商戦を抜け出して、春物の立ち上げを1月にやっていく戦略を取りました。

結果的には、春物を出した時期には、天候等の寒い日が続いて苦戦したことにより、残念ながら、上がりきれなかったいう状況になりました。

連結業績 貸借対照表

続きまして、貸借対照表です。

こちらは11月1日に上場させていただいたことにより、現預金が大幅に増加して、純資産の大幅な増加となっております。

期末の在庫コントロールがきちんとできましたので、前期比で95.5パーセントということで、余計な在庫等を抱えずに乗り切ることができました。

国内事業 損益計算書

国内の分の損益計算書でございます。

こちらで見ていただきたいのは売上高ですね。国内事業でいいますと、前年同期比で99.3パーセントですが、こちら、店舗の方がまず昨対が苦戦したことにより、若干の減収になっております。

我々は戦略的にこれを伸ばしていこうという計画をしております。とくにEC事業のところで、売上113.5パーセント、きっちりと増収をすることができました。

国内事業 既存店月次売上高の推移

続いて、国内の昨対でございます。SSS(既存店売上高)の状態でございます。こちらが前年度の利益と取りきれなかった要因の一番のポイントになってしまいますが。

もともと当初は我々、SSSは苦戦するだろうと予想しておりまして、100パーセントぐらいの今のような予想をしておりました。とくに後半、我々が商品施策をきちっとやりきれなかったところですが、結果、90パーセント台のSSSに着地することになってしまいました。

こちらについては、後ほどの戦略のところでご説明しますが、明確な戦略を立てて、回復できるように努めたいと思います。

海外事業 中国合弁事業の売上・利益状況

続きまして、中国事業の状況でございます。

中国の合弁事業というかたちで進めておりますので、利益の出方がこのように3つに分解されるかたちになっております。我々はまず、ロイヤリティ収入というのをバロックジャパンの売上として計上しております。

3つの段階でございまして、合弁の卸売会社と小売会社というかたちで共同でやっておりますので、それぞれの会社から出てくる利益、それを合算して、中国事業からの収益ということになっております。

こちら日本円換算ベースで見ますと、前年同期比で137.5パーセント。これを中国の現地通貨ペースで見ますと、かなりの収益の向上がこの1年間でも実現できたと言っていいと思います。

戦略説明のなかでもご説明しますが、中国事業に関しては、きちっとこのペースで伸ばしていきたいと思います。

国内店舗の状況

続いて国内店舗の出店状況でございます。今期の出店は51店舗です。退店数は29店舗、差し引き22店舗の純増となっています。

退店数が多いように見えますが、我々はスクラップアンドビルド(注:採算の取れない店舗、老朽化した店舗を閉店し、利益水準が高い商圏や地域で大規模な新店舗に置き換えること)を毎年きっちりと進めております。

利益水準の悪い店は、利益水準のいい場所に。テナントとして入っているケースが多いので、その時期に応じてどの駅ビルが強いのか、どのショッピングセンターが強いのかなど。

日本の市場のなかにおりますと、とくにJRさんの駅ビルが強く、ファッションビルが弱くなっているような地殻変動もありますので、それに合わせてきっちりとスクラップアンドビルドをすることにより、国内の収益力を高めていきたいという戦略でございます。

中国店舗の状況

次のページが中国での出店状況でございます。中国は今期56店舗、退店は5店舗、純増は51店舗と大幅な店舗増加となりました。

今後、60店舗前後の出店を継続的に続けていきたいと思います。

2018年1月期 業績予想

今期業績予想、すでに発表させていただいております。サマリーでございます。

売上高で762億円。前年同期比109.7パーセントの成長を見込んでおります。Net Profitでは44.7億ということで127.7パーセントの成長を見込んでおります。というかたちで、きっちりと伸ばしていきたいと思います。

株主還元

最後のページは株主還元でございます。

我々は常に配当性向という考え方で30パーセントから40パーセントの配当をさせていただきたいと考えております。今期の事業計画に基づいて、常に配当の金額も発表させていただいております。

配当金額の予想は38円でございます。前期末は10円配当させていただきましたので、今期の予想からしますと、28円増配というかたちで発表させていただいておりますので、引き続きよろしくお願いいたいます。