金塊を持ち歩く編集者

山田玲司氏(以下、山田):おっと、いよいよ武道館の方に到着なされたような。

乙君氏(以下、乙君):ここ武道館なんだ。

山田:いよいよですね。間に合いましたね。20分間に合ってないんですけど(笑)。どうぞ来てください。

(会場笑)

乙君:というわけで、カッキーです。

(会場拍手)

山田:おつかれさま、なんか会議が長引いたらしくって。

柿内芳文氏(以下、柿内):ちょっと今日なんかいろいろあって。

山田:いろいろあって。大変だったって話。

乙君:お忙しいなか、本当にようこそいらっしゃいました。

山田:相変わらずだ、これ(缶コーヒー)ちゃんと並んでるところが(笑)。

柿内:ああこれは用意。

山田:みなさんよろこんでらっしゃいますね、久しぶりのカッキー。

柿内:ちょっと一服いいですか(缶コーヒーを開けて飲む)。

山田:どうぞどうぞ、お疲れ様です。

乙君:金は? 金。

柿内:金? 金ありますよ。

山田:持ってきた(笑)! 

乙君:意外と小っちゃい。

柿内:どうぞ。

乙君:えっいいんですか?

柿内:どうぞどうぞ。

乙君:重!

山田:そう、重さにビックリするよね。

乙君:重!

柿内:本当は毎日持っていたんですけど、最近は持ってないですね。

乙君:えっ500グラム? これで?

柿内:500グラム。

乙君:500グラムってこんな重いの?

柿内:重いですよ。

乙君:すごい……。

柿内:だからカップラーメンのふたとかにちょうどいいですね。

(会場笑)

山田:うちの番組で流したよそれ。

柿内:本当ですか?

金を持っているとモテる?

乙君:思っていた以上にキラキラしてるね。へーこれ実はチョコだったりするんじゃないですか。

柿内:(笑)。山田さんどうぞ。

山田:これ、この重さ衝撃的だね。

乙君:衝撃的。ちなみに今これいくら?

山田:今いくらになってるの?

柿内:えーと今日は8円上がったから。

山田:大変だね、相場チェック。(コメントにて)「抽選で1名にプレゼント」しません(笑)。

柿内:僕から奪い取ればいいですよ。

山田:僕から奪いとりゃとか言ってると大変だよ。

柿内:いろんな人がいますからね。

山田:調べてるの? どれくらいか。

柿内:毎日見てるんでね。4,814円。

山田:ってことは?

柿内:1グラムね。毎日発表される価格って1グラムなんですよ。今4,814円で3ヶ月前に買ったんですけど、買った時が4,611円だったんです。なので200円ぐらい上がってるんです。

山田:おー。

柿内:なので500グラムかければいいので。まあ10万円くらいガッポガッポって感じです。

山田:みんな聞きましたか? これあれなんだよね、トランプが決まる前に買ってる。こういうなんかある時期に買ってるっておもしろくない?

柿内:トランプが当選すると思ったから、買ったんすよ。

山田:おっと。聞きましたか? 天才編集者。

乙君:うわさによると、これを持てばモテるんじゃないかって。

柿内:そうなんですよ、実験。今そこであげてもらってる、新刊が昨日出たんで持ってきましたけど、宣伝させてください。

僕が今編集している『インベスターZ』っていう投資漫画なんですね。この中で金投資編っていうのをやってまして、『ドラゴン桜』の作者の三田(紀房)さんが描いているんですけど、どういう文脈で書いてるかというと、金買えばモテるっていう。

インベスターZ(1)

山田:うん。

柿内:っていうから、これ買わないとだめじゃないですか。

山田:(笑)。

柿内:ねえ。なんでみんな買ってないのかなって。そんなにみんなモテたくないのかなって。

(会場笑)

山田:せっかくモテるのにねって。

柿内:だれも買わないんですよ、僕以外。

乙君:「おれも2個もってる」だって。

柿内:持ってます? モテますよねやっぱり。

乙君:モテたの?

柿内:いやーまだモテこないんですよ。

(会場笑)

乙君:どこのラインで判断するの? 1年以内に結果出なかったらこれ嘘だなって?

柿内:会社原宿にあるんで、けっこう女性多いんですよ、歩いていたら基本的にはこう来るって感じだと思うんですよ。

山田:そうだね。人はね。女子でいっぱいですよ。

乙君:えっ、それ来てるの今?

柿内:来てないんですよ。

乙君:来てないんでしょ。

金の重さがモテの重さ

柿内:基本的には風呂にこう入って。

乙君:あれね、あのイメージだよね。変なネックレス。

柿内:中学の時あの映像をずっと観てますから、モテるってああいうことなんですよね。

乙君:あれがモテるの?

柿内:モテるんです。なので金を持ってると自動的にああなるっていうふうなのを真に受けて。

乙君:真に受ける。

柿内:基本的に真に受けるんで、影響を受けやすいたちなんで。

山田:行動に移すタイプなんだよね。そう、編集者で珍しい、本当に。

柿内:で、たまにポケット入れて歩いてると、なんかちょっといい気分になるんですよね。

乙君:あー。

柿内:テンションあがるし。理屈としては、金を持つと、自信が持てると。

乙君:なるほどね。

柿内:人生終わるときに金を持った人生だったのか、金を1度も持たずに終えた人生なのかどっち選ぶかって言われたら、持つ人生選ぶじゃないですか。

乙君:それ100万円の束だったらダメなの?

柿内:100万円の束ってみんな持っている可能性あるじゃないですか。銀行には貯まってる、手には持ってないかもしれないけど、貯金100万円ある人ってたくさんいると思うんですよ。じゃなくて、金を持ってるっていうものが、重さですね、やっぱり。この重さがモテの重さなんですよね。

(会場笑)

乙君:これモテなかったらさらにもう1枚買おうかみたいなの。

柿内:いやいやそれはおかしいでしょ。

乙君:じゃあ何グラムあればモテるのかって検証はしてないんですか?

柿内:いや、そこまではいってないんです。金持てばモテるって書いてあるんですよ。

乙君:じゃあ砂金でもいいわけ?

柿内:いいと思いますよ。理屈では。

乙君:いいの!?

柿内:なのではやく、こうやってすくったほうがいいと思いますよ。

乙君:すくったほうがいい?

柿内:はい。砂金でもなんでも。

山田:(笑)。

『嫌われる勇気』は世界で400万部のヒット

乙君:いやーなるほどね。そんなキラキラした目で言われると、もう信じちゃうよね。

山田:信じちゃうよね。

柿内:これ買うの大変だったんですけどね。

山田:そうだよ。すごいよね。

乙君:(コメントにて)「今日は何の回ですか?」って。

柿内:僕もわからずにきてます。

乙君:今日はカッキーに『嫌われる勇気』、あの大ベストセラー。

柿内:持ってきました。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

乙君:これも担当なさったんですよね。

柿内:そうです。

乙君:これの制作秘話がすっごいおもしろいって。

山田:今何万部売れてるのこれ? 200? 超えてる?

柿内:世界で400万部くらいですね。

山田:世界で400万部。

乙君:400万部!

山田:カッキーさ、『さおだけ屋はなぜ潰れないか』っていうので彼が仕掛けて、まああれが大当たりしてるわけ。それに続く超大ヒットなんじゃないの? これって。

柿内:『さおだけ屋』より売れてますね。

乙君:売れてるよね。

山田:この間にホリエモンの『ゼロ』を挟んでいるんだけど。

乙君:えっ、もう全部当たってんじゃん。

柿内:いや全部ではないんですけど。

山田:全部当たってると俺だいぶ助かってるんだけど(柿内氏は山田氏の編集も担当していた)。

乙君:ああ。

(会場笑)

山田:ああって言うな、ああって。だってよ、それはわかんねーんだよ。

柿内:これからね、それを超えるものを。

山田:今まさに俺たちずっとそれを。

柿内:オチを先に言っちゃうとね。

山田:そうそう。今やって仕込んでますんでね。