Happy氏から見た西野氏は「神様」

のぶみ氏(以下、のぶみ):西野さんはあれですか? Happyさんのイベントに出たんですよね?

西野亮廣氏(以下、西野):はい。むちゃくちゃおもしろかったです。

のぶみ:そのイベントはどうだったんですか?

西野:むっちゃおもしろかったですよ。

のぶみ:けっこう来たんですよね? 人的にも。

西野:けっこう多かったですよね?

Happy氏(以下、Happy):2,000人。

のぶみ:2,000人だよ。だって独演会と同じくらいだよ。あんなに必死になって集めたやつですよ。西野さんが1枚1枚こう売って。この人(Happy氏)はあっと言う間に……どうでしたか?

西野:おもしろかったですよ。

のぶみ:どんな感じだったんだろ。僕は行ってないけどね。

西野:お客さんも前のめりで、すごくノってましたよね。

Happy:思わず神様って呼んじゃいました。

のぶみ:Happyさんが、西野さんのこと神様だって言ってた。

Happy:神様ですよ、もう。

のぶみ:どういうところが神様だったの?

Happy:結局、私のブログ読んでいる人たちっていうのは、気をつかいながら今まで生きてきた人だから、自分の意見を言ったりとか、「こうしたいんです」っていう思いを伝えることをせずに生きてきた人たちが多いんですよね。そんななか、ご自身で自己否定をせずに。だって「自己否定されたことありますか?」って言ったら、「足の指の先から自分のこと大好きです」って。

西野:1回探してみたんですよ、(自分の)嫌なところ。あんまりなかった。

Happy:「マジで最高」と思って、みんなそういう言葉を待ってたんですよ。

のぶみ:だって、そうじゃないとかわいそうじゃん、自分が。

Happy:みんな自己否定してるんですよ。

のぶみ:あー。顔のパーツのここが気に入らないとかね。いろいろそういうふうに言ったりするもんね。でも西野さんは一切ないと。

西野:そうですね、すみずみまで好きっていうことですか。

西野氏が考えるHappy氏のよさ

のぶみ:なんなんだろうね? 俺がちょっと謎なのは、西野さんって、それでもけっこう認められようとして頑張るじゃないですか。自分が自分のこと好きなくらい、他の人たちがまだ好きになっていないズレみたいなやつは感じることあるんですか?

西野:僕、「ウォルト・ディズニー倒す」って言っちゃってるので、やっぱりその認められようと思ってるのがなんて言うか……世界です。世界。そうなってきたら、ちょっとがんばらないとっていうことで。

のぶみ:まだまだこれじゃぜんぜん話にならないっていう。

西野:でも背中は見えて来てるんですよ。ウォルト・ディズニーの肩幅はあれくらいだなっていう。だいたい輪郭はくっきりしてきました。前までボヤーっと「いるな」ってくらいだったんですけど、もうだいたいくっきりしてきました。輪郭が。そんなに遠くないです。

のぶみ:もうそんななんだ? けっこう背が高いんですよね、あの人ね?

西野:スラッとしてます。でもすっごいおもしろかったですね。Happyさんがむっちゃいいなと思ったのが、(ほかの人は)「自分なんかがなにかしちゃうと」「そりゃ西野さんだから」みたいな。

のぶみ:それありがちですよ。僕もよく言われますし、Happyさんも言われるでしょうね。

西野:でもHappyさんはちょっと違って、例えばタモリさんとかがなにかしても「そりゃタモさんだから言えるんすよ」「さんまさんだから言えるんすよ」、みたいな、(ほかの人は)けっこう言ってる。でも僕、タモリさんとかさんまさんはちょっとわからないですけど、成功されてる先輩方を見てると、別に成功したから言ってるわけでは決してなくて、1年目から明石家さんまは明石家さんまなんです。笑福亭鶴瓶は笑福亭鶴瓶なんですよ。

そのまんまずっと行ったからあの位置にいて、決して別に立場持ったからあの行動をしてるわけでも発言してるわけでもなくて、そういうことをやって来た人があそこの位置にいるっていうけど、でもだいたいテレビで見る有名人ってもうだいたいすでに成功しちゃているから……。

のぶみ:そうですね、テレビに出るのは大変ですからね。

西野:お客さんからするとぜんぜん違う人みたいな感じになっちゃってるんですけど、Happyさんがすごくいいのは、その出だしからさらしているってところですよね。派遣のバイトからさらしてるから、お客さんからするとぜんぜん他人事でもなくて、自分たちの隣にいてた人が、「こうやったら上がって行けるんだ」っていうのを可視化したっていうのが、すごくおもしろいですね。

のぶみ:そうか!

Happy:そうなんです!

のぶみ:だから、メジャーリーグ行ってからブログを書き始めた人じゃなくて、野球を始めた時からもうブログ書き始めているからリアルだよね。メジャーリーグはほとんどの人が行けないもんな。

西野:リアルだし、希望ですよね、お客さんの。「私もこうやったら行けるんじゃないの」っていう。宇宙人みたいな感じじゃないから、本当に。

Happy:宇宙人好きですか?

西野:宇宙人好きかどうか知らないけど。

のぶみ:俺も知らんよ。

西野:そういうところをちゃんと見える化してお客さんに届けているっていうのが……、だからお客さんの熱もすごく高くて。

のぶみ:そうか。でもそういうふうに、ちょっとマネしていきたいみたいなところあるんですか? お客さんは。

Happy:だって、「このままやってもらったらこうなりますよ」って本当にそうなんですよ。

のぶみ:だけど、人によって違うじゃん。得意不得意はあるからいろいろあるんだけど、それについてはどう思うんですか?

Happy:核になるのが「自分の心を大切に生きていこう」っていうところなので、それぞれ心の反応って違うじゃないですか。だから「私はこう思います」って言ってるだけで、そのやり方でやってくださいというわけじゃなくて。それぞれ自分の感覚とか感情とかそういうこと大切にして生きていきましょうっていうことだから、誰にでも当たり前だけど核になる内容なんだと思うんですよね。

西野:すごいおもしろかった、超おもしろかった。

のぶみ:みんなに通ずること、っていうことですよね。

Happy:そうなんですよ。それが、事務が得意な人がいるんだったら事務をしてくださいと。反対に、苦手な人がいるんだったらそれをやらないように。自分が「苦手なんだ」と認識して、自分の好きなことはこういう特性があるなとか、心の反応を見たりすればわかると思うんですよね。

モデルみたいな人しかキラキラできないのは悲しい

のぶみ:なるほどね。だからこの番組でも、やっぱり「不得意なことは止めておこう」というのは、けっこう話すんですよね、わりと西野さんもあんまりダメなこと……。

西野:やらないです。

Happy:やらないですか?

西野:もうぜんぜんない。好きなことしかしないです。

のぶみ:そうですよね? (コメントを見ながら)これ「ボルテックス」ってなんなの? こういう叫び声なの?

Happy:あはは(笑)。自分の心が最高潮に満たされている時の合言葉みたいなもので。「ボルテックス!」みたいな感じ。

のぶみ:そうなんだ。そういうのがあるんだ。Happy用語?

Happy:Happy用語でもないんですけど、なんか流行ってますね。

のぶみ:そうなんだ、へぇ~。「ボルテックス」って言われてるわ。

西野:来年もやるんですか?

Happy:来年もやります。2日前までお1人でお話していただこうと思っていて、隣に立てる勇気と自信がなくて、「いや、私、絶対無理」と思って、田村さんにも西野さんの1人の講演会でお願いしますって。こういうテーマでってなんとなく渡していて、そしたら2日前のミーティングでそこで初めて私がしゃべらないってことを(スタッフが)知って、「いやあり得んだろ」って話になって、押されて。2日前に田村さんにもう1回連絡して、「今から2人のトークって大丈夫なんですかね?」っていう話をして変えてもらった感じなんですね。

のぶみ:それも直感で?

Happy:いや、直感……、直感っていうか、やらざるを得ない状況になって。

西野:まわりのスタッフさんとかが「行けよ」みたいな。

のぶみ:でも西野さんが意外に雰囲気を見たり、いろいろなにか気にして気遣う人なんですよ。やっぱりどういう状況なのかとか、お客さんがどうなってるのかとか、いろいろ見て話すから。ね、けっこう気遣いますよね。

西野:でもおもしろかったですよ。すごいおもしろいと思ったし、なにか未来があると思う。あのイベントに。

のぶみ:未来がある? それ、この前も言ったもんね。

西野:なんか最終的にはお爺ちゃんお婆ちゃんのファッションショーみたいなのやってほしいですね。

Happy:やりたい。

西野:なんかお婆ちゃんとか、70代80代の人とかがランウェイ歩いてみたいな。

のぶみ:それは婆ちゃんが「もっとこういうのやりたい」って思ってる人がやれっていう話ですよね?

西野:東京ガールズコレクションのお婆ちゃんバージョンみたいな。

のぶみ:「そういうのをやりたかったけどやれなかった人がやったらどう?」って話だもんね。 

西野:モデルさんみたいな体形の人しかキラキラできないっていうのは、あまりにもなんか悲しいじゃないですか。それってなんか別にお腹がデブってしちゃった人でも別に。

のぶみ:おしゃれする権利はある。

西野:そういう人にもキラキラさせてあげられたら、それはすばらしい。出産とかしたら体がゆるんじゃうし、だからといって女性としてそれがダメかっていうと、そうじゃないじゃないですか。そういう人たちが輝ける場所作りをされているっていうのはもうすばらしいと思う。ここからすごくいいと思います。ご長寿の国だから、日本は。

のぶみ:そうだよね。100歳の国になるって言ってましたもん。これから100歳代の人たちが増えるって言って、そういうふうになったからな。

西野:それ見たい。来年はやらないですか?

Happy:やります。