貸株超過の確認方法

イシヤマ:みなさん、こんにちは。日本証券金融、貸借取引部のイシヤマと申します。「信用取引についてよく深く知る!」の最終回となるStep5では、貸借取引情報の活用方法と題しまして、「貸借取引に関して注目すべき情報とはなにか?」「その情報はどこで見ることができるのか?」「そしてどのように活用すればいいのか?」についてご説明します。

まず、1つ目の情報が貸株超過のチェックです。株貸銘柄の発表時間は毎営業日、通常18時過ぎとなります。マネックス証券さまの画面では、個別銘柄の投資情報画面で確認することができます。

信用売りを行った投資家のみなさまは、まずここで売り建てた銘柄が貸株超過となっていないか、いるかについて確認します。もし貸株超過となっていなければ、逆日歩はかかりません。

逆日歩の確認方法

2つ目の情報は逆日歩のチェックです。逆日歩の通常の発表時間は、毎営業日の10時半になります。

まず、左側のマネックス証券さまの画面では、個別銘柄の情報、投資情報画面で、また右側の日証金のホームページでは、トップページの左側真ん中で確認することができます。個別銘柄の逆日歩を知るには、貸借取引銘柄情報検索を利用して、またすべての銘柄の逆日歩を一覧で見るには、品貸料率一覧表をご覧ください。

ポイントは2つございます。まず、1つ目が、ここで発表される逆日歩は、これまで説明してまいりましたが、あくまでも前日のポジションにかかるものなので注意が必要です。また、品貸入札は毎営業日行われますので、逆日歩は毎日変わる可能性があります。

ポイントの2つ目が、制度信用売りを行った投資家の方は、逆日歩を支払う一方で、制度信用買いを行った投資家の方は、逆日歩を受け取ることができます。

制限措置の確認方法

3つ目の情報が制限措置のチェックです。通常の発表時間は毎営業日の16時半ですが、相場の急激な変動などにより当日の立合分から制限措置を実施することがあります。

まず、左側のマネックス証券さまの画面では、左の真ん中にある「取引先銘柄情報」をクリックしていただきますと、確認することができます。また、右側の日証金のホームページでは、トップページから「貸借取引情報」をクリックしていただくと、これまでの発表分や現在の制限措置を実施している銘柄を確認することができます。

投資しようと思った銘柄に注意喚起通知や申込制限措置がかかっている場合には、その後の売買に影響を与える可能性があることから重要な情報となります。

まとめ

貸借取引情報の活用として注目すべき情報を貸株超過、逆日歩、制限措置の3種類の情報を挙げてご説明いたしました。最後にまとめて確認いたします。

逆日歩が発生する可能性があるかについては、貸株超過でチェックすることができます。実際に決まった逆日歩についていくらになったのか、毎日チェックする必要があります。現在、制限措置がどの銘柄にかかっているのか、またどのような銘柄が新しく通知されているかについてチェックすることができます。

以上、5回にわたって逆日歩・制限措置を中心に説明させていただきました。信用取引を行うにあたっては、貸借取引や貸借取引を提供している日証金が表に出てくることはありませんが、密接な関わりがございます。

本シリーズにより、少しでも理解を深めていただけたら幸いです。それでは「信用取引についてより深く知る! Step5貸借取引情報の活用方法」を終えたいと思います。ご視聴ありがとうございました。