デイトレードでリターンを増やす方法

中原良太氏(以下、中原):次は(デイトレードに関する誤解の)3つ目です。「デイトレードは利益が小さいんじゃない?」という考え方です。

デイトレは安全であるということは、「リスクが小さいからリターンも小さいんですよね?」という考え方です。

まあおっしゃる通りで、利益も小さくなります。ただ、利益を増やすために何もできないかと言われると、そういうことでもないです。意図的にリスクを増やして、リターンを増やす作戦もあります。

どうやるかというと、レバレッジを使う。信用取引を使ってリターンを増やすという方法です。デイトレの長所として、保有しないので、追証にかかることがないんですよ。自動決済されてしまっても、どうせ1日しか持つ予定じゃなかったので問題がないということで、実際にデイトレードをやっている方で、レバレッジをかけて取引する方は非常に多いです。

それで、信用取引を使いこなすことで利益も倍増させられることが期待できます。なので、「利益が小さいんじゃないか?」という問いに対しては、「リスクを取れば利益も増やせます」というお話です。

デイトレをやるなら空売りは必須

次は4つ目のポイント。「デイトレは買うのがいいんじゃないか」と考えている方が多いと思いますが、リターンを増やすために空売りが必須です。

なぜかというと、デイトレードの特徴として、リスクが低いという考え方があります。そもそも買い方と売り方という2つの投資法があるので、片方しか使わないのはもったいない。

しかも、デイトレードだったら、逆日歩などの空売り特有のリスクがほとんどありません。もちろんストップ高になって踏み上げられてしまうリスクはありますけど、基本的には保有期間がたったの1日ですので、本当に100回やって1回あるかどうか。それぐらいの確率でしかないです。

リスクとしては非常に小さいので、今まで空売りが怖くてできなかったという方は、このデイトレの考え方と空売りは非常にマッチするので、ぜひおすすめします。

実際に空売りを始めたほうが安定性が高まりますし、リターンも増えます。なぜ安定性が高まるかというと、買っても無駄な時期があるんですよ。

それこそリーマンショックみたいに、相場全体がドーンと落ちてしまって、どの株を買ってもダメみたいな時期が必ずあります。こういう時期に空売りをしていると、下がっても利益が出せるんですね。

株を買うだけではなくて、空売りしたほうがデイトレにはいいよねというお話でした。これが4つ目のポイントです。

デイトレは世の中で一番簡単な投資法?

最後のポイントは非常に大事です。実は、デイトレは空売りのほうが有利だということが実証済みです。

なぜかというと、寄り天井、引け底というアノマリーがあるからです。相場全体が、朝高くて夕方に安いという傾向があるので、株を買ってデイトレをやろうと思うと、非常に難易度が高くなります。もう「ほとんど不可能」って言えるぐらい難しいです。

ただ、売りのデイトレ、朝高くて夕方に安くなるから、この期間に空売りして買い戻せば、利益が出しやすいです。なので、デイトレをやるときには、空売りのデイトレがむちゃくちゃ簡単です。

すごく大げさな言い方にはなってしまいますけど、デイトレードというのは世の中で一番簡単な投資法です。しかも、買いよりも売りのほうが有利で簡単です。

私自身はそのように考えているので、空売りのデイトレードをぜひやってみていただければと思います。

本日のまとめ

ということで、5つのポイントお話ししました。デイトレードをやるときに必要な心構えを5つおさらいしておきましょう。

まず1つ目、デイトレは危険ではない。デイトレは安全だということです。

2つ目は、デイトレはもっとも簡単な投資法であるということ。難しい投資法じゃないです。デイトレができなかったら、他のはできないぐらい簡単な投資法だということが2つ目です。

3つ目が、デイトレに信用取引は必須であるということです。信用取引を使うことで、デイトレのリターンは飛躍的に上昇させることができますので、ぜひ信用取引をご検討いただければと思います。

4つ目のポイントが、デイトレのチャンスを2倍に増やすためには、買いだけではなくて空売りもぜひ覚えておく必要があります。

買いだけだと、暴落があったときにズドーンとやられちゃうんですけど、空売りも併せて使うことで、上がっても下がっても利益が出せるようになってきますので、ぜひ覚えておいていただければと思います。

最後5つ目のポイント、デイトレをやるときには、空売りのほうが簡単です。これは、相場全体の傾向としてつかめていることなので、「デイトレをやりたい」という方は、この空売りをご検討いただくと、マスターしやすいんじゃないかと思います。

今回は以上のテーマでお話ししました。