劇的にドローダウンを減らす3ステップ

中原良太氏(以下、中原):こんにちは。株式予報の中原良太です。今日は、「劇的にドローダウンを減らす3ステップ」というテーマに沿ってお話ししていこうと思います。

「ドローダウンって何だ?」と知らない方もいるかもしれないんですけど、単純に考えて損失だととらえていただければ、簡単に理解できるかなと思います。劇的に損失を減らす3ステップということで、このテーマについてお話ししていこうと思います。

なぜこのテーマを選んだのかというと、最近……2016年に入ってから大損した投資家がけっこう多いんですよ。まあ、1月や2月の暴落を考えると、損をした方が非常に多いんですね。

その損を受けて、「ドカンと一発当てるよりも、コツコツ地道に、損が出ない方法で運用したい」というご要望をいただくことも増えてきたんですね。

僕はリスクを減らす方法は知っていますが、「リスクを減らしたい」と願っている本人たちがこの方法を知っておかないと、役に立たないですよね。

例えば僕が、「これが低リスクな投資法です、ジャーン!」と言ってご提供したところで、わからなかったらもったいないですし、どういうカラクリでドローダウンを減らしているのか、リスクを減らしているのかということを知っておくことで、今後の安定的な運用につながるんじゃないかと思いました。

ということで、今回は劇的にドローダウン、リスクを減らす3ステップというテーマでお話をしていきます。

おすすめのブログ記事&ポッドキャスト

この動画を効果的にお聞きいただくために、ぜひ読んでいただきたい記事が1つあります。私の株式予報ブログで公開した「ゆういせい」というタイトルの記事なんですけれども、非常に大事なお話をしていますので、読んでいただければと思います。

併せて、ポッドキャストのほうでも、「勝率90パーセントの投資法の作り方」ということで、テクニックを1つご紹介していますので、お聞きいただければと思います。

この2つと、今お聞きいただいているこの動画セミナーを組み合わせることで、今回得られる学びは、ものすごい建設的なものになるんじゃないかなと思いますので、ぜひ併せて読んだり、聞いたりしていただければなと思います。ではさっそく、本題に移りましょう。

今回の講義の目的

今回の講義は、リスクを減らすための基本的な3つのアイデアを習得していく、自分で使えるようになることを目的にしています。

なので、この動画を見る前と見た後では、圧倒的にリスク管理の能力が変わっていると。今まで地雷原を歩くような株式投資をしていた人でも、地雷探知機を持って、非常に安全に株式投資ができるようになるのが理想形だと考えています。

この動画セミナーで何を話していくのか、その目次についてお話していきます。

主にお話しすることは2つです。まず最初に、リスクとは何か。その点について復習をしていきます。

その次に、リスクを下げる3つの手段、3ステップについてご紹介していきます。どちらも大事なので、ぜひ順を追ってご確認いただければと思います。

リスク=危険のことではない

ではさっそく、復習から始めていきます。リスクとは何か? あなたはリスクを何だと思いますか?

リスク……普通に考えると危険とか、そういう使われ方をすることが多いんですけれども、金融学上、リスクというのは危険のことを表しているわけじゃありません。まあこれだけで驚きですよね。「何のこっちゃ?」と思う方も多いと思うんですけれども、リスクとは危険のことではありません。

では、何なのかというと、答えがこちらです。

結果が不確実であること。自分が予想できなかったり、予想と現実の間にギャップが生じること、この差をリスクと呼びます。

予想と現実の間に大きなギャップがあることをハイリスクと言いますし、差があまり出ないことをローリスクだと言います。つまり、予定通りになりやすいことがローリスクです。予定通りにならないことがハイリスクです。

なので、100パーセント確実に損しますというのは、ノーリスクです。リスクなんてありません。もう確実に損をする。もう未来が見えているんだったら、それはノーリスクです。

逆に、100パーセント確実に儲かるというのもノーリスクです。ということで、このリスクのとらえ方を、ぜひご確認いただければと思います。

それで、このドローダウンを減らす、損を減らすための肝となってくるのは、この不確実なリスクをいかにしてギュッとコンパクトに凝縮していくか。

ここが非常に大事になってくるんですね。リスクとは、ひと言でまとめると、「思い通りにいかない度合いのことです」と。

損を減らす、ドローダウンを減らすためには、このリスクをギュッと圧縮して、リスクを下げるしかないんですね。なので、今回はこの方法、リスクをギュッと縮める方法について、3つのステップでご紹介していきます。