『君の名は。』の隕石はアリかナシか?

乙君氏(以下、乙君):結局、最終的にちょっとあれなんですけど、隕石がどうのというのは、そもそもちょっとチョイスミスかなと僕は思ったな。……と思うんですよ。思ったなと思うんですよ(笑)。

山田玲司氏(以下、山田):思ったな、と思ったの?

乙君:『ビフォア・サンライズ』とかもそうなんですけど、ちゃんと別に男女を描けばいいのになと、だからそれをなんで隕石を見たから……。

山田:いや、あれはしかたないよ、震災のメタファーだよ。

乙君:震災のメタファーっていうのが、それだったら震災で恋愛描いてくれやって思うんですよ。

山田:いや、やった人いっぱいいるじゃん。やった人いるんだよ。やってあたった映画ないじゃん。

乙君:なんて言ったらいいのかな、隕石って……なんて言ったらいいのかな。

山田:ゴジラもそうじゃん。

乙君:ゴジラはだって恋愛描いてないじゃないですか。

山田:まあね、あれはお上に希望だよ。

乙君:ゴジラはいいんですけど、恋愛っていうものはなにかしら大きな危機がないともう描けないのかと。今の人たちは。今の人はって、俺もそうなんだけどね。

山田:だから、要は今回、エルサから三葉へ戻ったって話したけど、先週、「もう恋愛あきらめました、バーチャルいきます」って……でもすごいよな。先週の放送ってプレステ4のバーチャルガジェット発売前日だったのね。だからまさに俺たち、君にこれ(ガジェット)つけるって話したじゃん。で、君つけるって言ったじゃん。

乙君:なんで俺。

山田:でも、おまえ橋本愛がいたらこれつけるって。

乙君:そりゃつけるでしょ。これつけたら橋本愛がそこにいるんだったらね。

久世孝臣氏(以下、久世):つけるよ、絶対つけるよ。俺外さない。

どうチューニングしたら赤い糸が見えるのか

山田:(笑)。我々はそんな歴史の端境期に今いて、なにが起こるかというと「現実の恋愛さようなら」っていうことが、まああれだよ、「遊びでつけるくらいでいいんです」くらいの人は省きますよ。でも、遊びにならない人がいますよって話じゃないですか。で、「それがそんなに少ないんですか?」って話じゃないですか。

それで、じゃあそもそもクソ面倒くさい恋愛なるものだから、三葉と出会っちゃった以降の話だけど、あのあとの恋愛ってやつに俺たちはもう耐えられなくなってるんじゃないか、みたいなことをここ10年間くらいやってた。

で、このタイミングで「やっぱり無理です」「やっぱり恋がしたいんです」みたいなことをみなさんおっしゃいますけれども、「戻れるんですか?」っていう話を後半したいんですよ。

久世:また怖い話ですか。もー(笑)。

山田:怖い話。もしくは戻れるんだとしたら、どうすれば戻れるのかなっていう話。だから「ほんとに恋愛なんか無理っすよ」って言ってたのを「いや本音を言えばやっぱそんなことないんすよ」みたいな人が、なにをしたらどうチューニングしたらいけるかって話。

乙君:どうチューニングしたら赤い糸が見えるのかっていうのと、どうチューニングしたら運命の人になれるのかっていう話ですよね。

山田:そうそう。“運命の人ってなにか”論みたいなこともやろうよ。あと俺、竹内さんの本をちょっと調べてたら、女性が気になる男のパーツ、男性が気になる女性のパーツのデータが載っている本がありまして。竹内さんっていうのは俺が前に一緒に仕事した動物行動学の学者さん。

で、俺はそれにあとがきとか書いたりしてるんだけど、この人こういうこと、要するに男女のことを動物研究学の見地で研究している人なのね。その人の話も加えながら、いろいろな見地でこの問題をさらに深く掘り下げつつ、最新UMA情報、そして君エヴァ第5話について後半(有料放送)お楽しみに。

乙君:ちなみに玲司さん、赤い糸はあると思いますか?

山田:なに? 今聞くの(笑)?

乙君:この4人であるかないかだけちょっと。

山田:いやー。心の中にあるんじゃないですか。

乙君:まあ。ある派で、はい。

久世:僕は……ある。

乙君:ある。はい。

しみちゃん:ある。

乙君:ある?

山田:(乙君氏を指して)はい。

乙君:俺と一緒だなあ。

山田:おい! 全員宇宙少年かい! 全員だめじゃねーか。

来週はエロエロの秋

乙君:ロマンチスト4人でお送りする山田玲司のヤングサンデーVol.21なんですけども、後半にうつります。後半は、この続きと人生相談とかいろいろありますんで、こちらも盛りだくさんです。そして来週のお知らせをさせてください。

山田:なんでこいつこんなに。

乙君:来週の山田玲司のヤングサンデー、なんとスペシャルです。みなさん待望のエロスについてやります。内容はいろいろ考えてます。この世界でいったいなにが一番エロいのか。竹野内豊と反町隆史どっちがエロいかとか、キン肉マンとウォーズマンどっちがエロいかとか、そういうのもやりつつ、我々が今2億円くらいもらって秘宝館をつくれって言われたらどんな秘宝館にするかとか、まあもっと深い話をしよう。

久世:2億じゃすくない200億くらいないと建てられへん。

乙君:秘宝館つくるのに?

久世:そりゃそうだよ。

乙君:まじか?

山田:じゃあ200億出しましょう。予算獲得しました今。

乙君:で、プラスあれと。まあエロスってそもそもなんなんだろうなとか、日本のエロ漫画のクロニクルもできたらいいなとは思うんですけども、ゲストはみなさんお待ちかね大井正和先生がこのテーマのためにいらっしゃいます。

(会場拍手)

山田:お待ちどおさまでした。

乙君:大井先生よろしくお願いします。タイトルを今日はつくり忘れたんであれなんですけど。大井先生の漫画の世界を十分に……。

山田:大井正和さんは、検索してもらえればいかにエロ回にふさわしいかが。

乙君:やっぱワン君とかロビン君とかとはちょっと畑が違うんだよ。まあまあ、そんな感じでエロスをとりあげたいと思います。そしてその次の週から、再来週11月3日からヤンサン美術部の個展がこちらもエロス最高っていうタイトルでやってます。

山田:エロエロの秋ですね。

乙君:エロエロの秋を2週にわたってお送りしたいなと思っておりますのでご期待くださいませ。ではでは後半に移る前に! 久世先生の舞台がございます。

久世:こんにちは演出家の久世孝臣です。今週の金曜日に『旅する僕ら』っていうジプシーミュージックとベリーダンスをあわせた舞台がありまして、座・高円寺でやるんですけど、もう明後日ですね。よかったら来てください、けっこうおもしろい舞台になってますんで。

乙君:明後日!

久世:明後日だよ。もう。

乙君:まじ?

久世:うん。まだ席空いてるみたいなんでね。

乙君:わかりました。え、音楽劇?

久世:音楽劇じゃない。

乙君:ショーみたいな感じ?

久世:ショーでもないんだけど、ずっと民族音楽をバンドネオンとかバンド生演奏でやりつつ、ダンサーの人が踊るの。そこの踊りに対してのストーリーとか踊り手と踊り手が交代する時にいろいろと交差する瞬間にストーリーがあったりだとか全体的に踊り手がどんどん変わっていくんだけど、全体で1つの『旅する僕ら』っていう物語に見えるようになってる。

セリフとか一切無いけど、どういう旅をしてるのか音楽とダンサーたちでどういう世界に連れて行ってくれるのかみたいなお話です。(コメントにて)「人間が描けてるんだね」そのとおりです。よろしくお願いします(笑)。

しみちゃん:(笑)。

乙君:じゃあ、あれだけ言ってる久世君の作品がどういうものか、ぜひ見ていただければと思ってます。

久世:ぜひ!

乙君:ぜひです。では後半に行きます! チャオ!

山田:チャオー!