私たちの感覚と認識について

カリン・ユエン氏:感覚と認識は、「どのように世界を理解できるか」という手段です。

感覚は、どのように意識が情報を受けとるかを示していて、触覚、味覚、聴覚、視覚、嗅覚の感覚は脳に伝わります。そして、脳で認識がかたちづくられます。

(スライド内のテキスト)感覚(Sensation):私たちが環境から受けとる外部の刺激あるいは情報。

(スライド内のテキスト)認識 (Perception):環境を理解するため感覚からの情報を処理する仕組み。2本の黄色いラインは同じ長さだが、上のラインのほうが遠くにあると認識するため、長く見える。

認識は、これらの感覚を判別する手段であり、環境を理解します。認識は、どれだけ感覚を判別できるかという程度に関わっていて、それ以前の経験に基づいています。

(スライド内のテキスト)感覚:端に三角形が付いた長い長方形。認識:矢印の形。

このイメージでは、感覚は白黒の形態を伝えますが、認識は肖像画であるということを語ります。ですが、みなさんが見えるのは、若い淑女か、あるいは歳取った女性どちらでしょうか?

どのように認識が変化するか、認識が突如として転換するかわかるでしょう。

(スライド内のテキスト)線は立方体と認識される。しかし、どの面が正面?

このようにして、錯視は私たちの目を欺きます。そして脳は、この情報を判別しようとして、情報を統御するのに有効なある一定のパターンを見つけようとします。これは、ゲシュタルト効果と呼ばれています。全体の合計が部分の合計よりも優先されるのです。