ババ抜き対決でホリエモンに勝てた理由

DaiGo氏:では、本題にいきましょうか。今日は「心の読み方」ということで、人の心の読み方についていろいろお話したいと思います。

見た目をテーマにやっていきます。見た目でパッと見てわかるようなことをいくつか紹介していくので、みなさん、使いやすいものはぜひ使ってもらって。時々、脇道にもそれつつ、話していきたいと思います。

一応、僕の放送は30分ぐらいから会員限定になりますので、最後まで全部見たい人はぜひ会員登録をお願いします。(コメントにて「ノートに書きます!」)ノートに書いてくださいね。

(飼い猫に向かって)遊んでほしい? ちょっと待っててね(笑)。

まず一番最初に交渉だったり、友人とのやり取りではあまり使わないほうがいいんですけど、例えば……これ本当は有料で話したほうがいいんですけど、一応話してしまおうかな。

僕、ババ抜きを昔、堀江(貴文)さんたちとやったんですけど、「あの時に、なにを読んでたんですか?」っていろんな人に聞かれたんですね。

なにを読んでたか、一番大事なのはなにかというと、相手の緊張感を読み取ることがすごく大事なんですね。相手がどれぐらい緊張してるのかってことを読むのが非常に大事です。

いろいろしゃべったり、挑発してるんですけど、表情とか動きというのは出づらいんですね。例えば、嘘を見抜く本とかによくなにが書いてあるかというと、顔を触ったらあやしいとか、反復動作が出たらあやしいとかあるんですけど、あの動作は自分でコントロールできますよね。

だからコツがあって、相手の心理状態を読むんだったら、相手が意識的にコントロールできなさそうな部分、できない部分、あるいは、してなさそうな部分を見ることがすごく大事なんですよ。例えば、目の動くスピードだったり、瞳孔とか、そういうのを見ていくと非常にやりやすいんです。

相手のどこを見ればいい?

ただ、僕がみなさんにここで、人と話す時には、相手の瞳孔の開き具合を見て……。

(鳴く飼い猫に向かって)ちょっと待っててくださいね。なんかめっちゃ訴えている(笑)。

(コメントにて)「堀江さんかわいかった」ですね。「瞳孔の開き具合を見てやってください」って言っても、それはけっこう難しいですよね。

(コメントにて「水の話だろwwww」)水の話か(笑)。(飼い猫に向かって)水? 水が気に食わなかった? ちょっと待っててね。

どこまで話したっけ? そうそう。だから、緊張感を読み取ることがすごく大事なんですけど、確かに目を見るのはすごく楽なんですが、一番簡単で意外と相手がコントロールしずらいのってなんだと思います?

(コメントにて)「目の周りの筋肉」「呼吸」あ、いいですね、呼吸も大事ですね。ただ、呼吸の場合は、例えば堀江さんのあれだったらすごく読みづらいんですよね。

(コメントにて)「目線」ね。「心拍」!? 心拍読めたらすごいですね。「視線」「口元」「鼻」いいですね。「パーマ」相手のパーマを見る。曲がり具合を見るみたいな(笑)。「体温」。

やっぱり口とか目とかが多いですね。わかりました。

目は心の窓である

僕が見るときにけっこう大事にしてるものを1つ紹介したいと思います。

なにかというと、まばたきの回数なんですよ。すごい。今、当たってる人がいましたね。これがめちゃくちゃ大事です。だいたいふつうの人は、まばたきが増えたかどうかというのを見ることが大事なんですけど。

ただここで、心理学者はすでに、まばたきの回数、ふつうの状態だとどれぐらいの回数なのかってことを知ってるんですね。

この回数を知った状態で、例えばテレビのニュースだったり、バラエティ番組だったり、あとはスタバに行った時に隣のテーブルで喧嘩し始めたカップルのまばたきの回数だったりを見ると、これはめちゃくちゃおもしろいんですよね。目って心の窓なんですよ。だから、けっこう目にいろんなものが出るんですよ。

それで、まばたきの回数なんですけど、だいたい1分間20回ぐらいのまばたきが通常のまばたきの回数です。けっこうみなさんまばたきしてるんですよ。だいたい3秒に1回ぐらいまばたきをしてる感覚ですね。

これは実際にアメリカの心理学者のトエッツ(Joe Tecce)という方が調べた研究のなかにあるんですけど、アメリカの大統領選で、ジョージ・ブッシュとマイケル・デュカキスがテレビで討論をしたことがあったんですけど、劣勢だったデュカキスは、なんと1分間に60回まばたきをしてたそうです。

(コメントにて「多いw」「すごw」)けっこう多いんですよ。だから、基本的には3秒に1回ぐらいのまばたきが正常。それよりも倍、3倍とか多くなってくる場合は、かなりの緊張とかが出てくるんです。

連続まばたきは気がつきやすい

これ大事なのはなにかというと、この話はちらっとしたことがあると思うんですけど、非常に見やすいってことです。例えば、3秒に1回だったら、「1、2,3でまばたきして。1、2,3でまばたきして」というのを見てるんじゃなくて。

つまり、たぶんデュカキスさんの例だったら、大統領選でテレビに出て人の前でしゃべるのに慣れてる人でも、緊張したら3倍もまばたきが増えるわけですよ。ということは、ふつうの人だったらどうかって話なんですね。そういうのに慣れていないふつうの人だったら、まばたきの回数は相当増えるんですよ。だから、すごく見やすいんです。

3秒に1回とかカウントする練習をしてもいいんですけど、もう見た瞬間に、圧倒的にパチパチっとまばたきをするようになるんですね。それがおもしろいです。

ふつうのまばたきだったらパチっとして終わりですけど、パチパチパチって何回も連続してまばたきする場合もあるんです。そういうのもけっこう出やすいですね。

それで、わざとするまばたきは、あまりスピードを出せないんですよ。みなさんもやってみるとわかりますけど、これぐらいの速度が限界です(高速でまばたきする)。

でも、本当に緊張してるときは、もうピピピッみたいなすごいスピードでまばたきします。だから、まばたきが異常に増えたなというのを見ておくのが大事だと思います。

実際にまばたきに注目してみて

それで、知っていることと、実際にそれをやることはぜんぜん意味が違いますから、みなさん、今日この放送を見たあと、あるいは明日でもいいと思いますけど、人のまばたきに注目してみてください。

1週間ぐらい人のまばたきに注目して見る練習をすると、けっこう身についてくるんですよ。それをぜひやってみてください。

(コメントにて)「DaiGoのまばたき見てる」そう、僕がこういう話をすると、僕はみなさんの顔を見えないのに、みなさんは僕の顔が見えますから、ちょっとズルいですよね。まばたきね。

だから、テレビとかでも、緊張してる時とかはまばたきが増えてたかもしれない。西内まりやさんのあの番組とかは、もしかしたらまばたきが増えていた可能性はありますね。

(コメントにて「ドライアイでもいけるかしら」)ドライアイとはちょっと違うんですよね。ドライアイってまばたきそんなに多くないんですよ。目が乾いて、こういうふう(目を強く閉じる)にはなるけど、まばたきの回数が異常に増えるってことはあまりないと思いますね。

(コメントにて)「ニヤニヤは」してましたね、完全に。(コメントにて「綺麗な女の人を見るとまばたき増えてしまうかも」)綺麗な女の人を見た時、男性は瞳孔がクワッって開くので、それでもわかりやすくていいですよ。

(コメントにて)「にやけてた」って(笑)。西内さん、綺麗でしたけどね。「人の目を見るのが恥ずかしいw」(笑)。

自然に人に嫌われる方法

「人の目を話したほうがいい」と通説というか、一般的にそう言われているんですけど、人の目は見ないほうがいい場合もあるんです。それは覚えておいたほうがいいと思います。

例えば、みなさん気まずい話をしなくちゃいけない場合がありよね。お客さんとか、クライアントとか、上司に気まずい話をしなくちゃいけない場合。こういう場合は、あまり目を合わせないほうがいいってこともわかってるんですね。

自分が気まずい場合は、ちゃんと目を合わせて誠心誠意謝ったりしたほうがいいんですけど、相手にとって気まずい話題を出す時とか、気まずい話題を聞き出す時に目をじーっと見て、その気まずい話題を質問として振っちゃうとと、嫌われちゃうってことがわかってるんですね。

例えば、彼女が気まずいって思ってる可能性があることを、真意を聞きたいから聞き出そうとするじゃないですか。そういう時は、あまり目をじーって見ちゃうと、責められてるように感じてしまって、嫌われちゃうんですね。だから、相手を追い詰めないように、上手に目を外すやり方も非常に大事なんですね。

だから、嫌われたい人に対しては、どうすればいいかというと簡単です。相手の気まずそうな話題を、目をじーっと合わせて振ればいいんですね。そうすると非常に嫌われます。

上手に別れたい人とかは使えるテクニックです。自然にね。怒り出すレベルでやっちゃいけないんですよ。怒らないんだけど、気にしてたり、気まずいことを目をじーって合わせながら聞く。

そうすると、プレッシャーを感じて逃げたくなって嫌いになるので、自然に別れるようになる。積極的に嫌われる方法もありますね。

バレないので、ぜひ実践を

難しいと思うんですけど、これ大事なのは、心理学とか、とくにメンタリズム系、心理学系のテクニックのいいところは、相手にはやってることがバレないんですよ。

僕のニコニコをいつも見てくれて、それを実践してる人には、「今、わざと気まずいワードを振って目を合わせてるでしょ」って言われる可能性はあるけど、ふつうはそこまで見てないですからね。

心理学者を相手にしても、心理学者はそこまで考えてやらないです。研究することと、実際にそれを使うのはぜんぜん違うんですね。

理学と理工学って違うじゃないですか。理学というのは、基礎研究とかをして理論を作り上げることですけど。工学というのは、それを使ってどう製品を作るか、ものを作るかってところなので。

そこの部分がメンタリズム的な感覚ですね。そこまでみんなやっていないので、けっこう露骨にやってもバレません。恐れないでやってみてください。けっこう大きな成果が得られると思います。