4,000人の10回公演、「西野亮廣独演会」
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):独演会、内容はできたんですか? ネタ的に。
西野亮廣氏(以下、西野):15日に梶原が来るので、今日は梶原とやることを何か詰めてましたね。
のぶみ:それもすごいよね。
西野:だいたい決まりました。まあ、あんまおもろないですよ(笑)。
山口トンボ氏(以下、トンボ):やめろよ。どういうことだ、もうおもしろくないというのは。
のぶみ:4,000人、来るんだぞ。
西野:それは絶対です。あいつには言ったんですけど、去年まで2,000人で。
トンボ:言ってましたね。
西野:(去年は)1回公演でバーンっとやったから、今年は10回公演だから、おもしろさも10分の1になっちゃうんです。
トンボ:(10回)足して100に……。
西野:それは仕方ない。本当に期待しないで。もうみんなでやろう。
のぶみ:それはやっぱり、全部見に来てほしいということの表れなんですか。それとも、僕みたいにリアルなあれなんですか。
西野:何ですか、あれって。
のぶみ:リアルなピンチなんですか。
西野:それもある。おもしろさに関しては、もうあきらめています。それはもうお客さんが頑張ればいいし。
のぶみ:リアルなやつなんですか、それは。リアルなやつなのか。
トンボ:ああ、お客さんが頑張ればいいのか。
西野:お客さんが頑張る。だって僕はもう10パー、10分の1なんだから、おもしろさは。
トンボ:そこもインタラクティブにやっちゃっているんですか。
西野:そう、インタラクティブ。もうお客さんが90パーセント頑張るみたいな。僕はもう無理。僕はペース配分が10分の1になっているから。
のぶみ:なるほど。
西野:最終日のほうなんか、もうほぼ声も出ないし、しゃべってもいない。10分の1だから、お客さんが頑張れ。
のぶみ:やっぱ声枯れます?
西野:さすがに枯れるから。
トンボ:枯れるって。西野さんって、もうガッと乗ってくると、ワッといくんで。
のぶみ:プロなのに、けっこう枯れるんだ。
トンボ:いや、強いほうだとは思うんですけど。
2016年のライブはお客さんのほうが頑張る
西野:でも、その間ほかの仕事はもう全部止めたんですよ。もう絶対仕事入れないでということを。
のぶみ:いや、それはそうでしょう。
西野:独演会の前後は、もう絶対仕事入れないでと言っていて、何とかしますけど。でも、声が万全であろうと、集中力はやっぱ完全に切れてますから、10分の1になっちゃっているから。
トンボ:なんで切れるんだよ。100パーセントにしろよ。
西野:いや、これはもう次のステージに行きたいんですよ、僕は。お笑いの。お客さんが頑張らないと駄目だという。
トンボ:それはお笑いの次のステージです(笑)。なにそれ、そうだったの? お笑いの向こう側って。
西野:お笑いの向こう側、お客さんが頑張る。
のぶみ:でも今ちょっと、明後日の1,000人の解決法がちょっと見えたかも。
西野:お客さんが頑張れって。
のぶみ:笑い声、聞こえないから。
西野:そう、頑張れっていうことは。
のぶみ:めっちゃ笑ってくださいよって。
西野:お前ら、わかってるか。この環境でやることの大変さを。
のぶみ:後ろ、うるさいんですよ。
西野:後ろ、俺を見ろよと。お前らなんか座ってるけど、お前らが頑張れっていう。
のぶみ:そうだよな。
西野:お前らが頑張ったら、この空間がよくなるんだから、一緒にしようよってこと。
のぶみ:そうだよ。
西野:一緒にいい空間つくろうよ。なに全部委ねちゃってんの、みたいな。
のぶみ:そんで笑うときはテンポ合わせて。
トンボ:椅子に座ってりゃいいんじゃないって。
西野:椅子に座ってちゃ駄目だよ。
のぶみ:そうですよ。
西野:駄目ですよ、そんな。
トンボ:まじっすか。
お笑いの向こう側へ
西野:いや、いつまでも客でいれると思うなよと。今、2016年でインタラクティブだっていってんだから。
トンボ:まじで。
西野:笑えよ。
のぶみ:本当だよ。
トンボ:頑張りすぎだって。
のぶみ:聞こえねえんだもん。
トンボ:のぶみさんの、1,000人の読み聞かせ。
のぶみ:聞こえないんだよ。
トンボ:違う、違う、頑張りすぎやって。
のぶみ:こうやって(タオル)回せよ。
トンボ:湘南乃風のやつみたいに。
のぶみ:回してほしい。
トンボ:頑張りすぎだよっていって、今度は笑わす。拡声器で笑え、みたいなこと。
西野:そう、そう、そう、今、いいアイデア出たね。出るんだから、メガホン持っていって笑おうかなって、ほら。
のぶみ:まじかよ。メガホン、たたいてくれ。
西野:そう、そう、そう、みんなでつくるっていう。
トンボ:なるほどね。これが向こう側だったのか。
西野:お笑いの向こう側、ライブの向こう側。
トンボ:ライブの向こう側って、そうなんですね。