ペニシリンが発見されたのは“強運”のお陰!?

DaiGo氏:そういうふうに、人生を運に左右された例がいろいろとあります。そのなかでも、「これは幸運でしょ!」と科学史のなかでも星のように輝く、ニートの星のように輝く出来事があって。

なにかというと、アレクサンダー・フレミングさんの実験ですね。みなさん、フレミングさんって、なにをした人かわかりますか? 絶対に理系の人は聞いたことがあるはずなんですけど、フレミングさんはペニシリンを作った人ですね。

(コメントにて「フレミングの法則」)あ、フレミングの法則(笑)。そっちのフレミングさんもいますね。

貴族だったと思うので、アレクサンダー・フレミング卿なんですけど。ペトリ皿ってあるじゃないですか。それでバクテリアの研究をしていて、ペトリ皿を閉め忘れて置いておいたんですね。置いておいたら、そこにカビの胞子がちょんってくっついちゃって、カビが生えちゃうんですよ。

「うわ、これダメになった」って思ったら、そのカビの周りのバクテリアが死んでたんですね。隙間ができてた。それで、そのカビを調べてみたら、ペニシリン、人類に対して恩恵をもたらす、最高の抗生物質を見つけたって話なんです。ある意味、これは運ですよね。

運がいい人と運が悪い人はなにが違う?

じゃあ、運がいい人って実際どうなのと調べるんですけど、ワイズマン博士の研究はすごくおもしろくて、この人は運について8年間ぐらい調べてるんですよ。すごい人だなって思うんですけど。ワイズマン博士の研究ってけっこうおもしろい研究が多くて、僕、好きなんです。一般の人になじみ深いタイプの心理学をやる人ですね。

それで、ワイズマン博士が調べると、運がいい人とそうじゃない人の違いで、実は違いがないものもあるんです。それはなにかというと、運がいい人は先見の明があったり、予知能力があったりして、結局、先のことがわかるんじゃないか。予想が当たりやすいんじゃないかと言う人がよくいるんですね。

例えば、すごい能力のある経営者だったり、ものすごくあの人は運がいいよね、先見の明があるよねって人の場合、「なんとなく、勘でそう感じたんだよね」みたいなことをよく言うじゃないですか。「なんとなく来ると思ったんだよね」とか言う人いるじゃないですか。

あれって本当なのかなって調べてみると、実は運のいい人と悪い人の予知能力とか、未来を予測する能力には、ほとんど差がなかったんです。差がないんですよ。

宝くじを実際に買ってもらう実験もしてるんですけど、宝くじの当たりくじを予想してもらうんですね、何番ぐらいかを。予想してもらうと、宝くじの当てられる確率は運のいい人も悪い人も大して変わらないんです。ほとんど関係ないんですね。

唯一の違い「根拠のない自信」

ところが、運のいい人と悪い人の唯一の違いはなにかというと、運がいいと思ってる人は、運が悪いと思ってる人に比べて、2倍も自分の選んだ数字が当たると思っているんですよ。2倍もですよ。「自分の選択は当たる!」と。根拠のない自信ですよね。

実際に運のよし悪しは、こういう完全純粋確率、完全に純粋な確率問題に関しては確率を高めないんだけれど、もう1個大事なことがあって、例えば人生の選択とかビジネス上の選択は、完全確率問題ではないんですよ。

完全確率問題ではなくて、人間の持つ自信だったり、それを行うにあたって「こういういいことが起こるんじゃないか」という期待感が、そのモチベーションを左右しますよね。得てして、そういうビジネスだったり、いわゆる完全確率にならないものは、そのモチベーションが結果を左右することが多いんですよ。

つまりなにを言いたいかというと、自分は運がいいと思ってる人は、自信や期待感を高めることによってモチベーションが上がり、結果的に人生で大きな差を生むんですね。それが、運がいいって結果につながっていくわけです。

そうなんですよ。だから、運をよくする方法、純粋に運をよくする方法はいっぱいあるんですけれど、簡単に言うと、僕が今度出す本のテーマになってるんですけど、運をよくする方法は2つだけなんですよ。

運をよくする2つの方法

1つは試行回数を増やすこと。つまり、トライする回数を増やすことですね。これが大事です。それで、2つ目は、熟練度を上げること。なにかのビジネスを行うとか、あるいは勉強でもなんでもそうですけど、知識だったり経験を積み重ねて、1回1回の成功する確率を増やす。

この試行回数と熟練度だけが運を決めるんじゃないかという話を、今度本にしようと思ってるんです。今日はその話はほどほどにして、「じゃあ、心理学的に運がいい人と悪い人の違いってどうなのよ?」と。どうすれば違いがわかるのか。どうすれば運が上がるのか、という話をしていきたいと思ってます。本の話とは違う感じでいくので、今日もおもしろいと思います。

それで、試行回数が多いこと。さっきも言ったんですけど、運がいい人、例えば、懸賞にめちゃくちゃ当たる人と、ぜんぜん懸賞に当たらないんだよねって思ってる人、実際に比べてみるとよく当たる人は、めちゃくちゃ数出してるんですよ。

例えば、よく懸賞がポコポコ当たる人を調べたりすると、週60通ハガキを出して、70件以上ネットで懸賞の登録とかをしてるんですね。これだけでも、たしかに当たるよね、と。

例えば、普通の人は、懸賞とかキャンペーンの応募なんか、月に1回とか2回とか。1回2回出す人も僕はけっこう多いと思うんですけど。そう考えたら、試行回数が多い人は、130通とかを合計で出しているわけですから、そしたら、100倍以上当たるよねという感覚が、なんとなくわかると思います。試行回数が多いんですね。

運がいいかどうかを調べてみよう

では、実際にみなさんが、ほんとに運がいいのかどうなのかを、まず測ってみたいと思います。それから、その1個1個の測った項目に対して、どういう意味付けがあるのか、なぜそれで運がよくなるのかって話を、これからしていきたいと思います。ここから先は、会員限定でやっていきたいと思います。

どんな話をするのか説明しますね。どうすれば運がいい人になれるのか。そして、運がいい人はどういう経緯で成功をつかんでいるのか。

結局、運がいい悪いだけでいうと確率っぽい話になるので、今回のテーマで扱う運がいいというのは、確率問題は極力排除したかたちでやっていきたいと思います。

運がいい人の持ってる特徴。どういう特徴が、運がいい結果を引き寄せているのかという話を中心にしていきます。だから、確率に頼らない運の上げ方をお話します。

もちろん、これをやったから宝くじに当たるのか、パチンコで勝てるのかというと、それは難しいとは思うんですけど、それ以上の利益を確実に出す方法を紹介していきたいと思います。直観の使い方だったり、運がいい人がよくやる習慣だったり、考え方、人との付き合い方、チャンスのつかみ方、そういう話をいろいろしていきたいと思ってます。

それで、運がいい人も運が悪くなるんですよ。運が悪くなってへこんだときに、どうすればその悪運をやり過ごせるのかという話だったり、そういう話をいろいろしていきたいと思っています。

運がよかったときのことばかりを思い出す方法は?

あとは、運が悪い記憶ばかりが自分の心に残ってしまって邪魔をする。自分はいつも運が悪いことばっかり経験してしまって、自分が運がいいなんて思えないという人たちに対して、運がいいことに目を向けるための方法も紹介したいと思います。

あることをするだけで、運がよかったときのことばかりを思い出せるようになる方法があるんですね。なにを使うかというと、ペンを使います。ペンでも鉛筆でも割り箸でも、なんでもいいんですけど、これをくわえるだけで、……あ、言っちゃった。まあ、ええと、あれです(笑)。そのやり方を紹介します。

ペンを使って自分の気分をプラス方向に変えていくやり方を紹介したいと思います。

それで、本の紹介もいろいろしたいと思います。「入会したい」って方がいるので、入会リンクを出しますか。実際、僕も、今日紹介する方法はけっこう使ってるんです。やはり運はよくなります。運がよくなるというか、結果がついてくる感じですね。

でも、なんて言うんだろうな。自分で意識的にやっているので、習慣としてこういうふうなやり方をしようとか、人と会ったときはこういうことをしようというのを習慣的にやってるので、自分で運を引きつけた感しかないですね。自分で運を引きつけた感。つまり、単なる確率で運がよくなるとか、神頼みをするって方法ではなくなるってことですね。

これからも本をたくさん紹介していきます

では、やっていきたいと思います。一番最初はテストから始めたいと思うので、みなさん紙を用意してください。ここからは有料放送に切り替えますので、無料のみなさんありがとうございました。

自分で勉強してみたい人もいると思うので、今日の参考文献を1個だけ紹介します。あと2、3冊ぐらい紹介すると思うんですけど、一応、自分で勉強したいっていう人もいると思うので、先にこれを。

リチャード・ワイズマンの『運のいい人、悪い人―運を鍛える4つの法則』というのがあります。これにけっこう書いてあります。それで運を測るテストはこっちに書いていないので、一応無料の方にもやさしいチャンネルになっております。

運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則

ただ、なかなか読む時間がないとか、いい本をちょこちょこ自分で選ぶんじゃなくて、わかる人から教えてほしいという人は、ぜひ、登録してもらえれば、いろいろ本を紹介します。

最近、ニコニコをやるときに、自分のなかの満足度がちょっと低下してることに気付いて、これはなぜかというと、本の紹介が少なかったからなんですよ。

それと同時に、「本をもっと紹介してくれ」という意見もあったので、僕の放送の魅力の半分は、読むべき本を教えてもらえるというのですね。残り半分が、ぬこさまって感じだと思うので、そういう放送を多めにやっていきたいと思います。

やっぱり人に本を紹介しようと思うと、読み方が変わるんですよ。。だから、自分の読書の質が非常にアップするので、それでやっていました。

ということで、続きは会員限定でいきますので、ぜひ参加してください。それでは、ありがとうございました。会員のみなさんは、ペンと紙を用意して待っていてください。