会派離脱だけで、議員辞職はしないのか?

鈴木章浩氏(以下、鈴木):このたび私の「早く結婚したほうがいいんではないか」という不適切な発言で、塩村議員、および都議会、都民のみなさまに多大なるご心痛・ご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。

私自身、本当にこれをしっかりと反省して、原点に返って、またがんばりたいというおもいで、本日総会の前に、都議会自民党を離脱させていただいて、初心に戻ってまたがんばりたいと思っております。よろしくお願いいたします。

記者:日本テレビのクノムラです。自民党としては会派は離脱しても、議員としての仕事は続けるんですか?

鈴木:はい。そうさせていただきたいと思っております。みなさんからいろいろお話をいただいたなかで、私の謝罪が遅れたこと、話が二転(?)してしまったことに対して、本当に申し訳なく思っております。

謝罪が遅くなってしまった理由は、私が発した「早く結婚すればいいじゃないか」という発言と、「子どもを産めないのか」といった発言がいっしょになって取り上げられていた中で、私自身も謝罪、そしてみなさまに対してもっと早くけじめをつけたいという思いはありましたけれども、本当にその部分についても申しわけけなく思っています。

なぜあの発言が飛び出したのか、また謝罪が遅れた原因は?

記者:フジテレビ・ホソガイです。どうしてこのような不適切な発言をしてしまったのでしょうか?

鈴木:少子化、晩婚化の中で、早く結婚していただきたいという思いがある中で、あのような発言になってしまったわけなんですけれども、本当にしたくても結婚がなかなかできない方の配慮が足りなかったということで、いま深く反省しています。

記者:フジテレビ『とくダネ!』・アベです。なぜ当初は「私はヤジを言っていない」と発言されたのですか? その真意を聞かせてください。

鈴木:さまざまな話がいっしょになって報道されている中で、お話をする機会を逸してしまったということです。申し訳ありません。

記者:朝日新聞のゴトウといいます。今朝方も鈴木議員に私は「発言をしたのか」と聞いたらですね、「私ではない。聞いていない。早く誰か名乗り出ればいいのに」とおっしゃっていた。ウソをつかれたということになりますが、なぜ嘘をついたのでしょうか? そんなに難しい質問じゃなかったと思いますが。

鈴木:みなさまに謝罪をする機会を逸してしまったことについては、本当に申し訳ありません。

記者:謝罪をしてほしかったわけではなくて、本当のことを言ってほしかったのですが。謝罪が遅れたことではなくて。

鈴木:真実を語る機会も、私自身の問題なんですけれども、逸してしまって反省しております。本当に申し訳ありません。

記者:ほかに、「子どもが産めないのか」など、出産にまつわるヤジもとんだと塩村さん側からありましたが、この議員も特定してほしいと先ほどもお聞きしたかと思いますが、鈴木議員が聞いている中で、誰がなにを言ったか教えてください。

鈴木:私自身は、ほかの発言は確認してない。騒がしかったというのはあったと思います。とにかく私の発した言葉が引き金となって、騒動になったことを反省している。私も初心に戻って、議会人として、このような状況を払拭するためにも、これからも都議会の正常化のためにがんばりたいと思っています。

「ヤジを飛ばした議員は辞職すべき」発言との整合性は

記者:日刊スポーツです。20日の時点で議員は「辞職に匹敵する」というお考えを示していました。記者の質問に対して。その発言と今日のこれからもがんばりたいというのは、ちょっと違うと思うんですけれども。

鈴木:そのような発言をしたことは記憶に無いです。とにかく真意をお伝えする機会を逸してしまって今日になってしまったっていうことは、反省しています。

記者:記憶に無いと言いますが、テレビカメラも入っているので確実に発言していると思いますが、発言してますので、あのときの発言についてどうお考えでしょうか?

鈴木:あのような状況の中で、あのような発言になったことを、深く反省をしております。

記者:どういう状況ですか?

鈴木:早く結婚すればいいじゃないか、という発言、そしてそれに続いたと言われている、子どもを産めないのか、アンタ誰、とかさまざまな発言があったという報道がある中で、私自身の真意をお伝えする機会を逸してしまったということです。

記者:議員辞職には匹敵しないといまはお考えですか?

鈴木:これからまた初心に帰って、都議会議員としてがんばらさせていただきたいと思っています。私も都議会の中で父亡きあと中小企業の経営者としてがんばらさせていただいて、そういう状況を打開していきたい、そしてまたいま高齢化社会の中で現場に足を運んでそうした方々の思いをしっかり汲めるような、議員になりたいという志で議員活動をさせていただいている中で、もしお許しをいただけるのであれば、今後もそういう活動を、自分自身を見つめなおして、がんばらさせていただきたいと思っています。

記者:それは、お許しいただけると思ってるんでしょうか?

鈴木:塩村先生には、先ほど「わかりました」と言っていただいたわけですけれども、今後の流れのなかで決めさせていただきます。

記者:塩村議員の許しがあれば議員ができるということですか?

鈴木:そういう思いではなく、私自身は、今の段階ではこれからもがんばっていきたいと思ってます。

国外からも批判があるが、どう受け止めているか

記者:NHKです。国外からも批判がきてますが、どう受け止めてますか?

鈴木:私の配慮を欠いた発言がきっかけになって、これだけ大きな問題になったことを心から申し訳なく思っています。東京都はいま6年後のオリンピック・パラリンピアックを控えている中で、私も含め、また複数そういったヤジも出たという話がある中で、そうした正常化のためにもがんばっていきたいと思っています。

記者:不適切発言について、うっかり言ってしまったんですか?

鈴木:私の心の中で塩村議員を誹謗するために発した言葉ではないんですけれども、少子化や晩婚化の中で、早く結婚していただきたいという思いがあって、あのような軽率な発言になってしまいました。それは本当に、結婚したくてもできないとかさまざま思いを抱えている女性がいらっしゃるなかで、本当に配慮を欠いた不適切な発言だった申し訳なくおもっています。

記者:フジテレビです。鈴木議員は結婚されてますか?

鈴木:はい。結婚してます。

記者:子どもはいるんでしょうか?

鈴木:はい。3人います。

記者:そんな中で今回の発言はどうでしょうか?

鈴木:家族に対しても本当にこれだけ大きな問題を引き起こしてしまったということ、父親として申し訳なく思っています。

記者:共同通信です。ご自身の娘さんが35歳になったとき、独身で子どもができない病気を抱えていた場合、このようなヤジを第三者から投げられたとしたら、父親としてどう思いますか?

鈴木:その部分、深く反省させていただいて、本当に配慮を欠いていたなという思いで反省しております。

自民党へ報告したのはいつ?

記者:報知新聞のヒグチです。「結婚したほうがいいんじゃないか」というヤジを自分がしてしまったことは、いつ気づかれました?

鈴木:あのあと議会を3回やって、遅かった段階で、翌日皆さんがたに指摘をいただきました。私もすぐに塩村議員のところに行って謝罪をさせていただきたいと思っていましたが、あわせて、子どもを産めないのか等、ほかのセクハラ発言が議場で飛び交っている、それが誰なんだという話がある中で、謝罪をする機会を逸してしまったということで、深く反省しております。

記者:ヤジが終わったあとに、自分では言ってしまったというのは気づいていたということですか?

鈴木:はい。私が発した言葉ですので。

記者:そのあと自民党から全議員聞き取りがあったと思いますが、その際には報告しなかった?

鈴木:聞き取りがあったのは翌日でした。その段階で委員会があったんだと記憶しておりますが、その段階では記憶しております。

記者:報告は翌日には自民党にはされた?

鈴木:はい、しています。

記者:今日幹事長が11時半に初めて報告を受けたという趣旨のことをいっていたが、これについては?

鈴木:幹事長がお話しになっているように、報道を受けているものに対する事情聴取については、私も直接幹事長に呼ばれて、「なんか鈴木さん言いましたか?」という話はそのときはなかったので、遅れてしまったのは申し訳ないと思っています。

記者:翌日の自民党に初めて報告したときのやりとりについて教えてください。

鈴木:これだけ大きな問題になっている中で、どのような対応をしたらいいのかは深く考えておりました。ただ、機会を逸してしまったということを本当に申し訳ないと思っております。

記者:朝日新聞のゴトウといいますけども、議員の発言を、最初から最後まで正確になんと仰ったか、今もう一度教えて下さい。

鈴木:「早く結婚したほうがいいんじゃないか」っていうふうにお話をさせていただいたと思います。

記者:「自分が」というのはその前にありましたか?

鈴木:言ってないです。

記者:鈴木議員のヤジで、同僚議員が皆さん笑ってらっしゃってましたが、その笑った同僚議員たちに対して、今はなんと言いたいでしょうか。

鈴木:本当に申し訳なく思っております。

「産めないのか」と言った人物も特定すべきか?

記者:テレビ朝日ですけれども、ご自身の結婚に関する発言以外にも出産に関するヤジというのが飛んでいたというふうに複数、証言があがっています。このままですと、ご自身だけが責任を負う形になってしまう、というケースもあると思うんですけれども、今後、そういった出産に関するヤジなどを言った人物を特定したほうがいいとお考えでしょうか?

鈴木:私が今日この場でお詫びをさせていただくのは、私が発した言葉で、本当に多くの都民の皆さま、その前に塩村議員に大変なご迷惑をお掛けしてしまったという、私自身に対するケジメでこういう機会を持たさせていただいて、お集まりをいただいているというわけです。

他にどんな発言があったのかっていうのは、いろいろ出ておりますけれども、私自身、特定していないなかで、ただ騒がしかったというのは事実でございますので、私もこれから初心に戻って、まず都議会が都民の皆さまから信頼していただけるような正常化のために、頑張らさせていただきたいというふうに思っております。

「名乗り出ろ」という圧力はあったか

記者:毎日新聞のタケウチと申します。不適切発言があってから随分しばらくの間、名乗り出られなかったわけですが、その間にこの発言というのは世界的なニュースとなって、東京に対する、日本に対する大きなイメージダウンになったと思いますが?

鈴木:私は塩村議員を誹謗するつもりで話をさせていただいたわけじゃなくて、少子化とか晩婚化のなかで、早く結婚したほうがいいんじゃないか、という思いで言葉を発してしまって、それが、様々な理由で結婚ができない方に対しての配慮が欠けていたということに対しては、本当に申し訳なく思っているというのが現実です。

記者:名乗り出るにあたって、どなたからか説得をされたということは有りますか?

鈴木:ございません。自分自身、自分の発した発言に対して、どのような形でケジメをとらさせていただいたらいいのかということは、ずっと考えさせていただいておりました。その中で、なによりも先に塩村議員にお詫びをさせていただきたいという思いで、昨日も私自身、考えておりました。

声紋鑑定をされる前に名乗り出たわけではない

記者:朝日新聞のイマムラと申します。名乗り出ようと思ったのが今日になった理由はどうしてでしょうか?

鈴木:これは私自身、政調会長、幹事長にお願いをさせていただいて、これだけ大きな問題を引き起こしてしまった者として、ケジメを取らさせていただきたいというのは、私から言わさせていただきました。

記者:NHKです。この数日間、聞き取り調査ですとか声紋鑑定、いろいろありましたけれども、なにが直接的なキッカケで、今日になったんでしょうか?

鈴木:声紋鑑定とか技術的な話の中でどうこうということでなく、本当にですね、これだけ大きな問題を引き起こしてしまった、キッカケをつくった者として申し訳ないという思いで、そのような形でお詫びをさせて頂いたらよいのか、というのをずーっと考えていて、今日に至ったということです。

で、本日、幹事長をはじめ皆さま方に、とにかく私自身が大きなご迷惑を掛けてしまったことに対して、会派離脱ということで、まず一旦、初心に返らさせていただきたいと、今このようなお話をさせていただいております。

記者:TBSのハスミと申します。改めて伺いますけれども、今回の発言、意図があったのかないのか、まずその確認をお願いします。

鈴木:意図は全くございません。塩村議員を誹謗するつもりで発した言葉ではなく、今少子化、そして晩婚化っていうのが本当に大きな問題となっているなかで、早く結婚していただきたいな、という軽い思いで発してしまった言葉が、これだけ大きな問題になってしまったというところでございます。決して他の気持ちがあって、また彼女を傷つけようとか、そういった思いは一切ございません。

記者:意図はなかったとおっしゃいましたけれども、ということは、元々そういう考えを持ってらっしゃったというふうに受け取ってもいいでしょうか?

鈴木:早く結婚すればいいんじゃないかというのは、本当にそうしていただきたい、という思いで出してしまった発言なわけで、それを深く考え、そう思っていたというわけではない、というのが本心です。

記者:さきほど仰った発言のなかで、「これほど大きい問題になってしまった」とありました。自分では大きな問題だと考えていなかった、という認識であったと受け止められかねませんが、いかがでしょうか?

鈴木:その点につきましても、結婚の問題と妊娠の問題、そして様々な発言が合ったなかで、私自身、このようにお詫びをする機会を逸してしまったということが、これだけ大きな問題になったということで、反省しております。

記者:確認ですけれども、ご本人が発言された文言は先ほど自分自身でご紹介されました。他にもいろいろありましたし、それから笑い声も確かに聞こえました。周辺で、他の都議の方で、ご自身が発した言葉に対して同調するような笑い声とか、そういったものは確認されましたか?

鈴木:報道を通して、改めて私が見させていただいたなかで、確認は出来なかったんですけれども、ただ議場にいたものとして、騒がしかったというのは感じました。また笑い声っていうのもあったかもしれません。

塩村議員に関する週刊誌報道を見ての発言か?

記者:フジテレビですが、大変失礼な質問をするかもしれませんけれども、発言の意図について、ちょっと分かりづらいんですけれども、もしかして、彼女も週刊誌とかで不倫とかいろいろな疑惑がありましたけれども、そういうことがあったので、早く結婚したほうがいいんじゃないか、そういう意味で言ったのではないですか?

鈴木:塩村議員とは一度視察でご一緒させていただいたことがあるんですけれども、本当に素晴らしい方だなというふうに思っておりました。そのなかであのような言葉を発してしまったのは、塩村議員を誹謗するためではなくて、私が少子化とか晩婚化のなかで(結婚)してほしいという、本当に配慮を欠いた思いであのような発言になってしまったということです。不倫の話とかいうのは、私は一切知りませんでした。

記者:共同通信ですけれども、自民党のヒアリングに対して「報告しました」と先ほど仰ったと思うんですけれども、何を報告したのかもう一度教えて下さい。

鈴木:これだけ大きな問題になってしまって本当に申し訳ない、という報告をさせて頂きました。

記者:それは「"早く結婚したほうがいいんじゃないか"という発言をした」ということを報告した、ということで宜しいんですよね?

鈴木:はい。

記者:それは19日のヒアリングで宜しいんですか?

鈴木:いや、違います。具体的にこの発言に対して、私が「謝罪をさせていただきたい」というお話をさせていただいたのは、今朝です。

記者:19日に報告したというのは、なにを報告したんでしょうか?

鈴木:今記者の皆さんから、委員会の後に「私が発言したのではないか」という取材を受けました、という報告です。

記者:テレビ朝日です。まさにその質問に対して、「辞職に値しますか」と我々が聞いたところ、「そうですね」とお答えになってましたが、それでも辞めないというのはどういうことなんですかね?

鈴木:私自身、ほんとに原点に返って頑張っていきたいと思っていますし、私も志があって今、都議会議員とし仕事をさせて頂いているなかで、これからも「私がやらなくては誰がやるんだ」という気持ちのなかで頑張っていきたいと思っております。

幹事長には嘘の報告をした

記者:日経のキデラと申します。19日に幹事長、あるいは党幹部の方からですね、誰が発言したか、ということにたいしてヒアリングを受けた、ということは無いんでしょうか?

鈴木:19日にはございません。ただ、報道の皆さま方からいろいろ取材を受けたなかで、こういう話をしました、という報告をしました。

記者:そうすると、「謝罪したい」と報告をされたのは今日になってから、ということでしょうか?

鈴木:はい。

記者:それ以前に幹事長のほうからヒアリングがあったと思うんですが、それについては何時、どんなふうにお答えになったんですか?

鈴木:幹事長から直接私に「鈴木さんどう?」って話はなかったです。

記者:幹事長以外の方からも無かったんでしょうか?

鈴木:はい、なかったです。ただ幹事長においては、報道でお話をされているんで、他の方からの情報だったのかな、とは思います。

記者:日刊スポーツです。度々すいません。20日の時点で、「昨日(19日)に幹事長とお話しましたか?」って聞いたら、「しました」と仰ってました。その時になんと聞かれたかっていうと、「どの辺から声が出たのか教えてくれる?」と聞かれた、と鈴木さん仰ってますよ? その時になんて答えたんですか?

鈴木:幹事長がまず私にお話になったのは、報道の皆さんから名前が挙がってたけど、どうしたの? という話の中で、私が先日、取材を受けたような内容を話しました、と答えました。

それで、どのへんから発言があったのか、と幹事長から聞かれたかどうかは、ちょっと記憶がないんですけれども……はい。

記者:それはご自身が仰ってたことですよ。幹事長からそう言われた、と説明してましたけど。

鈴木:それは多分、記者の方からもそういうふうに聞かれたんで、後ろのほうだった、という指摘を受けたのかなと思うんですけど……。

記者:というか、ご自身が仰っていた発言なのに、何故、どのへんから聞こえたっていう幹事長の質問に対して、その時点で答えなかったんですか?

鈴木:私が発言した、ということをですか?

記者:はい。

鈴木:それに対しては、先ほど冒頭でお話をさせていただいたように、謝罪する機会を、真意を使える機会を逸してしまって、本当に申し訳なく思っております。

記者:そこでは嘘をついた、ということですか?

鈴木:そうです、はい。

どうして「真意を伝えるキッカケ」を失ってしまったのか?

記者:真意を伝えるキッカケを失った、というのがよくわからなくて、今聞いているといくらでもキッカケはあったと思うんですが、もう一回教えてください。なんでもっと早く名乗り出なかったのでしょうか?

鈴木:先ほどもお話をさせていただいたように、塩村議員を誹謗するために発した言葉ではなく、単に早く結婚して欲しい、という思いから発してしまい、配慮を欠いた発言がこのような問題になってしまって。その中で結婚の問題と妊娠の問題と様々なことがあって、そうした話が全部一緒になったような形で報道されているなかで、自分自身がとにかく謝罪、そして説明する機会を逸してしまったということです。

記者:つまり、誹謗するつもりはなかったし、出産に関するヤジは自分ではないから名乗り出なかった、とそういうことで宜しいですか?

鈴木:名乗り出なかったというか、私がやりました、ということでお詫びをする機会を逸してしまったということです。本当に申し訳なく思っております。

記者:それは、誹謗中傷の意図がなかったから言えなかった、そういうことですか?

鈴木:今お話をさせていただいたように、全てが一緒になって報道されておりましたので、本当に私自身、早く自分が発した言葉に対してのケジメ、謝罪をすべきだったと、今本当に反省をしておりますけれども、そうした機会を自分自身、逸してしまったということで、申し訳なく思っております。

全てのヤジをなくすべき、とまでは考えていない

記者:TBSの『あさチャン!のオクダイラという者なんですけれども、議員生活を続けられるとのことですが、今後もヤジを飛ばしますか?

鈴木:そういう発言に対してどういうふうに答えていいのかわかりませんけれども、不適切なヤジというのは、都議会が今回このような形でお騒がせをしてしまったなかでは、キチッと正常化していかなくてはならないと考えています。

ただ私は、全てのヤジをしないほうがいい、とは現段階では考えておりません。

記者:誹謗中傷につながるヤジが今回あったわけですが、そのヤジを発言した人たちは、今後どうすべきだと考えますか?

鈴木:もし、発したということが事実で、発した人はそのことを承知しているはずですので、名乗り出て、謝罪をすべきだというふうに思っております。

会派離脱程度で済む発言、との考えか?

記者:朝日新聞のイマムラです。議員個人は騒いでたたけだと仰ってましたが、「産めないのか」発言は塩村議員ご本人が聞いております。その発言の内容については、どう思われますか?

鈴木:本当にありえない話で、もしそれが本当であるならば、これから(都議会の)正常化のためにも、今後このようなことがないようにしないといけないって思ってます。

記者:テレビ朝日です。20日にご自身が囲み取材の中で、人物が特定された場合に「議員辞職するかしないかは、本人がどう受け止めるか、その結果なので」というふうに仰ってますけれども、今回のこの発言は、結局は議員辞職ではなく会派離脱、それだけに値するというお考えでしょうか?

鈴木:それだけに値するというような思いではないんですけれども、とりあえず初心に戻って頑張って行きたいと思っているなかで、今回皆様方に大きなご迷惑をおかけしてしまたということに対して、お詫びをしながら、自分自身がんばっていきたいっていうふうに思っております。

記者:議員辞職には値しない、そういう受け止めということでも宜しいんですか?

鈴木:値しないという結論ではないんですけれども、続けていきたいというふうに思っております。

報道されなくても、自ら謝罪するつもりだった

記者:フジテレビのアベですが、結局ウソをついたことになると思うんですが、なんでウソをついたのか、理由をもう一度聞かせてほしいんですが。

鈴木:あのような発言をしてしまったことについても申し訳なく思っているんですけれども、先ほどお話をさせていただいたように、私が発言した言葉と、結婚についての話と、そしてまた妊娠についての話と、様々な話が一緒になって報道されていたなかで、謝罪をする機会を逸してしまったということで、本当に申し訳なく思っております。

記者:当初は「早く結婚したほうがいいんじゃないか」という発言に関しては、誹謗中傷、つまり問題発言である、という認識はなかったということで宜しいんでしょうか?

鈴木:元々誹謗するために発した言葉ではなかったので、発したあとにそれが誹謗中傷・問題発言に値するという事に気が付かなかったというのが、私自身、本当に配慮に欠けていたと、今反省しております。

記者:それともうひとつ、名乗り出なかったという点では、もしこのまま報道されなければ有耶無耶にしてしまおう、という意図も感じ取れるんですが、そのへんはどう受け止めてますか?

鈴木:私自身、塩村議員が幹事長のところに「適切に対応していただきたい」と訴えた段階で、報道されなくても、自分が発した言葉については謝罪して、ケジメをつけさせていただきたいとは考えておりました。

記者:それで今日になったということですか?

鈴木:はい。だから、これだけ遅くなってしまったことに対しては反省しておりますし、申し訳ないっていうふうに思ってます。

この謝罪会見は、誰に向けての謝罪なのか?

記者:TBSのハスミと申します。最後に三点、伺わせてください。まず、何故このヤジが今問題になっているかというそのものは、理解されていらっしゃいますか? どういうふうに今、考えていらっしゃいますか? なぜ今、この発言が問題になっているのか。

鈴木:やはり女性の社会進出等、今さまざま議論されているなかで、いろいろな立場の方々がいらっしゃるという、そうした配慮がこれからももっともっと必要になってくるんだろう、と私は思っております。そうした中であのような発言、そして私の発言をキッカケとしてこのような問題になってしまったということに関しては、私自身が発した言葉ですので申し訳なく思っておりますし、今後あってはならないと思っております。

記者:もう一点、今行っている記者会見というのは、どなたに対する謝罪の会見無いんでしょうか?

鈴木:この記者会見の前に、塩村議員及び会派の皆さまにお詫びをさせていただきました。そして改めて都民の皆さま、またその他多くの皆さまに謝罪をさせていただきたいという思いで、今日このような機会を設けさせていただきました。

記者:最後に一点、この会見のご説明で、辞職をしないという説明に関しては、都民に納得していただけると思いますか?

鈴木:それも含めまして、とりあえず私は志があって議会活動をしておりますので、これからも頑張っていきたいというふうに思っております。その中で、これから私自身、これから考えさせていただいて、行動をとらさせていただきたいと思っております。

記者:毎日新聞です。先ほどのご発言から、少子化や晩婚化のなかで早く結婚して欲しいという発言が出た、という趣旨だと思ったんですが、つまり議員としては、早く結婚すれば少子化や晩婚化は解決すると、そういうふうにお考えということで宜しいんでしょうか?

鈴木:いえいえ、それだけではないと思っております。

記者:ではどのように思っていらっしゃいますか?

鈴木:少子化の問題は、さまざまな問題があって今世界的に少子化が進んでいる、という形になっているんだと思いますけれども……はい。

記者:もう一点、こちらの問題について、奥さまもしくはお子様とお話をされましたでしょうか? されてましたら具体的にどのようなお話をされたのか、教えてください。

鈴木:この会見の前に家族と話したことはございません。

記者:奥さまとは何も話されてない、ということでしょうか?

鈴木:はい。

会派は抜けるが、自民党に籍は残す

記者:毎日新聞・タケウチです。他にも笑っていた議員、また暴言を吐いた議員、ヤジを飛ばした議員いるんですが、今回鈴木さんが一人こうやって謝罪をしたことで、この問題は解決したと思われますか?

鈴木:思いません。そのためにも、議会が正常化のために頑張っていかなくてはいけないというふうに思っております。

記者:例えば鈴木さんご自身が責任のとり方として、他にも言った議員を探すとか、または出てくるように促すとかということは考えられてますか?

鈴木:調査については、今後も議長を中心として議会としてされると私は思っておりますし、私自身もそのために頑張っていきたいと思っております。

記者:会派を離脱されるということですけれども、自民党の籍はそのままっていうことで宜しいんですか?

鈴木:とりあえず今の段階ではそのようになっております。

記者:今回塩村さんが若い女性だったということとか、みんなの党が少数会派だったということで、例えばそういう発言をしても自民党は最大会派だから問題視されないだろう、といった気持ちは無かったんですか?

鈴木:私が先ほどお話をさせていただいたように、発言に際してそういった意図だとか思いだとかっていうのは一切なく、私が配慮を欠いてあのような不適切な発言をしてしまったというふうに今思って、本当に反省しております。

"与党の奢り"はあったのか?

記者:朝日新聞のゴトウです。都議会では普段から、与党から少数野党に対するヤジっていうのはすさまじいものがあると思うんですが、今回のヤジも含めて、そういった大規模な会派、与党の奢りがあったとは思われますか?

鈴木:国会もそうですが都議会においても、別に与党だけからヤジが飛んでいるとは認識しておりません。ただやはり、議会というのは都民の皆さまのために議論をする場であるなかで、あのような不適切な発言がされてしまって、そのキッカケを作ったのは私でございますので、本当に反省しておりますし、今後そのようなことが絶対ないようにしていなかくてはならないと、そのように思っております。

記者:他のヤジに関しては、今後調査をするように呼びかけたりとかするおつもりはあるんでしょうか?

鈴木:調査を呼びかけなくても、すでに議長を中心として動いておりますし、これからもその部分においては正常化のために取り組まれる、とそのように私は思っております。

記者:他のヤジっていうのは、自身の席から見てどのような方向から聞こえてきたんでしょうか?

鈴木:私の結婚の話の他に妊娠の話だとか、さまざまな発言があったと報道されておりますけれども、そういった発言があったということは、私は認識出来ておりません。ただ騒がしかったということは現実だというふうに思います。

発覚を恐れてウソをつき続けたのか?

記者:TBSテレビのタカハシと申します。先週の金曜日に取材した際、議員は「前方からヤジが飛ばされたなんて報道もありますし、わからないですよね」「自分も含めて両隣の議員でないことは確かです」仰ってましたけれども、あの時はやはり自分だということを発覚されたくなかった、という思いだったんでしょうか?

鈴木:そのように言われればそうだと思います。私自身、自分の発言と他の発言が一緒になって報道されていくなかで、キチッと自分の発言に対して謝罪、そしてケジメをとるということがすぐに出来なかったということに関して、今深く反省しております。

記者:毎日新聞のカワグチと申します。もう一度確認させてください。19日の日に幹事長とお話をされたということですけれども、その時は、ご自身がヤジを言った本人であるということはお伝えしていない、という事なんですね?

鈴木:はい。

記者:他の会派の幹部の方に対してもそのことはお伝えしていない、ということですよね?

鈴木:他の会派の方には接触しておりません。

記者:他の会派というか、自民党の他の幹部の方には伝えていないと?

鈴木:はい。

記者:今日はじめて、自分が発言したということを名乗りでたと。

鈴木:はい。

記者:共同通信です。鈴木さんにとって、謝罪する場がなかったと……。

鈴木:謝罪する場が無かったとは言っておりません。私自身がその場を逸してしまったということで、その場はあったんだと思います。

記者:場はあったと。それをしなかったのは、逃げてたからですか?

鈴木:逃げてたというふうに言われても仕方ないかと思います。私の発言プラスさまざまな発言が一緒になって報道されているなかで、自分自身、真摯にお詫びをする機会を逸してしまったということです。本当に反省しております。

記者:朝日新聞のイマムラです。この問題について、どなたか有権者の方とお話をされたことは有りますか?

鈴木:ございません。

世間一般の女性が「早く結婚したらいいなあ」と思っていた

記者:共同通信なんですが、初心に戻られたい、それから都民の方に納得していただきたいという発言がありましたが、それであれば、都議を辞職されて初心に戻って、都民の方に問うべきだと思うんですが、それはいかがお考えでしょうか?

鈴木:そういう考えもあるのかもしれませんが、今の段階では、私自身でもう一度、私はなんで都議会議員として、今活動させていただいているのかっていう、その原点をしっかりと見つめさせて頂いて、私を応援してくださる方々、そして私がやっていかなくてはいけないことに対して、これからも誠心誠意、一生懸命働いていきたいと思っています。

そしてそのことも、ひとつのお詫びにつながるのかというふうに、今の段階では私はそのように感じております。

記者:時事通信のコザワと申しますけれども、先ほどからおっしゃられてる「早く結婚していただきたい」というのは軽い気持ちで言ってしまったということですけれども、これは世間一般の女性に対してということでしょうか? それとも塩村議員個人に対しての軽い気持ちだったんでしょうか?

鈴木:先ほどお話させていただいたように、塩村議員個人を誹謗するために発した言葉ではなくて、私が配慮を欠いて発してしまった言葉です。

記者:ということは、早く結婚していただきたいな、と思ってしまった相手方というのは、世間一般の女性の方に対して、ということなんでしょうか?

鈴木:世間一般というか、まあ、少子化や晩婚化の問題があるなかで、早く結婚したらいいなあ、と思って発してしまったということです。

記者:それは塩村さん個人に対してではなく、一般に向けてということで?

鈴木:はい。

(会見終了のアナウンス)

鈴木:最後にですね、先ほども指摘をされましたけれども、私が本当に不適切な発言をしたことに対して、塩村議員、及び都民の皆さま、そして東京都議会、多くの皆さまにご迷惑を掛けしたことに対しては、私自身、心から反省しております。本当に申し訳ございませんでした。

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