QREATOR AGENTってどんな組織?

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):そういえば、この前QREATOR AGENTの人がうちに来て……QREATOR AGENTって今(所属クリエーターが)160人くらいいて。

西野亮廣氏(以下、西野):そんなにいるんですか。

のぶみ:「どうやって回してってるんですか?」という話をしてたら、まだテレビに売り込むやり方でしかあんまりないんですって。

でもそんなにいるんだったら、もう学校とかにしちゃって。それで、何者かになりたい人が集まる学校みたいにして。

保育士とか画家になりたい人とかって、専門じゃないですか。でも、高校生の人たちに聞いたりすると、「何者かにはなりたいけど、まだ決まってないです」という人が多いから、そういう学校を作ったほうがいいんじゃないですかという話をしたんですね。

そしたら、160人の何者かになってる人が来るじゃないですか。そこで取材とか対談とかやったら、けっこう安く来るんじゃないのかなという話をして。そういうふうにやってたらけっこうおもしろいんじゃないのかなとか。

それで160人の人たちが交流していったら、それはそれでなんかなるような気がするんだけど。

160人は、文化人なんですよ。だから、QREATOR AGENTはテレビで売り込もうとするんですけど、あんまり取れないですよね。文化人はテレビにそんな出れないから、それで食っていくことは不可能なんですよね。だから、それの前の仕組みを作らないと、たぶんそこからスターが……。

西野:QREATOR AGENTって要はエージェントの会社ですよね? どうなんってんですか? 友達がやってるやつだから、本当は僕のほうが知ってなきゃいけないんですけど(笑)。(社長は)佐藤詳悟ですよね。

のぶみ:そうそう。元吉本のね。

西野:あれはどういう仕組みで。あれ、小谷もじゃない?

小谷真理氏(以下、小谷):なんか登録……。

西野:してるよね?

小谷:してます。はい。

今の学生で、芸人になりたい人はいない

西野:つまり、QREATOR AGENTが仕事を持ってくるということもあるんですか?

のぶみ:僕に関していうと、QREATOR AGENTがなにか番組を取ってくるんですよ。例えば僕、稲垣吾郎さんの『ゴロウ・デラックス』に出たんですけど、それはQREATOR AGENTが取ってきたんですね。

それをやってても俺、「絶対この人たち、これだけで食っていけないな」と思って、ちょっと詳しく聞いたら、食っていけないということがわかったので。

「じゃあ、それでなにか変えていかないと続かないよ」という話をしたんですよね。それで「学校とか、定期的にやるしかないんじゃないの?」という話はしたんですよね。「何者かになりたい学校」というのはちょっとおもしろいなと思って。

西野:学校ね。おもしろいですよね。

のぶみ:何者かになりたいけど、何になりたいかわからない人ばかりだと思うんですよね。本当はね。

僕だって絵本作家(という仕事)を見つけるまでものすごい難しかったんですよ。

小谷:学生の人で、芸人になりたい人もういないですね。

西野:いない、いない。もういない。

小谷:もういないですね。びっくりした。

西野:NSCがそもそも定員割れしてるから。本当に減った。もうおれへんわ。やんないもん。自分が今19歳に戻ったときに、何になろうと思ったら、芸人やってないですね。

小谷:芸人やってないですね。

西野:でも、そういう学校みたいな、いろんな選択肢を教えてくれる場所があったら、それはいいですよね。「絵本作家っておもしろいね」とか。「建築家ってそういうやり方してるのね」っていう。あまりにも選択肢がなさすぎたので。

のぶみ:知らないですよね。

西野:僕たちはやっぱり大学進学するか吉本行くかぐらいの。

のぶみ:大阪だからね。

西野:本当にそれぐらい。だから、選択肢があまりにもなかったんですよ。僕は結果的に吉本に行ってよかったとは思ってるんですけど。

のぶみ:いや、いいと思いますよ。

西野:今の大阪の子たちが、19歳で大学進学か吉本かという2択はあまりにも危ないし。

のぶみ:多いしね。

西野:なにかそれは選択肢あったほうがいいですよね。

小谷:ほんまやわ。

のぶみ:やっぱり、「こういう人たちがいていいんだ」って。そこに小谷さんとかがいたら……。

西野:ホームレスいいですよね。

のぶみ:だって最終的にはそれになればいいんだっていうことになるから(笑)、ぜんぜん希望が出ると思うんですよね。学校で数学とか国語とかあるけど、国語だけで食ってく人ってあまりにも少ないですよね。国語の教師だったりとか。

小谷:いないでしょうね。なかなか。

のぶみ:じゃあ、それってなんなんだろう? 専門学校に行くと、これにならないといけないのかなってやっぱり思っちゃうし。専門学校でも少ないと思うんですよね。

西野:そうですよね。

小谷:たしかに。

のぶみ:でも今会社立ち上げる人とかは、新しいことをやって会社を立ち上げるじゃないですか。だから、自分たちで考えてもいいんだっていう枠の広げ方はおもしろいと思ったんだけどね。

キンコン西野が今19歳だったら何をする?

小谷:今、西野さんが19歳だったらなにしてるんですか?

西野:俺?

のぶみ:そうだよね。19歳だったらなにしてる?

小谷:それ、すごい気になるんです。

西野:なるべく仕事の幅が狭そうな仕事をすると思うんですよ。結局、活動としては今みたいなことをすると思うんですよ。どうしたってお笑いが好きだし、おしゃべりが好きだし、ライブが好きだし。

のぶみ:そうだよね。もったいないもん。

西野:だけど、「芸人」というのはすごいいろんな仕事を内包しちゃってるじゃないですか? 例えばグルメレポートするのも芸人だし。

のぶみ:広いよね。

小谷:ドラマも出ちゃうしね。

西野:ドラマも出ちゃうしってなったときに、もう目新しさがぜんぜんないと思って。芸人がライブするなんか当たり前だし、ドラマでるのも当たり前だしってなったときに、もう「この仕事といったらこれしかないないだろう」みたいな。もうお坊さんぐらい……。

お坊さんのくせにライブやってるのみたいな。お坊さんのくせに絵本描いてるのとか。そっちのほうがいちいちおもしろいなと思って。

小谷:おもしろいっすね。

西野:やることは今と一緒なんですけど、なるべく狭い。

のぶみ:でも、お坊さんでものすごい説法おもしろかったら(笑)。

西野:でも、元をたどれば説法っておもしろいものだったじゃないですか。

のぶみ:そうですね。うまい人いるからな。

西野:おもしろい人だったじゃないですか、お坊さんって。だから、お坊さんちょっと熱いんじゃないか。

それはそう言いくるめられるなと思って。「なんでお坊さんなのに、そんなおもしろいことやってるの?」って言われたときに、「いや、お坊さんってもともとおもしろい人だっから」って言いくるめる自信あるんですよ。

人を集めて楽しい話して、ちょっとためになる話もしてみたいな。ためになる話の合間でジョークを入れてたし。って思うとお坊さんって熱いなと思って。

小谷:おもろい。

のぶみ:だけど、僕も漫画家さんだったらこういうことする人いるけど、絵本作家さんで若い人とかいないなとか思ってたな。

西野:でもそれ、わかります。絵本作家いいですよ。

のぶみ:いない。漫画家だったらものすごいいっぱいいて。

日本に絵本作家は20人しかいない?

西野:僕、だからもうそろそろ肩書きを変えようかなと思って。

のぶみ:絵本作家に? 変えたらいいよ。

西野:絵本作家ですって言っちゃうみたいな。

のぶみ:絵本作家って日本に20人しかいないんだから。21人目の絵本作家っていうような(笑)。それで20人いるだけど、次々死んでくからね(笑)。

西野:そうですよね。年配ですもんね。

のぶみ:おじいちゃんおばあちゃんがもう死んでいくので。まあ、そういうことにはなりそうですよね。

西野:どうだったいい。肩書きなんか。

小谷:やってることがおもしろかったらなんでもいいですもんね。

のぶみ:逆にそっちのほうが目立ってるんというのもあるんですよね。でも、西野さんが絵本を描いてるのはけっこうメジャーな話だからね。

小谷:絵本作家になっちゃてもいいかもしれないですね。

西野:ぜんぜん。絵本作家です。

のぶみ:芸人なのに絵本を描いてるという。

西野:よりか、絵本作家なのに漫才できてるほうが。

小谷:絶対そっちのほうがいい。

西野:そっちしたいですね。

のぶみ:だって難しいもん、漫才は。作り方がすごい。

小谷:おもしれー。

今、スナックが超熱い

のぶみ:さあ、有料で何話しますか?

西野:もうそんな時間ですか。

のぶみ:3分前です。

西野:断った番組の話。

のぶみ:それは聞きたいよな。

小谷:スナックの話とかしてます?

西野:あ、そう! スナック作りたいんですよ。

のぶみ:スナック作る話をしますか?

小谷:スナックはおもろい。

西野:マジで作りたいんですよ。僕の中で一番熱い。堀江(貴文)さんともその話だったんですよ。

小谷:スナックええね。なんか熱いねん、今。

西野:スナックですね、今。スナック超あついよね。

のぶみ:じゃあ、切り替えます。今日はありがとうございました。次はいつでしたっけ?

スタッフ:17日です。

のぶみ:謝罪会見は?

小谷:13日です。

のぶみ:謝罪会見終わった後だ。

小谷:そうです。

のぶみ:謝罪会見の模様もやれるね。

小谷:楽しみ。

のぶみ:うん、ありがとうございました。