独身男性が結婚を意識する瞬間とは

平田美佐氏(以下、平田氏):みなさん、改めましてこんにちは。私は今紹介してもらいました、株式会社オーネットの平田美佐と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

今日は親御さま向け婚活セミナーということで、お子さんが婚活モードに入る秘訣をお教えしますということで、1時間半ぐらいお時間を頂戴してお話をさせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

今日は最後のほうで質疑応答というかたちで、ご質問とかもお受けしたいというふうに思っておりますけれども、「ちょっとほかの方の前では聞きにくいわ」みたいなことがもしございましたら、メールで私のほうにご連絡いただけましたら、それに対してご返信申し上げたいというふうに思っておりますので、お気軽にご連絡ください。

では、さっそくはじめてまいりますと、こちらが独身の男性が日々お感じになって過ごしてらっしゃるんじゃないかな、ということをまとめたものでございます。

(スクリーンの)左側が「結婚は先でいいかな」みたいなかんじのものになるんですけども、例えば学校を出られて何年か経たれたとか、10年前後経たれてくるとですね、お仕事がすごくおもしろくなってこられて。

「おれ、今、仕事が勝負のときだから、ちょっとプライベートのことは先延ばしでいいかな」なんていうふうに思われたりします。

あと例えば、会社にお勤めになってらっしゃると思いますので、その職場の既婚の男性の方が「おれ、月小遣い3万円だぞ」とかちょっと愚痴気味におっしゃるのを聞かれるとですね、ご子息が今は自分の好きなようにお給料を趣味のこととかにお使いになってらっしゃるのが、「月3万円の小遣い制になっちゃうんだったら、結婚ってどうなの?」っていうふうに、後ろ向きになってしまわれるのかなと思います。

右側が、そうは言ってもこれからゴールデンウィークとかお盆、そのさきにお正月っていうかんじで、今離れて暮らしてらっしゃるお子さん方も帰ってらして、たぶんご両親のほうから「孫の顔はいつ見せてもらえるのかしら」とかそういう話を聞かれると、「ちょっと考えなきゃいけないかな」と。

例えば、仲の良い友達なんかが結婚なさって、お子さんとキャッチボールとかをしてる姿を見ると、「子供かわいいなあ。おれも結婚ありかなあ」なんていうふうに思われたりとかで。やっぱり右と左で、結婚あるなしで、ちょっと揺れ動いてらっしゃるのかなっていうのをまとめています。

それで、今度は女性の方はどうなのかっていう、女性のみなさんの嘆きっていうことになっちゃうんですけども。

女性もですね、今はお仕事を男性と同じようなかんじでライバルでバリバリ働いてらっしゃる方が多くなってますので、やっぱり「私もキャリアアップを目指して、今は勝負のときだから、なかなかプライベートのことは先送りでいいわ」とか。

あと例えば、今日は首都圏の親御さまが集まっていらっしゃいますけども、ご両親と一緒にお住まいでいらっしゃったりとかして、お母さまがお洗濯、お掃除、お食事の用意を全部してくださると、「この気楽な生活をかなぐり捨てて結婚するんだったら、それなりの人じゃないと嫌だわ」っていうふうに思われたりとか。

そんなかんじでちょっと結婚ってどうなのかと。あと、まあ、お食事に行ったりするボーイフレンドはいなくはないし。

そうは言っても右側は、やはり学校の同級生のお友達なんかがお子さんをお産みになってあやしてらっしゃる姿を見ると、「あー、赤ちゃんかわいいな。私も女性として生まれたかぎりは、赤ちゃんを1人ぐらい産んでみたいな」とかっていうふうに思われたりとかで、右と左で揺れ動いていらっしゃるんじゃないかなというものをまとめたものです。

それで今日、お嬢さんをお持ちのお母さまが、みなさまのお嬢さんがそうだって言ってるわけじゃないんですけども、ぜひこのセミナーで覚えて帰っていただきたいのが、右側の枠の上から4行目、「贅沢は言っていない、普通の人でいいのに」。意外とこの「普通」が普通じゃないっていうところだけ、覚えて帰っていただければなというふうに思います。

(会場笑)

なぜ晩婚化が進んでしまったのか

グラフにはないんですけれども、例えば、26、7歳の方に「だいたいおいくつぐらいで結婚なさりたいんですか?」って言うと、だいたいみなさん区切りのいいところで「30歳ぐらいですかね」っておっしゃるんですね。

今度は31、2歳の方に「おいくつぐらいで結婚なさり たいですか?」って言うと、「35歳ぐらいですかね」とかって。まあ、そのあとはおわかりだと思いますけど、そんなかんじなんですね。

それで、答えてらっしゃる方の内心はですね、「あと3、4年あるから楽勝だな」っていうふうに思ってらっしゃると思うんですね。

やっぱり芸能人の方とかでおめでた婚とかですね、去年ね、堀北真希ちゃんが交際日数0日っていうわけのわからない結婚をなさったりとかですね、有名俳優さんが3、4ヶ月でスピード婚とかいうかんじで結婚なさったりしますよね。

なので、私もイメージ的には結婚なさるまでの交際期間って年々短くなっているのかなっていうふうに見てたんですけどね、なんと調べてみると年々長くなっていってまして、今の平均で4.6ヶ年なんですね。

26、7歳の方で「30歳ぐらいに結婚したいな」って思われる方は、もう今、お相手が目の前にいらっしゃっても早すぎることはないんだっていうところで、まあ、平均でございますのでみなさんに当てはまるわけではないですけど、そこのところは覚えておいていただければなと思います。

どうしてこれだけ結婚する方の数とか、晩婚化が進んでしまったのかっていうところに入っていきたいと思うんですけども、棒グラフの赤い部分がお見合いで結婚なさった方たちになります。

ですから、60年代、70年代、たぶんお母さま方、お父さま方がそんなかんじのところなのかなって思うんですけども、だいたい半数以上の方がお見合いで結婚なさってたっていうことなんですね。

それともう1つ多い出会いの方法としては、職場、いわゆる会社とか取引先さまの方とお知り合いになった方たちで、ですから60年代、70年代を見ていただくと、もうお見合い結婚か、職場で知り合われて結婚なさる方が7、8割方を占めていたんですね。

それが2000年になるとグーッと減ってしまって、その2つの出会いの方法に代わる出会いが創出されなかった結果、結婚する方の数が減ってしまったんだというのが、わかっていただけるかと思います。

親から結婚相手の条件を話さないほうがいい

もしかしたらですね、意外とよくあるのが、1回セミナー聞いていただいて話してみたら、「母さんが『こんな人がいい』って言ってたからなかなか紹介できなかったんだけど、付き合って結婚しようかなって思ってる人がいるんだよね」みたいなかんじで、めでたしめでたしみたいな親御さんなんかもいらっしゃいます。

なので、あんまりご自分の条件とかそういったものっていうのをおっしゃらないほうがいいのかな、っていうふうに思います。

それでちょっと参考に見ていただきたいのが、まさしくみなさま方、私なんかもそうなんですけども、いわゆる高度成長期に経済成長で右肩上がりで、もう終身雇用っていうかたちで、ずっと年収が長く働いていくと上がっていくっていう世の中は、残念ながら終わってしまっております。

今の方たちっていうのは、もちろん転職もありますし、あんまり最初に会われたときに1000万とかもらわれてても、業績の悪化によってガーンと下がったりとか、そういうけっこう浮き沈みとかもあったりする世の中になっています。

ですから、あんまり……、まあ、お子さま方ももしかしたら女性で「専業主婦になりたい」っていう方もいらっしゃるかと思いますが、それはそれでいいことなんですけども、見方を変えてですね、例えば、私どもの会員の方で成功、結婚なさった方の男性の平均年収っていうのが657万円なんですね。で、女性の平均年収が329万円。

そうすると、男性と女性とを足すと969万円ということで、もう1000万円近くの年収になるっていうところで、そういうふうに考えて、あんまり男性に「ガーンと年収高い方」とかっていうふうに、なにが起こるかわからない世の中っていうことを考えると、考えないほうがいいと思っております。

2人で稼いでる金額が1000万円もあったら十分すぎるぐらいだと思いますし、正直657万でもかなりの高年収でございますので、そういうふうに親御さまの認識みたいなものも変えていただくっていうのも必要かなっていうふうに思っております。

それからですね、今度は「惚れられ力アップ」っていうところで、これは女性のお嬢さま方にお伝えいただきたい部分なんですけれども、実はですね、ちょっと見えにくいと思うので、棒グラフなんですけど、これは男性が女性に求めるものと、女性は自分がどうありたいものなのか、っていうのを表したものです。

で、ここ。……ページ作ったんでした。思い出しました。

(会場笑)

惚れられ力アップのコツ

「男性と女性のギャップ」っていうところで、男性はとにかくやさしい方、癒やしてほしいっていう方が、これ見ていただくと、もうここなんですね。ピコーーンってかんじで伸びております。

女性は、やっぱり社会に出てバリバリ働いてらっしゃる方たちですので、自分の考えをしっかり持っていて、時間を守ることができたりだとか、個性的であったりとかということで、どうしても働いていくうえでのスキルがアップしてますので、ある意味、男性からすると「怖っ」って、「君、1人で生きていけるよね」みたいになってしまいがちです。

なので、そこの惚れられ力アップっていうところで気をつけていただきたいのが、よくある勘違いっていうところで、ネット上で、例えば、ご自分の自己PRみたいなところで女性の方がよく書いてらっしゃるのが、「海外旅行が趣味で、ニューヨークに5年間住んでて、○○○っていう聞いたこともない作家が好きで、ゴルフによく行きます」とか。

ご自身のことをわかって、好きになってもらいたいと思ってらっしゃると思うんですけど、男性側からすると、正直、「海外旅行、スマートにエスコートできないとダメかな」「この人、気が強そうだな」「個性が強くて、こうるさそうだな」「どこの誰と行ってるんだろうな、ゴルフ」みたいなかんじで、マイナスなほうになってしまいます。

なので、あんまりご自分の持ってらっしゃる、海外に留学してたとか、そういった持ってらっしゃるポテンシャル、能力みたいなものを出す必要はない。

好きになってもらったあとで、ジワジワ出てきますので。隠したって出てきますので。まずは隠す。で、男性にやさしいところを見せてもらうように意識なさっていただきたい、っていうのをぜひお伝えいただきたいんですね。

これも企業さまでセミナーをやるときに、女性たちに申し上げるのが、こういうことです。

例えば、あなたが総務だとします。で、こんな大きいコピー機が届いて重い。「運ばなきゃいけない」とかって思ってて、男性が気楽にね、「重そうだね。運んであげようか?」なんて言うと、意外と素直に「え、いいのかな」って言えない。

「これは私の仕事でございます。けっこうでございます」って言っちゃって、男性から「あー、怖いな」みたいになっちゃう。だから、ニコって笑って、「え、いいのかな」って言って運んでもらいましょうっていうふうに、よく申し上げるんです。

それと同じで、お嬢さま方にぜひそこのところをお伝えになって差し上げていただければな、というふうに思います。よろしいでしょうか。

それで、ここまでお話してきまして、実は前回、みなさんもご存知だと思うんですけど、十何日かにセミナーをやらせていただいて、最後のお話の部分なんですけれども、基本ですね、みなさま方のお子さま方、お嬢さんも息子さんもお忙しくしてらっしゃる方がほとんどだと思うんですね。

「暇で暇でしょうがないんです」っていうお子さん方って、今はいらっしゃらないと思うんです。ですから、例えば、親御さまが、婚活というか結婚のことについて、「どうなの?」って言うと、「忙しいから無理なんだよ」っていうふうに言うんですね。

事実そうなんですけれども、そこでちょっとね、エピソードとしてお伝えしたくて、かいつまんでお子さま方にお話になっていただけたらなって思うんですけど、実はもう十何年前なんですけど、ちょうど湾岸戦争が勃発した3月なんですけれども。

私ども、3月にですね、某全国紙の有名紙の政治部の記者の男性がいらっしゃったんですね。38歳の方だったんです。背の高い、ちょっと西郷さんみたいな、なかなか頼りがいのあるかんじの男性の方だったんですけど。

その方がいらっしゃってお話してましたらですね、ほんとにちょうどアメリカ軍がバグダッドを空爆かなんかを始めたばっかりで、もうぜんぜん一般の私なんかだったら、「どうなっちゃうんだろう」って思ってたときだったんですけど、彼いわく「1ヶ月以内にバグダッドは陥落するんですよ」って、もう知ってるらしいんですね、政治部の記者なんで。「えー!」とか言って。

「それで、今は外信のデスクが忙しいんですけど、1週間以内にバグダッドが陥落したら、政治部の記者である僕は、今度は日本がどういうふうに支援していくのかっていうね、そこですごく忙しくなって、たぶん2、3ヶ月は家に帰って、下着を着替えて、また会社に行くみたいな、もうほとんど寝れないような生活が始まります」っていうときに、いらっしゃったんですね。

それで、「じゃあ、いつ活動始められます?」って言ったら、「秋ぐらいですかね」っておっしゃるんで、「でも、私は素人ですけど、秋っていったら小泉さん2年目で総裁選挙で忙しいんじゃないですか?」、「そうなんです」っておっしゃって。

で、「結局、年中忙しいじゃないですか」っていうことで、「じゃあ、今始めても、半年後に始めても一緒ですよね」ってことで、ご入会いただいたんですね。

で、ほんとに彼が言ってたとおり、10日後ぐらいにバグダッドが陥落して、担当の私としては、下着を着替えに変えるしか家に帰れないぐらいなんだから、活動なんてできないんじゃないかなって思って、1ヶ月半ぐらいたったときにお電話したんですね。

「○○さん、本当におっしゃってたとおりにお忙しくなっちゃって、活動できてないんじゃないかなと思って心配してるんですけど、どうですか?」って言ったら、「いや、2、3人の方とお会いして、1人の方とお付き合いしようと思ってます」っておっしゃって、「えー!」って。

そのときに私もアドバイザーとして気づいたんですけど、忙しいっていっても「会いたいな」って思う人がいたら、6時間普段寝てる人が4時間に削ってでも会いに行くんだっていうのをね、すごくそのときわかったような気がしたんですね。

ですから、お子さま方がお忙しくしてらっしゃるっていっても、それをね、……嘘を作っちゃいけないんですけど、「パパも忙しかったけど、私と会うときは、『なんかかんかちょっと出かけてきます』『直帰します』って言って、そのまま私のところに会いに来たよ」みたいな、なんでもいいんで。

(会場笑)

「会いたいなって思う人に、あなたと出会ってほしいのよ」っていうことをお伝えになっていただいて、忙しい=婚活始めない、じゃないんだよっていうところもお伝えいただければな、っていうふうに思います。

【付記コメント】 その後も講演は続き、質疑応答含めあっという間の1時間半でした。親御様は終了後に楽天オーネットのサロン内を見学され、初めて見る結婚相談所に対して安心できそうというという印象を持っていただけたようです。

とはいえ、ほとんどの参加者はお子様ご本人とのコミュニケーションにご苦労されており、今回のセミナーで得た情報をきっかけにし、改めてお子様と向き合って話をしたいと感想を述べられていました。

講師より:今回は、親御様として知っておいていただきたい、昨今の婚活事情や、お相手選びの考え方について、これまでの数多くのセミナーから得た婚活ご本人のお気持ちや、過去の事例を交えてお話をさせていただきました。

ただし、いくら親御様が焦って悩まれても、ご本人がその気にならないと出会いもなければ結婚もありません。楽天オーネットでは、これから婚活を始めたい、または上手くいかなくて悩んでいる、という方を対象にした「婚活セミナー」を継続して開催してまいります。

まずは無料の婚活アドバイスセミナーを親御様からもぜひおすすめになっていただければと思います。