質問にどんどん答えながら進めます

司会者:株式会社mikan代表取締役兼CEO、宇佐美峻様のお話です。宇佐美様、お願いします。

宇佐美峻氏(以下、宇佐美):よろしくお願いしまーす!

会場:よろしくお願いいたします。 

宇佐美:株式会社mikanという会社を2年前に立ち上げてやっています。宇佐美峻と申します。

いきなりなんですけど、今回は、質問大募集ということで。僕、50分も話させてもらうことが初めてなんですよ。何をお話したらみなさんに“いいこと”を持って帰ってもらえるかなぁと考えたんですけど、一人で50分バーっとしゃべっても超つまらないんじゃないかなと思っちゃって。

みなさんから聞きたいことを聞いてもらって、どんどんそれに答える形式のほうが面白いと思ったので、どんどん質問を聞いていきたいと思います。直接手を挙げて質問していただいてもいいんですけど、ツイッターもやっているので。ハッシュタグ……そういえば、なんでハッシュタグないんですか、このイベント。すごく不思議だったんですけど。

とりあえず作っちゃったんで(笑)、Career Vision Forum、「#CVF質問」というのを付けて質問していただくか、もしくは、僕、@usatieというのがツイッターのアカウントIDなので、これ宛にメンションくれれば、ピコンピコンと来るので、それ見ながらやっていきたいと思います。

あと、質問じゃなくても、コメントみたいな感じでも全然いいです。「なるほど!」とか。「スクー(schoo)」みたいなことを本当はやりたかったんですけど、ないんですよね。いい感じでできるのが。そういうサービス作ったらいいんじゃないかなと思うんですけど。

今日、一応話したいことを、いくつか持ってきてはいるんですけど、こんなのが聞き出せるような質問をしていただくと、気持ちよく話せるかなという感じですね。

インターンが楽しくて、起業の道へ

まず、軽く自己紹介といくと、僕は1993年生まれで……ちなみに1993年生まれの人はどのくらいいますか? 92年生まれの人? 本当は92年の代なんですよ。早生まれで93年なので。ここらへんの人は、かなり同年代な感じですね。

小学校は早稲田小学校という学校を出ていまして、そのあとは、筑駒(筑波大学附属駒場中学校・高等学校)中高一貫で、東大に行きました。

クラウドワークスという会社とか、モビーダジャパンという会社とか、テレパシーというグーグルグラスの対抗馬みたいなものを作っていた会社とかで、インターンをさせていただいて、大学4年生のときに今の会社を作りました。

ここまでで質問がある方いらっしゃったら、手を挙げていただけると。

質問者1:早稲田大学修士1年の〇〇です。よろしくお願いします。

単純な質問ですけども。自分のなかで、一番、起業をしようというきっかけになったものは何ですか?

宇佐美:いきなりめっちゃ重いの来た~(笑)。

起業したいと思ったのは、インターンがやっぱりデカかったですね。クラウドワークスの吉田さんとかを見て、めちゃくちゃかっこいいんですよね!

話もすごくおもしろくて、仕事が楽しそうで、その間に、ほかのいろんな社会人の人にも会ったんですけど、どう考えても吉田さんが一番かっこいいし、おもしろそう。人生楽しんでると思って、そっちのほうが楽しそうだなと、ぼんやり思ったのが、きっかけっちゃ、きっかけですね。

あとでまたもうちょっと掘ってください。最初からそんなにやっちゃうとアレなんで。あとからいきたいと思います。

人生にある3つのフェーズ

では、1個質問もらったので、どんどん進んでいきたいと思います。

僕、人生には3つくらいフェーズがあるのかなと思っていて。まず1つ目は、「迷子の段階」。これはなにかと言うと、「俺、これから何をしようか」みたいな。就活するときに、「俺は何をやりたいのか」「どの会社に入りたいんだろう」みたいに、たくさんの選択肢から悩んでいる時期。

そして、最終的には2択くらいになると思うんですよね。「DeNAに行くのか、行かないのか」とか。「自分で起業するのか、しないのか」とか。これが2つ目の2択の段階。

最後の3つ目はは、やることが決まって、「俺は今、これをやるんだ!」という段階。

そういう段階があると思うんですけど、今、僕は3の実行の段階です。mikanをやるって決めて、会社作って、これをやるんだって決めている時期ですね。

ちなみに、みなさん、この1、2、3だと、だいたいどれに当てはまるかというのをお聞きしたいんですけど。

1だと思う人どのくらいいますか? 迷子だなと思う人。

(会場挙手)

じゃあ、2番目の2択の段階かなって思う人、どのくらいいますか? 

(会場挙手)

なるほど、なるほど。もう俺はこれをやるんだ、という段階の方? 

(会場挙手)

なるほどですね。1と2がわりと同じくらいの比率で、3がちょっといるという感じですかね。

迷子の時期が、やっぱり一番つらいですよね。つらいというか、大変ですよね(笑)。いろんな選択肢があって、何をすればいいかわからない。そういう時期は、こういう会に来たり、いろんな人に話を聞きに行ったり、どんどんしたほうがいいと思います。

2択の時期になったら、自分がどうしたいか。自分だけなので、あまり話を聞きに行ったりしても、正直僕はあまり意味ないと思います。めっちゃ聞きに行ったりしましたけど、でも、最終的に決めるのは自分。やりたいかどうか。「こっち」か、「こっち」か、みたいになっているので。

その時期までいったら、わりとラクなんじゃないかなと思います。今、2択になってる人は、けっこういい時期なんじゃないかなと思います。

3の人はもういいですね。大丈夫だと思います!

圧倒的にいちばん速く覚えられる英単語アプリ

僕、英単語アプリ「mikan」というのを作っているんですけど、知らない人もいると思うのでちょっとだけ説明します。

mikanは、「圧倒的にいちばん速く覚えられる英単語アプリ」です。年明けから、DAUが爆伸び中です! ここにいらっしゃる(松山)太河さんと(佐俣)アンリさん、僕の投資家なんですけど、太河さんとはあまり会わないので、報告も初めてするんですけど(笑)、この場で、報告に変えさせていただきたいと思います(笑)。

年明けからDAUが2倍以上伸びていて、超伸びてます。去年ですけど、App Storeの教育カテゴリ無料でもナンバーワンになりました。この間のバージョンで、App Storeのレビューの平均点が4.91という驚異の高得点で! 教育カテゴリを全部バーっと見たんですけど、そのなかでも、一番高い評価を付けていただいていました。

具体的に、どんな評価が付いていたかというと、「圧倒的に覚えやすい」「最強の英単語学習。もっと早くmikanに出会いたかった」「TOEIC100点くらい伸びました」「開発者のために課金したくなる」とか、ありがたいですね(笑)。あとは、「つべこべ言わずにこれ使っとけ!」とか。

こんな感じのレビューをいただくアプリを作っております。詳しく知りたかったらダウンロードしてみてください。Androidは今作り中なので、もしAndroidの方いたら、あとで連絡くれればβ版をお配りしたいので、よかったら連絡ください。お願いします。

ビーズクッションしかないオフィスから始まった

ここらへんで、もうちょっと質問を募ってもいいかなと思うんですけど。ちなみに今の段階で質問ありますか? あ、じゃあ聞きましょう。お願いします。

質問者2:なぜサービスと同じ会社名にされたんですか?

宇佐美:それはですね。クラウドワークスという会社でインターンをしていたと言ったじゃないですか。そのクラウドワークスの社長の吉田さんも僕らの投資家で、すごくアドバイスをいただいているんですけど。吉田さんが、「一緒にしろ」と言うから一緒にするしかない(笑)。

(会場笑)

それくらい、一緒にしろ派なので(笑)。そういう感じです。ほかにありますか?

質問者3:なんで英単語のアプリから入ろうと思ったんですか?

宇佐美:出た、その質問。待ってました! その謎は、およそ10分後に解けます(笑)。 はい、ではちょっとずつ進めていきたいと思います。

今までの歴史を振り返って、どんなことを話したらいいかマジでわかんなかったので、とりあえず写真をたくさん用意したんです。昔の写真とか。こんな感じなんだって思っていただければいいと思います。

オフィスを開設した頃ですね。2014年11月10日。何もないオフィスで、床とか超冷たいんですけど、みんなでオフィス開設というところ。これは、集合写真をタイマーで撮ろうとしたんですけど、ちょっと間に合わなくて走ってるところですね(笑)。

最初にこのオフィスに来ていただいたのが、イーストベンチャーズの太河さんとオビさん、BASEの鶴岡さんとかが来てくださって、人をダメにするビーズクッションというのをもらいました(笑)。オフィスに一番最初にあったものは、このビーズクッション。これ以外何もない、みたいな感じですね。

最初の仕事風景とかはこんな感じで。その次に手に入ったバランスボールとこの椅子しかないので(笑)、こんな感じで仕事をしていました。

「一緒に朝ご飯行ってください」と懇願

あそこにいらっしゃるDeNAの赤川さんにも、すごくお世話になっていて、リポビタンDとかを届けに来ていただいて、会社に遊びに来てもらいました。赤川さんとの出会いはなにかと言うと、こういう会だったんですよ。

IVSって、知ってます? ベンチャーのワークショップみたいなのがあって、そこに赤川さんが登壇されていて、僕は一番前で話を聞いてたんです。

赤川さんおもしろいから、話を聞きに行きたいなと思って、「赤川さん! 僕、宇佐美って言います。よろしくお願いします! 名刺ください!」みたいな感じで、まず名刺をもらって、当時、本当に何もやってないので。

大学生でサークルもやってなくて、何もやってなかったんですけど、おもしろい人と話したいと思ったので、「赤川さん、ゴハン行ってください!」みたいな。とりあえずお願いする(笑)。

ゴハン行ってくださいって言っても、さすがに忙しいと思うので少しは工夫しました。朝だったら空いてるんじゃないかなと思って、「朝食だったら、よくないですか? 朝食お願いします!」みたいな感じでお願いしたら、「あぁ、いいよ」って、朝食に行ってもらって。

でもそれ以外は工夫も何もなくて(笑)。普通だったら、そういうときに質問とかちゃんと用意していくと思うんですけど、そういうの全然何も用意してなくて、「で、何聞きたいの?」「え? 朝食を……」。

(会場笑)

という感じなんですけど、一応連れてってもらって、そこで事業をやるおもしろさとか、起業をしている人のおもしろさをすごく教えてもらって。自分で実際に事業をやっている人のほうがおもしろいなと。ベンチャーのこととかもいろいろ教えてもらって、こっちの業界に足を踏み入れるきっかけになりました。

こういう会に来たら、話を聞くというのもめっちゃ大事なんですけど、そのあと、いかに直で会うかみたいのが、すごく大事だと思うんですよ。

赤川さんとかも「オッケー」って全然来てくれましたし、僕も全然行くので、すぐ声かけてほしいし。Facebookとかも、あとでしゃべったときに登録してくださいとかもらっても全然オッケーなので、ゴハンも行ってくださいって言ってもらったら全員行くので、ぜひ誘ってください。3人目のメンバー募集中です。

友達の家に入り浸って開発

アンリさんはお米を送ってくれました。さっき、「食料を送るのが仕事」と言ってたと思うんですけど、お米を30キロ送ってくれるというのが、アンリさんのいつもの仕事ですね。

(会場笑)

このお米をみんなで食べるというのが、最初のころの僕ですね。実は、これはアプリをリリースしたあとの写真だったんですけど、アプリをリリースしたころはまだオフィスがなくて、こうやって友達の家に入り浸ってやってました。

友達もmikanのメンバーとかじゃなくて、学校の友達でプログラミングがすげぇできる奴がいて、俺プログラミング全然できなかったので、「ちょっと教えてよ」「あ、いいよ。うちでやる?」みたいな。

すごく家が広いんですよ、一人暮らしなのに。「じゃあ行くわ」みたいな感じで、「いいよ」って言われたので、行って。

しかも、この青い奴いるじゃないですか。青い奴はこの友達のことまったく知らないんですけど、「あ、ごめん。こいつも連れてきちゃった」とか行って、2人で押しかけて、2週間くらいずっとこいつの家に泊まってて、そいつがノイローゼみたいになっちゃって(笑)。という感じで、最初、開発をしていました。

これが共同創業者の高岡という奴ですね。

これが家貸してくれてた斎藤という奴です。こんな感じで、寝っ転がって作っていました。

オフィスがないので、コワーキングオフィスみたいなところにも行ったりしていて、渋谷に教育系のスタートアップだったら無料で入れて、ドリンクも付いてて、Wi-Fiも電源もあって、最高じゃんっていうオフィスがあるんですけど。ベネッセがやっているEdTech Labというのがあって、そこに入れてもらっていました。

リリースした日、軽く女の子とかも呼んで飲み会をするという(笑)。mikanのメンバーかのようにみんなに振る舞ってもらって(笑)、みんなTシャツ着てワイワイやってました。ここまでがだいたいアプリリリースからオフィスを開設してというところくらいまでの感じです。

初期から投資を受けられたのはなぜ?

ここまでのところで何か質問ある方いらっしゃれば。ぜひ。

質問者4:なぜ一番最初の段階からアンリさんとか、太河さんとか、投資家の方から協力を受けられたんですか?

宇佐美:あ~、いい質問ですね。あ、そうだ、忘れてた。今日、質問をポンポンしてもらうために、質問してくれた人には、チョコをあげようと思ってるんですね。一個チョコを。

(会場笑)

さっき質問をしてくれた人もあとで取りに来てください。

なんでアンリさんとかから投資を受けることができたか、という話ですよね。なんでだったかなぁ~?

一番最初は、モビーダというベンチャーキャピタルなんですけど、そこでインターンしてたんですよ。そのとき……そのときには、まだアンリさんには会ってなくて。アンリさんは、あれだ!アンリさんの方からご連絡いただきましたね。

mikanがリリースする前に先行登録を募集してたんですね。けっこう話題になっていて、メールアドレス入力してくださいみたいな。登録したら、それに返信がいくようになってたんですけど。それに返信が来て、顔文字で「よ!」みたいなのが来てて。「なんかアンリさんって人から来た」みたいなのがきっかけですね(笑)。

太河さんは、最初……なんでしたっけ?

クラウドワークスでインターンしてたんですよ、その前に。クラウドワークスの吉田さんが「太河さんはオススメだから一回会っとけよ」って言ってくれていて、だから会いたいなというのがずっとあって、どこで会ったのかは、ちょっと忘れちゃいました。最初どこだったか。

でも、いろんなところでインターンしていたのがよかったですね。クラウドワークスでインターンしてたから吉田さんからいろいろ紹介してもらえたり、モビーダジャパンというベンチャーキャピタルにいるときも、スカイランドベンチャーズの木下さんが来ていて、プレゼンできたんですよ。「こんなん考えてます!」みたいに。

そうそう、僕、一番最初にプレゼンしたのが、外国人の投資家だったんですよ。「英単語のアプリを今作ってます。会社はまだ全然なくて、ただアプリを作ってみました。初めてのアプリを作りました!」みたいな状態だったんですけど、「今、あそこにジェームズがいるからプレゼンしてみろよ」「えぇ!?」みたいな(笑)。

「英語のアプリ作ってるんだったら、できるっしょ」「えぇ~!?」とか言いながら、5分くらいバーっとピッチを、モビーダでインターンしているときにやらせてもらって、もうそこで英語でピッチしたので、あとは余裕かなと思っていろんな人に話に行きました。

「プログラミング 簡単」で検索をして

質問者4:最初の段階でユーザーがすごくいっぱいいたとか、そういうわけではないんですか。

宇佐美:そうです。そうです。

例えばジェームスにプレゼンしたときとか、木下さんに会ったときとかは、まだ会社もないし。なんでこの英単語のアプリを作ったかというと、プログラミングを勉強したかったんですよ。自分的に。

「プログラミング 簡単」みたいなことをググったら、「iOSのアプリを作るのが簡単」というのが出てきて、「なるほど」みたいな。それで「iOSのアプリの作り方」を調べたら、Macがいると。僕その当時Windowsだったので、なるほどと思って、Mac買いました。Macを買って、ここからどうすんだ、みたいな。

「iOS プログラミング やり方」みたいに検索して出てきたのを1個ずつやってって、そろそろなんか作れるかもって3日くらいで思って。

(会場笑)

いやいや、3日くらいで見終わるすごくいいコンテンツがあるんです(笑)。3分の動画を20個見ればアプリが作れますみたいな、『ドットインストール』というのがあって。それをまずは全部見て、「あれ、このあと何すればいいの?」みたいな感じになりました。それが書いてないので、一番簡単そうなアプリを作ろうと思ってmikanを作り始めました。

英語は、その前に合宿をいろいろやってたんです。合宿で教えていたのは3つでした。スピーキングとライティングは日本人みんな苦手じゃないですか。できないから、教えてて。

あと、単語。単語もみんなやらないといけないというのはわかってるんだけど、自分ではちょっとめんどくさいからやらないじゃないですか。それを3日間で集中してガッと教えますみたいなことをやってたんですけど。

スピーキングもライティングもアプリでやるのは、ちょっとハードル高いなと思って。単語だったら簡単にできそうだなということで、単語のアプリをまず作ってみようと。

僕、できたら人に言いたくなっちゃうタイプなので、「できました。こんなアプリ作りました」と。1画面しかなくて、全然しょぼいアプリなんですけど、いろんな人に見せて。そしたら「プレゼンしてみろよ」みたいなことがありましたね。

「100万ダウンロードいきます!」言い切った自信に投資

質問者4:太河さんにも実際聞いてみたいです。なんで出資したのか?

宇佐美:おぉ。

松山太河氏:宇佐美くんに投資したのは、1つは、まず明確なプロダクトがありました。かつ、10万ユーザーくらいだったかな? 僕がグノシーに投資したときと同じダウンロード数を1ヶ月くらいで獲得していた。初速、1ヶ月で10万いけば、100万ユーザーはなんとなく見えるのかなと。

あと、言い切ったんですよね。「あと2ヶ月で100万いくんで!」って。いかなかったんですけど(笑)。でも言い切ったというところに、すごく自信があるんだなと思いまして。

あとは、人柄ですかね。非常に能力は高いんですけど、なんというか、のび太っぽい感じというか(笑)、出来杉くんなのに、のび太っぽいところがいいかなと思いました。

宇佐美:太河さん、ありがとうございます。

英語合宿の様子をブログで公開

さっき、英語合宿をいろいろやっていたという話が出たので、英語合宿時代の写真を。

なんで英語を教えることになったかというのは、話すと若干長いんですけど、僕自身、アメリカに留学したかったんです。TOEFLの勉強とか、TOEFLのテストは120点満点で100点とか105点くらい取らないといけないんですけど、超大変で、取れなかったんですよ。

自分で勉強しようと思って。2万円するんです、テストが。それに申し込むんですけど、申し込んだら、さすがに勉強するだろう、2万円払ったんだから。でも当日まで忘れちゃうんですね。

当日になって、「やっべぇ。ノー勉で2万円ドブに捨てちゃう!」というのが、2回あって、「このままじゃアカン!」ということで、2週間の合宿を企画しました。その期間は朝から晩まで英語の勉強しかしません、みたいなのをやろうと、友達と企画して、3人くらいでガーッとやってて、その様子をブログとかに書いてたんです。

「こんな勉強しました」「めっちゃ伸びてます」とか書いてたら、そのブログのSEOがどんどん上がっていって、問い合わせが来るようになって。「この合宿、私も参加したいです」みたいな。

「おぉ! これはけっこう金になるかもしれない!」と思いますよね。「TOEFL 合宿」で調べると一番上に出るんですよ、俺らのブログが。よくわかんない筋トレとかしてる写真をあげてるんですけど(笑)。

(会場笑)

よくわかんないブログが一番上に出てて、それに問い合わせとかがどんどん来るみたいな。それで、「ちょっとお金取ってやってみようか」って言って、一人2万円です。合宿って言ってるんですけど、日帰りで一回帰ってもらって、宿泊すると高いんで。

それで、3日間くらいやりますという合宿を一回開催して、そしたら、そこに60人くらい来てもらって。わかります? それだけでけっこう儲かるのが(笑)。これはけっこういけるなと。実はそこで儲かったお金で、そのあとMacBook Airを買ったんですけど(笑)。

そのあと、実際アプリを作って。合宿ではスピーキングとライティングと単語を教えてたんですけど、これから全部一人で教えててもなかなかスケールしないと。1回で100人くらいが限界になっちゃうので、それよりは、英語を本当にやろうと思ったら、100万人とか1,000万人とかに使ってもらえるには、もうプログラミングをするしかない。

それで、プログラミングをやろうと思って、MacBook Airを買って、アプリを作って、そのアプリをいろんな人に見せてたら、「起業したほうがいいよ」って言われたので、じゃあ会社作りますって会社を作りました。

アプリを携え、全国を行脚

そこでまたクラウドワークスの吉田さんのところに行って、吉田さんが「リリースする前に、全国で1,000人の人に使ってもらえ」と。それで反応とかを見て、それからリリースしろと言われて。

でもその前に合宿やっていた時は60人を集めるだけでも超大変だったんですよね。1ヶ月くらいずっと営業に行ってて、やっと60人集まったので、普通にしてたら1,000人集まらないなと思ったんですけど。

ちょっと待てよ。日本って何個くらい県あったかなと思って、47、だいたい50あって。1個の県で20人だったら集められるんじゃないかなと。そしたら50×20で1,000人くらい。あ、いけるなって。

それで全国を回ろうというとことになりまして。いろんなところ、宮崎に行ったりとか、秋田に行ったりとかですね。神奈川行ったり、仙台行ったり、福岡行ったりとか。福岡はやっぱりかわいいんですよね。女の子がね。

(会場笑)

北海道も行って、長崎も行って、みたいな感じで、いろんなところで合宿をやってました。そのあと、アプリを実際にリリースしましょうということで、この合宿自体もけっこう話題になって、それによって最初のダウンロードも急速にいった、という感じです。