岡田斗司夫氏のコレクションをご紹介!

岡田斗司夫氏(以下、岡田):こんばんは、岡田斗司夫です。『真田丸』が始まったそうですね。思わず、そういうコメントを見て心を奪われてます。

今日で、一応、絵としては後ろの本棚が並んだ感じですね。前はこちらのほうがDVDだったのが、物を入れて。こちらのほうもほぼこんな感じじゃないだろうかというふうにしてみました。

ここのテッドは暫定です。これ、『テッド2』の時のクレーンゲームのやつなんですけれども。サイズぴったりなんで、思わずグイグイっと入れてみました。こいつが困った目をしてるので、思わず入れると、「狭い、狭い!」というふうな感じで、いじめる感じになっていいかな、というふうに思いました。

わりと見えるもんだね。星新一の『マイ国家』がなんとなく画面で確認できるのがおもしろかったです。

(コメントにて)「自宅だったら、ゲスト呼びにくいんじゃないんですか?」いや、そんなことないですよ。気にせずに、必要な時は呼びますから、大丈夫でございます。

そうですね、(コメントにて)『人類月に立つ』。これは「王立科学博物館」という食玩を海洋堂と一緒にやった時のものです。パッケージのモデルにしたやつ。ここから持ってきたのですごい楽しかったです。

ここから上は英語の本メインにしてみて格好つけてみたんですけれども。別にやってもやらなくても同じようなものでございますね。

ツイキャスもこのiPhoneで映して、一緒にやってるんですけれども。さっきからここ(iPhone)の裏に貼ってたんですけども、ぼっとんぼっとん落ちてですね。ツイキャス見てる人はエライ被害なんですよね。あと10分かそこらくらいで、こっちのほうの放送は終わりますので、ツイキャスの人はニコ生へ来る用意をしておいてください。

(コメントにて)「2カメ」です! よく気がついてくれました。2カメ体制にしました。前回、1カメだったんですけれども、今回2カメにしまして。まあ、ここら辺でやってみようと思います。

では、今日の話題ということはないんですけれども、質問も来てますけども、自分のほうで用意したやつから話してみます。

「ハッピーバレンタイン」という表現は正しいのか?

『正義のミカタ』という番組に毎週出てるんですけど、昨日大阪に行ってきましたらですね。楽屋があります。文化人の楽屋は全員大部屋で、藤井(聡)先生も、大渕(愛子)先生も、宮崎てっちゃん(哲弥)も、もうみんな同じ楽屋なんですけれどもですね。

その楽屋に行くと、全員が机の上にチョコレートが2個ずつあるんですね。「ちょっといいチョコ」と「すごい安いチョコ」とかあって。これがスタッフの女性からの、まあ、プレゼントというふうなことなんでしょう。

それぞれにポストイットが貼ってあって。ポストイットには「岡田先生、いつもありがとうございます!」とか、バレンタインみたいなことが書いてるんですけども、なぜかマジックで「ハッピーバレンタイン!」というふうに書いてあって、ポストイットが貼ってあってですね。

バレンタインは「ハッピーバレンタイン」という表現で正しいのかなって、思わずそれを見て悩んでいると、それを見た、辺(真一)先生っていう韓国問題の専門家の先生で俺なんかよりもずっと重鎮の先生が、「なんでやー」というふうに言ってて、その「ハッピーバレンタイン!」というポストイットを見ながら。

僕を思わず「そうですよねー」というふうに言ったら、お互いに「そうですよねー」みたいな話になりました。というのが、私のバレンタインの話題でございます。

あとね、言論スターの発掘というのをやってるって前回言いましたよね。それで、面談やってきたんだけれども。まあ、そのキャラクーが濃くて濃くて、すごかったですよ(笑)。

白血マンとは何者なのか

どこまで話していいのかな。前回話した「白血マン」というの覚えてますか。白血病患者で、余命が2年か3年ぐらいしかない。その人も今日来てたんですよ。で、白血マンの話してて、「余命が2年か3年しかないから、俺が言ってることは、他の普通の人のまだ30年生きれる人に比べたら、10倍の重みがある」みたいな設定で話すんですけれども。

その白血マンはこのあいだ家に帰って、岡田さんにもそういうふうに進められたので、言論みたいなことをやろうと思ってる、というふうなことを奥さんに話したんですね。

白血マンはもうかなりいいお年で、子供もいれば奥さんもいるんですよ。それで、奥さんに話したら、その奥さんが「じゃあ、頑張ればいいよ。私は賛成とも反対とも言わないんだけれども、元気が出ることだったらやってもいいと思うよ」というふうな形で応援してくれたと。白血マン、奥さんも子供も理解があると。

白血マンのほうは、周りにも実はそろそろ、「自分が白血病なんだけど」ってカミングアウトをはじめて、「とにかく、心配しないでくれ。わりと今はいい薬もいっぱいあるし」って言ってるんだけれども。もう本当にほぼ岡田さん以外全員が、みんなすごい沈痛な雰囲気になって、なかなかしんどいですと。「まあ、そうだろうなー」という話をしてました。

1錠1万円の薬で命を長引かせている

白血マンは、実はこんな笑ってるだけの状況じゃなくて、毎日、1日に薬を2錠飲まなければいけない。この薬は1錠1万円するんだって。抗癌剤で。1錠1万円だから、毎日2万円使って、命を長引かせているということなんだよ。すごいよなと思った。

それで、子供もいるって言ったじゃん。子供、いわゆる教育費もかかるよね。子供が「留学したい」って言ったら留学させてあげたいと思うし。病気だからって落ち込んでるだけじゃなくて、家族の楽しみみたいなものもあるし。「大学に行かせたい」みたいにいろんなものもあるじゃん。

でも、そういうのと自分の寿命とを秤にかける、というふうなことをこれからしなければいけない。つまり、自分があと何日生きたいのかというのと、家族に何をしてあげられるのかというのが、つねに秤にかかってる。

もちろん、保険はある。医療保険はあるし、高額の時に助けてくれるものもあるんだけど。基本1日に1万円の薬を2錠飲まなきゃいけないというのはすごい状況だなと思って。奥さんもすごく「支えます」というふうに言ってくれてるんだけども。

白血マン、奥さんにものすごく怒られる

でもだよ。ここから話なんだよ。

そんな白血マンですね、先週、奥さんに他の女の子とLINEでやり取りしてるところを見つかってしまったそうです。白血マン、iPhone置きっぱなししてたら、そこの上に女の子から「ところで、イベントいつ行く?」っていうのが出てきてしまって(笑)。

奥さんが目がギュンとつり上がって、「私がなんでこんなに心配して……。もう馬鹿みたい」というふうなことで、白血マンはものすごい怒られて、奥さんが子供連れて出て行っちゃったんだって。

白血マンは白血マンで、もう本当に今、奥さんにちゃんと携帯全部見せてるそうなんだけど。実は、女の子とそういうやりとりしてたんだけども、浮気とかではなくて、仕事上の付き合いだというふうなことがわかってもらったんだけども。

とにかく、奥さんのほうが、私がこんなに心配してるのに、呑気に、仕事上とはいえ、女の子とLINEなんか交わしやがってというふうなことで、頭に血がカーっと上ちゃって子供連れて帰って、翌日親を連れてもう1回帰ってきたと。で、白血マンは土下座して謝ったという話で(笑)。

「その話、今日していい?」って、俺、今日聞いたんだけれども(笑)。「その話、夜していい?」って言ったら、「いやもう、嫁も今日岡田さんのオフ会に行くのは知ってますので」というふうに言ってくれたので、今日、みなさんに教える話になりました。

なんだろうね、この白血マンの人生のいろいろというのは。俺も1日2万円かかるというのを聞いたら、すごい心配して。結局、こういうエンターテイメントすれすれのところに持ってきてはやっぱり駄目なんじゃないかな、と思ったんだけども。

そのあとの白血マンの話を聞くと、「こいつは何があってもいいや」というふうに、つい思ってしまうと思いました。とりあえず、キャラクター的にはおもしろい人なので、近いうちに皆様にお見せできるのではないかと思いました。

コーチが一生懸命になればなるほど生徒は引く

その他にも、今日、新宿で言論スターというのを募集して。今日、来れる人だけ来てもらったんだ。FacebookとかTwitterとかで告知しただけで、それで「興味ある人、来てください」って言って。

それで、来た人が今日11人いたんだよ。その11人が、やっぱりもう本当に「怖かった」と。まず、岡田さんの前に出るのが怖いし、言論スターって何なんですかと。その怪しげな響き(笑)。

それで、いろんな人が来たんだけれども、そのエピソードトークはもう本当に『ジャスティス・リーグ』みたいというか。あの『ウォッチメン』の嫌な、回想シーンでこんなのあったな、ぐらいの変な奴ばっかり集まってきて。俺、日本中のキチガイを一手に握ってるんじゃねえかなって思ったんだけども(笑)。

1人、伝説の家庭教師みたいなやつがいて。個別指導の名人なんだよ。ある家庭教師の派遣のところにいて、そこからいろんな子供に教えると。もう34、35歳ぐらいの男の人だよ。その人、すごいのは小学校1年生から高校3年生まで全部見れるんだよね。あらゆる教科に対応できるという、本当に伝説の家庭教師みたいな人なんだけども。

その人に「どんなエピソードあるの?」というふうに聞いたの。やっぱ、伝説の家庭教師だけではしょうがなくて。伝説の家庭教師なんだけども、何が語れるかとか、何がおもしろいのかというをすごい聞くわけだよ。

そしたら、彼が「いやー、そんな個人的なエピソードとかはなくて」というような話をしてて「あ、そうなのか」って。そのオーディションが終わって、みんなで世間話してた時に、「指導すれば指導するほど、向こうは引く」って話してたんだよ。

例えば、野球選手でもそうだし、スポーツでもそうなんだけど、コーチが一生懸命になればなるほど生徒が引いちゃう。学生のほうが「まあ、言うこと聞いてりゃいいや」みたいな雰囲気になるんだし、コーチが熱血であればあるほど生徒のほうが熱量を下げると。

だから、適度に軽く言って、生徒が「おっ」って乗り気になってくれるほうがいいよっていう話をしてたんだ。それ、別のスポーツ関係の人とやってたけども。

法律ギリギリの物件の話しかしない「悪の不動産王」

アマチュアのキックボクシングのチャンピオンみたいな人が、また「言論スター」で来てて。めっちゃくちゃガタイがいいんだよ。それでありながら、「悪の不動産王」って、俺、名前つけたんだけどもさ(笑)。

とりあえず、何を喋っても、法律ギリギリの物件の話しかしないんだよね。不動産そんなのやってて、アマチュアのキックボクシングのチャンピオンでっていう。誰がどうみても怪しい奴が来てたんだけども。

その人と、個別指導とか、人に教えるとは何かみたいな話してたんだけれども。そしたら、その伝説の家庭教師が「ああ、なんかいますよね。こちら側が一生懸命になっても伝わらない」というふうなことってことで会話に入ってきて。

「この間も『11-4、わかんない』って言われて」と言われて。「11-4、わかんない? どうしたの?」って言ったら、「『11-4、わからない』と言われた時に思わず、『わかる、わかる』って返しました」というので、俺、もうものすごい笑っちゃって。

あのさ、11-4がわかんないやつがこの世の中にいる、そりゃいるだろうと。なんだけど、それに対する返事が「わかる、わかる」というのはすごいなと思って。「嘘つけ!」と(笑)。

どんな言葉に共感するにしても、「11-4がわかんない」というのに対して「わかる、わかる」はねえだろうと思って、思わず笑っちゃいましたけども。

そうです。11-4=(コメントにて)「7」ですね。はい。

よくその子ね。11-4がわかんないのはそれはありうるよ。でも、「11-4」という日本語がよく使えたな、と思って。なんだろうね。人間の頭ってどういうふうになってんのかな、というふうに思いました。

そんなこんなで、言論スターの開発というのをやっております。