ゲイツ「これでやっと履歴書に大学卒業と記載できる」

司会者:33年の休学後、ここにビル・ゲイツ博士を迎えられることをうれしく思います。

ビル・ゲイツ:ありがとうございます。ボック学長、ルーデンスタイン前学長、ファウスト次期学長、ハーバード・コーポレーションの皆さま、民生委員の皆さま、教員、父兄、そして何より卒業生の皆さま。私は30年間、このセリフを言う時を待っていました。「お父さん、いつか学位をとるために復学すると、私はいつも言っていたよね」。

(会場拍手)

この栄誉をいただけることを、ハーバード大学に感謝します。来年は転職する予定ですが、やっと履歴書に大学卒業と記載できることをうれしく思います。

(会場笑)

回り道をせずに学位をとった卒業生の皆さんを称賛します。私はというと、「ザ・ハーバードクリムゾン紙」(学内新聞)が私を「最も成功したハーバード中退者」と呼んでくれただけでうれしかったです。

ということは、私は、私の特別なクラスの中の卒業生総代だということでしょう。落ちこぼれの中で1番成功したのです。しかし、「スティーブ・バルマー(ゲイツ氏の後任)にビジネススクールを中退させた男」としても認識されたいものです。私は悪い影響を与える人間です。だから今日の卒業式に呼ばれたのです。もし入学時のオリエンテーションでスピーチをしていたら、ここにいる卒業生はもっと少なかったかもしれません。

私にとって、ハーバードは素晴らしい経験でした。学業に興味をそそられ、履修していないクラスでさえ講義を聞きに行っていました。寮生活もすばらしかった。集合宿舎のラドクリフに住んでいました。寮には夜でもいつも大勢の人がおり、いろいろな議論をしました。みんな、私が朝早く起きることに関心がない人間だと知ってたからです。

そうして私は、反社会集団のリーダーになりました。社交的な人たちに対する拒絶を正当化するため、お互いの存在に執着したのです。ラドクリフは住むには素晴らしい場所でした。女性のほうが人数が多かったし、男性は理系が多かった。そして、そのコンビネーションは私に最大の勝算を与えました。その意味をお分かりいただけるでしょうか?

(会場笑)

そこで私は悲しい教訓を学びました。勝算が高いからといって、成功するとは限らないということです。

(会場笑)

1975年1月に大学生活が終わり、マイクロソフトが始まった

ハーバードでの大きな思い出のひとつは、1975年の1月に起こりました。私は寮から、世界で初めてコンピューターを作り始めた、ニューメキシコ州アルバカーキにある会社へ電話をしました。ソフトウェアを売り込むためでした。彼らが私が寮に住むただの学生だと知り、私は電話を切られるのではないかと心配しました。

しかし、彼らは「まだその段階まで準備ができてないんだ。1か月後にまた来てくれ」と言ったのです。まだソフトウェアを開発していなかった私たちにとっては良い返事でした。

その瞬間から、私は朝も夜もその特別プロジェクトに励みました。そしてそれは私の大学生活の終わりであり、マイクロソフトとの素晴らしい旅の始まりでした。

中でもとりわけ、ハーバードで覚えていることは、多大なエネルギーと知性の真ん中にいたことです。心が浮き立つような、威嚇されるような、ときには落胆させるような、常に困難で、しかしやりがいのある場所でした。素晴らしい特権でした。

技術の使い方にこそ人類の進歩が見られる

私はハーバードを早くに去りましたが、ここで培った友情、取り組んだアイデアなど、ハーバードでの時間は私を変えました。しかし、真剣に振り返ってみると、ひとつ大きな後悔があります。私は、健康・富・チャンスを手にする機会において、何百万もの人を絶望に追い込むほどの恐ろしい格差が存在する、という世界の大変な不平等を本当の意味で理解することなく、ハーバードを去りました。

ここハーバードでは、経済、政治に関するたくさん新しいアイデアについて学びました。科学による進歩を目の当たりにすることもできました。しかし、人類の最大の進歩はその発見ではありません。人類の最大の進歩は、その進歩した科学が不平等をなくすために使われているということです。

民主主義、しっかりとした公教育、質の高い医療、広い経済的機会を通じて不平等を減らすということは、人類の最大の功績であります。私がキャンパスを去ったとき、この国で何百万という若者が教育の機会を奪われているということを、私はほとんど知りませんでした。

また発展途上国では、何百万もの人が言葉では言い表せないほどの貧困、病気の中で生活しているということを、私はまったく知りませんでした。そしてそれを知るのに何十年もかかりました。

あなた方卒業生は、当時と違う時代にハーバードにやってきました。あなた方は世界の不平等について、これまでの卒業生よりも多くを知っています。ここで過ごした数年間で、あなた方がこの加速するテクノロジーの時代、どうやってこの不平等に取り組み、どのようにそれを解決できるかについて、考える機会を持っていたであろうことを願います。

すでに治療法が見つかっている病気で何百万もの子どもが亡くなっている

今、この議論の目的のためだけに、1週間のうちの数時間、1か月数ドルを大義のために寄付できると想像してみてください。そしてその時間とお金を、命を助けるため、誰かの生活を向上させるために最大の影響を与えられるように使いたい、と思っているとしましょう。どこにその時間とお金を費やしますか?

私とメリンダにとっても、チャレンジは同じです。私たちができる援助で、どうすればより多くの人のために最大の慈善を行うことができるだろうか?

この質問について議論をしている時、私とメリンダはある記事を読みました。アメリカではとっくに治療法が見つかった病気で、貧しい国に住む何百万もの子どもたちが亡くなっていることについてです。

はしか、マラリア、肺炎、B型肝炎、黄熱、聞いたとこもない肺の病気、ロタウイルスなどが、毎年50万人もの子どもたちの命を奪っています。アメリカでは、これらの病気で死ぬことはありません。私たちは衝撃を受けました。

救える病気で死んでいく何百万人もの子どもたちがいるならば、世界はその子どもたちを救うための薬を作り、それを子どもたちに届けることを最優先にするだろうと私たちは予想します。しかし、現状はそうではないのです。命を救える1ドルもしない治療行為が、子どもたちの元には届けられていないのです。

もしすべての命の価値が同じだと信じるならば、ある命は助けるに値するが、他の命はそうではない、という事実を知ることは、極めて不快です。私たちは自分たちに言いきかせました。「これが真実なわけがない。しかし、もし真実ならば、私たちの活動のなかで最優先で対策すべきことだ」と。

貧困を解決できない理由は「思いやりの少なさ」ではない

そして、私たちは始めました。ここにいる皆さんが始める方法と同じようにです。私たちは自分たちに問いかけました。

「どうして世界は、これらの子供たちをただ死なせることができるのだろうか」。

答えは単純で、そして厳しいものです。市場はこれらの子どもたちの命を救うことを評価せず、政府は助成金を支払わないのです。父母は市場で力を持たず、支配体制の中で発言権をもたないため、子供たちは亡くなるのです。

しかし、私もあなたたちも、その両方を持っています。もしもより資本主義を発達させることができれば、もし私たちが市場を拡大し、より多くの人が利益を得る、または少なくともより多くの人が不平等に苦しむ人の役に立つことで生計を立てることができれば、貧しい人のために市場動向を向上させることができます。

世界中の政府に、納税者の価値観をよりよく反映した税金の使い方をするように圧力をかけることもできます。もし貧しい人々のニーズを満たす方法、ビジネス利益を生む方法、政治家を選ぶ方法を見つけることができれば、世界の不平等を減らす持続可能な解決方法を見つけることができるでしょう。

この任務には終わりがありません。しかしこのチャレンジでは、意識して努力することで世界を変えることができます。私たちにはできると、私は楽観的に考えています。しかし、希望などないと言う疑い深い人と話をしたこともあります。彼らは、不平等は昔からあり、それはなくなるものではないと言います。なぜなら、誰もそれを気にしないからだと。

私はまったく反対の意見です。私たちは、自分たちでどうすればいいのかわからないほどの思いやりを持っていると信じています。ここにいるすべての人が、今までに、心が折れるような悲劇を見てきています。

しかし、私たちは何もしませんでした。それは私たちが無関心だったからではありません。何をすればいいのかわからなかったからです。もしどうやって援助できるのかを知っていたら、援助していたでしょう。

それを変えていくことへの障害となっているのは、思いやりの少なさではありません。過程が複雑すぎるのです。思いやりを行動に移すために、私たちは問題を直視し、解決法を見つけ、その行動の影響を理解しなければいけません。しかし複雑さがそれの3つのステップを妨害するのです。

貧困を直視することが解決への第一歩

インターネットの普及と24時間流され続けるニュースをもってしても、本当の問題を人々に知ってもらうことは難しい活動です。飛行機が墜落すれば、職員はすぐに記者会見を開きます。彼らは調査、原因究明を約束し、今後の事故再発防止を約束します。

しかし、もし職員が残酷なまでに正直であれば、「今日、世界中の回避可能な原因で亡くなった人の中で、この飛行機に乗っていたのは0.5%の人です。この0.5%の人の命を奪った原因を追求するために、私たちは可能なことは何でもする覚悟です」と言うことになります。

しかし、問題は飛行機の墜落だけではありません。何百万人もの、回避できるはずの死が問題なのです。

私たちは、このような死についての記事をほとんど読みません。メディアは新しいものを報道します。何百万もの人が亡くなっているということは新しいものではないのです。だから目立たない場所にいってしまい、関心を持たれなくなってしまうのです。

しかし、たとえその問題を見る機会、読む機会があったとしても、その問題に目を向け続けるのは難しいことです。状況が複雑すぎて、どうやって手助けできるのかわからない時、人々が苦しんでいるのを見るのはつらいものです。だから、目を背けるのです。

もし私たちが、第1のステップである「問題の直視」をすることができれば、次のステップに進むことができます。複雑さをはねのけ、解決方法を明確にできます。私たちが思いやりを最大限に活用したいと思えば、解決方法を見つけることは必須です。

もし、私たちが明確に証明された解決方法を持っているとしたら、組織や個人から「助けるために私に何ができますか」と問われたとき、それを行動に移すことができます。そして、世界中の思いやりが無駄にならないようにすることができます。

しかしこの複雑さが、思いやりのある人々の一連の動作を困難なものにし、また思いやりを大事にすることを難しくさせます。

難問を切り抜けるための4つのステップ

複雑さを切り抜け、解決法を見つけるためには4つの段階を通過する必要があります。目標を決め、最大限の影響をもつ方法を見つけ、その方法に理想的なテクノロジーを使うこと。そしてそれと同時に、今持っているテクノロジーを最大限に活かすことです。それが新薬のような洗練されたものでも、蚊帳のようなシンプルなものだとしても。

エイズのまん延はその例に入ります。最終的目標はもちろんエイズをなくすことです。 最も効果的な方法は、予防することになります。理想的な技術は、一回の投与で一生分の免疫ができる予防接種です。だから政府、製薬会社、財団法人は予防接種の研究に費用をかけます。

しかし、それらの研究には10年以上はかかるでしょう。だから同時に私たちは、私たちが今手にしているものを使い、今できることをしなければならないのです。そして今私たちが持つ最大の予防方法は、危険な行動を避けることです。その目標を達成するため、また4つのステージのサイクルが始まるのです。

これはパターンになっています。重要なことは、考えること、努力することを決してやめないこと。そして、20世紀にマラリア、結核に対してしてしまったことを決して繰り返さないことです。それはつまり複雑さに降参し、あきらめてしまうことです。

問題を見つめ、解決方法を見つけ出した後の最後のステップは、その作業の影響を測ること、そして他の人が学べるよう、成功でも失敗でもその結果を共有することであります。

もちろん統計はとらなければいけません。例えば、あるプログラムにより、何百万人もの子どもたちが予防接種を受けていることを示せなければいけません。そして、その病気で亡くなる子どもの数が減少していることを示せなければいけません。

しかし、そのプログラムだけを向上させることが必要なわけではありません。ビジネス、そして政府から出資をもらえるようにすることもまた必要なことなのです。

それでも、もし人々の参加を呼び掛けたいと思うならば、数字以上のものを示さなければなりません。命を救うということがどんな意味を持つか、参加者がそれを感じられるよう、その努力がもたらす人々への影響を伝えていかなくてはいけません。

どうしたら人々は「命を救うこと」で興奮する?

数年前、世界経済フォーラムに行き、世界健康討論会に出席したことを覚えています。何百万人もの命を救うための方法を議論するのを私は聞いていました。何百万人です。ひとりの命を救えたときのスリルを想像してみてください。そしてそれを何百万倍にしてみてください。

でもその討論会は今まで参加したものの中でも最も退屈なものでした。とても退屈すぎて、私でさえも我慢できませんでした。

その経験を特に印象的にしたものは、私がその直前に行ったソフトウェアのバージョン13の発表イベントでした。そこではみんなが興奮し、跳ね上がり、叫んだりしていました。私は人々をソフトウェアで喜ばせることが大好きです。

しかしなぜ、私たちは命を救うことで、より多くの興奮を得られないのでしょうか? 人々にその結果の影響を見せ、感じさせることができない限り、人々を興奮させることはできません。

それを達成する方法はまた複雑です。しかしまだ私は楽観的です。確かに不平等は常に私たちにまとわりつきます。私たちは複雑さを切り開くことのできる新しい道具を、以前は持っていませんでした。

それらは新しいものです。その新しい道具は、私たちの思いやりを最大限に利用することを手伝ってくれます。だから未来は過去とは違うものになれるのです。バイオテクノロジー、PC、インターネットなどの現代で最も重要なイノベーションは、以前にはなかった極度の貧困、予防可能な病気での死亡に終止符を打つ機会を与えています。

みんながインターネットに参加すれば、より多くのイノベーションが起きる

60年前、ジョージ・マーシャル将軍はハーバードの卒業式で、戦後ヨーロッパの国々の復興を援助するという計画を発表しました。彼の言葉を引用します。

「私が思うひとつの難しさは、報道やラジオで提供される事実の量が多すぎるため、ひとりの人がその報道の状況を的確に評価することが、とても複雑であるという問題にあります。報道で知るという距離感で、現地状況の本当の意味をつかむことは不可能も同然であります」。

マーシャル将軍がここで演説をしてから30年後、私の同級生が私抜きで卒業しました。その頃、テクノロジーの出現は世界を小さなものに、より自由に、より可視的に、そしてより身近なものにしました。

低価格のPCの出現は、学習とコミュニケーションの機会を与える力強いネットワークを生み出しました。このネットワークの魅惑的なところは、距離をなくし、すべての人をあなたの隣人にするというだけではありません。同じ問題に一緒に取り組む優れた頭脳を劇的に増やすことができるというところでもあります。そしてそれは、イノベーションを驚くべきほど増加させます。

それと同時に、このテクノロジーにアクセスできる人が1人いるのに対し、一方で貧困層の5人がアクセスできないという事実もあります。それは多く創造力がこの討論に参加できないことを意味します。実践的知能やそれに関連する経験をもつ賢い人たちが、テクノロジーがないために、才能を磨くことができず、世界にアイデアを提供することができないのです。

できるだけ多くの人が、このテクノロジーにアクセスすることができるようになることが必要です。なぜなら、これらの発展は、人類がお互いに貢献できる中での革命を引き起こしているからです。

そしてテクノロジーは、政府だけでなく、大学、企業、小さな組織、そして個人が、ジョージ・マーシャル将軍が60年前に言及した、飢え、貧困、絶望に対処するために、問題を直視すること、解決法を見つけること、それの及ぼす影響を計測することを可能なものにします。

"世界最高学府"ハーバードに求められる責務

ここにいるハーバード・ファミリーのみなさんは、世界でも知的才能が高い方々の集まりです。それは何の役に立つでしょうか?

ハーバードの教員、卒業生、学生、後援者の皆さんが、ここ、そして世界の人々の生活を向上させるために自身の能力を使ったことがあるということに、疑問の余地はありません。しかし、私たちにもっと何かできることがあるでしょうか? ハーバードの名前を聞いたことがない人々のためでも、その人々の生活を向上させるため、ハーバードの知能を使うほど献身的になれるでしょうか?

聡明なリーダーである学部長、教授のみなさんにお願いをさせてください。新しい教員を雇うとき、終身地位を保証するとき、カリキュラムを見直すとき、学位の必修科目を決定するとき、どうかご自身にこの質問を投げかけてください。

「私たちの最大の問題を解決するために、私たちの最高の知性をより専念させるべきだろうか?」「ハーバードは教員に、世界最悪の不平等に取り組むよう奨励するべきだろうか?」。

(会場拍手)

「世界的貧困の深刻さ、世界的飢えの拡大、きれいな水の不足、学校に行けない少女たち、治すことのできる病気で死んでいく子どもたちのことを、ハーバードの学生は知っているべきだろうか?」「世界で最も恵まれている人たちは、最も恵まれない人たちの生活について学ぶべきだろうか?」。これらの質問は、答えを必要としない、わかりきった質問ではないのです。

(会場拍手)

「多くを与えられた人は、多くのことを期待される」ゲイツの母が語ったこと

私がハーバードに入学したとき、誇りに満ちていた私の母は「他の人のためにもっと何かをしなさい」と私を後押しすることを、やめたことはありませんでした。

私が結婚する数日前、婚礼イベントを催した母は、結婚について妻メリンダ宛に手紙を書き、その場で発表しました。がんに苦しんでいた母の体調はよくありませんでしたが、母は自分のメッセージを伝える良い機会を見つけたのです。手紙の結びには「多くを与えられた人は、多くのことを期待されます」とありました。

ここにいる方々が与えられてきた才能、特権、機会などを考えると、世界は私たちに期待する権利があり、期待することは限りありません。

この時代の有望さを考えれば、ここにいる卒業生全員に、複雑な問題、深刻な不平等などひとつの問題に取り組み、その専門家になることを強く勧めます。もしそれを自分のキャリアの中心にすることができれば、それは素晴らしいことです。

毎週数時間、増大し続けるインターネットの力を使い、情報を集め、同じ興味を持つ仲間を見つけ、障害を見つけ、それを乗り越える方法を見つけてください。複雑さのせいで止まらないでください。活動家になってください。大きな不平等に取り組んでください。あなたの人生の中でも素晴らしい経験のひとつになると確信しています。

あなたたち卒業生は素晴らしい時代に生きています。私の同級生が卒業するときにはなかったテクノロジーを、あなたたちはハーバードを去る今、手にしています。そして私たちとは違い、世界の不平等を認識しています。そしてその認識を持ちながら、少しの努力であなたが助けられる命があるにも関わらず、そうしないことを選ぶならば、良心があなたを苦しめるでしょう。

あなたたちは私たちが持っていた以上のものを持っています。あなたたちはすぐに問題に取り掛かり、それを長く実行し続けなければいけません。そして30年後、あなたたちがここハーバードに戻り、自分の能力、エネルギーを使い何を達成したかを考えてくれることを望んでいます。

あなたたちが仕事で成果をあげることだけではなく、どれほど世界の不平等について取り組んだか、人類であること以外まったく共通点のない別世界の人をどれほど大事に扱ったか、ということに基づいて自分自身を判断してくれることを願います。

健闘を祈ります。

制作協力:VoXT