自分の話を拒絶されるのが怖い

和田裕美氏(以下、和田):和田裕美のWADA CAFE。それでは番組に届いたメールをご紹介します。ラジオネーム「ユウジンさん」です。

リスナー:新刊『成約率98%の秘訣』読ませてもらいました。和田裕美ファンの父から本を読ませてもらって拝読しました。仕事はアルバイトしかしたことがないので、営業のことを意識したことはないのですが、来年は就職活動もあり、社会のことを知る意味で正直父に勧められて読みました。

クロージングという言葉をこの本ではじめて知りました。これは普段の会話の中でも必要だな、と思いました。僕の話はよく中身がないと言われます。そこには自分の話が他の人に拒絶されるのが怖いという感情からくるものなんだと気づかせてもらいました。その気持ちを乗り越えていきたいと思います。これからも頑張ってください。ということです。

リスクを恐れずに決断した人が夢を叶えられる

和田:ユウジンさん、どうもありがとうございました。お若い方だと思うのですが、ビジネス書を読む習慣がない中で、お父さんが偉いですね、読んでみろと。そしてお父さんに読んでみろと言われたものを読んでみる、ユウジンさんも素晴らしいなと思います。

この本の中には、いろんなキラーワードが入っているんですけど、人の背中を押したり決断をするということ、何千人もの人に会ってきて、なんで「欲しい」とか「やりたい」と思うのに躊躇するんだろうということはすべての人に言えることだったんですね。

例えば、世の中で成功してるとか名前が出てるとか、起業してお金を稼いでるとか、本を書いている方とかも含めていうと、やっぱり勇気があって決断した人ばっかりなんですよ。これもうすべてに共通してるんですね。

能力とか、その才能とか学歴とかっていうことではまったくなくて、要はそのリスクを恐れず前に進んで決断した人しか夢を叶えてないのは当たり前のことなんですね。

じゃあ、そのわずかひと握りの人が何をやったかというと、失敗を恐れず前に進んだということであり、失敗を恐れず前に進んだということの中には、自分に「やってみろ、やってみなくちゃわかんないぞ、行動しないと人生変わんないぞ」ということを、自分でクロージングかけられたということが共通で起こったということなんですね。

人生を棒にふらないために

私自身がいろんな人を見てきて「迷ってるなー」って。私ももともと自信家ではないので、そういう部分がある中で、そういう気持ちがよくわかったからそれでも前に進んでほしいと思ったときに……やっぱり人生棒に振ってほしくないじゃないですか。

死ぬときに後悔してほしくない。旅行に行きたい行きたいって言いながら、足腰弱くなってやっと、仕事終わってやっと、というより、若いときに借金してでもいいから旅行したほうがそれからの人生の影響がぜんぜん違う。なんかそんなふうに思ってたから、その今の時間を大切にしてもらうためには今すぐやっぱり動いて欲しいと。

人生を棒にするようなお金じゃない限り前に進んで欲しいって心の底から思ったから、人の背中を押したし、そして98パーセントというのは、100人の人が目の前にいたら、98人の人がその場で即決してくださった。

これは別に、言葉巧みというのは私得意ではありませんし、嘘ついたり誇張したりというのもぜんぜん得意じゃなくって、本当にいいものを純粋に伝えたいって思ってましたね。

だから営業の人によく言うんですよ。それが偽物だったり、詐欺まがいの商品だったらそこまでして営業やる必要ない。心が折れちゃうから。「そんな会社すぐ辞めたら?」って言うぐらいの人間ですから。

いいなって思うもの、本当に世の中に広がっていかないといけないものこそ売らなきゃいけないのに、そういうものほど営業力がないんですよね。

まあ社長さんがいうものだから広がるんだみたいなことを思ってるんですが、伝える人はいないと広がらないですね。

なので、本当にこれから営業される方も、クロージングはぜひ身につけていただきたいし、ユウジンさんみたいに本を読んで自分の優柔不断な部分とか、崩されるのが怖いっていうことを気づくだけでも自分の決断力がずいぶん変わってくるし、自分を客観的に見れるようになるのではないのかなと思っています。

そういう意味では、人生においてとても大きな変化をもたらす決断力とクロージングかなと思ってます。ユウジンさんの感想からちょっと私の決断に対する思いを語らせていただきましたが、皆さん自身も、もし先延ばししていることとか、やろうやろうと思ってやってないことがあったら、ちょうどこの2015年半分終わろうとしてますので、新たな決断で自分の背中を押していただければと思います。