3つの区分に分けられるERPの歴史

本好宏次氏(以下、本好):建築の世界とか社会科学の世界ですと、古典時代から近代化の時代を経てポスト近代化の時代に入るというのは、何十年とか場合によっては数百年の時間をかけてそういう時代区分があったということをご承知の方も多いと思うんですけども。

私どもERPの時代は90年代から始まったとしますと、今およそ30年弱なんですけども、30年弱の世界を3つの区分にさせていただいております。

この古典時代はある意味、ERP前の時代ということで、それぞれ業種別に特化したソリューションとか、あるいは業務別に特化したソリューションですね。例えば会計パッケージとか精算パッケージとか手作りのものを含めたさまざまなものを、ベストなものを選んでベスト・オブ・ブリードという形で組み合わせるのが一般的でございました。

ただこれは、好きなものを選べるということでエンドユーザーさんに比較的満足度が高いんですけども、統合の問題が出てくるわけですね。いかに連携させていくのかが頭を悩ませてきたということであります。マスターデータもバラバラになってしまいがちです。

そういった状況で90年代以降、急激に進んできましたのがERPの時代の近代化ということで、これをけん引していたのが例えばSAPであるとかオラクルであるといったメガスイートベンダーと呼ばれる巨大なERPベンダーでございます。

この大手ベンダーがけん引していたトレンドはある意味、周辺にいらっしゃるフロントユーザーさんの満足度とか、そういうものは全部置いておいて、とにかく中央でIT部門がしっかりとガバナンスを利かせて、本社主導でとにかく整合性とか統合性を重視してきたという歴史でございます。

そうすると、ともすると俊敏性とか柔軟性が失われてしまいまして、先ほどのビジネスリーダーとかカジュアルユーザーのERPに対する抵抗感を助長するようなことにもなっております。

昨今ですとそれがあまりにも行き過ぎてしまうと、海外拠点である意味、シャドーITのような形でクラウド系のアプリケーションが入るというようなこともございます。

本社のITから見るとシャドーなんですけども、現場からすると本社が追いついてきてくれないので、入れざるを得ないこともあったと思うんですね。

ERPにおけるポスト近代化の時代

そういうERP離れのような流れを、やはりこれからしっかりとまたERPに戻ってきてもらうためにはどうすればいいのかを、ERPベンダーもIT部門もしっかり今考えなければいけないんですが、それがポスト近代化の時代になります。

ポスト近代化の時代は、またベスト・オブ・ブリードの古典時代に戻るのではなくて、やはりその両者のいいとこ取りをしようということがポイントになります。次のスライドで少し細かくお話ししたいんですけども。

ポイントは分散化の時代から集中化の時代を経て、また新たな分散化の時代に入ってきてるんです。その分散化もクラウドがけん引をしてるということであります。

日本企業さんは今古典時代から近代化の時代にこれから入ろうとしてるユーザーさんも多くございますので、その近代化の時代をすっ飛ばしていくのか、近代化を経てから行くのかというのも1つの大きな論点になってきております。少し同じことをまた別の角度でまとめたスライドなんですけども。

ベスト・オブ・ブリードの世界はサイロ的と書いてありますけども、縦割りで、ともすると統合がスパゲティ状態になってしまう怖れがございました。

これを解消するために巨大な一枚岩的なモノリシックと言いますけども、一枚岩的なERPで密結合の中に何でも押し込めてくるのが今の近代化の時代だったんですけども。

その弊害を招いているのが、カスタマイズが多くなってしまって、アップグレードするのにまた数億円単位のお金がかかってしまうとか、そういう話が今出てきております。

管理系と実行系を網羅したERPの新たな形

そのいいとこ取りをしてポストモダンの時代に入るということなんですが、真ん中のコアのERPと今呼んでいる部分はオンプレミスの、今使ってらっしゃるERPでもいいと思うんですけども。

その周辺のフロントの部分とか、あるいは非常に業務特化した部分、そういったものについては例えば経費精算であるとか勤怠管理、それからタレントマネージメント、あるいは調達とかそういった領域については今クラウドが急激に伸びてきております。

したがいまして、これまでだとERPの中で何でもやっていたのが、ちょっと外出しにして密結合ではなく疎結合、それからゆるやかに包括的に全体をバランスとっていきましょうということでございます。

また古典時代のある意味統制の利かないベスト・オブ・ブリードに戻るのではなくて、難易度はちょっと高いかもしれませんけれども、いいパートナーさんを見つけていただいてそのコアのオンプレミスを補完していくのが今の発想になってきています。

ポストモダンERPの最後の説明になりますけれども、ポストモダンERP自体は先ほど申し上げた管理系と実行系を両方網羅したものになりますので、ERPの新たな形ということになるんですが。俊敏性とか柔軟性とそれから統合性のバランスをとるところがこれまでの統合性だけを重視していたオンプレミスERPとは大きな違いということになります。

クラウドをとにかく活用するのか、あるいはしないとしたらなぜしないのかというのは、明確に考えていただきたいと思いますし、クラウド間、オンプレミス間、あるいはクラウドプレミス間、クラウド間統合というのが重要になってきます。

しかもそれは複数のベンダーさん、マルチエンタプライズで複数のベンダーさんとか複数のパートナーさん、複数のお客さまに合わせてまたがるプロセスになりますので、マルチエンタプライズの統合が重要になってまいります。

アナリティクス、ビッグデータ、IoTなどをERPと連携させる動き

そのときにやはり先ほどから申し上げておりますクラウドのプラットフォームがまた重要になっておりまして、パーツをインテグレーションに使うとかパーツをアプリケーション開発に使うというのも事例としては出てきております。

チームスピリットさんのお客さまですと、私もつい先日お話を聞いた事例としては日本総研さんが極めてこのポストモダンERPに近い発想で動かれています。

実は給与計算とかいろいろ複数のフロント系のアプリケーションを、セールスフォースのPaaS「Force.com」で作られております。

で、その開発基盤としてのForce.comをもともとお使いだったんですけども、チームスピリットさんと数年前このイベントで出会われまして、勤怠管理についてはパッケージを使うっていう選択肢もあるねと。

ただしプラットフォーム自体はForce.comで統一したほうがいいだろうという発想で、手作りでForce.com上でつくられたさまざまなアプリケーションとは別に、チームスピリットさんの勤怠管理と工数管理の入力ツールを使われております。

発想としては極めてポストモダン的な発想だなと思ってお伺いしてたんですけども、こういったPaaSの重要性は極めて高くなってきているということであります。

それからインフォメーションの領域、アナリティクス、ビッグデータ、IoT、こういったものをERPの外でやるのではなくてERPと連携していく、あるいはアナリティクスとトランザクションを1つのプラットフォームでまかなっていくという動きが出ています。

こういったキーワードをもとにベンダー選定をしていくのがポストモダンERP時代のERP刷新におけるアプリケーション戦略の1つの要諦とキーワードになってまいります。それからここに象徴的なスライドを出してるんですけども。

ERPの刷新は住み替えよりもリノベーションがおすすめ

ERPを刷新するという場合に、道は1つだけではないんですね。2つあります。1つは置き換えで、これは非常にわかりやすいですね。ベンダーさん自体を丸ごと置き換えてしまう。コアのERP自体を例えばある大手のERPベンダーから別のベンダーに乗り換えるイメージですね。

もう1つは回収とか更新ですね。リノベーションという言い方をしたりするんですけども。リノベーションってR。リノベーション。これ住み替えをするのか、それとも今住んでらっしゃるところを今の時代に合わせてより良く変えてくのかというのに置き換えて考えていただけるとわかると思うんですが。

やはり住み替えをするとなると非常に工数もかかりますし、住んでらっしゃる方へのインパクトは大きいと思います。

ですから、まったく新しい例えば建物に移りたいとか、新しいベンダーさんを選びたいときにはいいんですけども、やっぱり移行に失敗してしまうとか、エンドユーザーさんのトレーニングに非常に時間がかかるとか、そういうリスクがありますので、まずはやはりリノベーションから考えていただければと思います。

リノベーションの良いところは、コアのERPをそのまま残しておきますのでその分連続性、統一性があるわけですよね。ですから契約も続きますしサポートもあるいは社内のノウハウもずっとそのまま使い続けられるということですね。

ただやはりリノベーションすると、過去に持っていたカスタマイズとかがほとんどそのまま残ってしまったりとか、あるいは不利な契約条件がそのまま残ってしまうリスクもありますので、メリットとリスクは天秤にかけていただきたいと思うんですけども。

まずはポストモダンERP時代のコアの部分はしばらく生かせないのか、という発想ですね。リノベーションのアプローチを考えて、それでもいよいよ駄目だとなった場合には、置き換えをする考え方でよろしいかなと考えております。

今後のクラウド活用で起きる4つのシナリオ

それからクラウドを活用するといったときに、私ども4つのシナリオが重要であると言っております。

このシナリオ、今の延長線上にあるシナリオはオンプレミスの一枚岩と呼んでおりまして、これはオンプレミス主体のシナリオであります。縦軸はこれまでにない発想で考えて横軸はどのぐらいクラウドを本格的に使うのかなんですが。左下は今までの延長で考えてクラウドも部分的でしか使わないというシナリオですね。

今グローバルですと日本でもそうなんですが、急激に増えてるのはこの右下のシナリオになります。ハイブリッドの現実と呼んでおるんですけども。グローバルですと6割ぐらいがこの選択肢を選んでるという調査結果もあるんですが。

コアのERPも含めてかなりの部分を今クラウドで考えてオンプレミスとクラウドをハイブリッドで使うというシナリオもあります。

もう1つは一番割合としては少ないんですけども、ERPの機能を直接ERPベンダーさんから買うのではなくて、BPOとかアウトソーシングのベンダーさん経由で買うというシナリオですね。もうほとんどの業務をアウトソーシングベンダーの業務自体任せてしまうシナリオになります。これは完全アウトソースと呼んでいるシナリオです。

5年後にこのハイブリッドの現実から反転モデルというところに急激に流れていくというような調査結果が出てるんですけども、反転モデルはほとんどの部分をクラウドでまかなうというシナリオですね。

従来ですと、例えば数年前の状況ですと、セールスフォースさんがやってるような営業支援の領域とか経費精算とかであればクラウドってのはわかるんだけども、ERPのコアの部分までクラウドに載せるなんて考えられないというのが一般的なご認識だったと思うんです。

今はかなりクラウドシフトというのがERPの中でも鮮明になってきております。例えば会計とか人事とかですね。こういったところはグローバルでもかなり利用率が高まっています。

現実では4割ぐらいがオンプレミスの一枚岩、ハイブリッドの現実は6割ぐらいというのがグローバルでの調査結果なんですが、これが5年後には(オンプレミスの一枚岩)2割、(ハイブリッドの現実)7割ぐらいで、1割強が反転モデルにいくという調査結果もございます。

ですから、皆さんが今ここにほとんどおられると思うんですけども、今どこにいて、これからどこに行くのかを意識的に考えていただきたいというのがこのメッセージになります。

ペース・レイヤで考えるアプリケーション戦略

それからもう1つ、スライドとしてアプローチのご紹介をしたいと思います。正確に言うと2つありますけども。

上はペース・レイヤと呼んでいるアプリケーション戦略でございます。下はバイモーダルITと呼んでいる、アプリケーションに限らないんですけどもITの戦略になります。

ペース・レイヤというのはアプリケーションのポートフォリオのための考え方でございまして、もともとは建築の世界から出ている考え方になります。

具体的には例えばこのホテルを考えていただくとわかるんですけども。土地とかあるいはホテルの躯体、外側の構造自体は例えば10数年ぐらいずっとそのままなんですね。

ただ一方でホテルもリノベーションしますので、内装とか什器、そういったものは例えば何年かおきではなくて1年ごとに替えるとか、什器のレベルだったりしますともう本当に数か月置きにそのときどきの最新の技術とかトレンドを取り入れて変えていくことになります。

ですから、このレイヤで考えると一番下が土地とか建物の躯体に該当するところで、記録システムと私ども呼んでおりまして、差別化とか革新というのは内装とか什器というところに当たります。

建物をこういった設計とか建築のレイヤごとにしっかりとどのぐらい長くそれが使われるのか、それからどのぐらいの頻度で変更があるのかという変更のペースをしっかりと考えてレイヤを発表していかないと、10年後とか数十年後、とんでもなく醜い建物になったりすることもあります。

アプリケーションも、やはり変更のペースに応じたレイヤ分けをして、それぞれのレイヤに最適な戦略をとっていきましょうということになります。

記録システムと呼んでおりますのは、冒頭申し上げたERPの定義と管理系のERPがまさにそこに該当するんですけども。

正確にデータを記録して当局にしっかりと報告をして、監査に耐えうるようなデータを提供するところがメインになりますので、ERPのオンプレミスのコアな面が一番得意としているところですね。長ければ10年、15年、20年と使っていくところになります。

「侍」タイプと「忍者」タイプの2つのアプローチ

差別化の部分はERPの分類で言うと、先ほどの例で言うと「実行系」と呼んでいた生産とか販売、あるいはERP以外のサプライチェーンとかCRM、それからその会社さん独自のプロセスを実行するワークフローでつくり上げるようなものですね。

ERPですとアドオンとかカスタマイズで実現していた部分、あるいは手作りのパッケージ。それから昨今ですとクラウドの専業ベンダーさんで最新のテクノロジー、技術、機能を取り込んでいくのがトレンドになっております。

革新の部分はまったく他にないものをつくっていくことになりますので、ここはもう手作りでつくっていくということで、使い捨てのようにやっていくことになります。

ですから全部革新システムまで含んでERPでやるのではなくて、コアでやる部分とそれ以外をきっちり分けていただきたいというのが、このペース・レイヤアプリケーション戦略の肝になっております。

もう1つは侍と忍者と言ってまして、違和感があるかもしれないんですけど、これはイギリスのアナリストが出してきた絵なんですけども。私どもグローバルで「バイモーダル」というキーワードを申し上げております。バイモーダルというのはモードが2つある、2つのモードを使い分ける、併用するということでございます。

モード1はこれまでどおりの重厚長大型のウォーターフォール型でルールもしっかり守ってきっちりデリバリしていくところがメインになります。ですから侍のように命令をしっかりと遂行していくということですね。

モード2はある意味、結果が良ければ手段は問わない。俊敏に流動的に環境の変化に応じて対応していくという忍者的なアプローチになります。

ERPでやはり一番今まで重要だったのはモード1ですし、これまでもそうですし、これからもモード1が重要なのは変わりないんですけども、例えばクラウドとか差別化のシステムをERPと連携させていくとなってきますと、モード2が重要になってきます。

求められるスキルとかチームのリソースの特性はまったく変わりますので、やっぱり同じチームでやろうとするとなかなか難しいんですね。ですからなるべくチームを分けた上で同期をとっていくっていうのが、これから極めて重要になっていくということであります。

孤島プロジェクトで練習した後に「忍者アプローチ」を

ペース・レイヤの例はこちらに出しておりますような、例えば人事系だと考えられるとなります。ここで申し上げたいことは2つあります。

1つ、まず記録以外の差別化と革新の部分は、もうほとんどクラウドがやってます。クラウドかつソーシャルとか、例えばモバイル対応、それからビッグデータを使ったアナリティクスとか、そういう先ほどの4つの力、これをふんだんに取り入れたアプリケーションが上の方をまかなえるようになってきております。

もう1つのメッセージは複数の機能が入っているんですけども、同じ色の箱は1つのベンダーさんが提供するということになってるんですが、例えばこの勤怠管理、タイムキーピングの機能と、それからスケジューリング、場合によっては日本ですと工数管理も入ってくると思います。

ここは例えばチームスピリットさんでも1つのベンダーさんが提供している領域なんですけども、先ほどの日本総研さんの事例ですと、スケジューリングに近い工数管理の部分は、半ば手作りの部分と組み合わせてお使いになっていらっしゃいます。ですからクラウドの中でも分けて考えてらっしゃるという発想がありますね。

ですから、機能レベルでしっかりとレイヤを分けていくっていうのが重要だということであります。もう1つの話は、これが最後になるんですけども、バイモーダルを実践するときに、この離れ小島、孤島ですね。離れ小島のプロジェクトに注目をしていただきたいと思います。

縦軸はコアのERPにどのぐらい影響があるのか。横軸がバイモーダルにどのぐらい慣れてるのか。端的に言うと、忍者型のアプローチにどのぐらい慣れてるのかということをとりますと、やっぱりまだバイモーダルとかモード2、忍者型のアプローチに慣れてらっしゃらない会計部門がほとんどだと思いますので、そういう中でいきなりコアのERPを丸ごと置き換えるのはやっぱりリスクが高いということになります。

ですから、なるべくまずはERPと影響が少ないところから切り出してやることを考えていただきたいと思います。

日本総研さんの事例ですと、例えばそこは勤怠管理になると思いますし、最近ですとその周辺、ERPのフロントの部分は丸ごとフォースで置き換えてらっしゃるという日本総研さんの事例なんですけども、勤怠管理から始めて工数管理も含めていったり、もっと広げていったりというような発想で徐々に段階的に広げると。

これから日本総研さんではどうされるかわからないんですが、SAPをコアのERPに使ってらっしゃるんですけども。

例えばコア全体をもうERP、クラウドに置き換えるとか、あるいはERPの周辺全部モバイル対応して拡張していくなんていうのは、まずはこの孤島プロジェクトで練習を積んでからバイモーダルの忍者アプローチを取り入れていくのが、比較的穏当なのではないでしょうか。

ポストモダンERPを実現するためのベンダー選び

最後にまとめさせていただきます。いろいろな切り口、いろいろな細かいスライドお見せしたんですけども、キーワードは「ポストモダンERP」というのをまず覚えていただければと思います。

ポストモダンERPを実現するにあたっては、グローバル対応をどのぐらいベンダーさんが見据えてるのかとか、テクノロジー面でどれぐらい先進性があるのか。それからコストパフォーマンスが高いのか。こういったことをまず重視していただいて。テクノロジーとしてはクラウド、それからモバイル。この辺りをしっかりと対応しているベンダーさんを選んでいくということであります。

それから何でもERPに押し込めるというのはもうやめていただいて、フロントの部分は外出しにしていくとか、そういう割り切りをしっかりとしていただくことが極めて重要になってきています。

ですから、コアのERPは記録システムとして極力標準機能を使う。その上で周辺の部分、フロントの部分も含めて、あるいは差別化が求められる独自性の強い部分はクラウドを使うとか、ワークフローを使って自分でつくっていくと。そういう割り切りをもって極力アドオンを減らして、レガシーERPと呼ばれないものにしていくのが私から伝えたいメッセージになってまいります。

本日は私の話としては以上になります。どうもご清聴ありがとうございました。

荻島浩司氏(以下、荻島):ありがとうございました。先ほどのお話の中でチームスピリットがPaaSベースのERPということでご紹介いただいたんですけど、その位置づけでよろしかったんでしょうか?

本好:はい。PaaSベースERP、Force.com上でつくられたERP、いくつかグローバルにも出てまして。ERPのフロントの部分を極めて日本の中で独自性があるというか、非常に独自のコンセプトでERPのフロントウェアという形でまとめてくださってますので、立派なPaaSベースERPだと言うことができると思います。

荻島:ありがとうございます。ちょうどアドバンテージのところに載ってたんですけど、チョイスになるにはどのぐらいかかるんでしょうか?

本好:かなりスピードが速いと思ってまして、2年ぐらいでもうチョイスのフェーズに入ると私どもとしては位置づけてますので、かなり急激に進化している領域です。

荻島:ありがとうございます。安心しました。また今日はどうもありがとうございました。

本好:はい。どうも改めてありがとうございました。

荻島:もう一度本好さんに拍手をお願いします。

制作協力:VoXT