結婚して“I”から“We”に変わった

レポーター:釈さん、もうご結婚されて1ヶ月半ぐらい?

釈由美子(以下、釈):もう経ちましたかね。

レポーター:改めてどうですか? 結婚生活は慣れました?

:そうですね。結婚したから特別変わったこともとくに無く。

レポーター:結婚する前と結婚した後は意識の問題は? たとえば、独身の時は仕事の100パーセント注げて。今回、結婚したら意識の差は?

:それは、そうですね。

レポーター:ありますでしょう? その辺はどうですか? 心境として。

:単位が自分の場合は、IからWeに変わったっていうか。自分のことだけで精一杯だったのが、相手のことを優先して考えて、生活するようになったっていうのが大きいですね。

レポーター:仕事に対してはどうですか? より大変になったとか、そういうことはないですか?

:大変になったっていうことはなく、協力していただいているので。

レポーター:独身の時から結婚願望はあったんですか?

:はい、ありました。

レポーター:もう、デビューした時から?

:30こえてから、そういうふうになりましたね。

レポーター:周りの人にすすめられたって言いますけど、でも、芸能界の仕事ってなかなか婚活できるような状況じゃないですよね? だって地方に3ヶ月行っちゃうとか。舞台やったら1ヶ月。そういうのあるじゃないですか。

:出会いとタイミングって大事だなって思いますね。

レポーター:周りからすすめられても、しょうがない面はありますよね。仕事は12時に終わったり。

恋愛で悩んだ時期もあった

:芸能人だからってことはないですけど、自分の仕事のタイミングと出会うタイミングっていうのは、やっぱり難しいところではありますし、出会いがあってデートを重ねても恋愛に発展しないことってありますよね。

大人になってくると頭でっかちになってきて、「どうやったら人を好きになるんだろう」みたいな。ドツボにはまった時期もありまして。「私はこのまま一生結婚できないのかな」って悩んだ時期もありまして。

レポーター:あったんですか!?

:はい、ありました。

レポーター:デートしてても結婚できないって経験もあったということなんですか?

:お互いに恋愛に発展しなかったと。

レポーター:あるんですね。

:すごく素敵な方で、いい人なんですけど、男女としては考えられないというか、好きにならないとか。どうやったら好きになれるんでしょうね? 大人って難しいですね(笑)。いっぱい失敗とか、痛い思いもすると、これ以上傷つきたくないっていうのはあります。

レポーター:そういうのもあったんですね?

:そうですね。

レポーター:30代からは(婚活)を本格的に。周りも結婚していって?

:もう、この歳になると結婚してないほうが少ないので。

レポーター:じゃあ、ずっと仕事だけで独身でいくっていうのは全然?

:それは全くなかったんですけど、両親が私に対して結婚をあきらめていたところもあったんですね。今年の1月に父が他界したんですけど、入院していた病床でずっと「お前、結婚どうするんだ?」って心配していて。

自分の病気の心配よりも私の結婚のことを心配していたことがすごくショックで、主治医の先生が帰られた後に「独身か聞いといてあげようか?」ってお父さんに言われちゃって。

レポーター:(笑)。

:そうなんですよ。そんなに心配をかけていたというのが、唯一の反省点で。安心して天国に送ってあげたかったなっていうのはあります。でも亡くなって3ヶ月ぐらいで今の主人に出会いましたので、父がめぐり合わせてくれたんじゃないかなって思います。

レポーター:できればお父さんが存命中に結婚したかったっていうのはあるんですか?

:そうですね。遺書というか、私への手紙に「早く孫を抱かせてくれ(男の子)」って書いてあったので。

レポーター:男の子(笑)。

:亡くなったあとにそれを読んで、大泣きしました。

レポーター:結婚しました。では次は男の子ですか?

:順番どおりにいけば、そうですね(笑)。

レポーター:お子さんできたらまた変わってきますよね。

:そうですね。家族になりますからね。

直感で運命の人だと確信した

レポーター:でも、今のご主人さんと出会ってどのくらいで結婚したんですか?

:半年ですね。

レポーター:半年! 

記者:出会ってからですか? お付き合いされてからですか?

:出会ってからです。すぐにお付き合いが始まったので。

記者:先ほど「直感」というお話だったんですけど、目が合ってもうこの人だってわかったんですか?

:そうですね(笑)。運命の鐘が鳴った瞬間がわかりました。「ああ、この人だー!」みたいな。

レポーター:自分からアプローチしたんですか?

:お互いに、ですね。主人も私と出会った時に、まだ私を紹介するって聞いてなかったみたいで。私がたまたま帽子をかぶっていて、顔がわからなかったのに「後光がさした」って。

レポーター:後光が(笑)。

:冗談なんですけど、そのぐらい2人にとって衝撃的な出会いでした。

レポーター:男はね、釈さんみたいな人を紹介されたらすぐ結婚したいと思うかもしれないですけど(笑)。

:いえいえ……。

レポーター:何回ぐらいデートしたんですか?

:直感で「この人が運命の人かもしれない」って思った後に2~3回デートした時に、直感が確信に変わったというか。早かったんですけど。

レポーター:そうですか。直感婚ですね。

:直感婚ですね。

レポーター:お付き合いも数ヶ月で。

:そうですね。

レポーター:式とかは?

:来年ですね。父の喪が出てから。

レポーター:もう計画してる? いつぐらいですか?

:春ですかね。

レポーター:どこで?

:日本ですね。

結婚は頑張ってするものではない

レポーター:結婚してお父さんには報告したんですよね?

:もちろんです。した日に、手を合わせにいきました。

レポーター:10月10日。

:もともと10月10日ってあんまりこだわりなかったんですけど。とぉとぉって覚えやすいかなって。

レポーター:とぉとぉ(笑)。覚えやすいからってことで。

:そうそうそう。

レポーター:周りからは結構祝福の言葉ってあったんでしょ?

:はい。ありがたかったですね。

レポーター:芸能関係の人とかも?

:そうですね。この間、女優の原沙知絵さんと食事してお祝いしてもらったりとか。

レポーター:今はすごい幸せオーラがビンビン出てますけど。

:普通です(笑)。

レポーター:今回、結婚・婚活プロジェクトということですけど、釈さんも結婚されたので、結婚のポイントとか何かあります?

:そうですね、やっぱり結婚っていうのは、頑張ってするものではないと思うので。その人それぞれのご縁とかタイミングって絶対あると思いますし、信じて待ってれば運命の人に出会えると思います。

レポーター:信じて待ってた結果ですか?

:待ってました。

レポーター:長かったですか?

:長かったですねー……。

レポーター:先ほど少子化って話が出てたと思うんですけど、そういうのに協力とか……お子さんは?

:こういうことは授かりものなので、家族がもうちょっと増えたらいいなって。

レポーター:何人家族にしたいですか?

:私は4人姉妹なので、そこまでいらないなと(笑)。

レポーター:(笑)。

:私も高齢なので、1人でも2人でも授かればうれしいです。

レポーター:では、皆さんに一言。

:こんな私でも結婚できましたので、婚活頑張ってくださいー!