山形を盛り上げ、好きな人と結婚し、有名になりたい

田中泰延氏(以下、田中):はい、では次の方です! 3人目の方、早稲田大学3年、岡田大毅さん。いらっしゃいませ。

(会場拍手)

岡田大毅さん、夢が3つある。「1、山形を盛り上げること」。

幡野広志氏(以下、幡野):ほほう(笑)。

田中:「2、好きな人と結婚すること」。

幡野:いいことだ。

田中:「3、有名になること」。

幡野:これもいいことだ。

田中:「この3つを達成させるために、PRの手法を学んでいる。中でも今年から就職活動が始まるので、就職とも直結することをおうかがいしたい。30歳で地元に帰り、山形をPRする仕事に就きたい。県知事、市長など」。でかい(笑)。

幡野:県知事はPRの仕事なんですかね、違うんじゃないかな(笑)。

(会場笑)

県知事ってPR業かなぁ、観光大使みたいなのじゃないですか(笑)。

田中:「その前にさまざまな経験を積みたいのだが、大企業に入り、規模の大きな案件を受け持つか、ベンチャーでたくさん仕事をこなすか、将来のためにどのような経験を積めばいいか、ユニークなキャリアのお二人にお話を聞いてみたい。自分を周りに知ってもらうにはどうしたらいいか。SNS上で発信する際、二人はどのようなことを考えているか?」。

幡野:はぁー……すごい前向きな相談ですね。

田中:ね。

幡野:さっきのお二人はたぶん、自信がないから悩んでたんだけど。君、自信満々でしょ(笑)。

(会場笑)

岡田大毅氏(以下、岡田):まぁでも、そうっすね(笑)。

自分が無力なまま地元がなくなってくのが超ツライんです

田中:知事か市長になりたい(笑)。

幡野:そもそもなんで山形なの?

岡田:僕、出身が山形なんで。

田中:そりゃそうやろ! これで群馬出身とかだったら怒るよ!

(会場笑)

幡野:そうだね、確かにね(笑)。山形出身かぁ。それでなんで山形をPRしたいの?

岡田:地元の山形で、もともと建ってた建物がなくなっていったり。

幡野:ビルとか?

岡田:そうっす、ビルとかデパートとか。僕がこのままおじいちゃん、おばあちゃんとかになっ……あ、おじいちゃんか(笑)。

(会場笑)

田中:おばあちゃんにはならないけど、まぁなる人もいますからね、最近はね(笑)。ダイバーシティの時代ですからね。

(会場笑)

岡田:そのときに、何も手をつけられずに、無力なまま地元がなくなってく、みたいな。昔行ってた祭りがなくなったり、学校がなくなるのが……何もできずに死んでいく感じが超ツラいなって。

田中:山形の何市?

岡田:山形市です。

幡野:山形市って、県庁所在地ですか?

岡田:そうっす、はい。

幡野:新幹線の駅で言うとどのへん? あれ、山形ってどこだっけ。確かにぜんぜん行かない。

岡田:宮城のとなり。

田中:天童市は将棋の駒の街。あと酒田市?

幡野:あっ、酒田市って山形なの?

岡田:山形ですね。

田中:米がおいしいとかいろいろありますよ、米どころ・山形。

幡野:でも、山形をPRするのに、県知事or市長みたいな仕事なの?

岡田:いや(笑)、ここも質問したかったんですけど。

幡野:はい、どうぞ(笑)。あんまり政治のことはわからないけど(笑)。

故郷のために、県知事になるか、大企業に入るか、起業するか、ゆるキャラになるか

岡田:なんか、規模感? 例えば山形をPRする仕事に就きたいときに、県知事になるのか市長になるのか。それとも起業とかして、PR会社だとか。

田中:ゆるキャラになるのもあるけど。

(会場笑)

幡野:それは確かに。ふなっしーとくまモンがどれだけ貢献したか。

岡田:……とかある中で、何が一番いいのかという。

幡野:県知事と市長は、まず最初に外したほうがいいんじゃないかと。

(会場笑)

田中:行政の仕事、いっぱいあるからね(笑)。

岡田:あ、ほんとっすか(笑)。

田中:いや、「まだ」ね。まだ。宮崎県でそのまんま東(東国原英夫)さんが知事になったときは、あの人が「私は宮崎県のPRマンです」って宣言したわけ。それは自分がタレントで、何をやっても全国から注目を浴びるから。「マンゴーがおいしい」と言えばマンゴーが売れるし。でも、今の山形の知事が「お米がおいしい」って言っても、お米の売上は上がらないし。それはPRにならないですよ。

幡野:そうね。山形の県知事とか知らないもん。

田中:今の県知事は誰?

岡田:吉村美栄子さん。

幡野:あっ、女性なんだ。

岡田:女性です。

田中:へぇー。市長は?

岡田:市長はサイトウ、じゃない。佐藤(孝弘)さんです。

田中:市長は佐藤さん。このお二人はどう、岡田さんから見て。

幡野:ちゃんと働いてる?

(会場笑)

岡田:そうですね、働いてはいらっしゃると思います(笑)。

幡野:(笑)。

3つの夢をすべて叶えるためには、PRの仕事につくべきか

田中:PRについては、PR会社があるんですよね。広告代理店もそうだし、PR専門の会社もあるし。

幡野:そうね……PRだけで言ったら、お金で解決しちゃう話なので。予算があればたぶん、爆発的にPRできちゃうんですけどね。それこそくまモンだって、予算があって、くまモンというデザインをちゃんと作って。それで、投資した分よりはるかに多く回収しているわけなんですけど。PRということだけ考えたら、単純にお金の問題ですね。

岡田:はい。僕が掲げているこの3つの夢なんですけど、PRや広告を学べば、例えば山形県知事になって、自分をPRできればもちろん投票してもらえたり。山形を世の中に発信すれば、山形に来てもらえたり。あとは、好きな人に自分という存在をうま~くPRすれば。

田中:あぁ、つながってるのね!

岡田:そうです。

田中:1番だけちゃんとしたことを言ってて、2番・3番が適当じゃないのね。

岡田:そうです、つながってるんすね。

幡野:そうだね、有名になったほうがいいよね。でもたぶん君、有名になると思うよ。

(会場笑)

岡田:ありがとうございます(笑)。

幡野:今の夢を、例えば周りの人に言ったりしてる?

岡田:あ、けっこう言っちゃってます。

幡野:バカにされない?

岡田:そうですね、「主語がでかい」ってよく言われます。

幡野:「主語がでかい」(笑)。

(会場笑)

バカにしてくるやつは「揚げ物をひっくり返すみたいに」手のひらを返す

幡野:たぶんね、バカにされると思うの。でもね、バカにする人は全員バカにしたほうがいいよ。僕も昔は「写真家になりたい」って言って、バカにされ続けてきたんだけど。いざ写真家になりました、ある程度名前とかも出てきます、となると、みんなまた手のひらを返してハエみたいにすり寄ってくるからね。

本当になにかをバカにする人って、なにかあったときに、揚げ物ひっくり返すみたいに、コロッと手のひら返すから。

田中:「揚げ物をひっくり返す」(笑)。初めて聞きました、それ(笑)。

(会場笑)

幡野:コロッケをひっくり返すみたいに(笑)、態度をコロコロ変えるから。そういう自分の夢を話したときにバカにする人のことは、まず相手にしないほうがいい。

田中:バカにしてくる人もけっこういるんだ?

岡田:でも、意外と周りにはいないっす。実はバカにされてるのかわかんないですけど。僕が気づいてないんです、たぶん(笑)。

(会場笑)

田中:神経が太いんだ(笑)。

幡野:でも、それはいいことだと思うよ。

田中:みなさんね、なにか夢を語ったときにバカにしてくるやつ、いるでしょ。それはマウンティングしてるだけだから! そんなの相手にしちゃいけない! これだけは覚えて帰ってください(笑)。

(会場笑)

女性にモテるには、キャッチコピーより1万円札を楽しく使おう

幡野:今、付き合ってる人はいるの?

岡田:いないですね。

幡野:いないんだ。じゃあ結婚とか、そういうことはぜんぜんまだ。

岡田:そうですね。具体的な人がいるってわけじゃないんですけど。好きな人が将来できて、その人を完全にオトすような……。

幡野:オトす?

(会場笑)

岡田:僕の広告術とかPR術で(笑)。

(会場笑)

幡野:広告でオトせるわけじゃないから(笑)。なんで早稲田って広告に幻想を抱いてるやつばっかりいるの(笑)。

(会場笑)

岡田:なんか、キャッチコピーみたいな感じでセリフをパッと言ったり(笑)。LINEでもときめくような文章を送れさえすれば、「なんて素敵な表現なの」みたいな。

幡野:まぁ一理あるな。それは確かに一理あるわ、ほんまに。

田中:まぁ一理はあるけど……。

幡野:一理はあるけど(笑)。

岡田:(笑)。

幡野:広告っていうのは、あくまで製造とか医療とか、そういう1つのジャンルなだけだからね、あくまでね(笑)。

田中:あのね、女の人にモテようと思ったら、カッコいい言葉でズバッと表現するよりも、1万円札1枚のほうが効くよ。

(会場笑)

それはお金をあげるって話じゃなくて、この1万円を2人でどう楽しく使うか、相手が何を食べたら喜ぶか、どこにデートに行くか。1万円札1枚のほうが、絶対モテますよ。

岡田:ありがとうございます。

(会場笑)

有名になる。まずはTwitterで『山形県』を推そう

幡野:まぁでも有名になれば、わりと全部解決しそうだよね。有名になれば山形のことも、県知事とかは別として、PRできるだろうし。きっと好きな人とも結婚できますよね。

田中:大毅さん、Twitterとかやってるの?

岡田:Twitterはやってます。

田中:あぁ、そう。なんかそういうのいいんじゃない?

幡野:SNSは活用したほうがいいでしょうね。

田中:ガンガンやって、フォロワーが何万人とかになってきたら「こいつは何言っても『山形県』って言ってる」っていう。それ、ちょっとおもしろいよね。

幡野:(笑)。Twitterで山形のこととか書いてるの?

岡田:いや、書いてないですね。

田中:なんでやねん(笑)。使ってよ、それ(笑)。

(会場笑)

岡田:わかりました(笑)。

幡野:まぁでもあれか、山形の街が廃れていくのが寂しいっていうことでしょ。でも今、日本中がそうだよ。北海道にしても、九州はそんなことないけど、四国とか山陰とか、だいたい。僕、いろんな地方都市に行きますけど、ほとんどそうだからなぁ。どうだろう、山形をPR……。

岡田:「地元に手をつけられずに」っていう無力感を味わいたくない、というのが本当に強いかもしれないですね。

東京で有名になって、「恩返し確定!」で山形に帰る

田中:東京でなにか成し遂げたいのか、大学を卒業したら、素早くIターン的に帰りたいのかというと、どうなんですか?

岡田:自分的には、広告とかPRを鬼のように学んで(笑)。それこそ有名になって、山形に「もはや恩返し確定!」みたいな感じで帰りたいですね。

幡野:「恩返し確定」(笑)。

(会場笑)

田中:何その素晴らしい日本語(笑)。

幡野:新しい(笑)。

田中:もうこの質問1つで、「恩返し確定」と「揚げ物を裏返すように」って日本語を2つも覚えましたね(笑)。

(会場笑)

幡野:そんなに恩返ししたいんだ。

岡田:そうですね。

田中:でもね、岡田大毅さん、何を悩んでるのかぜんぜんわかんないよね(笑)。

(会場笑)

幡野:一番は有名になる方法なんでしょうね。

田中:あぁ、そうか。

「俺の考える山形の最強ゆるキャラ」の着ぐるみを着よう

岡田:あと、「これはもしかしたらPRぜんぜん関係ないぞ」ということがあった場合、教えてほしかったっすね。

幡野:え? PR関係ない?

岡田:例えば僕、「PRで最強になればこの3つは叶う」と思っちゃってたんですけど。

幡野:叶うは叶うんじゃない?

岡田:「それめちゃくちゃ視野狭いぞ」とか「PRじゃないんじゃない?」みたいな。

田中:この2番の「好きな人と結婚すること」はちょっと弱くて。「グラビアアイドルと結婚する」とか、そう書いたほうがいいですよ(笑)。

(会場笑)

岡田:(笑)。ありがとうございます。

田中:「好きな人」は誰でも言えるわ(笑)。好きな人と結婚するのは普通やから、「グラビアアイドルと結婚」。あと「女子アナと結婚する」ね。

(会場笑)

幡野:そっか、有名になりたいか……まぁでも君の場合、有名になったほうがいいだろうね。

岡田:ありがとうございます。

田中:別に褒めてはないよ(笑)。

(会場笑)

でも、俺やったらどうするか。山形を盛り上げたかったら、Twitterなりブログなり、あとYouTubeとか使って、とりあえず「俺の考える山形の最強ゆるキャラ」みたいなものを、着ぐるみ着て、毎日歌ったり踊ったりするな。

幡野:(笑)。なるほど。

田中:それだけでも、(フォロワーや視聴者が)5人、10人、100人、1,000人、10,000人ぐらいまできたら「これは手ごたえあるんじゃないか」っていう。あるよね。

顔出しTwitterで4,000人以上のフォロワーを獲得した手法

幡野:ちなみにフォロワーとか、何人ぐらいいるんですか?

岡田:Twitterが今、4,700……。

幡野:あっ、そんなにいるんだ!

田中:すごい! (会場に)フォローしてる人いる? 何ていう名前でやってるの?

岡田:僕はカタカナで「オカダダイキ」って名前でやってます。

田中:おぉ、顔も出してるの?

岡田:出してます。

田中:素晴らしい!

幡野:でも、4,000人以上いるってすごいんじゃない?

田中:それは使い方がいいじゃない。それはグラビアアイドルと結婚できるよ。

(会場笑)

幡野:なんでそんなにいっぱいフォロワーがいるの?

岡田:1回、「自分の最寄り駅に証明写真を貼る」っていう広告を出してみたんです。それで、「サークルの新歓でデータを間違えて送ってしまって、自分の証明写真が貼り出されました」っていう、過ちツイートみたいなのをつぶやいたんですけど。それが12万リツイートぐらいいって。

幡野:すごい。

田中:駅前に自分の顔が貼られちゃったの?

岡田:そうっす、自分で貼りました。自分で「証明写真貼ってください」って原稿を送って、Twitterでは「間違えて貼っちゃいました」みたいなツイートを。

田中:あっ、自作自演か!

岡田:あ、そうっす。

(会場笑)

田中:「あ、そうっす」って(笑)。でも、それはPRの手法ではあるね。

幡野広志さんがSNSであえて書かないようにしていること

幡野:それで4,000人もいるんだ。1回バズった人って、そのあとちょっと苦労するんだよね(笑)。伸び悩んでない? ブログとかでもそうなんだけど、1回ガクンときた人って、あとが続かなくて「どうしよう」ってなっちゃうんだけど。それは感じてたりします?

岡田:めちゃくちゃ感じてますね。「次、どうしたらいいんだろう」って。

(会場笑)

田中:なるほどねぇ。

幡野:でも、4,000人もフォロワーいたら……4,000人って、多いですよね?

田中 :多いですよ、学生さんでね。なんか……全身に金粉を塗って踊るとか、なにかないの?

(会場笑)

幡野:どうなんだろうな……僕はSNSで注意していることがあって。僕は本業は写真家なんだけど、写真のことは書かないんですよ。病人なんだけど、病気のことも書かないの。本業、本質と近いものほど、あえて書かないようにしてるんですよ。

北野武さんとか見ていても思うんですけど、お笑いのことは別にガンガン言わないじゃないですか。僕は友達に写真家もいっぱいいるし、病人の知り合いもいるし、いろんな知り合いがいるんですけど。やっぱりみんな本業のことを書きがちなんだけど、営業マンが営業のことを言っていてもちょっとうるさいし、面倒くさいでしょ。

だから、ここぞというときにだけ書くようにしたいんだけど。結局、そっちのほうが情報は伝わるな、とちょっと感じていて。僕はあえてそういうふうにはしているんです。だから、あんまりバズるとかそういうことも気にしなくていいと思うんです。やたら「バズらせたい」っていう人はいるんだけど。

名前と顔が出回ると、匿名のやつが嫌なことを言ってくる

田中:僕はね、Twitterでは専門の国際政治学のことしか呟かないようにしてるんですけど。

(会場笑)

あと物理学のね、 Ph.D.的なサムシングを持ってますので。

(会場笑)

幡野:フォロワーが多くなって疲れることもけっこうありますよね。

田中:ありますよ、ウザ絡みがいっぱいくるから。クソリプがいっぱいくるもの。

幡野:いいことばっかじゃないですよね。

田中:いいことばっかじゃないですよ。多少なりとも名前と顔が出ちゃったら、もう本っ当に嫌なことを言ってくるやつがいっぱいいるんですよ。

幡野:いる、いる。

田中:しかも卑劣な匿名で、アイコンもわけのわからないので、アカウント名は「ケミカルりんぽっぽ3号」みたいな。

(会場笑)

おまえ誰やねん、みたいな(笑)。きっといっぱい湧いてくるから。「山形、山形言ってるオカダ、うぜー」って。

幡野:そうねぇ。批判にさらされたときはちょっと、つらいものがありますよ。有名になりたいとか、好きな人と結婚したいとか、いい仕事したいって、それができていない人がほとんどだったりするから妬まれちゃうんだよね。だから結局、そうなったときにけっこう……それはそれでまた、なんか。僕はあんまり気にしないけど。

田中:僕はうれしいですけどね(笑)。

幡野:あ、そうですか。

田中:クソリプがくるとうれしいって、特異体質ですね(笑)。

クソリプを一瞬で発見するエゴサのやり方

幡野:泰延さんは、Twitterで何人ぐらいブロックとかしてます? 

田中:もう、万人単位。

幡野:えっ、本当に!?(笑)。

田中:うん。もう指紋がなくなるぐらいブロックしてますよ。

幡野:iPhoneのブのガラスがすり減るぐらい(笑)。

田中:ブロックするために、ガラスがへこんでますよ(笑)。

(会場笑)

人差し指の指紋つるつるだから。しかし、ちょっとでも失礼なやつって、最初の3文字ぐらいで失礼ってわかるじゃないですか。

幡野:そうですね(笑)。

田中:もう即ブロック! 全部読んだら損だもん(笑)。

幡野:確かに、一瞬でブロックしますね(笑)。確かに、失礼な人って4文字でわかった。

田中:あのね、僕「田中泰延」って名前だけど、その前に「この」ってついているやつはクソリプですから。

(会場笑)

「この田中泰延は……」、それは批判に決まってるでしょ? だから僕、「この田中泰延」でエゴサしています(笑)。それでヒットしたやつは全部ブロックですよ(笑)。

(会場笑)

幡野:間違いない(笑)。

田中:「この幡野広志」って書いてあったら、絶対クソリプでしょ(笑)。だからね、有名になると大変なこともあるけど、まぁでも岡田くんは、それも引き受けられそうですね。

PRする仕事と自分が表に出る仕事は違う

幡野:そうね、「大企業に入り規模の大きな案件」のところも広告臭がしますけど……。早稲田の子は広告が好きですね。まぁでもどうかな、PRする仕事と自分が表に出る仕事って、またぜんぜん職種が違うからね。君が目指すのはたぶんタレントだよ。

岡田:はい。

幡野:タレントさんを起用してPRするのが広告の世界であって、それを撮影するのがカメラマンだったりするわけであって。タレント一人が全部、なんでもできるわけではないから。だから、自分が有名になるんだったら、そういうタレントっぽい方向にいっちゃうのが一番いいんじゃないのかな。

田中:金粉、金粉!

(会場笑)

岡田:金粉で踊る(笑)。

幡野:県知事に立候補しようとして……(笑)。

(会場笑)

「金粉はまずかったなぁ」って言われますね(笑)。

田中:ただ、僕ら二人からしたら、どこが悩んでいるのかあんまりわからないんで(笑)。

幡野:いい悩みですよね。

田中:いい悩み。前向きで、好きなことがはっきりしているし。このままいって。

幡野:そのままでいいんじゃないかな。

岡田:はい、ありがとうございます。

SNSで疲れちゃったら本末転倒。楽しんでやるのがいい

田中:SNSではどんなことを考えているかって言ったら、僕の場合は「呼吸するようにやっている」だけ。考えたことがない。反射。誰かが僕にリプしてきたら、数秒ぐらいで返してますからね。

幡野:速いですね。

田中:速い、いつも。だから楽しんでやるのがいいですよ。

幡野:そうね、SNSで疲れちゃったら本末転倒だよね。

田中:うん。「こんな目標のために毎日のツイートを積み重ねよう」とか言ったら、しんどくなるから。人は、ただ単におもしろい人の周りに集まってきますから。意図のない人。日々は意図なく、最終的には山形を、ってずっと思って。そして、グラビアアイドルだよ。

(会場笑)

幡野:でも、山形のPRっていう目標も、途中で変わるんじゃないかな。例えば、もし自分が有名になってきたら、見え方が変わってくると思う。今は大学3年生だから、「山形!」って思っているかもしれないけど。それこそ企業に入って大きい案件とか抱えて、いろんなことを見るようになると、また違うところにも視野が向くと思うので。それはそれでまたいいと思うし。

でも、なんだかいいんじゃない。君はなんだかすごく、いけそうな気がする(笑)。

田中:はい。お話楽しかったです。

岡田:ありがとうございます。

田中:岡田大毅さんでした、ありがとうございました。

(会場拍手)