去年のハロウィンの“ゴミ問題”への対策

司会:まず初めに、渋谷区長・長谷部健さまより、みなさんにご挨拶をお願いします。

長谷部健氏(以下、長谷部):みなさん、こんにちは。渋谷区長の長谷部健と申します。こんな格好しているけど……一応そうなんです。今回、ハロウィンのゴミ拾いという形で、区も応援してやる形になりました。

ご存知のとおり、ハロウィンはここ数年非常に盛り上がってまして、渋谷駅周辺に仮装した人が集まるんですけど、それはそれで賑やかでいいと思うんですけど、あわせてゴミの問題とか、着替えの場所がなくて商業施設のトイレを占拠してしまうとか、いろんな課題が出てきてます。

この課題が強くなればなるほど、禁止という方向にいってしまうんですけど、課題をクリエイティブに楽しく解決する方法はないかということで、TOKYO DESIGN WEEKと西野さんから、こういった形で「ゴーストバスターズに仮装して、ゴミをバスターしちゃおう」という提案をいただいて、非常におもしろいなと思いました。

僕自身もNPOを立ち上げて、ゴミ拾いを15年くらいやっているんですけど、こうやって楽しみながら街の課題を解決していくっていうのが大切だなと思いますし、ボランティア自体の普及にも役立つと思います。

今回は新しい“渋谷型”といいますか、「大きなイベントがあった翌日に街がきれいになっちゃった」と。そう言われるように目指してやっていきたいと思います。とりあえず31日、区としては着替え場所を確保する候補を探してます。それで、近日中にそれも決定します。

それで翌日にこういった格好でみなさんとゴミ拾いをするという形で、行政としても支援できたらと思いますので、ぜひみなさんご理解のほどよろしくお願いいたします。

まあ……あの、区長になってこんな格好するとは思っていませんでした(笑)。西野くんのせいというか、おかげというか……まあいいです。

(会場笑)

司会:ありがとうございました。

渋谷ゴーストバスターズ結成のきっかけ

司会:続きまして、本企画の発案者であります、株式会社よしもとクリエイティブエージェンシー・キングコング、西野亮廣さまよりみなさんにご挨拶をよろしくお願いいたします。

西野亮廣氏(以下、西野):どうも〜。キングコングの西野でございます。お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。

あの〜、経緯を話しますと、去年渋谷の街で(ハロウィンの翌日に)ゴミがバーって出ちゃって、そのニュースが海外にも広まって、ワイドショーとかを見てたらコメンテーターの人が「ゴミ出すな」みたいなことばっかり言ってて、遊ぶんだったらゴミ出すなっていうのは正論なんですけど、針がこっちに振り切っているときに力で押し戻すっていうのはあんまり賢くないなって思って……。

ゴミを出さないほうがもちろんいいんですけど、「ゴミ出すな」って言っても、出るもんは出るし。そうじゃなくて、ハロウィンはとにかく遊んで、はしゃぐだけはしゃいで、翌日にゴミがないと成立しないイベントをつくっちゃおうと。

それで、「娯楽で全部解決しちゃおう」みたいなことをポロっと言ったんです。本当は友達7〜8人でやるつもりだったんですけど、区長が結構乗り気でですね……この格好見ました? 今まで、こんなハメはずす区長がいる街ありました? なんかみんなやってますけど、みなさん結構重役の方です。

普段なかなかこういうことされないような方がみなさん協力してくださって、こんだけ大きくなったということなんですけど。まあ、とかく問題は明るく楽しく解決しちゃおうっていうことで、今回この渋谷ゴーストバスターズを話させていただきました。

それでTOKYO DESIGN WEEKの川崎(健二)さんとこんなことやっちゃおうよって言ったら、そっから区長さんがのってくださって、そこで終わりかなと思ったら次は本家のゴーストバスターズのほうからお話いただいて……ソニー・ピクチャーズさんですね。

なんとゴーストバスターズが今年30周年で、来年新作が出るんですって。それを盛り上げていくためにいいっていうことで、ご協力いただいて。

これだけかなって思ったら、僕は単純にゴーストバスターズの格好がしたかったんです。それで「あいつら背中に掃除機みたいなの背負ってんな」と思って、僕はシャレで「dyson(ダイソン)の掃除機、背負っちゃおうよ」ってTwitterでつぶやいたんです。

そしたらdyson(ダイソン)さんが協力してくださって、わざわざこの掃除機をつくってくださったんですよ。掃除機を背負う用にちょっと加工してくださって、いろんな方が協力してくださってこういうことになりました。

楽しく問題を解決していきたいと思います。みなさん今日はお集まりいただき、どうもありがとうございました。ひとつよろしくお願いしますね。

(会場拍手)

参加者に「ゴーストバスターズ」トートバッグをプレゼント

スタッフ:西野さん、バッグ! バッグ!

西野:そうそう、ひとつ忘れてました……!! なんかTOKYO DESIGN WEEKのホームページ上で、ゴミ拾いのボランティアの方を募集しているんです。そしたら今朝の段階で400人集まっているんですけど、500人ですよね? もう500人で止めちゃうんですけど。

ボランティアに参加していただいた方は、なんとROOTOTE(ルートート)さんがこちらのトートバッグをつくってくださって、500人のボランティアの方にはこれをお渡しするというか、プレゼントするっていう形になります。

これすげぇいいんですけど、なんと中にビニール袋を入れてとめられるようになっていて、ビニールを捨てたらまた使えるっていう、トートバッグ型のダストボックスですね。

あと100人くらいなんですけど、参加した方にはプレゼントしますんで、みなさん時間があったらよろしくお願いいたします!! どうも、西野でした。

(会場拍手)