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黒田バズーカ第3弾はどうなる? 決め手は2つの要素

黒田バズーカ第3弾はどうなる? 決め手は2つの要素

「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークス・藤野英人氏が書籍『日本株は、バブルではない──投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃』(ダイヤモンド社)を刊行。都内で出版記念講演会が行われました。 本パートでは質疑応答部分をお送りいたします。会場の質問者からの「アメリカ・FOMC(連邦公開市場委員会)の利上げはあるのか」「今後の長期的な展望はどうなるのか」「FacebookやTwitterでの自分の意見とあまり合わない意見をどう捉えるべきか」といった質問に回答します。また、藤野氏は黒田バズーカ(日銀による金融緩和)第3弾が撃たれるタイミングを予測。政府の動きとしては、安保法案成立後は経済政策に集中し、補正予算や成長戦略が冬場にかけて提案される可能性を示唆しました。

シリーズ
ダイヤモンド社 > 藤野英人『日本株は、バブルではない』刊行記念著者セミナー
2015年9月17日のログ
スピーカー
レオス・キャピタルワークス 代表取締役社長・最高投資責任者(CIO) 藤野英人 氏

利上げが行われた場合、マーケットの動きはどうなるのか

藤野英人氏(以下、藤野) 質疑応答を10分ぐらい受けます。ご質問のある方はいらっしゃいますでしょうか? 質問者 ◯◯と申します。今日はありがとうございました。たいへん勉強になりました。本日(2015年9月17日の夜に発表される予定の)は利上げのほうは(あるかないか、)どのようにお考えでしょうか? お願いします。 藤野 どうでしょうね。あったほうがいいと思うんですよね。だってどうせするでしょう。来月か再来月ぐらいにね。だからマーケットって、わかんない状態はよくないので、希望は利上げしてもらいたいなと思いますね。 利上げが1カ月遅れて1カ月間待つよりは、思い切って0.25%あげて、そのかわり年度内にやらないとかいうことをしたほうが、マーケットが落ち着くと思いますね。そうする可能性も結構高いんじゃないかなと。 利上げをするしないでいうと、利上げをしないが55%ぐらいで、するが45%ぐらいの確率だったとは思います。だから僕もそれぐらいの確立よりは、やや利上げするほうに寄ってる感じですかね。 質問者 もし利上げした場合、ニューヨーク市場はどうなるのかというのと、週明けて日本市場はどうなるのかっていうのをだいたいで結構ですので。 藤野 利上げしたら1回下がるでしょうね。下がるけど切り返すんじゃないですかね。どちらかというと、利上げしなかったっていうところで若干上がるでしょうけど、9月の後半から10月のマーケットが弱くなると思うんで。 だから短期的に言うと、割とシャープに下がってシャープに戻すんじゃないかなぁと。米株でね。 日本株はどうなるかっていうと、米株が下がったか、上がったかっていうよりも、後場の最後の1時間ぐらいの動きを踏襲するんじゃないかなと思いますね。 だからもし米株がトレンドを下げて悪くなったら、翌営業日の日本株は下げてきます。でも200ドル安とか100ドル安になったとしても、500ドル下げて、もし200ドル300ドルの切り返すような動きになったら、日本株はしっかりと上がるんじゃないかなと思います。 だからどっちかっていうと、もし利上げした場合は、良い動きが今後のマーケットを占うんじゃないかなと思います。他はいかがでしょうか? あと1、2問はたぶん大丈夫だと思います。

黒田バズーカ第3弾はいずれ撃たれる

質問者 今日はありがとうございました。私はひふみを毎日買ってるんですけど、8月に下げてから毎日買ってます。さすがに資金が足りなくなってきたので、そろそろ上げてくれないとまずいと思ってるんですけど。買い続けますが。藤野さんを信じてますので。 今後の長期的な展望を。ひふみは先ほど中国株と国内の動きを見てるってことだったので、今は逆に口数がたくさん買えていいなと思ってるんですけど、そのへん、ひふみのことについてちょっと聞かせていただければ。 藤野 過去はそうですけれども、これぐらい大きな下げだと、戻すのに半年かかってるんですね。だから今回も半年で戻るかなと思ってます。なんでひふみは半年で戻すのかということですけど、理由があって、僕らはだいたい投資している会社の利益成長率が15パーセントから20パーセントぐらいの成長率の会社に投資してるんですね。 そうすると半年を目処にしてみると利益の成長が7パーセントから10パーセントぐらいなんですよ。そうするとマーケットが10パーセント下がった場合でも、利益の成長分だけでだいたい7から10パーセントぐらい戻してくれるんですね。 だから投資をするときに、なぜ利益が成長する会社に投資することが重要なのかは、時間が味方になるってことなんです。 だから僕らのファンドは、過去、ほぼ半年で戻したっていうのは、そういう成長をしている会社に投資をしているので、マーケットが10パーセント以上下がらなければ、たぶんここから10パーセントぐらい戻すんだろうと思います。 でも一方で、ここからさらに10パーセント下がる可能性がまだまだあるので、その場合は今の水準ぐらい。出発点から下がって戻る形になるのかなというところです。 ただここからは本当にマーケットの読みにも関わってくるんですけど、黒田バズーカ(日銀による金融政策)をいつ撃つかということだと思います。準備はしているんです。第3弾とかね。

タイミングは米国の金利上昇、郵政3社、消費税増税のどれか

2つの撃つタイミングがあります。1つは米国の利上げでマーケットが下がったときですね。これのために玉を残してるんです。 もう1つあるのは、郵政ですね。郵政3社が上場したときに、その初値ががばっと下がってしまったら撃つと思いますね。だから郵政の上場がスムーズに成功した場合には黒田バズーカを撃つ必要は無いんで、撃たない。郵政が下がったら黒田バズーカを撃たれます。 利上げがあってマーケットが下がった時には、黒田バズーカを撃ちません。それが撃たれなかった場合に、利上げがありました。でも織り込んでて株価はそれほど下がりません。 郵貯も郵政3社が上場しましたと。マーケットはしっかりしてたということがあった場合は、たぶん利下げ、黒田バズーカを撃たないで。 次やるのはおそらく消費税増税ですよ。消費税増税っていうのが待っているので、消費税増税のことを懸念して下がった時に撃つっていうことがある。だからいずれ撃たれます。 今言った米国の金利上昇、それから郵政3社、それから消費税。この3つの山が波乱なく終わるとは思えないので。この3つで一番影響があるだろうと思うところに黒田バズーカを撃たれると思います。おそらく今は撃たれないけれども、これから10月から3月にかけては撃たれる可能性がある。 もう1つは、今日強行採決して安保法案はたぶんこれで通して、結果的に支持率がドカンと下がると思うんですね。ドカンと下がるけれども、まあ安保法案を通したから、次は経済に集中ということになるので、たぶん補正予算の話とか出てきたり、次の成長戦略の話が出てくると思うので、政府系から出てくるポジティブな話っていうのは、たぶん冬場にかけて出てくるでしょう。 8、9、10っていうのはマーケットが弱いなぁと思ってたけど、10、11、12、1ぐらいになってくると、今言ったこと、黒田バズーカをどうするのかっていうのと、政府の中の手が入って来るので、マーケットとすると読み込みにくいっていう感じもあるだろうなと思います。 だからその中で考えているのは、マーケットそのものに関してはそういうものがたぶん好材料・悪材料がありながら、割と過去の半年、少なくともチャイナショックがある前よりも、たぶん変動がまだ高い状態が続くけれども、そこを見ているとその場限りの対応になっちゃうので、僕らからすると、それをにらみつつ、根本的に良い会社に投資をする姿勢を徹することが結果的に半年とかしてみると、「ひふみってやっぱり意味よかったね」ということになるんじゃないかな。これがだいたい相場の大局観です。 あと1問ぐらいですね。それで終わりにしましょうか。では最後の質問で。

誹謗中傷は全部コンピューターのデータだと思えばいい

質問者 お話ありがとうございます。ちょっと全然違うかたちの質問なんですけれども。お話の中でFacebookやTwitterのいろんな人の意見を拾っていくっていう話ですが、その中で知恵とか思慮とか配慮とか、そういうのが足りてない人の意見ていうのも神の一部というお話にありました。 自分とか多くの人が、結構自分の意見に合わないようなものは排除しがちなものだと思うんですけれども。私自身もそうで、自分の意見にあまり合わない意見をコメントしているを見ると、いちいちコメントをしなくても心の中で、何言ってんだよみたいな感じで、感情的なエネルギーを使ってしまう。 でも藤野さんの場合はそれをたくさん見ていって、それを神の声として統合されたものを見られているということだと思うんですが、どうやったら達観というか、そういう視点で他の人たちの意見というものから神を見出していけるのかなと疑問だったのですが。 藤野 全部コンピューターのデータだと思えばいいんですね。「藤野英人は去年ダイエットに成功したそうだが、また最近太っている。あいつは意志が弱い」とかね。まぁ正しいですけどね(笑)。事実として正しいしね。こういうことがあるときに、それをそのまま、そういうことをこの人が言っていることを受け入れる。 「藤野をちょっと殺したい」っていうことを書いてあった。それを怒りとはとらないですね。藤野という人を殺したいという情報が入って、おそらく70パーセントの株価下がった絶望と、30パーセントの別の感情があって、私に対して攻撃性を持った意見を言っている人がいるって捉えるんですよ。 そこに怒りは入りようがないですね。なんでかっていうと、よくある考え方は、私自身が藤野英人というガンダムみたいなロボットで、あるいは着ぐるみを着ていて中にもう1人自分がいるみたいな観点があるんですよ。 だから着ぐるみのことを言われてもあまり気にしないみたいなのがあって。どうせ着ぐるみだからみたいな。そういう感情の処理の仕方があるんです。 だから自分の意見と反して変なこと言ってるなとかいうのがあったとしても、その価値の大小とかではなく、客観的に、こういう意見を言っている人がいるというのを情報として把握していくということなので。 自分の中でいうと、自分が好きか嫌いか、この人が感情的に自分のことを好意を持っているか好意を持っていないからではなくて、ただ単純に情報として。この人はどういう意見を持っているのかというところを集めてる。 それは訓練した部分もありますね。私自身が10年ぐらい前は結構TwitterとかFacebookで僕のことを批判しているのを見るとめっちゃ頭に来たっていうのは、もちろんそういう時期もあったんだけど。そういうのをめちゃくちゃ書かれると、慣れるんですよ(笑)。 (会場笑) だから慣れの問題もあるし、あと考え方の問題もたぶんあると思います。訓練でもありますね。だからなんでしょうね。自分を笑うというか、自分を客観視して、なるべく自分を笑いの対象にしてしまうみたいな、落語的な処理の仕方っていうのかな。そういうのもあるといいんじゃないかな。 それをやるためにあらかじめ自分で自虐ネタにもっておく、話を作っておくっていうのもあると思います。おもしろい質問ですね。 質問者 ありがとうございます。 司会 今日は本当にお越しいただきましてありがとうございました。

  
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