祝・カフェスタ100回記念トーク

平将明氏(以下、平):皆さんこんにちは、司会の平将明です。今日はなんと、このカフェスタトーク始まって100回記念ということでお送りさせていただきたいと思います。

いつものメンバーはあとで紹介しますんで、今日は、お祝いに石破茂地方創生担当大臣に駆けつけていただきました。私のボスでもありまして、公務の中すいません。石破さんはもうすぐ退室ということになっていますので(笑)。でもちょっと紹介だけしときますね。アシスタント宮崎めぐみさんと。

宮崎めぐみ氏(以下、宮崎):よろしくお願いします。

:築地魚河岸3代目、生田よしかつさんです。

生田よしかつ氏(以下、生田):はいはい。生田でーす!

(会場拍手)

:100回記念ということで大臣、野党時代からこつこつやってきました。意外と私こつこつ努力しているんですが、それも含めてですね。

「自民党は陰謀ばかり練っているわけではありません」

石破茂氏(以下、石破):完全に平の私物と化しとるな(笑)。

:いやいや、おかげさまで。ぜひまた見ている方にメッセージをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

石破:皆さんこんにちは。地方創生担当大臣の石破茂であります。本当に今、平さんが言ったように野党のときに何としたものだろうかと。

「もう自民党なんてなくなるんじゃないの」「もうこれから先は民主党だよ」なんて言われていた時代に、とにかく考えられることは何でもやろうということでこういうのを始めました。

だから今、あらゆる政党の中で自民党が一番こういうのに長けているのであって。もう自民党というと、怖いおじさんたちが集まって陰謀を練っていると。そういうようなお気持ちの方が、今なお多いのではあるまいかと思いますが。

そうじゃない自民党というのを発信していかなきゃいけないんで、怖いおじさんばかりではありません。陰謀ばかり練っているわけではありません。

誰でも来て、「カフェスタに寄ってお茶でも飲もうかな」とか、「国会議員と話してみようかな」と、そういうような自民党にしていかないとダメなんだと思っていて。

このカフェスタ、平将明さんの100回目。本当にそのために大きな貢献をしてきたと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いをいたします。

:はい、すいません、ありがとうございました。

生田:すばらしいコメントいただいちゃったね。

:本当に今、石破大臣の元で地方創生、小泉進次郎・政務官、また伊藤達也・大臣補佐官と一緒に全国を飛び回ってやっております。今度またゆっくり大臣には地方創生の話を伺いたいというふうに思います。

生田:そのとき、俺も呼んでね。

:はい。

石破:とてもいい本が出ました。

生田:すばらしい! すばらしい!

石破:代わりに宣伝しますが。

:元農水大臣お墨付きで。

生田:農水大臣お墨付き。ちょっと増版するときに帯書いてくれますか(笑)。

石破:帯、書く書く(笑)。『ホッケはなぜ小さくなったか』という本です。ぜひ皆さん読みましょう。

:ありがとうございました。それでは石破大臣、公務がございますので、宮崎めぐみさんからチョコレートを。一応バレンタインデー……ちょっと2日過ぎましたけれども。

石破:もう過ぎたって。

生田:いちご大福。

石破:ホッケじゃないの。

:あっ、でかいね!

石破:すごいですね。はい、ありがとうございます。

生田:じゃあ、僕はいちご大福。

石破:ホッケだろうよ。なんでホッケじゃあないんだよ。

生田:いやいやいや(笑)。

石破:皆さんありがとうございました。頂きました。

:すいません。大臣ありがとうございました。すいませんじゃマイクを。本当にありがとうございました。はい。

石破:本当にもらっていいの。

生田:ぜひぜひ。

:石破大臣、ありがとうございました。忙しい中、石破大臣にお祝いに駆けつけていただきました。すばらしいですね。

生田:すばらしいです。続いては。

:続いては、今日は小泉進次郎・大臣政務官が来ていただきました! ではお座りください。

大臣政務官・小泉新次郎氏が登場

小泉進次郎氏(以下、小泉):どうもこんにちは。よろしくお願いいたします。

生田:よろしくお願いします。

生田:ここに入ってきた瞬間から、みんなが浮き足立ったね。やっぱりいい男っていうのは違うな。

:違うな。

小泉:石破大臣という重量級のあとに軽量級が来ましたので。

:いやいやいや。

生田:いつも重たい部下だって言ってますよ(笑)。

小泉:重たい部下(笑)。それはいろんな意味で僕と平先生がいろいろ騒ぐからじゃないですか。

生田:「うちの部下、重くて重くて」っていつも言ってますよ。「でも重いんだけれどもレモンライムの香りがしちゃって」なんて。

小泉:何ですか、それ。

生田:さわやかだっていうことじゃないですか。

:生田よしかつさんていう、築地の仲卸の。

小泉:3代目さんですね。

生田:先生、これ出たんでよろしくお願いします。

小泉:ホッケ。

:これ本当におもしろいですよ。ずいぶん前にもらっていて、昨日読んだんだけど。

生田:失礼しちゃうよね。俺のことばかにしてるんじゃないの。

:申し訳ない。いいこと書いてあるんだよ。いいこと書いてあるから今度僕ね、今回100回記念だから、生田さんの本400冊買って自民党議員に全部配りますから。

生田:マジすか。

:今ちょっとコンプライアンスチェックをして、コンプライアンス上大丈夫なら。いいこと書いてあります。

生田:マジで。

:これ、みんなが読んだほうがいい。しかも読みやすい。字が大きくて行間が空いてて。

生田:そうなんだよ。

小泉:確かに読みやすいね。

生田:こんなのね、悪いけど東京駅から自民党本部までの間に読み終わっちゃう(笑)。大丈夫。

:ということで、今日は100回記念ということで、小泉進次郎さんに(来てもらいました)。小泉さんは青年局以外はほとんど出ないというところを無理くり……。すいません。

小泉:100回目ですから。おめでとうございます。

:ありがとうございます。

生田:上司ですからね。上司風吹かしちゃってもう。

:この間、選挙中に「俺が上司だ、上司だ」って上司風吹かせていたら「上司風吹かすな」ってクレームの電話が(笑)。

小泉:嘘でしょう!?

:本当、本当。

生田:そりゃそうだよ。だって味方(の数)が圧倒的だもん、こっちが。

小泉:上司風って、本当の上司なんですよね。

:本当の上司なんだけれども、「小泉利用するな」って言われた(笑)。結構クレームの電話いただきました。それはさておき、せっかく小泉さん来ていただいたので、いろんなお話を伺いたいと思います。

平氏、小泉氏の政務官としての活動

:まずは今いた石破大臣のところで、地方創生国家戦略特区地方分権。これは石破さん、平、小泉進次郎・大臣政務官、金融担当大臣をやられた伊藤達也さんが補佐官で、この4人でやっているんです。

ここからがまたわかりにくいんだけれども、それだけじゃないですよ。小泉さんは復興で竹下(亘)大臣のところ。

生田:そうだ。

:そして、経済財政アベノミクスで甘利(明)さんのところの政務官で。

小泉:そうなんですね。

:その3つをやっている。

生田:あんたもやってるんだろう。

:私は、また違う山口(俊一)大臣という、沖縄とか海洋技術イノベーションITサイバーセキュリティをやっているところ、沖縄基地負担軽減の菅(義偉)官房長官(の政務官)も私なんです。

大臣が8人いて、副大臣が3人いるんだけれども、その3人のところに政務官がそれぞれついてるんじゃなくて、政務官もいろいろ掛け持っていて、それが合っていないわけ。バラバラなわけ。

小泉:今おもしろいのは、僕は僕で3人の大臣の元で政務官やっていて、平先生は平先生で3人の大臣の元でやっているけれども、その3人が石破大臣のラインではリンクして、一緒のチームなんですよ。

例えば、今日さっき一緒の会議に出たんですけれども、産業競争力会議は甘利大臣の元の会議だから、僕は甘利大臣の元での内閣府政務官として出席をしていて、各省がちゃんとやってますかというチェックをして、その向かい側で平副大臣が出席をしてくるという。

:今日は呼び出されたほう。同じ内閣府なんだけれども。

小泉:全然聞いている人わからないと思う。

生田:だけど、そこスイッチ切り替えてやるわけだ。

小泉:そりゃそうですよ。

生田:やっぱ頭良くなきゃ政治家ってできねえな!

小泉:いやいや多分ね。

生田:いやいやって言ったな(笑)。

小泉:頭よりタフじゃないとできないかな。

:それは言えてるな。タフじゃないとできない。

生田:この人、白髪増えてますよ! すごい増えたもん!

:すごい白髪増えたんです。数年でみんなに言われるんだよな。

生田:もう染めたほうがいいですよ。ごまかしきかなくなるから。ある日突然黒くなるとみっともねえからな。

:小泉さんはやっぱり復興というイメージ強いと思うんだよね。復興すごくやられていたから。

小泉:強いですね。

:だからそういう意味では、今の石破ラインというのは結構政権の目玉政策なんだけれども、アベノミクスも目玉だし、復興も目玉だし。やっぱり小泉さん、政務官で一番大変なところをやっているかなと思いますよね。

今日せっかくなんで、地方創生とか、一緒にやっている近未来技術実証特区とか、復興とかその辺の話を聞きたいと思います。

小泉進次郎の震災復興に対する思い

まずは、みんなが知りたいと思うんだけれども、ずっと復興に携わってきて、野党時代も青年局長として被災地に毎月入って、多分選挙区が東北の人以外で一番現地に入っている政治家だと思うんだけど。

今の復興がどこまで進んできて、まだこういう課題が残っているとか、その辺の問題意識というか、小泉さんの今、復興に対する思いをまずはお伺いしたい。

小泉:まず、なんでここまで毎月野党のときから通い続けて、関わってきたかというと、やはりあれだけの災害、原発事故。これって戦争を知らない僕らの世代にとっては、その戦争に匹敵するような、そんな価値観から揺さぶられる歴史的な出来事だったんですよね。

あのとき、(震災の)直後に多くの皆さんが思ったのは、「このままじゃいけない」と。」何か変わらなきゃいけない」ってね。どこかでみんな思ったと思うんですよ。

これから歴史的に10年後20年後30年後、もしくは100年後、あの東日本大震災のあとから日本人がどういう新たな道を歩んできたのかって評価を受けるときに、あそこからやっぱり新しい取り組みが始まっていったんだというきっかけにしなければいけないと。

それが今の時代の政治家の役割なんだという思いがあったから、これだけずっと関わって来ていて、来月で4年というタイミングに来ているなかで、未だに仮設住宅でお暮らしの方が20万人以上いらっしゃいますから。

そういったことを考えれば、復興はその方にとっては進んでないというのが、その通りの印象だと思います。そういったことを踏まえた上で、だけども進みつつあることは一つひとつ出てきて。

この前も、(安倍)総理と一緒に岩手県の大船渡市と、宮城県の気仙沼市に行ってきたんですけれども。気仙沼の住民の、全部で10人いない車座の対話集会をやったんですよ。円卓で。

宮崎:すごい。

小泉:すごいでしょ。膝詰めで。

生田:10人いないっていうことだ。

小泉:10人いないですよ。

生田:集まらなかったの、もしかして!? それまずいよ。総理と進次郎さん行って集まんないなんていったらやばいよね。

小泉:それぐらいしか入らないところなんですよ。

生田:あっそうか。

小泉:もう集会所でね。

:ちゃちゃ入れない。

生田:はい、すいません。

小泉:もうなんか今ので、もうこのまま帰ろかと(笑)。

:すいませんそういう役割なんで。ちゃちゃ入れる係なんです。

気仙沼住民との対話集会の内容

小泉:復興住宅といって、仮設住宅から新しい団地形式の復興住宅のなかにある集会所でやったんですね。僕はその司会だったわけです。司会のいいところはですね、仕切り方を乗っ取れるんですよ。

生田:確かに。

小泉:渡されている司会の進行表というのはあるんですけど、もうマイク握ったらその場の勘で進めようと思って。多分官邸のスタッフの皆さんは、僕を見て焦ったと思うし、もうこれで二度と司会を任されることはないかもしれないけれども。

出席者全員に発言の機会を持ってもらおうと思って、本来なかったんだけど、全員にマイクをお渡したんです。

そしたら1人のおばあちゃんが言ったのが、僕の予想を超えていたんですけれども、「仮設住宅の暮らしが厳しかった」ということを総理に言われるかなと思うじゃないですか。そしたらそのおばあちゃん言ったことは、「仮設住宅は楽しかったです」って言ったんです。

もう一瞬固まりましたよね。それで、どうして楽しかったのかっていうお話を聞いていくと、やっぱりコミュニティがあったから楽しかったんです。

これから新しいお宅ができて、むしろマンションみたいになりますから。東京とは違いますけれども、それでもやっぱり少し距離ができるなかで、やはりコミュニティがこれからどこまで形成できるかというのが大切だっていうのが出てきて。当然のことなんですけれども。

これからの復興にとっては、改めてコミュニティ、人の繋がり、そういったことを支えていくハードじゃなくてソフトな部分というのはすごく大切だということを改めて教わりましたね。これは被災地だけじゃなくて地方創生も、どこの部分でもやっぱり人の繋がりですよね。

生田:そうです。

:小泉さんは、もうスター政治家で、周りから見ると「なんだ小泉さんというのはちやほやされてるな」みたいな感じかもしれないけれども、ものすごくコミュニケーションを大事にしていて。

年下だけれども立派だなと思うのは、本当にその場その場で行って、通り一辺倒の視察というとはよくあるわけよ。通り一辺倒の視察じゃなくて、本当にその人たちの話を拾い上げてくるというのはすごくてね。

僕が感心したのは、小泉さん覚えているかどうかわからないけれども、石破さんと僕と小泉さんで大臣室で打ち合わせしたの。大臣室のスタッフの女の子がお茶を持ってきてくれた。そしたら小泉さんが、「どっかで会ったことあるよね?」って言ったわけ。

生田:いきなりナンパかよ。

:ナンパじゃない、ナンパじゃない。そしたら女の子が「はい」って言うわけ。そしたら、「どこどこの被災地の仮設住宅で会ったよね?」って言うわけ。

生田:覚えてんの!? やるねえ~!

:覚えてるわけ。もう映画のワンシーンよ。こっちはやっぱり実務やんなきゃいけないんだけど、ここ映画のワンシーンみたいになっちゃってるんだけど、これはすごいなと思った。

生田:もうね、それやられたら惚れるよ。悪いけど。俺男だけど目がハートになっちゃうもん。

小泉:こういう話を平先生からされて、一番困るのは、僕は誰のことでも覚えてる(と思われる)っていう……。

(会場笑)

制作協力:VoXT