ジョブズは本気で世界を変えようとしていた

青野仲達氏(以下、青野):他に質問のある方? じゃあ前の方が先に手をあげていらっしゃったんで。

質問者:スティーブ・ジョブズという人は大変厳しい人だというお話をうかがったんですけども、厳しさといってもあんまり怒っていても意味がないと思います。

例えば、(京セラの)稲盛和夫さんは、大義というか大きなビジョンが大事だとおっしゃっていました。大義があるから厳しさが成立するのか、リーダーシップを発揮する上で、厳しさというのをどういうふうに活用すればいいのか?

松井博氏(以下、松井):やっぱり大義っていうのは重要ですよね。自分の会社やグループが何を目指すか。僕らの事業もそうですけど。僕らもセブ留学っていうのを一新したい。そういうゴールがないと、方向性が打ち出せませんよね。

スティーブの話で印象に残ってるのは、「世の中を変えよう」ってことですね。世界を変えようってことを本気で考えてた人で、世の中をちゃんと突っつけば変わるんだ。そういうことを言ってた人です。それを再三、何度も何度も言ったことがあります。

世界を変えるっていうのを本気で思ってるってすごいじゃないですか。普通、変わると思ってない。世の中ってだいたい自分たちと同じくらいの人が作ってる。そんなに天才が作ってるわけじゃない。だいたい僕とか君みたいな普通の人が作ってる。

だから、おかしなことがいっぱいあって、それを変えられる。そういうふうにいつも言っていて。だから変えようって。それには魅せられてしまうっていうのはありましたよね。世の中変えるんだ。だったら一緒にやりたいなっていう。でも、ちょっと怒り過ぎじゃないかなって(笑)。

(会場笑)

脈絡がなさすぎる(笑)。そんな瞬間湯沸かし機みたいに怒らなくてもいいだろって……度々思いました(笑)。

今の時代のほうが英語の習得が難しくなった

青野:他にはいかがでしょうか? 2番目の方。

質問者:質問は3点あるんですけど、1つ目は学生の視点からなんですけど、今の時代って奨学金の制度も整っていて、留学とかしやすいと思うんですけど、僕の周りも学生時代に1年間とか留学するんですけど、一向に英語が上達してないんですね。

そこの違いって何だと思いますか。学生が充実をした留学をするには何が必要ですか?

松井:やっぱり目的が重要だと思うんです。僕の時代も留学して英語が上達しない人ってやっぱりいたんです。ただ、今の時代のほうが英語上達に関していうと難しくなったな、って思います。僕らの頃って手紙しか通信手段がなかったんで本当に隔離されちゃったんです。

英語を覚えるか、それともただひたすら何のコミュニケーションもとれないのに耐えるかしかなかったんです。でも、今って海外に住んでる日本人がすごい増えた。それからネットとかLINEとか何でもあるじゃないですか。

だから日本語のコミュニケーションがどこにいても取れてしまう。これは英語学習にとってはマイナスだと思います。こんなことを言ってはなんですけど、海外にいって英語が上達しない人って気持ちが弱いんです。海外で日本人とつるんじゃうんです。

日本と同じ生活を持ってくるんです。だから上達しないんです。あいつは日本人じゃないらしいとか、海外生まれで日本語できないらしいっていう噂が立つぐらいカットしないと、なかなか上達しません。

海外にこれから住むって方がもしかしたらいるかもしれないですけど、最初の1年は日本人との付き合いをすごく意識的に減らしてください。そうしたら絶対に上達します。断言します。

みんな気持ちが弱すぎる

青野:あと質問2つですね。

質問者:2番目の質問なんですけど、英語をしゃべれるっていうのは当たり前だとして、Appleみたいな一流企業で生き残っていくには何が必要ですか?

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