相手に好印象を与えるおみやげの渡し方

こんにちは。メンタリストのDaiGoです。

今回は「人の心を手に取るように操る、おみやげの使い方」という話をしたいと思います。

皆さんビジネスの場や人間関係で、おみやげとかプレゼントを渡す機会ってありますよね?

これをいつ、どこで、どのタイミングで渡すか、そのタイミングを変えるだけで、相手の心に良いイメージを与えたりとか、それを応用すると、自分が相手にしてしまった失言とか、自分が不可抗力で相手に与えてしまったマイナスのポイントを挽回することができます。

あるいはそのマイナスや失言を防止するようなおみやげの使い方をお教えしたいと思います。

これは簡単言うと、おみやげをどのタイミングで渡すかによって、相手に与える印象がグッと変わります。

食べ物とかの場合はしょうがない……僕だったらしないですけど、お家にお邪魔して、一番最初におみやげをわたす人っていますよね? これは絶対やめたほうがいいです。

おみやげを渡すなら、一番最後の帰り際に渡すというのが重要になります。

ピーク・エンド・セオリーとは

なぜ最後に渡すことが重要なのか説明しましょう。

行動経済学者のダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)という人が提唱している理論なんですけど「ピーク・エンド・セオリー」という法則があってですね、人間の記憶っていうのは、一番感情のイメージが残ったピークの場所と、その体験がどういうふうに終わったのか、つまりピークとエンドによって記憶が作られるっていうのが、ピーク・エンド・セオリーの考え方です。

どうすればいいかというと、ピークはコントロールするのがかなり難しいですので、メンタリストはピークもコントロールするように訓練するんですが、なぜかというとピークは相手の心の中で作られるものですから、エンドだったら一般的な人でもコントロールすることができるので、このエンドのコントロールの仕方のバリエーションとして、今回はおみやげをご紹介しています。

一番最初におみやげを渡すとどうなるかというと、多くの人が(最初に)おみやげを渡しますから「あー、ありがとうございます!」と思われるわけですね。

さらにピーク・エンド・セオリーから考えるんだったら、ピークでもエンドでもないから記憶に残らないわけですよ。まさかおみやげを渡すところがピークということはないですから。あったとしたら寂しい話ですからね。物をもらったらさようなら、みたいな。

なので、おみやげを最初に渡すのではなく最後に渡すようにするというのが重要なわけですよね。

おみやげをもらったとすると、値段とか、いい物にする必要はないんですけど、相手の個人的な体験に結びつける。

例えば、最近焼酎にはまっているんだーって聞いたら焼酎やオシャレなグラスを渡すとか、そういうふうに相手の個人的な体験にからめてあげるとプレゼントの質っていうのは上がります。

だから誰にあげるのかを考えてプレゼントを選ぶのがすごく大事ですね。

これは会って会話をしなきゃ難しいって考える人もいると思うんですが、最近はすごく便利でFacebookやTwitterを見れば相手がハマっていることとか、どういうところに行ったかがわかりますから、そこから推測していくのが簡単です。

話を戻すと、おみやげは最後に渡したほうが好印象が残りやすいというのが、今回のおみやげを使った相手をコントロールする方法だということです。

一番最初に言った通り、相手に何か失礼なこととか、気に障ることを言ってしまったとしますよね、それがピークになりうることもありますが、一番最後のエンドの部分、おみやげを渡して、相手をいい気分にさせて終了するわけですよ。

ぜひ、やってみてください。

メンタリストのDaiGoでした。