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なぜ成功者は毎日同じ服を着るのか? スティーブ・ジョブズら、世界の偉人が実践した「3つの習慣」

なぜ成功者は毎日同じ服を着るのか? スティーブ・ジョブズら、世界の偉人が実践した「3つの習慣」

米カールトン大学でビジネスを専攻する学生、クリス・ソーヴェ氏は、人生において偉大な功績を収める成功者たちの生活を分析。その結果、特定の分野にフォーカスするために実践されている「3つの習慣」があることに気がつきます。(TEDxCarletonUより)

スピーカー
カールトン大学 ビジネス専攻学生 Chris Sauve(クリス・ソーヴェ)氏
参照動画
The habits of highly boring people

「仕事で凶暴に独創性を持つために、日常生活では退屈な普通の人であれ」

クリス・ソーヴェ氏 今日はギュスターヴ・フローベルのこの引用から始めたいと思います。 boring1 「仕事で凶暴に独創性を持つために、日常生活では退屈な普通の人であれ」。最初にこの引用を知った時は「矛盾するな」と思いました。退屈でありながらおもしろい人になる、平凡でありながらオリジナルであるだなんて。 しかしこれについてよく考えてみると、これは退屈な人であれという意味ではない。退屈な人はオリジナルな独創性は持っていないし、おもしろくもない。この引用は「退屈なことをする」ことを謳っているのであると理解しました。退屈なことをするのも必要である、人生を整理すると私達は少し退屈な人間になるのだと。 人生のある部分を整理すると他のことにフォーカスできるようになり、他の部分でより素晴らしいことを成し遂げることができるようになるのです。つまり、私がこの引用を見て最初に感じたように、人生を整理し習慣化することは、私達のクリエイティビティを失うことにはなりません。実は人生を整理し習慣化することがクリエイティビティに繋がるのです。そしてより満足できる人生にも繋がります。 つまらない人について考えてみました。ある部分ではとても退屈な人であるのに、他の分野でずば抜けて素晴らしい功績を残した人達のことを。彼らに共通する性格と行動があるのではと調べてみたところ、いくつかの共通点を発見しました。 これについて今日はお話したいと思います。私はこの共通点を発見した時、彼らが退屈すぎて笑ってしまったほどです。彼らの習慣はとても平凡で、私達も今日からできるほどに簡単で明確であるが故に、私達の多くがおもしろい人になろうと一生懸命になるあまりにそれを見落としてしまうのです。人生のある部分を組織化・習慣化することは、退屈に見えるのでついつい飛ばしてしまうのです。しかしこれが実は成功の鍵です。

なんでもメモする習慣を

素晴らしい功績を成し遂げた「退屈な」人に共通することのひとつめは、物事を書き留める習慣です。別に大したことではないでしょう? そうなんです。 boring2 なぜ書き留めねばならないのか。まずは、私達はどれだけのことを覚えていられるかと考えてみましょう。全てを記憶していられるのであれば、別に物事を書き留めておく必要はありませんよね。ではここで例をご覧ください。これはマイクロソフトのホームページです。何百という製品があり、世界中に顧客を持つ巨大企業です。そのような巨大企業がこの6つの単語だけを使って自らを世界に表現しているのです。 boring3 もちろんこの6つ以上のことが起きていることをマイクロソフトは理解しているでしょうし、消費者はそんなに賢くないことも彼らは知っているのです。もしここに10のことが載っていたとして、私達が10個目に到達する頃には最初の3つのことを忘れてしまうのです。彼らはこの「マジカル・ナンバー」を理解しているのです。 boring4 ジョージ・ミラーが数十年前にこれについて研究論文を書いています。その中で彼は短期記憶、つまりワーキングメモリは5から9つの項目に限ると論じています。私達の頭の中にメンタル・ジャグリングボールがあり、宙に浮くボールが5から9以上になると、そのうちのいくつかが落下し始めます。 ご自身のスケジュールについて考えてみてください。たくさんの予定が入っているのではないですか? ミーティング、アポイントメント、クラスに加えたくさんのプロジェクトを抱えているのではありませんか? 私はこの半年ほどで182のプロジェクトをこなしました。半年で約200のことをしたのです。人は平均して約50の事柄を同時進行しています。 boring5 事の大小に関わらず、それらが皆さんの頭を侵食しています。それらすべてが先ほど言った通り、私達が記憶できる5から9つの項目に入り込もうとします。こちらをご覧ください。これが私達がしなければならないこと、覚えていなければならないことです。 boring6 そしてこちらが私達が物理的に覚えられることです。 boring7 そしてこの間に大きなギャップがあります。私はこれを「デンジャー・ゾーン」と呼んでいます。 boring8 プロジェクトを期限内に完了することができない時、ミーティングに遅れてしまう時など、メンタル・ジャグリング・ボールが5から9以上になって、抱え過ぎた物事をいくつか落としてしまう時を指します。 これを避けるためにはどうしたらよいでしょうか? boring9 私達には計算能力が備わっていますが、計算をするのに計算機を使ったほうがスマートだと思います。計算が出来ると言えど、計算機より正確ではありませんし、それには劣ります。計算機は計算を間違ったりしませんよね。つまり私達は仕事を分けるのです。計算機ができるところは計算機に任せ、私達は数学に取り組むのです。 同じように、私達はやらなくてはいけないこと、そしてそれをいつまでにすれば良いのか覚え続けておくのがとても苦手です。つまり理論的に言っても、覚えておくことが得意な外的ツールにそれを任せておいたほうが良いのです。そしてこの外的ツールを私達は小学校低学年から使っています。ToDoリスト、アジェンダ、カレンダー、予定表にノートなど、シンプルで特におもしろ味もないものですが、彼らに任せておけばやらなくてはならないこと、そしてそれをいつ・いつまでにやらねばならないかを忘れることはありません。彼らのワーキング・メモリは無限に有効です。 そしてそのようなツールに私達のスケジュールやToDoリストの記憶を任せておくと、私達はひとつかふたつのプロジェクトにフォーカスすることができます。そしてそれらについてはすべてを記憶することが可能となり、すべての労力をそこにつぎ込むことができるのです。「退屈な人」達に共通するひとつめのことはすべてを書き留めておく、です。

自分の仕事に関係の無いことにはルールを定め、迷わない

2つめに共通することは、必要最低限に留める、です。 boring10 お店に行って陳列棚の写真を撮ってきました。 boring11 これらすべてが歯磨き粉です。とてもたくさんのブランドがありますね。ある「選択のパラドックス」の研究は、これらたくさんの歯磨き粉、レストラン、ジーンズなど同じものの中にたくさんの選択肢があることに着目しました。そしてそのような選択肢があることが私達の人生にポジティブに影響しないという結論を出しました。 そして私達は感覚としてそれを知っているはずです。選択肢がありすぎですよね。選択肢がありすぎることで、私達は間違った選択をすることを恐れるようになりました。そしてある場合には選択肢が多すぎてどれを選んだら良いかわからず、結果何も選ばないなんてことがあるのです。 このスタイル、どこかで見たことがありませんか? boring12 これはスティーブ・ジョブズが約10年間ほぼ毎日着用し、ほぼすべての基調講演で着用していたスタイルです。 boring13 ご存知の通り彼は特別な人でした。そしてこのように自分のスタイルを確立しているのは彼だけではありません。オバマ大統領も同じく、ブルーとグレイのスーツしか持っていないそうです。毎日スーツを着用する彼のような人が、2種類の色のスーツしか持っていないというのは少しつまらないようにも思えます。しかし、彼らのような人が理解しているのはメンタル・エナジーの容量です。 私達が意思決定をするメンタル・エナジーの容量は限られていると研究でも明らかになっています。ことの大小に限らず、私達が意思決定を下す度にこの容量を減らすというのです。問題は、大きな決定を下さなくてはならない時、人生の大きな結果に繋がるような決定をしなければならない時に、何を着るか、何を食べるか、何を買うか、何をテレビで見るかを決めることでものすごい労力を使ってしまっているのです。その結果重要な決定を下さなくてはならない時に、最大限のメンタル・エナジーを使うことができない。 どうすればよいでしょうか? 皆さんがやらなくてもよいこと、やりたくないことを排除するのです。 boring14 そんなものを人生で抱える必要はありませんよね。多くの人にとって困難なのが次です。やりたくないけれどもやらなくてはならないことです。私は毎日同じものを食べています。やらなくてはならないけれども、あまり重要視していないことは自動化するのです。それについては毎回同じ決定を下す、または誰か他の人に決めてもらうのです。ほぼ毎晩チキンとポテトを夕食に食べているというと人はよく笑います。しかし、こうすることによって私は下の2つにフォーカスするのではなく、表の上、私が大好きなことにすべての力をもって取り組むことができるのです。 boring15 自分があまり重要視していないことに対する意思決定で消耗されないので、自分の好きなことに最大限の力で取り組むことが出来るのです。「退屈な人達」に共通する第2のことは必要最低限に留める、でした。

自分がやりたいことの優先順位が変わっていないか時々チェック

ここまで「退屈な人」はすべてを書き留めておく、必要最低限に留めるというお話をしました。3番目が最も重要です。「退屈な人」は立ち止まり、質問をします。 boring16 多くの人が「直感を信じるべきだ」「走り続ける」「チャンスに飛び込むべきだ」と思っています。しかし私はそれはとても愚かな生き方だと考えます。第1の理由は、私達の周囲で起こること全てを把握し続けることは不可能だからです。大量の情報が私達の周りを飛び交っています。それらすべてを把握しながら、自分の好きなことだけに囲まれて生きようなどということは不可能です。こちらの統計をご覧ください。 boring17 私達は2日ごとに、人類の起源から2003年までのデータ量以上のデータを生み出すのだそうです。2日ごとにですよ。 boring18 そして毎日900,000時間の新しいYouTubeビデオクリップがアップロードされる。毎秒10時間分のビデオがアップロードされている計算になります。つまり、私は現在22歳ですが、14時間分のYouTubeを見損なうと、これからのすべての人生を見損なった分をすべて見直すことに捧げなければならないということです。 こんなことをするのは不可能です。そしてこれをしようと努力することで、私達にとって重要なことをする時間とエナジーがなくなってしまうのです。 つまり、時に私達は立ち止まり、私達が持っているものを確認せねばなりません。そして自分が持っているものを確認したら、それについて質問してみることも重要です。先にお話した2つのポイントは簡単に誰でもやることができますので、それをして身を任せておけば人生は自動的に進んでいきます。 しかし自分が何を大切にし、何に価値を置くのかということを継続的にそれに疑問を投げかけるのです。ジョン・F・ケネディは「これまで存在しなかったことを夢見る人々が必要だ」と言いました。 boring19 ここにいる皆さんもこれに同意するのではないでしょうか。問題は独自の思考を持つことです。そして独自の思考は、最初のインスピレーションではありません。最初に思いついた考えは常に最悪の考えであるからです。最初に考え付くことは他者がすでに考えている考えです。それはニュースで見聞きしたこと、両親・教授・友人から言われたことがあることです。独自の視点を持つために「普通」を考え直すため、最初のインスピレーションをより深く掘っていかねばなりません。  しかし私達は周囲のすべての情報を把握しようとするが故に、最初のインスピレーションを独自のアイディアに繋げる余力が残らないのです。私もそうでした。最初にお話した2つのことは楽々とこなしました。好きではないことを人生から排除し、人生を詳細に入念に整理していました。それはもう誰か私以外の人が私の人生を取って変わってそのまま生きられるほどに。 実はそれが問題だったのです。2 、3年後も同じものが自分にとってまだ価値のあるものであるという確証がないからです。自分が価値を置くものが、まだ自分にとって価値のあるものか? それをすることで自分はハッピーだろうか、と問い続けなくてはならないのです。時には立ち止まり、それを問うてみることです。 自分にとって何が必要か? 何を大切にしているのか? 自分の人生にあるものを継続的に評価していかねばなりません。そしてもはや重要ではなくなったものは排除していかねばなりません。そして好きでもなければ嫌いでもないがやらねばならないことは自動化します。最後に、好きなことをする計画を立て、整理し、実際にそれを行動に移します。頭の中のジャグリング・ボールに邪魔されてはなりません。 これらをすると、皆さんは「退屈な人」になります。人生の多くの分野が「つまらなく」なります。特に若い人々はこれを恐れているのだと思います。若さがない、つまらない人だと思われること、ありきたりな一般的なことばかりしているとありきたりな一般人になり誰の目にも止まらなくなるのではと。 私が恐れているのはそのことではありません。そして皆さんもそれを怖がることはありません。私が怖いと思うのは世界が自分が好きでもないことをやっている人で溢れかえることです。人々が自分がしていることが自分にとって重要かどうか経時的に再評価し続けないことです。そして好きなことをするための計画を立てない。これが私が怖いと思うことです。 私達は今より少しだけ「つまらない人」になると、今よりも少しだけ素晴らしいことが出来るようになりますから。ありがとうございました。

  
※ログミーでは、TED Talksおよび各TEDxの定めるCCライセンスを遵守し、自社で作成したオリジナルの書き起こし・翻訳テキストを非営利目的のページにて掲載しています。
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