Capyの岡田が発表させていただきます。

みなさん、このような歪んだ文字、今まで見られたことあると思うのですが。何回入力しても間違えてしまう。

そしてこんな感じで諦めてしまう。

最近アメリカではこういう現象が起きている。

入力者が人間か、ボットかを判別する技術です。歪んだ文字をタイプインさせることで。例えばどういうところに使われているかと言えば、ログインのページで1回2回3回やって、キャプチャがあればそこで止まるのですが、キャプチャがないと1秒間で30回、1時間で10万ちょいトライすることができるので、いつかは入られてしまう。

で、結果、こういうことになってしまう。これが我々のポテンシャルカスタマーです。歪んだ文字のキャプチャには2つ問題があって、ひとつはスマホで歪んだ文字をタイプインすると、非常にフラストレーションがたまる。もうひとつは、5年前はよかったんですけれども、だんだんボットも賢くなっていく。

それで、今はどうなっているかというと、ボットが読めて人間が読めなくなる、ということになっています。なので我々が作った新しいキャプチャというのは、文字の代わりにパズルになっていて、これをスマホだと指1本で、こんな感じで当てはめます。

こうして人間ということが判別されます。これが別バージョンです。

このクラウディアちゃんに、こうやってかぶせてあげる。これだけで完成します。ボットは何かわからない。別のバージョンをお見せします。

こんな感じでノイズガードが2つあります。あわせて、ある一定のところに来ると文字が出てくる。

こんな感じでログインのページに使われていて、新規登録ではこのように使われています。

このような形で導入していただいています。

キャプチャというのは、全世界で月84億回以上使われています。

そのうち10%の人が諦めている。

機会損失に直すと1680億円、本当かなと思うのですが、Googleの倍くらいあるのです。

ちなみにこれが我々のビジネスプランで、基本的にはキャプチャをフリーで提供する。その代わりに第三者の広告を表示する。ペイドバージョンのほうは、こちらの画像を変更していただくことができます。

われわれは、皆が幸せになるキャプチャということで、まずユーザーさんにとって使いやすいものにしたい。その結果10%から2%に抑えることができた。

次に、会社にとっても使いやすいものへ。

例えばこれがコントロールパネルなのですが、この1行をソースコードに貼り付けるだけで、キャプチャを簡単に導入することができる。30分未満でできると思います。

さらにパズルのピースを増やすことで、セキュリティレベルも上げることができる。

例えば、変なIPアドレスからアクセスが来たら、こういう形でピースを増やすことでより強化できる。その他には、新規登録のところはユーザーさんをより囲いこみたいので、1ページにしておく。ログインのところはセキュリティをもう少し強くしたいので、このような形でサービスをする。他にもまだまだあります。トラフィックをレポートとして出しているので、このように、いつどこに誰が来た、というのがわかります。

スパムに関しても、こことここ、ポーンと跳ね上がっていますが、このあたりでスパムが来たのだろうな、ということがわかります。今までセキュリティというのは安全性だけを考えられていて、ユーザビリティが考えられていなかったのです。

なので、我々はセキュリティ×デザインでイノベーションを起こしたい。それを2015年くらいまでにしたい。

このようにシリコンバレーで活動しておりまして、直近のいちばん大きなものは、Tie 50というシリコンバレーのイベントでトップ50に選ばれています。MITのピッチコンペで1位を頂きました。以上です。