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“改善”ではなく”洗練”させよ インド人起業家が日本に学んだ、数値化できない価値のつくりかた–Zoholics JAPAN!

“改善”ではなく”洗練”させよ インド人起業家が日本に学んだ、数値化できない価値のつくりかた–Zoholics JAPAN!
企業のIT化・業務効率の向上をサポートするクラウドサービスを提供するZoho・CEOのSridhar Vembu(シュリダー・ベンブ)氏が、5年振りに日本で開催されたZohoファンのためのユーザーイベントに登壇。”改善”と”数字”に腐心してきたこれまでのビジネスのあり方を見直し、より洗練された人間味のある価値観へのシフトを提案しました。(Zoholics JAPAN!2015春より) 【スピーカー】
Zoho CEO Sridhar Vembu(シュリダー・ベンブ) 氏
【動画もぜひご覧ください!】
Zoholics JAPAN! 2015春 : Keynote : “The Zoho Way” by Sridhar Vembu (Japanese ver.)

プロフェッショナルという言葉を好まないワケ

シュリダー・ベンブ氏 今日はありがとうございます。本イベントZoholicsは今や世界各国で開催されていますが、発祥の地である日本でまた講演ができて嬉しいです。 この基調講演では、Zoho独自のワークスタイル、考え方、Zoho Wayについてお話をしたいと思います。Zoho Wayとは新しい仕事哲学です。一生懸命働く、仕事をするとはどういう意味なのか、そして私達を良い仕事に駆り立てるものは何なのか、その中でZohoのミッションは何なのかについてお話します。 まずは「プロフェッショナル」という言葉についてです。実は私はこの言葉があまり好きではありません。説明しましょう。プロフェッショナルとはスキルがあり有能な仕事が出来る人を指します。 でもそこには人間味が欠けるような気がします。プロフェッショナルとはそこに何の個性もない、交換可能なイメージにもなり得るからです。もっと言えば、ただの商品、「モノ」となり得る。それが私がプロフェッショナルという言葉を好まない理由です。 プロとして仕事をする人を指す新しい言葉が必要です。そこで私は「クラフトマン」、職人という言葉を使いたいと思います。クラフトマンとは情熱を持って自分の仕事に打ち込む、独自のスキルと個性(人間性)を合わせた、人間味ある職人を指します。

「改善」と「洗練」の違い

次に、楽しみながら仕事をすることです。仕事とは辛い思いをしながらするものではないと心から信じています。仏教(禅)のコンセプトに近いですね。仕事に喜びや意義を見出す。クラフトマンの仕事の基盤は楽しみ、ワクワクすることです。心が苦しむことはない。これがクラフトマンという考え方です。 そして、継続的な洗練の精神もクラフトマンという考え方に含まれています。「洗練」という言葉が重要です。継続的な改善、というフレーズはビジネスの場でよく耳にしますね。このフレーズから来ているのですが、この2つは大きく違います。 「改善」は目に見える数字、メトリックスや統計でそれを測ることが出来ます。5%改善しよう、8%削減しよう等、改善には数字が不可欠です。それに比べて「洗練」とは、美的感覚であり、数字で測ることができないものです。数字に頼る改善にフォーカスしすぎるのではなく、美的感覚をもって仕事をしようではないか、と私達は提案します。 製造業などの工業では、もちろん数字で測れる改善も必要です。しかしソフトウェアのようなクリエイティブな仕事においては、ユニークさ、個性が必要です。今日のプレゼンテーションだってそうです。今日ここで私が達成したことは数字で測ることが出来ないクリエイティブという考え方の一部です。 そして皆さんがここに参加していることもクリエイティブのプロセスのひとつと言えます。「洗練」とはクリエイティビティであり、つまりソフトウェアなのです。ソフトウェアは職人技だと思います。工業的なプロセス、継続的な改善だけに限らず、継続的な洗練でもあるのです。「Software. It’s our craft.(ソフトウェアは、我々にとってのクラフトだ。)」、これがZohoの信念です。

日本に根付く「ものづくり」の感覚

仕事とはアートです。スティーブ・ジョブズも同じコンセプトについて話しています。この考え方は古き良き日本の職人の精神にすでに存在していました。継続的な洗練とは日本語の言葉「ものづくり」、これに尽きます。これは数字では測ることの出来ない、芸術的なプロセスです。 アートとしての仕事は数字で測ることは決して出来ません。「ものづくり」のコンセプトをもっと広げるべきだと思っています。産業化により「改善」が押し進められるようになりましたが、今こそもう一度「ものづくり」の考え方に立ち返るべきだと考えます。 私はプロダクトづくり、テクノロジーを学ぶ学生を社内大学で指導していますが、こういったことを勉強する学生は、学ぶうちに日本のこのコンセプトに出会うことになります。私もそうでした。ソフトウェアを数字だけで理解しようとすることは出来ません。それを理解する為に「ものづくり」という美的感覚を持つ日本の考え方が非常にしっくりきたのです。 『Driving Honda: Inside the World’s most innovative car company』というこの本はアメリカで出版されました。ホンダはアメリカでとても人気があります。日本よりアメリカでのほうが人気があるかもしれません。そして人気があるというのはセールスの観点からだけではありません。ホンダは人の情熱を掻き立てるのです。この本には何が企業をユニークにするのか、そしてその秘訣について書かれています。 ※後編はこちら!
旅の目的地が”ガソリンスタンド”になっていないか? ビジネスにおける、数字至上主義の落とし穴–Zoholics JAPAN!

「Zoholics JAPAN! 2015春」とは? 企業のIT化・業務効率の向上をサポートするクラウドサービスを提供するZohoが、ファンのための行うユーザーイベントです。2007年の日本での初開催以来、欧米やインドなど世界各地で展開されています。
・公式サイト

  
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“改善”ではなく”洗練”させよ インド人起業家が日本に学んだ、数値化できない価値のつくりかた–Zoholics JAPAN!

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