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「夜はサーバの電源を落として帰ろう」 東急ハンズによる、6つの聖域なきシステム改革

「夜はサーバの電源を落として帰ろう」 東急ハンズによる、6つの聖域なきシステム改革

東急ハンズにて情報システムと通販事業の責任者を務める長谷川秀樹氏が、AWS Cloud Roadshow 福岡 powered by Intel に登壇。AWSを導入した企業の部門責任者として、クラウド化が組織にもたらしたメリットについて語りました。

シリーズ
AWS Cloud Roadshow 2014 福岡 > クラウドファーストは、常識やんね(と東急ハンズは思ってます)
2014年11月6日のログ
スピーカー
株式会社東急ハンズ 執行役員/E-JAWS(Enterprise Japan AWS User Group)コミッティメンバー 長谷川秀樹 氏

従量制のAWSだからこそ出来ること

gazou22 長谷川秀樹氏 あとはハンズの、こういうふうにやってきたいなというところをパラパラッと紹介していきたいと思います。ちょっと業界的な話になってきちゃうんですけども、今オムニチャネルっていう話があって、ECと店舗をガッチャンコするというところをやっていこうと。 スライド33_R あと、これは業界全部に関わることかなと思います。夜間バッチの廃止。これは僕も口酸っぱく言っているところです。今新しくオンプレから移すときも、夜間バッチを絶対なくすということでやってます。 「お店が仮に夜の10時に閉まったら、10時半頃にみんな帰る時にお店の電気消してから帰るやろ? 同じようにサーバーの電気も消してから帰れ」と。そういうふうな仕組みにしようと思います。 やっぱりITやってる方はみんな、夜中に電話かかってくる、メール来る、朝行ったら夜間バッチで止まってそこからリラン(再起動)する……もう嫌なことばっかりですよね、夜間バッチっていうのは。じゃあやっぱり夜間バッチをなくそうという風に思いました。なくせばいいんです。こけないようにするんじゃなくて、なくせばいいんです。 昼間にディレイドでずっとバッチやってればいいんです。で、最後の1時間分の売上が来たら最後にペロっとやるような感じで、設計をずっとするという感じです。AWSのいいところは、時間単位で、そのうち分単位になるかわかんないですけど、オフにしたらサーバー代がかからへんと。電気と同じなんです。だから夜はオフにする。そうすると我々も嬉しい、お金かからへんから。で、業務側も嬉しい。 当たり前ですよね。店を出る時に明日の発注データもできてるし、明日朝来たら発注飛んでへんとか、そういうふうなゴタゴタがなくなるわけですから、ユーザー部門も絶対嬉しいということです。だから、夜間バッチの廃止っていうのは、基本的な会社では僕は全部やったほうがええんちゃうかなって思います。 今までとは全く逆なんですよ。今までのオンプレは、買ったら24時間動いてるというか「動かさな損やんけ」みたいな感じで、「だったら夜ガンガン使ったれや」みたいな発想だったんですけど、AWSって変動費ですから、なるべく電源落としたほうがいいんです。だからなるべく動かさんほうがええという発想です。

仮想バーチャルネットワークもインターネットに統一

gazou24 あとはPOSも開発していこうというところで、自分たちでChrome、あるいはiOSでやっていこうという風な話。 gazou25 これはみんな関係あるかもわからないですけれども、我々企業は確実にデータセンターと専用線、あるいはVPNを張ってると思いますけど、私はこのVPNはやめる方向でやっていきたいなと思います。 単純にネットワークはインターネットだけ。各デバイスがインターネットにつながってたらええ、あとはTLS、SSL、TLSで通信して暗号化してったらええと、そういう方向に変えて行きたいかなぁと思います。 だから今AWSも、裏からダイレクトコネクトにつなげてますけど、そのうちネット企業みたいなように表側から、表というか普通にAWSにSSLでつなげてサービスをやっていく、企業向けのハンズのサービスをやっていきたいかなと思ってございます。 gazou26 あとはBCP、これも冒頭にも言いましたから当然のようにやっていこうかなぁという風なところです。

マルチクライアントOSで対応するメリット

gazou27 マルチクライアント。まぁ僕の言うとるところって、ちょっと今までの常識と違うというか、逆のところがあるかもわかんないですけれども。 今まではWindowsXPで全部バーンと揃えて、XPの次はVista飛ばしてWindows7やんな、でバーン揃えて、それ特有のシステムができて、バージョンアップするのにそのままOSバージョンアップできません、またアプリも作り直しです、みたいな世界があったかと思うんですけども、それもやめました。 Google Chromeが載ってたらいい、と。Chromeが載ってたら対応するから、なんでもええからやろうぜ、みたいな話にしてます。「管理コストが肥大化するんちゃうか?」とかいろいろあるかもしれないですけど、実際のところはそんなの微々たるものです。大きな企業のシステムからすると、PCの管理コストがどうのこうのとか、なんか複数あったらややこしい、みたいなのは微々たることだと。 それよりも「タブレット使いたい」とか当然のようにユーザーが言うところに、「いや、それはセキュリティソフト的に……」とか、どうするだこうするだってわーわー言ってなかなか導入を認めないほうが、よっぽど本末転倒ちゃうか、と思います。 gazou28 あとグローバル対応ですね。我々はシンガポールに店舗を出していて、シンガポールリージョンのAWSを使ってお店の基幹システムを動かしています。グローバル対応をやっていきたいかなぁと思っています。

1億人が使える基幹システム

スライド39_R あと1億人が使える基幹システム。よくAWSの中で“DynamoDB”とか出てくると思うんですけど、イメージで言うとですよ、ボリュームをブイーンとかけたらボーンと、どこまででも使えるような仕組みというようなことをやっていきたいなと思ってます。1回机上の空論で計算してみたら「これはイケるな」というところまで行けそうな感じやったんで、そういった設計で作っていきたいかなと思います。 スライド40_R これ、今から作っていこう、という仕組みなんです。AWSのソリューションから言うと、DynamoDBとS3でやっていこうという風なところです。あとはサーバー並んでるっていうことなんです。 gazou31 これ、(普通と)ちょっと違うのが、RDSというかリレーショナルデータベースがないんですね、さっきの図では。企業の基幹システムですよ。企業の基幹システムなんですけど、リレーションデータベースの図があそこにないんです。あとEBSっていう、AWSの用語ですけども、通常のディスクストレージ。これもないんです。EC2とS3だけ、あるいはEC2とDynamoDBだけでやっていこうという風な形でございます。 gazou32 当然ながら、S3は安全なんですよね。もうバックアップは気にせんでいい。DynamoDBも基本同じなんです。3か所ぐらいに勝手に書き込みするんであんまり心配せんでええ、と。そういう風なデータを保管するものですね。DBだったりファイルシステムだったりいろいろありますけども。そういうのだけでやっていこうというところです。 gazou33 もう1回見せます。DBがないんです。EC2、要するにサーバーとDynamoDBとS3しかない、と。これ結構変わった構成なんちゃうかなと思います。営業系のほうですね。で向こうにある会計、SuperStreamとかは普通のパッケージなので、普通にリレーションデータベース使ってやっていく。なんですけど、こっち側のところは従来の方式じゃないやり方でやっていこうかなと思っています。

クラウドが浸透していくと?

スライド45_R あと、まぁこれは大げさかもわかんないんですけど、やっぱり思うんですよね。僕は今東急不動産のホールディングスで、東急不動産ホールディングスグループのIT部長で集まっての話とかもあるんですけど、例えばなんですけど、名刺の『Sansan』ってあるじゃないですか、名刺ポッとやったら勝手にスキャンしてクラウドに入れてくれるような。 それもそうやし、Salesforceもそうやし、ユーザー部門が使い始めるんですよね。クラウドベンダーさんって「最初はタダだからどうぞ」みたいな、で、ユーザー部門が使い続ける。やっぱりIT部長は「使い続けて2ヶ月って、相当みんな(ユーザー部門)使ってるやん。今さら『やめてくれ』って言われへんよねぇ?」みたいなことを言っている。 現実的にうちのグループでもそういうことが起こっている。だから「そういうことはあるけど、まだ先の話ちゃうんか?」と言われるかもわかんないですけど、クラウドベンダーとユーザー部門が直接やっていく、ということは、我々のグループではもう普通に当たり前のようにそういうことになっているというところです。 スライド46_R なので、僕はどっちかって言うと旧SIというか情シス部門みたいなところの出の人間なんで、情シスを再生して、いずれ企業をもう1回一生懸命やっていきたいなぁと思ってるというところです。

検討する時間でトライアンドエラーを重ねよう

gazou36 最後に一言二言でございます。博多からうちに転職してくれるというのはなかなかないかもわからないですけど、我々はエンジニアを、どんだけでもAWS使いまくっていいと、いう感じで募集してるんで、ぜひ来てくれたらいいなというふうに思っています。 スライド49_R 最後です。冒頭にも言った話なんですけど、基本的にクラウドに移行してない人に向けての話なんですけど、「何かあったらどうするんだ?」っていう話があると思います。 「何かあったらどうするんだ?」って言う時は、大体何にもないんです。具体的に何か課題がある場合は「これこれこういう場合はどうするんだ?」っていう風に上司とか役員も言うんです。「何かあったらどうするんだ?」って言う時は、なんかわからんけど新しいとこに踏み出すのはなんか怖いからどうのこうのブツブツ言うてるだけで、だいたい気のせいなんです。気のせい。 だから僕は(それを)聞いても、基本的には無視です。「そうですよね~」とか言いながら。「大丈夫です」とかなんとか言いながら、そこはもうロジックじゃないので、適当にもう突っ走っていくわけなんですけども。 「検討」はもういいんです。まずやってみる。それも、今までは例えばなんかビッグデータでも何でもええけどでっかいサーバーを買ってやってみる、それはやってみるって言っても決裁事項ですから何千万円ものサーバー代がかかる。 AWSの場合って、ちょびっとやる分にはお金そんなにかかりませんから。ちょびっとやって、続けてバカバカやってみて「ええやんけ」ってなったら行くと。だから検討してるんじゃなくて、早くトライアンドエラーをしたほうがええんちゃうか、そういうふうな感じで思ってます。 というところですいません、時間も結構押しましたので、私からの話はここで終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。

  

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