第74期(2018年3月期)第3四半期のハイライト

ジャべリ・アルパン氏(以下、アルパン):あらためまして、おはようございます。今日はお忙しい中、株式会社ベリテ 2018年3月期第3四半期の決算説明会のご出席いただき、ありがとうございます。私からは、後ほど運営に関して、お話ししますので、まずは、米畑CFOより数字を説明しますので、よろしくお願いします。

米畑博文氏(以下、米畑):みなさま、あらためまして、おはようございます。CFOの米畑でございます。これから、2018年3月期第3四半期決算説明会の数字をご説明させていただきます。

まず、第3四半期のハイライトです。売上高が62億1,500万円。前期が62億6,600万円でしたので、5,100万円、0.8パーセントの減収です。営業利益が4億5,900万円。前期が2億6,800万円でしたので、プラス1億9,100万円、71.2パーセントの増益となります。

経常利益ですが、4億7,500万円。前期が2億3,400万円でしたので、プラス2億4,100万円、102.3パーセントの増益。倍増でございます。当期純利益は2億9,600万円。前年が1億4,800万円でしたので、プラスの1億4,800万円で、こちらも増益、倍増でございます。

今期74期、前期73期、その前の72期と、3期連続して、第3四半期累計までは黒字を計上して、増益を続けています。あと3ヶ月、第4四半期がありますが、これから少し注視しなければいけないんですけども、このまま行きますと、間違いなく黒字は達成するだろうと。

その場合ですと、72期・73期・74期と3期連続で黒字を確保するわけですが、過去の3期連続は約20期前、会計期間で言いますと53期・54期・55期以来となります。

売上総利益(率)

次に、売上総利益です。当期は35億4,700万円。前期が35億100万円で、プラス4,600万円。これを率で換算いたしますと、前期に比べまして1.3ポイント改善しております。

販管費(比率)

次に、販管費です。(今期は)30億8,700万円で、前期に比べまして1億4,600万円、費用が減少しています。販管費の比率も49.7パーセントと、50パーセントを割りまして、前期に比べて1.8ポイント改善しています。

販管費(比率)の主な増減

この中身を見てみますと、まず、主要な販売費・人件費・設備管理費が、これでほぼ9割を占めるわけですが、まず、販売費が4億6,600万円と、前期よりも2,700万円減少しています。この主なものは、販売手数料と広告宣伝費となります。

人件費が14億5,800万円と、前期に比べまして4,300万円減っています。前期は460名だったのですが、当期は439名で、21名をヘッドカウントで減っています。

次に、設備管理費。この主なものは水道光熱費・修繕費・家賃地代ですけれども、これが8億8,300万円と、前期に比べまして2,000万円減少しています。

この主要な3つの大きなくくりですが、前期に比べまして費用の減少があったということです。

営業利益

営業利益です。先ほど申し上げましたとおり4億5,900万円と、前期に比べて1億9,100万円増えています。今期の通期見通しが5億円ですので、現在の進捗率でいきますと91.8パーセントという着地です。

営業利益の推移(第3四半期累計)

次に、営業利益の推移です。これは第3四半期までの累計ですが、2014年度、赤字をつくった期がありますが、その(後の)2015年度から、グラフを見ますと、営業利益率がずっと右肩上がりで上がっています。販管費比率が下がってきていますので、この3年間、その差が拡大しています。

従いまして、その結果として、この棒グラフにありますが、2015年度の営業利益が1億3,800万円、前期が2億6,800万円、当期が4億5,900万円と、改善が進んでいます。

損益計算書

次に、損益計算書です。先ほど申し上げましたとおり、売上総利益率が1.3ポイント改善していますので、ここで4,600万円、前期よりも良くなっています。それが(対前年同期比で)プラス2.8パーセントです。

販管費、それから先ほど申しました営業利益・経常利益・当期純利益とありますが、ボトムの当期純利益はほぼ倍増。経常利益もともに(倍増)、このような着地でございます。

売上と店舗数の推移

次に、売上と店舗数の推移です。1月まで開示していますので、1月まで数字を入れています。店舗数は、12月末・第3四半期末で93店舗。1月末ではアリオ鳳店を閉店していますので、92店舗です。

お客様数・お客様単価の推移

次に、お客さま数とお客さま単価の推移です。お客さま数は、ほぼ前年並みに推移しています。単価もほぼ前年並みに推移しています。

キャッシュ・フロー(Ⅰ)

次に、キャッシュ・フローです。当期の期首残高が23億8,300万円、営業キャッシュ・フローが4億7,300万円、投資キャッシュ・フローがマイナスの6,900万円、財務キャッシュ・フローがマイナスの4億7,000万円。期末の残高が23億1,700万円という結果です。

キャッシュ・フロー(Ⅱ)

この中身を見てみますと、これは現金同等物ですから、流動性の現預金のみでございます。

営業キャッシュ・フローは、税引前当期純利益が3億8,900万円。それから、減価償却費、売上債権の増減、たな卸資産の増減等々ありまして、営業キャッシュ・フローがプラスの4億7,300万円。

投資キャッシュ・フローがマイナスの6,900万円で、内訳は表のとおりでございます。

その他の支払額が4億7,000万円あるのですが、このうち配当が4億6,500万円です。期末(の残高)が23億1,700万円です。

貸借対照表

貸借対照表です。資産合計が81億1,700万円。期首に比べまして8,000万円減少していますが、これは流動資産が主(要因)です。この流動資産のうち、主なものでいきますと、在庫で6,200万円減少しています。これが主たるものです。

次に、負債の部。負債合計は27億2,000万円で、1億2,200万円増えています。流動負債が増えていまして、支払債務、これはたまたま12月末は銀行が休みなものですから、それにより、この分が増えているということです。

純資産の合計が53億9,700万円。自己資本比率が66.5パーセントと、1.8パーセント下がってるのですが、配当も実施してますので、配当の分すべてがなくなったわけではございません。利益がございます。

それと、実は、2015年の12月からずっとネットキャッシュに転じていまして、こちらで24ヶ月連続、実質無借金を続けています。ここまでが第3四半期の数字の説明です。

続きまして、社長からオペレーションに関してご説明させていただきます。

今期(2018年3月期)の重点施策

アルパン:私からは、この5項目に関して、お話していきます。

1年通して、(重点施策を)いろいろ変えることはおかしいと思いますので、基本的に継続性を大事にしています。前回の説明に対して同じことになるかもしれません。

「アクセガーデン」の拡販

まずは「アクセガーデン」の今の進捗ですけれども、これはちょうど10ヶ月前くらいなんですが、2017年の4月から、(拡販を)始めました。今は30店舗以上に展開しているのですが、それを来期、今期の話ではないですけれども、来期にもっと拡大するつもりです。その商品のための専門什器も開発をして、今の既存店舗と新しい店舗に展開するつもりです。

単価アップ、尚かつ、ファッション性を生かしたアクセサリーを作れないかということを、1年半前にいろいろ考えまして、「アクセガーデン」を作りました。お客さまが見やすいところにあって、手軽にタッチして付けられるような什器なんですけれども、それを春・夏くらいに展開する予定です。商品はこちら(スライド)の下にあるものが、今年のSSの商品です。

ターゲット的には、ベリテのターゲットは基本、幅広いですけれども、中心が40代から70代です。そのようなショッピングモールに出店していますので、40代、50代の新規のミセス・主婦を取ることがターゲットです。当たり前なんですけれども、高校生だったり大学生だったり、そういう方々も買いますが、コアターゲットは40代、50代の新規の主婦・ミセスへ展開するためのブランドです。

顧客向けイベントの集大成となるV.I.P展示会開催

先ほどの新規のお客さまの逆で、顧客さま向けに年に1回、六本木ヒルズクラブで展開しているV.I.P.展。V.I.P.ということなんですけれども、南は姫路から、北は仙台から新幹線に乗って、お客さまが(いらっしゃって)、新しい商品やおもてなしなど、そういうものをいろいろ(用意して)ある会場です。

今回はバラがテーマでしたので、天然のナチュラルローズを会場中に置いて、帰りにお客さまも「持って帰りたい、帰りたい」と言っていたので、2日目からはすべてバラもプレゼントして、持って帰っていただきました。お客さま(の数)も売上も昨年並みで、成功でした。

人財の定期採用と育成

前々期と前期は、とりあえず財務体制をちゃんと(改善)することが、会社のドラフト1位だったのですが、これからのドラフト1位は、やはり人財です、離職率(の引き下げ)だったり、人材を確保することだったり、アットホームな会社の環境・社風を作ったり、ということがこれからの課題ですので、私も新入社員の説明会を回っています。この3年間で、今年の4月までに入る予定の新入社員を100名以上取りました。2019年も30名、40名を取っていくつもりです。

今日もこの後、渋谷で会社説明会がありますが、ほとんどすべての会社説明会に、私が参加しています。その新入社員として入った方々が、ジュエリーコーディネーターの資格を取るように、社内では伝えています。既存の社員ですけれども、新入社員も1年目の方々も参加できますが、海外のジュエリーショー、ラスベカスだったり、ドバイだったり、イタリアだったり、バンコクだったり、そういうところに連れて行っています。

今年もあと1ヶ月ですけれども、(海外研修の対象は)上位3店舗が基準なので、4位、5位、6位も一発逆転できるように、残り30日なので、目の色を変えてかなり臨んでいます。前回はラスベガスとバンコク行って、その前はドバイに行ったんですけれども、非常に感動するので、それを経験して接客に生かすなど、人間として成長してもらいたいと思っています。

本当は、現金で払った方が安いかもしれないんですが、会社として、そうではなくて、人間として成長してもらいたいということで、海外のジュエリーショーを経験させています。

新規出店・改装(1/3)

新規出店の話ですけれども、最初の72期、73期は「今のまま」と説明会で伝えていたのですが、次に、移転オープンをかなり行いまして、こちらも移転オープンですけれども、明日3月2日に、所沢店の駅ビルで(店舗を)移転オープンします。もともとダイエーの所沢店に入っていまして、(開店から)2、30年以上経つんですけれども。そこを契約満了と同時に、うまく駅ビルに移転できました。

明日からオープンですが、入りやすい店作りで、同じフロアの周りにファストファッションだったり、ミセス(ファッション)だったり、フードコートだったり、いろいろ(なお店が)あるので、立地もいいのではないかなと、けっこう期待しています。

新規出店・改装(2/3)

完全(新規)オープンは4月27日の「THE OUTLET HIROSHIMA」への出店です。今、広島は、カープだけではなくて、観光的にもオバマ大統領が行った後など、かなり元気なので、広島にもぜひということで。以前もお店はありましたけれども、8年ぶりに広島に復帰すると。

もともとのイオンさんのアウトレットが、越谷など、いろいろなところにあるんですけれども、以前から日本全国にあるサイモングループの、例えば、御殿場や酒々井など、そのような外資系のアウトレットの知恵を持った方々が、こちらを手がけたと聞いています。

テナントさんだったり、コンセプトだったり、環境的に非常に似ていますので、我々も出店しようかなと思っています。新規出店の話で言えば、今毎月毎月、かなり行いまして、私もチェックしに飛び回っているんですが、たぶんアパレル業界やいろいろな業界のテナントさんが、けっこう撤退したりしているので、坪当たりがいい宝飾が、かなり今デベロッパーのみなさんが欲しいところなんです。

ですが、そこは、ほとんど7割以上を断っていまして、2割、3割くらいは現地を見に行って、交渉をすると。家賃条件が合わない場合は出店しない。合えば出店するというのが、今の状態です。かなり、ここ6ヶ月は(店舗数が)増えています。

新規出店・改装(3/3)

(新規出店の)もう1店舗はVeliciaですけど、4月20日に、千葉駅の手前にあるイオン稲毛店に新規出店をする予定です。Veliciaも今イオンさんと一緒に展開をしていまして、他への出店のお話もありますので、来期、どこに出るか、まだ未定ですけれども、Veliciaもベリテも、今後出店していきたいと思います。いい物件があればです。中途半端に出店する予定はないです。

IRセミナーへの参加

この写真は先週、2月23日に大阪で行われたIRセミナーです。今後も活発的に開催していくつもりなんですが、その際は、女性投資家向けでしたので、ベリテで言えば、お客さまも30代、40代、50代と、本当に同じ世代なんです。その方々からも、いろいろないい質問が出たり、お話をできましたので、会社としても社内的に、外向きによくしていきたいという思いを、もう一度確信しました。

第74期通期見通し(2017年4月〜2018年3月)

年間の見通しです。この年間の数字を達成できればいいかなと思います。会社としては、(今期は)ほとんど終わっていますので、来期の予算の話ですが、来期に向けて、今いろいろ準備しています。来期は、5月に会社設立70周年もなるので、会社としても、私個人としても、大事な年です。

私も社長になって4年半くらいなんですが、いろいろありまして、ここまでは持っていきましたけれども、ここからどうしていくのかを、社内的にも外部的にも、いろいろポジティブに話し合いました。まずは、社員がハッピーになって、その後、同時に外の方々もハッピーになるように進めてまいりますので、サポートをお願いします。

以上です。ありがとうございました。