通訳がいると喋りやすい!

西澤ロイ氏(以下、ロイ):I made a speech in front of 200 people in Vietnam. 西澤ロイの「西澤ロイの頑張らない英語」。

上村潤氏(以下、上村):このコーナーは英語発想西澤ロイが、英語に関するさまざまな話題を取り上げたり、英語を使って活躍している方にインタビューするコーナーです。ロイさん、おはようございます。

ロイ:おはようございます。

上村:Two Hundred.

ロイ:はい。I made a speech in front of 200 people in Vietnam. ベトナムのダナンというところで、ちょっと200人ぐらいの前で英語のスピーチする機会がありまして。

上村:おお!

ロイ:ベトナム人の友人が200人ぐらいの会社をやっているんですね。そこにちょっと遊びに行って、視察で行って、朝礼で喋らせてもらいました。

上村:うんうん。

ロイ:僕は英会話の塾をやっていまして、喋ることを教えていますので、自分がやらないとなというのもあって喋ってきたんですけども、1個大発見がありmして。

上村:ほう。

ロイ:ベトナム語の通訳が付いてくれたんですよ。

上村:はい。

ロイ:だから僕は英語で喋って、それでベトナム語に通訳してくれると。通訳がいるとすごい喋りやすいなと。

上村:ああ。

ロイ:ずっと喋り続けなくて、一杯こう間が空けられるので、通訳いると楽だってすごい大発見でした。

上村:はいはい(笑)。まくし立てることもなく、

ロイ:そうそう。考える時間が与えられて。

上村:おお!

宇宙旅行へ行くために英語を勉強

ロイ:はい。ということで、僕は英会話の塾をやっていて、今回は、その塾に6ヶ月間来てくださった、お二人をお迎えしてご紹介したいんですけども。

上村:はい。

ロイ:まず、フィロさんとテルさんのお二人です。今日はよろしくお願いします。

上村:よろしくお願いします。

(一同拍手)

斉藤テル 氏(以下、テル)):こんにちは。よろしくお願いします。テルです。

山田哲三氏(以下、フィロ):フィロです。

ロイ:はい。最初にフィロさんちょっと自己紹介みたいな形で簡単にお願いします。

フィロ:山田フィロです。趣味は気功ヨガとかやっているんですけど、気功ヨガですと心は空に飛ぶことができるんですけども、最近、体も空に飛んでみたいなと思っていまして(笑)。

上村:おお!

フィロ:宇宙旅行をしてみたいなと思っております。と申しますのは、先月、日本人宇宙飛行士の山崎さんにお会いしまして、アメリカでは既にエアポートならぬユニバースポートというのが既に6個できておりまして、来年から民間人も空に飛べると。宇宙に飛べるという話を聞いておりまして、まあ、お金があれば、2,000万か3,000万ぐらい(笑)。

ロイ:そうしたら、英語は必須ですからね。

フィロ:宇宙で英語を喋ろうと思っております。

ロイ:はい。今日はよろしくお願いします。

フィロ:よろしくお願いします。

上村:よろしくお願いします。

英語塾にはいったのはなぜ?

ロイ:フィロさんは最初、英語でいろんな疑問がおありで、でも、なかなか先生に聞けなかったのを、僕に聞いていただくことができて、ちょっとその辺のお話をお聞かせいただけますか?

フィロ:私、ちょっと理屈っぽいところがありまして、例えば、受動態はBe動詞プラス過去分詞って中学校の時に習うんですけども、「なぜそうなんですか?」って学校の先生に聞いたところですね。「本は日本語で本って言いますでしょ。英語ではBookって言うんです。受動態はBeプラス過去分詞ってやるんです。それをわかって使いこなしてください」。

ロイ:英語はそういうものだから覚えろと(笑)。

フィロ:それで最初は、去年の秋にロイさんのところに行きまして、最初の授業で一杯質問を書いていったんですけど、私は恐る恐る出しました(笑)。

ロイ:(笑)。

フィロ:こんな鬱陶しい面倒くさいことを、「これはaなんですか? Theなんですか? 何でBe動詞なんですか?」みたいなことを聞くと、また同じ回答がくるなと思ってたんですが、ところがどっこいだったんです。

ロイ:うーん。僕はその辺にちゃんとお答えしたから、すごく評価してくださって。

フィロ:素晴らしい先生だと思いました。

ロイ:ありがとうございます。

上村:そこがフックになり、6ヶ月の授業にということだったんですね。

「a my book」と言わないのはなぜ?

ロイ:そうですね。その中でも印象に残っているご質問とかってありますか? いろいろご説明したと思うのですが。例えば、動詞のイメージがどうだとか、to不定詞とingはどう違うのかとか。

フィロ:そう。それも素晴らしかったですね。それで今日1つ申し上げますと、「日本語だと『本』って言うだけなんですけど、英語の場合は冠詞を付けたりするんです。1つの本ですとa book。 私の本だとmy book。でも、私の1つの本なんだからa my bookって言いたいんですけども、どうしてダメなんでしょうか?」っていうのをロイさんにぶつけてみました。

ロイ:ああ、よくある質問ですよね。「a my bookって何でダメなんですか?」と。2つ答え方としてあるんですけども、aとかmyって冠詞? 多くの人ってaとかtheって冠詞だと思っているんですけど、myとかsomeとか、そういうものも広い意味でいうと冠詞に入るんですね。それで冠詞を並べることはできないので、a myと言えないというのが、文法的な回答になります。

あと意味的にも例えば、I bought a book=本を買いましたとか、I have a car=車持っていますと言う時に、aを使って、そうやって話に導入するんですよね。それで本とか車を指してmy bookとかmy carというふうに、既に出てきた情報をmyで使って指すので、だからa myというのは意味的にぶつかってしまうので言えない、みたいな形で、ご説明したら「なるほど!」と言ってくださって。

上村:納得しましたか。すごい! いやあ、この説明聞けば納得しますよ。確かに。

ロイ:そうですか。

上村:なるほどって思いますね。

成長を実感した瞬間

ロイ:それで半年間受けていただいて、どんな気付きとか学びとかがありましたか?

フィロ:そうですね。今の冠詞の続きで言いますと、今、英語の勉強の続きでNHKの「ニュースで英会話」を勉強しているんです。私にとってはレベルが高いんですけども、その中で日本経済新聞社がファイナンシャルタイムスを買収するという英文記事があったんですね。その中に日本語で言うと「取引」ですけど、dealという言葉があったんです。それでその時にいろんなお話があって、dealって最初に出ていたんですけども、a dealじゃなくてthe dealだったんです。

ロイ:いきなりtheだったと。

フィロ:いきなり何でtheなんですけども、前振りの話でいろんなことをお話ししていて、それを含めた「the=これ! この取引なんだよ!」って言おうとしているのに、theという1つの言葉に凝縮されているのが、私は感覚として何となくわかりまして。

ロイ:おお、感じられた。

上村:おおー!

フィロ:「これはaなんですか?  theなんですか?」ってしつこく聞いていて、当時は頭ではわかったんですけども、この前初めてさっと読んだ時に、普通は飛ばすと思うんですけども、そのtheにすごく愛をしてしまいました。

ロイ:いいですね。

上村:すごいですね。theにそこまで感じられるといのが。

ロイ:その感覚がわかると、自分でもそうやって使うことができるので、使うレベルが上がるんですよね。だから、そういうのがわからないと、何となく、これはたぶんtheとか暗記して使っているとなると、気持ちが乗らないというか、そうやって自分の言いたいことを言うのって大事なことなので。フィロさんありがとうございました。

上村:ありがとうございました。