アイアンマンが手がける、オリジナルトップキャップ

けんたさん:すごいおもしろいことをしてるところがあって、ちょっと声かけて「ぜひ来てよ」というふうに言われたんで、僕自身もすごい興味があって。オリジナルのヘッドキャップ、つくってるところなんですよね。オリジナルのステムキャップはね、自分のニューバイクにちょっと付けたいなと思ってるんで、はい。まあ、さっそく向かいましょう。

ちゅうさん:〜を最初に取ったのが中国で。それからどこ行ったかな、……ドイツ。それからフランス、ニース。カナダ。

けんたさん:カナダ取って。

ちゅうさん:それから、……スイスですね。

けんたさん:スイス!

ちゅうさん:はい。

けんたさん:みなさん、これ、何の話してるかというと、今前にいる方はちゅうさんです。こう見えてアイアンマン(注:スイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロのトライアスロン「アイアンマンレース」を走破した選手に送られる称号)(笑)。

ちゅうさん:(笑)。

けんたさん:おいくつでしたっけ?

ちゅうさん:75です。

けんたさん:75歳で、5度アイアンマン取ってます。ちなみに年代別で?

ちゅうさん:今回は2位ですね。

けんたさん:スイムが3.8キロ。バイク180キロ。その後にフルマラソンをやり切る。走り切るだけでもすごいんですけど、さらにこの方は上位に食い込む、年代別で。そのバイクがこちらですね。

ちゅうさん:もうかれこれ……、5年だかな、10年ぐらい前、トライアスロンを始めたのが60で、これが2台目になります。今は3台目のTTバイクに乗っています。坂がきついところは、これが一番ですね。

けんたさん:なるほど。MAY STORMさんっていうのは?

ちゅうさん:高円寺にあるトライアスロンショップ。

けんたさん: そこがつくってるフレームってことですね?

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:ホイールも、後ろはバトンホイールなんか使ってて。

ちゅうさん:あ、そうですね。

けんたさん:めずらしい。そそられますね、やっぱり。

ちゅうさん:あー、昔はよく流行ったみたいですね。

けんたさん:へぇ。コンポも古いデュラエースを使ってて、オールドパーツが好きな人はけっこう燃えるんじゃないかなって思いますね。

ちゅうさん:あつらえた時から、ぜんぜん変えてませんから。

これまで作ったデザイン

けんたさん:これですね。

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:ステムキャップ。オリジナルのステムキャップをつくられていると。

ちゅうさん:そういうことです。

けんたさん:これ、実際に見るとわかると思うんですけど、「JAPAN」と国旗があって、ここに名前が彫られてるんですけど。

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:これ、全部彫ってるんですよね?

ちゅうさん:そうです。

けんたさん:プリントとかじゃなくて。

ちゅうさん:ええ。

けんたさん:そう。これはすごいなって、今時めずらしいなと思いました。

それでは、いわゆる工場に潜入してきます。

ちゅうさん:はい(笑)。

けんたさん:(笑)。

いろいろなものをつくったなかで、これはその一部ということですね。

ちゅうさん:そうですね、はい。

けんたさん:本当に細かいですね。ちなみに、これは何なんですか?

ちゅうさん:龍。金色とね、赤と、……ええと、何だかな、白か。そんな3種類つくりましたよ。

けんたさん:3種類つくったんですね。確かにここは、上が龍になってますね。そしてこれは、震災の時につくられたと。

ちゅうさん:そうですね。みなさんに買っていただいたやつですね。

けんたさん:これまたかわいいのが出てきましたね。

ちゅうさん:これはうちのチーム。

けんたさん:あ、チームのキャップ。

ちゅうさん:ええ。PISPORTっていうチームのマスコットですね。

けんたさん:へぇ! これ、かわいいなあ。そして、これまたちょっと、少し凝った感じで。

ちゅうさん:そうですね。それもオーダーです。全部オーダーですけどね。

これは、そう、オリンピックへ出る人のためでしたね。

けんたさん:へぇーー!

エンドキャップも手がける

これは、エンドキャップですか?

ちゅうさん:そうです。エンドキャップですね。

けんたさん:すごい。彫られてるんですもんね?

ちゅうさん:それはもう全部、無垢からこれを、アルミから引き出したんです。

けんたさん:え? じゃあこれも、アルミから造形して。

ちゅうさん:そうそう、造形して。

けんたさん:すごいなあ!

上のキャラクターは、なんかこの……。

ちゅうさん:何でしょうね。おもしろい、アニメのね。

けんたさん:アニメっぽい顔、キャラクターの。こういうかわいいのもつくれちゃうんですね。

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:あ、緑色もつくれるんですね。

ちゅうさん:後で色入れしてね。

けんたさ:横浜……。

ちゅうさん:そう、夜錬。

けんたさん:夜錬って書いてある(笑)。

ちゅうさん:夜、練習するらしいです。

けんたさん:へぇ。いや、これ、超いいですねぇ。

オーダーのしかた

けんたさん:オーダーする時は、どうすればいいんでしょうか? 電話ですか?

ちゅうさん:ホームページを見ていただいて、そこで住所、お名前とデザイン。そして、種類が上1段とか下1段とか上下とか、今お見せした、「こういう柄で彫ってほしい」とか。

あと、チーム名は同じで、それぞれの名前は各々違うっていうのもあるので、それをメールでいただいて、こちらから折り返しお見積りをさせていただく、っていうことになります。

けんたさん:デザインって、ちなみにデータで送るのか、例えば、紙でバーッて書いてやるほうがいいのか。

ちゅうさん:それは、データで送っていただく。dxfっていう拡張子のデータで送っていただいて。それでこちらが、それをもとにプログラムします。

ホームページを検索していただければと。

けんたさん:「富士彫刻工業所」と検索すれば出てくると。

ちゅうさん:ええ。「オリジナルトップキャップ」でも出ますかね。

きっかけは東日本大震災

けんたさん:ちなみに、これっていつからやっているんですか?

ちゅうさん:もう何年目ぐらいになるんだろうね。最初に、さっきあったバイクに自分のものをつくって。それから嫁さんにもつくったりした後に、大震災があって、これでなんか貢献できるものがないかなと思った時に、キャップを彫って、みなさんに買っていただいて、それを寄付できたらいいなということで。

けんたさん:そこからスタートして、徐々に広がっていったんですね。

ちゅうさん:それを見た人が、「こんなのできないか?」とか、「こういうデザインで彫れないか?」「自分の名前を彫りたいんだけど」というお話があって、それからやるようになりましたね。

けんたさん:なるほどねぇ。

ちゅうさん:もともと私は金型の彫刻をやってる人ですから。バイクとかこういうものにまったく関係なかったんですけど、自分がバイクに乗りだしてから、自分のオリジナルのものを彫りたいなって思ったんですけど、まさかフレームに彫るわけにはいかず(笑)。

けんたさん:(笑)。

ちゅうさん:結局、ここのトップキャップがいいだろうっていうことで、彫りだしたんですね。そこからですね。

けんたさん:なるほど。僕もすぐお願いしちゃうかもしれないんですけど、よろしくお願いします、本当に(笑)。

ちゅうさん:はい、こちらこそよろしく(笑)。

けんたさん:みなさんももしよければ、ぜひ。「俺も俺も!」っていう、「我こそは」っていう方は、ぜひ連絡してみてください。

ちゅうさん:はい。まずはホームページを見てください。

けんたさん:ホームページを見てから、っていうことですね。わかりました。どうもありがとうございました。

ちゅうさん:はい。よろしくお願いします。ありがとうございました。