政治が身近なものになったらいい

古井康介氏(以下、古井):僕が一応やりたいことは、もっと政治というものが身近なものになったらいいなと思うし、政治を自分たちのものにしたいというか、自分たちでコントロールできるようにしたいなと思っていて。

教育とかメディア以外にも政治家のプロモーションとかもちょいちょいお手伝いをさせてもらったりとかしていて。これはもちろん超党派でいろいろやってるんですけど、いろんなSNSを使って政治家の発信とかをお手伝いするんですよ。

僕ら、平さんとお会いしたのってドットジェイピーのインターンだったんですけど。

平将明氏(以下、平):そうなんだよ。インターンやってたんだよ。うちで。

古井:1年生の時に。インターンに参加すると、83パーセントぐらいの若者が政治家に対するイメージがよくなるらしいんですよね。「話してみたらいい人だった」みたいな。

:実際いい人だからね。政治家。

生田よしかつ氏(以下、生田):いやでも、本当いい人だよみんな。

:そんなに悪い人はあんまりいないよね。

古井:そうなんですよ。だから話したら……。

:たまにいるけどね。

古井:(笑)。

生田:だけど後藤祐一なんてよろこんだもんね。

:よろこんでた、よろこんでた。

生田:俺、怒られるかなと思ってたもん。

:えらいよろこんでたよ。いや、俺もさ、なんか「無礼者」って言われるかと思ったけど。

生田:本当だよね。

:えらいよろこんでましたよ。まぁそうだろうな、インターンいいよね。

SNSを使った選挙の可能性

古井:そうなんですよ。だからけっこう「別に悪くないじゃん」というふうになるんだったら、やっぱりそのいい面というか、みんなが共感できる、それこそがんばってる大人ってだいたいかっこいいじゃないですか。そういうかっこいいところをもっとかっこよく切り取って発信したいなと思っていろいろプロモーションをやっていて。

でも、そういう「SNSを使った選挙ってどのぐらい効果あるの?」とか「動画とかってどのぐらい効果あるの?」って言われるじゃないですか。僕らもめちゃくちゃ効果があると思ってるわけじゃないんですけど。

例えば支援者の方にシェアしてもらったとしたら、その人が「いいね!」とかリツイートすると、その友人のタイムラインとか流れるじゃないですか。そしたらこの人がもう1回見たときに、さらに「いいね!」をしてくれれば、ここ、友人の友人まで広がるんですよね。

これちょっと経済学とか、一応、経済学部なので。

:マクロ経済?

古井:そうなんですよ。キャズム理論といって、どういうふうに人が興味を持っていくかといったときに、一番は早く新しいものができたときとかにとっつく人、そのあとにちょっと新しいもの好きな人。

早いときに世の中の流れ・流行に乗りますよという、AKBがちょっとみんなが流行ってきたら知ってるような人。超有名になったらAKB大好きみたいな人と、絶対AKBに興味持たない人みたいのがあったときに、だいたいこの半分くらいまでは取れれば50パーセントは取れる。

大澤咲希氏(以下、大澤):アーリーアダプター。

古井:そう、アーリーアダプターとかって。

:アーリーアダプターってどういう意味?

大澤:えっ? アーリーにアダプトする。

:そのまんまじゃねえか(笑)。

大澤:早めに「いいね!」ってなる人。

スーパークリエイター樋口くん

古井:そうなんですよ。まぁそういうキャズム理論っていうんですけど、そういう理論的にもこうやってSNSで少しずつ広げていくということは効果あるなと思いながら、いろいろやらせてもらってて。いろいろ海外とかでは、やっぱりさっき言ったみたいに、動画とかのプロモーションがすごいんですよね。オバマさんたちって。

そのちょっと動画のプロモーションがどういう感じになっているかみたいな話とかをうちのスーパークリエイター樋口君に。

:スーパークリエイターだったんだ!?

生田:スーパークリエイターなんだ?

大澤:スーパークリエイター!

:スーパークリエイターだったんだね。

樋口慧氏(以下、樋口):ぜひここでちょっとプレゼンをさせていただきたいと思います。やっぱり今動画による発信というのがめちゃめちゃ伸びてきているなと思っていまして。

大澤:やさしそうな顔してますね。

樋口:あっ、ありがとうございます。

:俺たちの世代はこれ(Twitterのアイコン)見たって「鳩サブレーかな?」としか思わないかな。

大澤:ええ……?

樋口:ああ、鎌倉銘菓。

生田:そう鎌倉銘菓。

大澤:ええー。

:よく来ましたよ。うちも。

大澤:好きだな。

生田:なんで鳩なのか知ってる?

:それ知らない。

生田:あれは鶴岡八幡宮のお土産だから。

:ああ、そうなの? 

生田:八幡様というのは、鳩がシンボル。だから鳩サブレーなの。

:ああ、そうなんだ。決まって鳩サブレー持って挨拶に来る人がいてさ。「なんで鳩サブレーなんだろう。そんな俺好きって言った覚えもないのに」。

生田:でも、うまいよね。鳩サブレー。

:まぁね。

生田:あれ、頭から食べる? 尻尾から食べる?

:頭から。

大澤:頭から。

鳩サブレではなく、Twitterです

生田:俺も頭から食べる。なんか「性格悪いかな」とか思いながら鳩サブレーの頭から食う。まぁいいや。じゃあどうぞ。

樋口:ありがとうございます。これ実は鳩サブレーじゃなくて、Twitterのつもりで。

:あっ、Twitterなんだ!

樋口:そう、Twitterつもりだった。

:俺、鳩サブレーかと思ってたよ。

樋口:実はTwitterだった。やっぱり今このSNSというのが、Twitterみたいなテキスト中心のものから動画中心のものにだんだん若い人は移行していってるという流れがあるみたいなんですよ。

とくにTwitterからだんだんインスタ・YouTubeとかに移動していっているなかで、今とくに最近インスタも写真じゃなくてストーリーというのをめっちゃ見ますよね。ストーリーというのはやっぱり動画。

:ショート動画?

樋口:そうなんですよ。動画の連続みたいな。そういうふうなものに移行していってるって流れがありまして。

動画を使った政治のプロモーション

樋口:こういう中で世界の政治家の方々も、いろいろ動画とか、インスタのストーリーとかを使ったプロモーションに流れが変わっていってるという展開があるんですけれども。ここでまずYouTubeみたいな動画、映像の政治家の方の使い方というので3つ例を簡単におあげしたいんですけれども。

1つは、すごいかっこいい映像を使って自分の活動報告をするという例が1つですね。これは例えば、ちょっとこのiPadで失礼したいんですけど。

:どうぞどうぞ。意外といけるよ。iPad。

樋口:ありがとうございます。まずトランプさんというのが、やっぱりこの人は見せ方がすごいうまい人でして。例えばこういうふうに。この映像とかですね。

こういう1年の活動報告みたいなものですね。簡単な映像にまとめて、この人は毎回、毎週毎日のように動画のかたちでTwitterとかYouTubeとかにアップロードしているんですよ。

生田:かっこいいな。

樋口:かっこいいですよね。これ、横田に来た時の映像とかも。

:後ろから撮るんだな。後ろからな。

:とてもいい映像を作っていて、本当に広告代理店とかみたいな映像がもう本当に毎日のように。

生田:ちゃんと拾うねえ。

古井:ありがとうございます(笑)。

生田:拾う、拾う。

古井:すごい。

YouTuberもプロモーションに協力

樋口:ありがとうございます。こういうものを作っているというのがまず1つと、あとはYouTuberを使うという方法もありまして。

これについてはYouTuberじゃないんですけど、2015年にイギリスで総選挙があった時に、労働党のミリバンドさんという方がイギリスの有名なネットアイドルみたいな、このモサモサのおじさん。

:いかにもだね。

樋口:ラッセル・ブランドという人なんですけれども、こういうYouTuberとかネットの有名人を使って、YouTubeに動画をあげることでプロモーションしていくみたいなかたちがあったり。

あとは政策とかを簡単なアニメーションで表現していくみたいな、そういうプロモーションスタイルもあるという、こういういろいろな動画の使い方がありますよという話を。

まず、YouTube的な動画の使い方。これまさにSDGsの。こういうかっこいいアニメーション動画を使うという手もあるんですよ。というのがまずYouTube的な動画の使い方というところなんですけれども。