メジャーインフルエンサーだと番組オファー率が高まる

佐藤詳悟氏(以下、佐藤):(スライドを指して)今、属性を4項目で一応作っています。1つ目のパブリックは、要は一般人ですね。2・3がインフルエンサーで、マイナーとメジャーで分けていて、最後がタレントです。このへん、ちょっと細かい数値はあれなんですけど。

僕を調べると、パブリックなんですよ。一般人。というのは、今は一切露出してないので。検索だけ、なんか昔の記事がある。「なぜ吉本を辞めたのか」みたいな、それがけっこうみなさんに見ていただいて。それが上のほうに来ているので、これだけ検索結果が高いんです。あとはまったく露出してないです。

あとSHOWROOMの前田(祐二)さんもかなりでかいですね。プロフィールがあって。

箕輪厚介氏(以下、箕輪):本を出したことによってさらに。

佐藤:これは2〜3ヶ月前のデータなので、たぶん今もしかしたらメジャーインフルエンサーになっているかもしれないです。

箕輪:これ、自動的になにか入れたらポンってなるんですか?

佐藤:数字を入れたら。

箕輪:すげえ。

佐藤:何人かいるんですよ。

箕輪:佐藤さん、こういうの得意なんですか?

佐藤:いや、スタッフに任せています。

箕輪:あっ、スタッフに(笑)。

(会場笑)

佐藤:僕、苦手ですけど。まあ、こういうの作ったらいいんじゃないかっていうのは言える感じですね。

前田さんはたぶん今メジャーインフルエンサーなので、2ヶ月以内に番組2〜3本くらい出るんじゃないですかね、このままいくと。という確率が上がっている。

箕輪:おもしろい。

数値を上げればタレント化する

佐藤:(スライドを指して)これはいきものがかりの水野さんです。マスメディアにいっぱい出ているので、もうタレント化しているという。

箕輪:へえ。

佐藤:なので、さっき言ったようにこの1、2、3、4、6が数値として上がってくるとインフルエンサーになって、5のマスメディアが増える。ここでタレントになるんですね。

箕輪:なるほど。

佐藤:なので、僕らが今プロデュースとしてやっているのが、基本的にこの「Webでどう見せていくか」というもののお手伝いをしているというのがまず1つ目です。

箕輪:すごい。

佐藤:けっこうまとまってないですか? これ。

箕輪:めっちゃすごい。これ一般に売り出したらおもしろくないですか? 「あなたはなにか?」みたいな。

佐藤:誰かやってくれないですかね、これ。

箕輪:最近流行った相性診断みたいな感じで、「あなたの数値は?」って出るようなアプリにすれば、バズるんじゃないですか。

佐藤:そういうのを簡単に作れるんですかね?

箕輪:え、これでいいでしょ……。

佐藤:そのまま?

箕輪:うん。

(箕輪氏の携帯に通知)

佐藤:誰か作ってくれる人いたら、半分シェアするので。

箕輪:母から「あまり浮気しないように」って。

(会場笑)

うるせえな……。

佐藤:なんですか、それ(笑)。それなんですか、今の。

箕輪:なんか「誘惑も多いでしょうが、遊んだらいい仕事ができるって思ってるのは間違いです」って。

(会場笑)

なんだよいきなり、何ヶ月かぶりに。意味わかんねえ(笑)。

露出やバズをなににつなげるか

佐藤:もう1つあるんですよ、プロデュースのシートが。ここまでで僕の話は今日終わるので、ここから箕輪さんの話ですけど。

箕輪:いや、でもすごいですね。佐藤さん、漠然と1年前とかに言ってたのがこんなにかたちになってるんですね。

佐藤:ようやくですけどね。あと、これはもしかしたら個人じゃできない可能性があるんですけど。他人じゃないと。これを全部間抜いたのでなんにもないんですけど。

僕らがマネジメントすると、だいたいこの2つのシートを作っているんですよ。長期スケジュールと時間配分という。大前提として「その人がなにをやりたいのか」が大事なんですね。

箕輪:ですよね。僕も思いました。要は露出することが果たして目的なのか。要は本物の人になればなるほど露出することは別に目的じゃないから、露出やバズをなににつなげるかを考えないと意味ないですよね。

佐藤:そうなんですね。まずゴールがなんなのかというのは、僕ら別に、そもそもゴールが必要なのか必要じゃないのかっていう議論ってあると思うんですけど。ただ、僕らはプロデューサーとして、その人の人生を預かるというか、その人を高めていかないといけないので。その時、一応ゴールないと、どうがんばっていいのかわからない。

箕輪:同じ絵を一応は見ないと、走りようがないですもんね。

佐藤:そうですね。なので、だいたいこの長期スケジュールをその人のやりたいことをいっぱい聞いていった上で……。

箕輪:えっ、ここまでやってくれるんですか?

佐藤:これ、やりますよ。ちゃんと。

箕輪:えー。

佐藤:だいたいこの1年、1年半とか2年ぐらいのスケジュールを作るんですよ。

箕輪:ああ、これは人気出るわ。ありがたいですね。

一番大事なのは「ニュースがあること」

佐藤:2年後ぐらいだったら、なんとなくイメージも湧くじゃないですか。今だと2017年……2019年ぐらいだったら。

箕輪:なるほど。

佐藤:紙にやると、もうだいたいそうなっちゃう。なんていうんだろうな。

箕輪:わかる。寄ってきますよね。いや、それは本当に恐ろしいぐらいそう思います。僕もたまに1人旅とかすると書くんですよ、暇だから。1年間でなにを成し遂げるか。その紙が1年後とかに出てくると、恐ろしいぐらいそうなっていますね。もう書いたことすら忘れてるのに。やっぱり大事なんですね言葉にして書くことは。

佐藤:そうなっちゃうんですね。書いちゃうと。

箕輪:やっぱり現実化するんですね、思考は。

佐藤:優秀なセルフプロデュースができている人ほど、これが頭の中にあるんですよ。たぶん。

箕輪:明確なんですね。うん、確かに。

佐藤:ただみんな格好つけて「こういうのは作ってない」と言うんですけど、たぶん実際に作っているか、頭の中で作れるかなんですよ。

一番大事なのは、この上のニュースというのがあって、これがさっきでいうとWebの露出につながっていくと思うんです。要するに、ほぼ毎月ニュース出していくと、その人は価値が上がるはずなんですよ。さっきの話だと。

箕輪:いや、おもしろい。最近はやってないですが、僕も自分で1年間の目標を書いているときに、最初はどういう自分のニュースを出すかまでも含めて書いてました。やっぱり大事ですよね。

佐藤:これは最初に、今からがんばる人たちは本当は週1ぐらい。これ、たぶん人もそうなんですけど、企業とかもそうです。週1、本当はニュースとか出していったほうがいい。

箕輪:いや、絶対そうですね。

ゴールを決めてから、プロデュースをする

佐藤:(スライドを指して)これは、アーティスト側のスケジュールなので楽曲製作とか書いてあるんですけど、だいたい人なんて3〜4個なんですよ。大事なことは。仕事でいうと。

なので、ここの項目にその人の情報を入れて、あとはその項目でなにをやっていくかというのを2年後くらいから遡っていく。例えばアーティストさんだとしたら、「半年後にライブ武道館でやる」と決めるじゃないですか。これを決めることが、けっこう大事だと思うんですけど。

決めると、半年後に今100人しかお客さんがいない人を1万人にするにはどうしたらいいかって逆算していく。そうすると、もう今月なにしたらいいかがわりと明確にわかっていっちゃう。あとはそれを、今月やらないといけないことを今日やっていけば、だいたいの人たちがそのとおりにいくという。

箕輪:そうですね。いかないことがわかりますよね。逆に。

佐藤:この表を頭の中で行うのは難しいので、書くのをおすすめしています。僕らは、それが仕事なので。これを僕らが代行して作ってあげるというのがけっこう仕事ですね。

箕輪:へえ。いや、いい仕事ですね。

佐藤:あとは時間配分。これもジャンルでその人がなにすべきかがバーっとカテゴリーで書いてあるんですよ。ここまで細かくやると気持ち悪くなってくるんですけど、月にだいたい、日曜日は休むとして……26日間。

箕輪:ここまでやられると、でもちょっと……。

佐藤:引きますよね?

箕輪:なんか重い。

佐藤:(笑)。

箕輪:「休みすぎですよ」って言われそうで。

佐藤:ああ、そうそう(笑)。でも、これがなんとなく握っていられると、こっちもスケジュールを組みやすいんですよ。結局はスケジュールだと思うので、プロデュースって。

プロデュースできない人はいる

箕輪:例えば、家入(一真)さんみたいな人は、これで縛れないんじゃないですか?

(会場笑)

僕、今日、メッセンジャーが来ていて。佐藤さんは家入さんと仲が良いからわかると思うんですけど、「箕輪さん!」って来て「はい」って言ったら、3時間なにも来なくて。そうしたらまた「話したい!」って来て、「話しましょう。今日9時に佐藤詳悟さんとの対談が終わります」と返してから、もうなにも来ない。

(会場笑)

こういう人は……。

佐藤:だから僕らも、できる人とできない人はいますよね。

箕輪:ですよね。

佐藤:それはもう明確に。ただ、できなさそうな人のほうがおもしろいですけどね。ここは本人に見せないことのほうが多いですけど。

箕輪:絶対そうですよね。放し飼い。

佐藤:この人はなんのパーセンテージを多くしたほうがいいかというのをこっちでやると、だいたいその人の何時間ってこの表で出てくる。それをGoogleカレンダーとかで色を変えて、それをだいたい2ヶ月ぐらい運用してあげる。そうすると、その人ってそういうスケジュールになってくるので。

箕輪:すげえ。

佐藤:結局、長期で考えると人生が変わるというか、そうなるじゃないですか。それを一応、僕らがやっている。これをけっこう吉本の時とかって、感覚でやっていたんですよ。なんとなくそうだというので。

マネージャーという才能業の再現性を高めたい

箕輪:なんかよくある話で。僕も全部それを感覚でやって、同じようなことはしていると思うんですけど、やっぱり数量化したほうがいいものなんですか?

佐藤:僕がやりたいのは、マネージャーやプロデューサーってけっこう特殊な人材だったんですよ。

箕輪:まさに。才能業ですよね。アスリートとかと同じ。

佐藤:それをなるべく……。

箕輪:再現性を高めたいと?

佐藤:そうなんですよ。だから、人間ができること、考えることで……今で言うと、この人が2年後になにしたらいいのかは人間しか考えられないと思うんですよ。「やりたい」とか。

箕輪:なるほど。

佐藤:ただ、それ以外の「だったらこうしたほうがいいんじゃないか」ってことは……。

箕輪:個人の思考の部分以外の……方法論は……。

佐藤:ある程度は数値できるんじゃないかなという。それをなるべく人間がやる部分を少なくしてあげればあげられるほど、別に才能じゃなくても、プロデューサーが生まれる確率が上がってくるんじゃないかなと考えているんです。

箕輪:確かに。

佐藤:というのでやっていたんですけど。

本人の異常性を落とし込み、いかに跳ねるか

箕輪:プロデューサーをいっぱい作りたいってことなんですか?

佐藤:そうですね。

箕輪:ふーん。

佐藤:そうなんですけど、まあちょっといろいろありますけどね(笑)。

箕輪:(笑)。そうなんですね。いや……。

佐藤:編集者はどうなんですか? 僕らはこういう感じでやっているんですけど。

箕輪:僕、編集者としては、もうまさに感覚ですね。その人のオリジナルな部分とか得意な部分、異常な部分を、もう本当に僕個人がおもしろいと思えるか、その後に初めていかに世に伝えるか。僕の場合、本というかたちが多いですけど、それをいかに本に落とし込んだとき跳ねるかを考えますね。

佐藤:著者が企画を持ってくることが多いんですか?

箕輪:いやー、だから……。

佐藤:話しながら? 人によるんですかね?

箕輪:昔はもうこっちから当たっていたんですけど、今は本当にもう「出してください」と言っていただく機会が多いので、逃げ続けていますね。未読の嵐。

佐藤:あれ、与沢さんでしたっけ?

箕輪:与沢翼?

佐藤:僕が今回箕輪さんにこのイベントの登壇をお願いした時に「そのテーマ、得意っす」と。「なんでですか?」と聞いたら、「与沢翼さんといたので」と。与沢翼さんってセルフプロデュースがうまかったんですよね。

箕輪:与沢に全部学んだという(笑)。そうですね、半分は冗談ですが。

セルフプロデュースは性格の違いが出る

箕輪:セルフプロデュース論……要はあれですよね。佐藤さんはプロデュースがうまいけど、セルフプロデューサーはできないということですよね。

佐藤:そうなんですよ。それを今日のテーマにしたいんですけど。僕、自分のセルフプロデュースができないですよ。

箕輪:僕ね、それを思いました。

佐藤:Twitterとか1時間ぐらい考えちゃうんですよ。なにをつぶやいていいか。

箕輪:吉本を辞めて起業する時に、『GQ』に佐藤さんのインタビューが出たじゃないですか。『GQ』?

佐藤:ぜんぜん覚えてないですね。

箕輪:ええっ!?

佐藤:Webですかね。

箕輪:たぶん……わかんないですけど。『GQ』に出た時、俺は「佐藤さんが『GQ』に出てる!」と思って。なのにぜんぜん自分で拡散しない佐藤さんを見て、「うわ、かっこいい!!」って思いましたよ。

佐藤:それ単純に忘れてた(笑)。

(会場笑)

箕輪:俺、1日中リツイートしてるから(笑)。マジで性格の違いありますよね。自分をプロデュースしたいと思わないというというね。

佐藤:そう、だから「どうしたらいいのかな?」という。

オンラインサロンをするならキャラ立ちは大切

箕輪:でも、別にプロデュースする必要はあるんですか? 佐藤さん自身を。

佐藤:いや、「出ていったほうがいいのかな?」とか。

箕輪:こういうスクールとかオンラインサロンみたいなものを立ち上げるなら、その人のキャラ立ちは大切ですね。

佐藤:それは大事だなと思いつつ、出たくないなという。

箕輪:じゃあ、あまりそっちいかないで、プロデューサーのほうでいいんじゃないですか?

佐藤:やっぱりそうか。誰かを立たせたほうがいいですね。

箕輪:そうっすね。

佐藤:結局のところ……もうなんか酔っ払ってきてるんですけど(笑)。

(会場笑)

箕輪:わかります(笑)。

佐藤:セルフプロデュースをどうしたらいいかを先に言ってもらって。僕はもう言いましたもん。これをみなさんがやっていったらいいということです。