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はあちゅう「参考にしたのはキンコン西野さん」 ライブ配信でサイン本を売った感触を改めて振り返る

はあちゅう「参考にしたのはキンコン西野さん」 ライブ配信でサイン本を売った感触を改めて振り返る

「小説とは一体なんだろう」と執筆中ずっと考えていましたーー。『通りすがりのあなた』を書き上げたブロガー・はあちゅう氏が、小説PRサロンメンバー限定の発売記念トークイベントを開催しました。ブロガーであり、さまざまなメディアでも執筆活動をしていたはあちゅう氏はなぜ小説を書こうと思ったのか、小説を通じて伝えたかったこととは? 小説を書くまでの経緯や孤独な葛藤を赤裸々に語りました。

シリーズ
小説PRサロンメンバー向け「通りすがりのあなた」発売記念トークイベント
2017年10月3日のログ
スピーカー
ブロガー/作家 はあちゅう 氏

リアルタイムでサイン本が売れた時「革命だと思った」

はあちゅう氏(以下、はあちゅう) オンラインサロンをやった他には、なんかやったかな。SHOWROOMとかもまさに、この本を売ろうと思って始めたことですね。 8月にSHOWROOMの社長の前田(裕二)さんと、あと友達と3人でご飯を食べてて、「次の本は絶対売りたいんだよね」というのをしゃべっていたら、「やっぱり動画っていうのは、すごく結びつきが強くなるよ」と教えてもらったんです。それでSHOWROOMを始めようと決意しました。 けっこういろんなところに書いているんですけど、こういうふうに自分の顔が映る場所で、動画で自分でしゃべって配信することが、私にとってはものすごいハードルで。やったこともないし、イタい人って思われるんじゃないかと思ったし、アイドルぶってるって思われるのも嫌だし、心の中での葛藤はあったんです。 でも、それこそ葛藤がある場所にはチャンスがあるんじゃないかなと思って、始めてみたらすごいハマれてよかったです。これのおかげですごく、新しいWebサービスをどんどん使っていこうっていう気持ちに火がついて、おかげでBASEのショッピングライブで100冊のサイン本を送ることもできました。 それとかもたぶん、動画になってなかったら私に関係ないニュースだと思って、「はいはいライブショッピングね」と思っていたと思うんですよ。 でも、SHOWROOMのおかげで動画に対して前向きになっていた。だからサイン本を生で売る体験ができて、すごくちゃんとやってきたことが積み重なって、次に繋がっているなっていうのをこのサロンとか、この期間ずっと体験できて、これからの自分の本の売り方が変わっていくんじゃないかと思って、今、ワクワクしています。 とくに生でサイン本が売れたとき、本当に私にとっては革命だと思って。前のムック本とかでは、トークイベントをやったんです。トークイベントって、やらせてもらえるだけでも、人がちゃんと集まる作家さんだと認知されているので、ありがたいことではあるんですけど。 でも「なにしゃべりますか? パワポ作ってください」から始まって、「告知してください」って言われて、人をあらゆる方法で集めて、当日はいろんなスタッフさんに協力してもらって、みんなの協力があってやっと100人、あーよかった。でも売れたのは半分の50冊だったり、それでも「お疲れ様!」みたいになっちゃうんです。 それだけ100冊売ることに対してハードルも高かったし、サイン本はそうやって売っていくものだと思っていたので、こうやって家にいながらにして100冊売れるんだっていうことは、ものすごく自信にもなりました。 私は自分の中でネットを強みにして、「ネットで売っていくんだ」と思っていたにも関わらず、まだまだ自分の、いろんなところが閉じていたなと思って。もっとこう、新しいものを取り入れて「こういうものがありますよ」と見せていく存在になりたいなと改めて思いました。

「小説を1冊出せたことは自信になった」

ぜんぜんしゃべりたいことも終わらないまま時間になってしまったですけど、せっかくイベントなので質疑応答の時間を多めにしたいなと思います。まずは会場の方、突然ですが質問などありますか? SHOWROOMの方も、すごいいろんなコメントが来ていますね。うれしいな。じゃあ、そちらの方。ありがとうございます。 質問者1 この度は出版おめでとうございます。重版もおめでとうございます。先ほど、小説がなにかっていうお話で、主人公の感情が少しでも始まりと終わりで動いていることっていうお話があったんですけど。この小説を書いたはあちゅうさん自身は、この小説を書く前と書き終わった、出版後ではどういう感情の変化がありましたか? はあちゅう ありがとうございます。自分の感情の変化はあまりないんです。ただ、やっと肩の荷が降りたという感じはあります。 逃げていたことが……やっぱり「ずっと出せない宿題がある」みたいな感覚になっていたので、その前から「ブロガー・作家」という肩書を併記していて、「本を出して生きていくと言っているわりに、文章での挑戦を避けているな」と、自分で自分に胸を張れない部分があったんです。 まだまだ1冊だから偉そうなことは言えないし、これから書いていけるかどうかの話だと思うんですけど。でも1冊出せたっていうのは、自信になった気がします。 あとはやっぱり、これを売りたいですね。「出して終わる」だと、せっかく芽生えた自信も折れてしまうと思うので、売ることに今回はこだわりたいなと思っています。ありがとうございます。

次に書きたいのは、インターネットと東京

質問者2 すごくストレートな質問なんですけど、1冊目を書き終わって、書く時に書きながら自分の中からいろんなものが出てきて、お話が出来上がっていくというお話があったんですけど、次はどういうお話を書きたいですか? はあちゅう ありがとうございます。自作の作品の話もしたいなと思ったんですけど、次は小説以外でいうと、ビジネス本がもう決まっているので、それを書きたいというか、今こう伝えたいことがあるのでそれを完成させたいというのがあります。 それに関しても、やっぱり普通の本を出すよりは、一作一作に挑戦をしていきたいので、今回は本の中身をスカスカに(注:スカスカの本を作りたい)っていうブログも書いたんですけど、余白たっぷりにして、スマホ世代の人でもサクサク読めるビジネス本を目指しています。 なので、そういう新しい本のかたち、自分が今思う「立体的な読書」みたいなものをメッセージに込めながら、本を書いていきたいっていうのはずっとあるんです。 小説として次に書きたいなと思っているのは、インターネットのことと東京のことです。まだまだどういう話になるかみたいなところは考えきれていないんですけど。でも、インターネットに関しては、やっぱり匿名アカウント、Twitterでも匿名アカウントにすごく興味があるので、それを題材にできないかなと思っています。 その着想を得るために自分でもはあちゅうっていう名前を一切出していないアカウントを作って、人妻という設定でやっているんですけど。 (会場笑) 匿名の世界から見るTwitterは、ふだん自分がいるTwitterとはぜんぜん違って。まずめちゃめちゃナンパされるんです。 私って、著名人マークが付いているんです。Twitterにちゃんと公式マークが付いているから、変なやつはこないし、DMを開放していないんです。だからフォローしあっていないとこないんですけど、人妻は……。 (会場笑) DMウェルカムみたいな設定にしていて、韓国のアイドルの顔写真を使っているんですけど、そうすると向こうもどこかのアイドルの顔写真を使って匿名アカウントから「どこに住んでいるんですか? お話しましょう。欲求不満なんですか?」みたいな、いろんなアプローチが来ます。 「私が知っているTwitterと違う!」となって、この世界を書きたいと思いました。このアカウントの先にいる人はどんな人で、どういう生活を送っているんだろう。っていうのがすごい気になっているので、そういうところを想像して1つの短編集とかにできたらいいなと思っています。 東京に関しても、自分が住んでいるにも関わらず、東京に入れていない感じ、常に東京に憧れている感じを持っているので、書くことによって自分に近寄らせたい、自分のものにしたい気持ちがあります。なので、東京はたぶん書きます。 今回は海外を書いたので、次は日本、東京だったりをメインにしたいなみたいな気持ちはあります。ありがとうございます。 質問者2 楽しみにしています。ありがとうございます。

生身の人が問いかけると人は動いてくれる

質問者3 さっき、「自分で売っていきたい」という言葉がすごく印象に残ったんですけど。これから、今でもすでにいろんなアクションをされていると思うのですが、これでまた重版が決まったというところで1つ、ひと安心なところがあるかもしれないんですけど。 これから売っていくために、やっていきたいアクションだとか、周りに参考にしている人とかがあれば教えていただきたいです。 はあちゅう 参考にしているのはキンコン西野さんです。すごいインスピレーションをもらいます。あとは、施策という意味でのインスピレーションだけではなくて、彼の止まらない感じからエネルギーをもらっています。 次から次へと常にニュースを作って仕掛けていて、というエネルギーで、あれだけのエネルギーを持ってしないとやっぱり物は動かない、人は動かないんだと影響を受けているので。私も疲れて「もういいかな、寝ようかな」って思ったときに、いやいや西野さんはたぶん起きているって思って。 (会場笑) すごく元気をもらっています。西野さんのブログばかりシェアしているから、信者みたいに思われているかもしれないんですけど、本当に心の師匠みたいな感じで常に思っています。 ただ、彼の売りたいものだったり、施策だったりというのは、私も取り入れられる部分と、取り入れられない部分があります。 例えば分業制を……。彼は今、絵本でやっていますけど、私の場合は全部やっぱり自分の文章にしたいなというところがあります。彼はタレントさんで圧倒的な知名度だったりニュース性があるのでそこはやっぱり、私にはできないから。 じゃあ私はどうしたらいいか、じわじわ広げるとか、想いを伝えるとか、そういうことでなんかできないかとか、いろいろ照らし合わせて考えたりします。 でも実は、SHOWROOMもやっぱり西野さんの影響を受けているんです。西野さんはすごくFacebookライブで配信されるんですよ。本当にいろんなところから配信していて、Facebookライブを見ていると、めちゃくちゃリスナーが近くに感じられるので。 こうやって、生身の人が問いかけると人は動いてくれるんだな、Twitterで何回も何回もリツイートするよりも、1回動画見てくれた方が私のことをわかってもらえたり、ちょっと買おうって思ってもらえるかもしれないって思ったのが、私も動画を始めたきっかけです。

『通りすがりのあなた』のタイトルはすぐ決まった

質問ありがとうございました。そろそろ、コメントからSHOWROOMの方へ。 クワポンさんから「『通りすがりのあなた』っていうタイトルはすぐに決まりましたか?」という質問をいただいているんですけど、『通りすがりのあなた』はすごくサクっと決まりました。 短編集は、普通は表題作みたいな感じで、どこかの短編の中から1個タイトルになるものを持ってきたりすることが多いんですけど、私の場合は1本を一貫する言葉で、なにか別のタイトルを付けたいなと思っていました。 渋谷のカフェでしゃべっているときに「仮タイトルは『通りすがりのあなた』っていうことでいいですか?」「それいいですね」みたいな感じで本当に一言、二言で決まりましたね。そんな感じの決まり方でした。 他になにか、質問を見ていっていいですか? もし、この質問取り上げて欲しいみたいのがあったらそれでも大丈夫です。DJタッティーさんからの質問に答えていきますね。「経験のリサイクルという行動に対して、気をつけていることはなにかありますか?」。 これ、ちょっと矛盾するようなんですけど、リサイクルしようって、その一瞬は思わないことが結局リサイクルで生きることなのかなと思っていて、小学校のときの経験とかがここで役に立ったか、みたいに思うこととかが今大人になってあるんですよね。 だから、その味わっている瞬間はこんなことなんの役にも立たないって思っていても、意外とそういうことが、あとでネタになったりとか、人生に活きてきたりすると思うので。「これをどうリサイクルしよう」ってその時は考えないっていうのが気をつけていることと言えば気をつけていることかもしれません。

長編と短編では違う体力が必要

もう1つ。「長編を書く予定はありますか?」ってもっちーさんからコメントいただいているんですけど、長編は実はもう書いています。そしてほぼ一作完成しているんですけど、自分の中で「今はこれを出したくない」という気持ちが沸いてしまったので。その編集者さんが後ろに座っているからあまり言いづらいんですけど。 もうちょっと変えたいなと思っています。なので、長編を書く気持ちもすごくあるし、今、宙ぶらりんになっている作品も、もうちょっとなんとかしたい気持ちはあるんですけど。 短編とはやっぱり違う体力が必要だなっていうのはすごく感じています。 私、すごい書くのは勢いで書いているんです。たぶん最初と最後を決めないでバーっと書いているから、生まれながら、打っていると生まれていく感じなんですけど。そうすると長いものはそのスタイルだと書けなくて、設定をスポーンって忘れてて無視して書いたりするんえす。 あとは長編を書くときに性格の一貫性がぜんぜん作れない。ここでは弱いことを言っているのに、なにも起こっていないのに、いきなり強くなっているみたいな矛盾がすごく生まれてしまっているので、もうちょっと文章修行をしないと、いいものは完成させられないなという感じがしています。

  
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