2018年2月期第2四半期決算説明会

藤原克治氏:それでは資料の説明に入らせていただきたいと思います。目次に従って、5項目に分けてご説明させていただきます。

2018年2月期 事業構造改革テーマ

当第2四半期の取り組み・振り返りからまいります。

現在の当社の状況ですけれども、私どもも創業以来の大変革のタイミングだと認識しております。

現在のところ、前期までで最終の損失・赤字が連続4回という非常に厳しい状況の中、当期もなんとか盛り返しをかけていきたいというところで掲げておりますのが、リサイクル商材の強化と経費削減を軸に営業利益を改善していくと、このような状況になっております。

後ほどご説明いたしますけれども、営業利益が現段階でまだマイナスの状況でございます。

先期よりは赤字幅も縮小しておりますけれども、この前半は、依然として厳しい状態の中で、このテイツーの変革期をどのように切り盛りしていくかを真剣に考えてきたという状況でございました。

トレカ専門店を集中出店したが、市況の変化も有り苦戦

私どもは従来から、成長商材として、トレーディングカードをずっと掲げてきました。

そのような経緯の中で、今日ご報告しなければならないのは、かなり想定が変わり、大きく舵を切り直すという内容でございます。

昨年対比100パーセントのラインをキープし続けた、新品トレカですけれども、当期に入って急激な落ち込みを示しております。

昨年対比で7割台というかたちで、お恥ずかしながら、期初に想定していた社内目標に対して50パーセントという達成状況でございます。

こちらに関してなのですが、今年(2017年)の3月に、私どもの強みでもあったトレーディングカードのメイン商材と言っていいタイトル、メーカーさんからも太い供給パイプをいただいている商材が非常に不振であったことが1つ影響しております。

そういった状況の中で、当社はトレーディングカードという商材の展開を設計していたわけですけれども、そこの足元の悪化が現在の会社の体力でいくと、非常に大打撃であったと言えます。

トレカ専門店に関しましては、当期も引き続き出店していくという目標設定の中で注力しておりましたが、私どもの期中の5月末の株主総会で編成が変わっておりまして、その時点でまず「新規出店の中止」を明確に判断いたしました。

状況の善処も含めて注力した半年間ではあったのですが、最終的にはこれらのトレーディングカードの専門店の展開に関しましても、まだ店年齢も浅いお店が多々ございますけれども、閉店等も視野に入れて事業計画を設計しているところです。後のご説明にもつながっていきますが、そのような判断をしております。

中古商材の仕入(買取)強化

中古商材の仕入(買取)強化についてでございます。

この言葉が意味するところは、商品量を充実させて、競争力を上げ、店舗の収益力を強化するというものでございます。

お店の中では従来以上に買取告知のPOP、タイトル数の増加などに注力しておりまして、買取を促進するための価格なども全面的に見直しを行っております。

そのような状況の中で、現在静岡のエーツー社と提携関係にございますけれども、エーツー社の「スルガヤクラウドPOSシステム」マスタを活用して、買取対象範囲を拡大するということをやっております。

(スライド)右にレトロゲームの写真がございますが、例えばゲーム商材などでも、忘れ去られたようなゲームハード、ソフトウェアに関しましても、幅を広げることで、ゲームの中古品を扱っているということに関してはまったく変わらないわけですけれども、品ぞろえという意味ではかなりワイドになっております。そのようなところで、新たな収益源の拡大に注力しているということでございます。

買取強化は確実に実績へと結びついている

1つの事例として、中古DVD・ビデオの売上推移と買取推移をグラフでお示ししております。

例えば、CD・DVDなどの商材はデジタル化も進んで、(販売が)ネットで取り込まれたり、なかなか我々のリアル店舗での販売にそぐわなくなってきているという印象のもとに、売り場がどんどん縮小する傾向にございましたが、きちんとした値付けをして買い取り、適正な価格で販売をかければ、まだまだ伸長するんだなと。

今後の事業計画をどう立て直すか、今やっていることの延長線上でどこまでの努力ができるかを最大限に頭をひねって考えた結果として、上半期までで一部このようなデータが取れるような成果も出てきているので、考え方としてはおかしくないということを表す1つの指標になっております。

構造改革による経費削減

続きまして、経費面です。

期初にすでに発表させていただいており、前期の決算で想定する損失は取り込んでおりますが、EC事業からの撤退という判断をしておりまして、忠実にそれを履行いたしました。

従来のEC事業は、当社規模で20億円ぐらいの年商を持っておりましたけれども、これに伴う大きな物流コスト、システム運用費用をトータルに考えた場合に、残念ながら赤字部門という状況にありました。

今の当社の体力面から考えて、いったんこのようなものを整理して、今回静岡のエーツー社との提携というかたちをとっておりますが、インターネット部門の失った特性はエーツー社との連携によってカバーしていくという足元の調整をしております。

このインターネット事業を取りやめたことにより、さまざまな商品の移動コストも大きく抑えておりまして、約1億円相当の移動費が削減できているということで、総合的にかなり大きな経費面の改善に結びついている状況です。

本部体制の再編ということで、もともと当社では70名ほどの本部スタッフを擁して、本部機能の運営を行っておりましたが、バックヤードで倉庫機能を持っていたり、事務所機能を持っていた物件がございますので、そのようなお店を活用して、東京本部を廃止し、各拠点への分散を行っております。

岡山地区にはもともとの本社機能を持っていた小さな建屋がまだございまして、そちらの方で間接部門(本部系)は営業を行っておりまして、長らく十数年間、一定の間接部門では、安い賃料・人件費の地方で行うということをもともとやっておりましたので、営業部門を主体とした本部機能に関しても、体制の組み直しをやったということでございます。

さらに店舗への体力集中ということで、営業スタッフに関しましても、部分的により店舗に近しい立場で事業活動を行っていこうということで、本部スタッフも各所に散らばって、お店の事務所機能を利用した各拠点への配置も実施しております。

こうしたことで、高コスト構造と言いますか、全社一丸となって改革の実行を徐々に進めている状況でございます。

喫緊の課題に対処するため資本政策も合わせて実行

資本の面につきましては、私どもの創業者の資産管理会社であるワイ・エイ・ケイ・コーポレーションから、第三者割当による自己株式の処分1億円の調達、それと戦略的パートナーシップを組んでいる静岡のエーツー社から、第三者割当による新株発行ということで1億円の調達。合計2億円の資本への組み入れを行っております。

2018年2月期 第2四半期 業績概要

このような状況の中で、最終的な中間決算の数値です。

前期までは、子会社の存在を含めて連結決算ということで対処しておりましたが、事実上もう単体の組織になっておりますので、今回は横に個別決算で並べて表示しております。

営業利益ベースではマイナス1億400万円。最終的に事業計画のいろいろな減損面を織り込んで、引き続き厳しい数値になっておりますが、(親会社株主に帰属する四半期純利益は)マイナス4億5,300万円ということで中間決算をいったん締めさせていただいております。

売上そのものに関しましては、トレーディングカードと古本の(売上)数値が伸び悩む中で、直近では新型のゲームハードがかなり堅調に推移しておりますので、そのようなところでカバーしたかたちになっております。

粗利面が大きく減っているのは、新品商材のほうに振れているところが利益率の部分に大きく影響してきております。そんな中で、経費の節減で帳尻が合わせられるように極力努力してきたという状況でございます。

2018年2月期 第2四半期 貸借対照表

バランスシートに関して申し上げますと、商品のところが前期末に比べて5億6,200万円プラスになっているのですが、2月に商品在庫を売り切って落としたという状況がございます。

そういった中で、買い取りを促進させつつ、在庫も極力年末商戦に向けて売れ筋に入れ替えていくさまざまな努力も行っておりますので、中身の状況から見ると資金繰りには影響するものの、構成としてはほぼ予定していた在庫水準となっております。それ以外で、当期は長期借入という意味でいきますと、新規の調達が入っておりません。

そういった中で、在庫資金とか月末の支払い等々で、短期の枠を利用した短期資金の投入も多めに出ておりますけれども、この秋口には長期の資金も段階的に調達していく計画を立てております。

実際に融資の実行が完了している部分もございますけれども、資金繰り面に関しましては、取引金融機関さまとも極力良好なかたちを継続できるように、営業努力も重ねていきたいと思っております。

今後の取り組み

今後の取り組みでございます。基本戦略としましては、「選択と集中」ということです。月並みの言葉ではありますけれども、改めて今回「テイツー中期経営計画」と題しまして、今後の取り組みに掲げております。

少なくともこのようなかたちで公式に発表させていただく部分としましては、既存事業の延長線上で、確かな数値の積み上げをまとめて、リリースさせていただこうと思っております。

今回の業務提携など、別次元でも努力はいたしておりますが、今回の中計の「選択と集中」という部分に関しましては、古本市場店舗を中核としたマルチパッケージ販売事業に注力するということでございます。

こちらが意味するところは、(従来は)不採算事業を細々と足し算して、囲っている現状がございました。

いろいろな屋号の営業展開がプラスに寄与しているものであれば問題はないのですが、極力そのような赤字採算の事業を畳んでいこうということで、実際に現在も足下で動いております。

そういった中で、冒頭にも言及したトレカ事業に関しましては、数字上で比較的大きな影響を与えるものになっておりますので、トレーディングカード単一商材で営業している店舗の経営に関しては、極力縮小していく方針を立てております。

実際、一挙に赤字採算の店が増えてしまった状況ではあるのですが、これを復調させる体力面を考えると、今、(不採算事業を)削ぎ落として、スッキリしたスタート台を確保することを選択したということでございます。

(もう1つの戦略は、)エーツー社との提携強化による収益力の再強化でございます。今後はエーツーさんが販売されている、「スルガヤクラウドPOS」というインフラを、順次店舗に導入することを予定しております。すでに約3年間ほどかけて、各店1台ずつ、合計100台は導入されております。

それは何かというと、買い取り専用端末です。基本的にはPOSの機能なのですけれども、現状主として使っているのは、当社オリジナルの専用POSをエーツーさんのマスタで使っております。

エーツーさんは、当社が取り扱っていない商品・価格付けできない商品もマスタとして保有しておりますので、そういったものを当社の古本市場店舗に持ち込む窓口としてのインフラ状況はすでに整備できております。

ここから先は、2社のPOSが両立されている状況ですので、お店の運営オペレーションはそれ相応に負荷がかかっていたり、いろんな問題を抱えております。

それらが作業の効率性や採算面に結びつくような要素を持っているのですが、そういった数値に表せないものも含めた善処が、早期に反映されてくることを切に期待している状況でございます。

今回のインフラの整備や品揃えの強化など、いろいろな取り組みの中で、「売り場効率の高い店舗へ」という書き方をしているのですが、店舗というのは限られたスペースでどれだけ稼ぐかというしのぎ合いでございます。これまで以上に、売場に何を並べるかを細かく管理していく方針と手法を上期から導入しております。

具体的には、商品を並べる棚の構成を、棚のスパンごとにチェックをして、そこでどれだけ売れているか、次の週には拡大させるべきなのか、撤去させるべきなのか、他のものに入れ替えるべきなのか(を考えています)。

今回の事業計画の見直しにあたっては、そういったリアルな反映も細かくやっていきます。

本当にベタなことではあるのですけれども、そういった積み上げの中で、自分たちの数値の管理面や予想の確実性を増していこうということで、実際に足元で小さな成功を積み重ねているという状況でございます。

中期経営計画(骨子)

中期経営計画のピラミッドでいきますと、当社の経営理念として、「満足を創る」というところから展開しております。

すべてのステークホルダーのみなさまの満足を得られるようにというところが、気がつけばこの数年のうちにバランスが大きく崩れている状況でございます。

これを再び手繰り寄せるために、当社が目指す姿のビジョンとしては、中古リサイクル屋としての価値を今ひとつ真剣に見つめようと。もう買い取りが命なんだということを、自分たちの価値として見出して、戦略として落とし込んでいこうという発想で作り上げております。

うちの場合は、過去にはゲームやトレーディングカードなど、当たればごそっと数字が稼げるものを、数多く取り扱っておりましたが、すべてのスタートはやはり古本を取り扱って、本当にお客さまと一対一で向き合って、買取をしてきたと。

そこでいろいろな品揃えが実現し、お客さまから支持を得て強い店になったということを、改めて思い出す日々でございます。

そこが本部一極集中型で、効率よくメディア系商材でもうけてきた当社の足りない発想の部分、失ってきた発想の部分ということで、本当にお客さまときちんと向き合うための経営戦略を煮詰めております。

将来の安定成長に向けた足場固めを進めるために、足元の営業プラスを早期に実現することを骨子において展開しております。まずは、当期2018年の2月期中に黒字体質に変えると。

この前半戦で退店処理をほぼ確定し、すべての損失が出払ってしまえば、事実上足し算していくと、「単月では黒字体質になっているよね」という状況には達しております。

いろいろな利害関係者、第三者のみなさんとの交渉事も一部には残しておりますけれども、それを当期中にきちんと終えて黒字体質を確保したいと思います。

また、年末年始の商戦がキーになるとは思いますけれども、そういった棚割、売上・粗利といった数値の結果検証が、年末年始の商戦に成果として反映できるようにがんばっていきたいと考えております。

2019年の2月期、(中期経営)計画1年目に関しましては、POSの全店導入をきちんと終えて、ここで重複するコストをきちんと削れるように、その次の期に持ち越さないように整理することを目標として掲げております。

計画2年目、2020年2月期でございますが、すべての重複するコストがいったんきれいに整理されますので、ここの部分で経費面の恩恵がオンされる状況になっております。

計画3年目につきましては、トップラインを上げる既存事業の中で、どこまで伸ばしていけるかというところを、きちんと追求していく状況になっております。

今一度、当社の原点に帰って、顧客ニーズの高い中古商材の取扱を徹底的に強化し、集客力を高めるとともに、経営資源を古本市場に集中させるため、その他の業態については順次縮小・撤退を進めていくという方針のもとに、各々展開してまいりたいと思います。

計画骨子:アクションプラン(一部抜粋)

店舗経営の詳細をご説明をさせていただきます。

古本市場の店舗に関しましては、市場や地域に応じて棚割を継続的に見直して、収益の高い棚割を作っていきます。

実際に今、モデル店舗を設定して、5月以来いろいろと売場の変更等々も行っておりますけれども、やはり売場が華やかになれば、お客さまも帰ってこられます。

当期の場合はゲーム商材です。久々に来店されたお客さまに、「なんかよくなったね」とお褒めの言葉もいただく中で、少しずつではありますけれども、数値面は良化してきているという手応えは感じておりますので、愚直にがんばっていきたいと思っております。

オペレーションの見直しにつきましては、インフラ環境が変わっていく中で、いろいろ善処していこうと思っております。

電力費の引下げに関しましては、LEDの導入となります。こちらは投資ではなくて、レンタル形式ということで、そういった意味で資金の持ち出しはなく、スムーズに設備の更新で(電力費の引下げを)実現するということでございます。

赤字店舗閉店に関しましては、今、足元では向こう3年間、我々の商材は基本的にすべて下降トレンドで読んでおります。

その中で、今まで取扱を一生懸命やっていなかったものを集中的に拡大して、グロスで嵩上げという計算は行っておりますけれども、来たるタイミングで赤字になる店は閉めるという計算で、事業計画上組み込んでおります。

中には鋭意努力したり、業界的にもだいぶ競合他社がお店を閉めるということがあった時に、店舗が黒字になるということも往々に起こる状況でございますので、そのような状況をにらみながら、単に時間経過で閉めていくのではなく、自分たちの努力で底上げもしながらということで、赤字店舗の閉店に関しては最終的な実績に反映していきたいと思っております。

トレカパークに関しましては、前期に出した新店を除きますと、安定した数値を確保している状態、商材全体についても昨年対比で2割・3割成長しているような店舗もございましたので、そういった意味では、成長ドライバーとして掲げていたことに大きな違和感は持っておりません。

トレーディングカード自体の、長期安定的な収益商材としての実績も、過去10数年のトレンドをたどると明確にございますので、そういったところはどこかのタイミングで我々の店にもきちんと返ってくると思っております。

トレカパークの単独店の中でも、黒字を確保できていたり、基幹店として地域の中で愛されている店舗に関しましては、古本市場への供給窓口として引き続き継続を行っていく予定でおります。

各店舗古本市場のコーナー展開におきましても、そのまま継続していくという状況ですので、マーケットの状態が戻れば、自然にプラスとして反映されてくる商材かと考えております。

その他店舗という部分に関しましては、基本いろいろな提携関係のお取引さまなどもある中で、底堅い収益を確保できているお店も多々ございます。

そういった中で、総合的にいろいろなご相談・検討の中で、それでも採算が合わないものに関しては、きちんと判断をして閉めていくことを織り込んでおります。

システム面の、クラウドPOSの導入の部分に関しましては、私どもの得意としている部分、エーツーさんの得意としている部分で、双方のメリットが追求できる取り組み方につながるような運用を目指しております。

中期経営計画を踏まえた当期テーマ

今後の方向性に関しましては、先ほど来と重複する説明になります。

(スライド)一番下の買取アライアンスのところで、TSUTAYAさん、ファミリーマートさんとの買取アライアンスについて、期初の説明資料等にも記載させていただいておりまして、現状、数値面の成果としましてはまだ低調な状況でございますので、抜本的な見直しも必要だと考えております。

当社の抱えるコスト負担は限定する中で、当期中の数値には織り込んで、今後はいろいろなかたちで協議を進めた上で、最終的に善処できるような策を見つけたいと思っております。

アライアンスという意味でいきますと、エーツー社は同業他社でございますし、先方はとくにネットに強いと。

非常にコアな商材面を活かして、今、都市型の店舗などを積極的に展開されておられますけれども、そういったところで商材の親和性も非常に近しい会社さんでもございますので、アライアンスという意味ではここに新たにエーツー社も足して、その商品調達量の強化を行っていきたいと思っております。

2018年2月期 業績予想

当期(2018年2月期)の着地予想です。

最終的な当期純利益に関しましては、今回の事業計画における、退店などの特殊要素を計画に反映しつつも、最終的に特損数値として確定するにはいろんな交渉を残しております。最悪その期間が伸びた場合、この特損に関しては保守的な数値を置いておりますので、正式に決算として公開させていただくレベルに達した時点で、反映させていただきたいと考えております。

2017年2月期、(スライド図解)一番左の営業利益マイナス4億3,700万円が前期末の状況です。そこから当期(2018年2月期)末予想の営業利益マイナス1億8,000万円への展開を見える化した表になっております。

当期間中は、非常に悩ましいと言いますか、負担を持っているのが(棒グラフ)青色①のトレーディングカード専門店に係るマイナスでございます。

こちらに関しては、当期に出店したもの、基本的にはまだ店も立ち上がりきっていないので、赤残になっておりますが、こちらが3月以降のマーケットの変化の状況を打開できるような運営状態には達しておりませんので、こういったものをまずはマイナス要素として除外と言いますか、計画の部分に干渉しないように取り分ける作業、つまり退店作業等々をやっていきたいと思っています。

当期への影響としては約マイナス1億6,000万円相当を負っております。これが負担としてなくなれば、当期に関しましても、営業利益ベースでプラスと。

とくに上半期は、いろいろな事業展開の方針・調整が行き届かない中で、マイナス面も一定カバーした状態で、財務面の体質改善は行っております。

④は組織変更でだいぶ大鉈を振るいましたが、本部経費が2億円近く落ちております。実際に「これは削るべきだ」と即判断できるものもございましたけれども、今後を見据えて考えたときに、非常に悩ましいものもございました。

そのようなコスト面の大幅なテコ入れの中で、体質的にはだいぶ良化していると考えております。

トップラインの部分で当期中の予測を保守的に見ているものの、想定外の部分で数字を下げることもございますので、そういったところには警戒して、より一層努力をしてまいりたいと思いますけれども、現時点ではこのような構成で着地予想と財務体質改善を進めております。

店舗の状況(2017年8月末現在)

当期末の段階では、店舗数が131店舗という状況になっております。古本市場の直営店がマイナス1、業務提携店・FC店がマイナス1。

トレカパークは出店と業務提携・FC店舗の直営組み入れ等の処置も相まって、11店舗プラスとなっておりますが、今回の中計の整理整頓、期末にお示しする店舗の数値面としては、すでに開示もされておりますけれども、トレカパーク専門店で合計15店舗がスクラップの対象として考えております。

期初に立てたいろいろな計画から、3月以降のさまざまな商材のマーケットの変化と経営体制の変更というところが相まって、期中に大きな変動が起こっております。

ここでまず足場固めをきちんとして、本業の部分で弾き出せる数値というのを今回計画の中では取りまとめを行って、今回のリリースに至っておりますので、その点をご承知おきいただければと思っております。

私からの決算説明は以上をもって終了させていただきます。ありがとうございました。