おならの臭さは湿度に比例する?

ハンク・グリーン氏: あなたがこれについて話すことを楽しく思わないとしても、結局はあなたも、私も、みんながおならをするのです。

平均でいうと1人あたり1日に20回はおならをするそうです。そのほとんどは、たとえ調子のいい日であってもいい匂いではありませんが、もしあなたがそのガスをシャワー中に放出すると、その匂いはより強烈になってしまいますよね。なぜでしょうか?

鼻につく匂い、お尻から放出されたガスよりもあなたを目覚めさせるものはありませんね。このプログラムの前に、私たちはたくさんおならをテーマに取り上げて来ましたし、もしみなさんがなぜおならがそんな匂いを放つのかを知りたければそのエピソードをご覧になってください。

大体は、なんとも言えない香りの化学物質を製造する、内臓に住んでいるバクテリアに敬意を示すことができます。そしてその香りは、シャワーを浴びているときに最悪になります。旅行中の下りのエスカレーターでおならをするのとは違って、せまい場所にいるために、あなたやガスさえもどこかへ行くことができません。

とくにシャワールームでおならが臭う主な理由は、湿度のためです。あなたのにおいの感度は非常に重要なものです。食べ物が痛んだり、ガス漏れがしたり、また近くで火事が起こっていたりしたときにみなさんを助ける能力なので、研究者たちはそれをより理解しようとしてきました。

ある実験で、75人のボランティアを一部屋に集め、異なる状況がどれほどにおいの感度に影響するかを調べるため、研究者たちは部屋の湿度と気圧を変えました。素晴らしいことに、研究者たちはにおいのテーマをおならにはしなかったのですが、いつの日か誰かがおならをテーマにした研究をするといいなと思います。

そのとき彼らが使用したのは別の香りでした。そしてわかったことは、部屋の湿度が高ければ高いほど、参加者はにおいを感じたということです。

においの感度は空気中に水蒸気がたくさんあるときにより上がりました。それ以前に多くの研究でこのことを気に留めなかったので、科学者たちはなぜそのようなことが起こるかわかりませんでした。

1つの可能性は、水蒸気が鼻の受容体と相互作用し分子のにおいを強めるということです。

他の説はガスの粒子が水蒸気と結びついて、空気がスポンジのように働き、普通の乾いた空気よりもにおうというわけです。熱いシャワーを浴びるとき、シャワールームはスチーム状の水蒸気でいっぱいになります。それによってそのにおいは強力になってしまうというわけです。

そして、このことはあなたが服をきている状態でもあまり変わりはありません。

においをとどめておく繊維はありませんが、お察しのとおり多くの研究がなされているわけではありません。どちらにしても、次にあなたがおならを放出する必要性が出てきたら、シャワー室を出るまで待ったほうがいいかもしれませんね。

まあ、シャワールームにはあなただけなので、誰もおならのことは知らないんですけどね。